序文
NetEase Gamesが開発・運営する, 基本プレイ無料の非対称対戦ゲーム『IdentityV 第五人格』は,日本にて賞金総額800万円規模のeスポーツ大会“Identity V Championship Japan Fall2020”を開催した。
10月初旬より開幕した、秋季IVCは、 予選大会、グループ戦、ベスト8戦と多くの強豪チームや新たな実力者たちが並々ならぬ実力を発揮し、 多くのファンを魅了する熱い戦いを繰り広げた。準決勝以降の試合はオフライン会場で無観客形式で戦われた。
決勝戦に駒を進めた, AS戦隊とLN戦隊。
AS戦隊が初戦を制したと思えば, すぐにLN戦隊が2戦目を勝利する一進一退の攻防を繰り広げる。
試合が動いたのは4戦目。
AS戦隊が勝利し、優勝に手をかけるが、LN戦隊もまったくひるまず、5戦目の前半でサバイバーが3人脱出に成功し、LN戦隊の優勝になるという逆王手をかける。
大注目の最終戦は, LN戦隊のハンター・LNヽAlf選手がAS戦隊のサバイバー4人全員を脱落させる大活躍を見せ, 見事LN戦隊が優勝を決めた。まさに日本一を決めるに相応しい、大接戦となった。
参考:大会のレポートは以下の4gamer.netの記事に詳しい
https://www.4gamer.net/games/419/G041925/20201102138/
巷では大規模なeスポーツの配信も多く行われるようになってきているが、その裏側の情報、(システム的な情報)はまだまだ公開されているものは多くない。
eスポーツ配信の現場、特に今回のようなオフライン大会の配信は(無観客とはいえ)システムは大規模で複雑なものとなる。その要件はゲームタイトルやゲーム媒体(PCなのかスマホなのか)によっても大きく異なる。
この文書は、10月31日、11月1日に行われたIVC2020(秋)のeスポーツ現場のシステム的な、技術的な裏側を紹介する。このことが、大会を裏側で支える技術系企業の参入の一助となり、業界の裾野がひろがる一助となれば幸いである。
なお、なるべく情報はオープンにするつもりであるが、守秘義務、著作権、その他営業秘密上の問題により、公開できない情報もあることはご容赦頂きたい。
目次
- 序文
- 第1部 映像システム編
- システム概要
- オンライン系
- eスポーツのオンライン大会の配信に必要な要素・役割
- オンライン系システム 入力系
- メインスイッチャーのTC1を基幹としたシステム
- CharacterWorks、 オブザーバー、 ATEM 2 M/E Production Studio 4K
- 3Play 3P1 、 vMix
- オンライン系システム 出力系
- オフライン系
- フロアカメラ、クレーンカメラ Blackmagic URSA Broadcast
- 選手カメラ AIDA Imaging GEN3G-200
- 会場スイッチャー ATEM Constellation 8K ,ATEM 2 M/E Advanced Panel
- 実況解説席
- よつ塾 86インチタッチディスプレイ, Fingerworks
- まとめ
- 補記:音響周り
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