300mmの望遠レンズと聞くと、太くて重くて、三脚座のついた大きなレンズを想像します。この動画で田原さんが持ち出したのは、フィルター径46mmの、手のひらに乗るような300mmでした。しかもピントを外すと、光の点が全部「輪っか」になる。
レフレックス(反射望遠)レンズ特有のドーナツボケを、真夏の江戸川の土手で、草と花だけを相手にじっくり見せてくれる動画です。派手な被写体がなくても絵になる、というところが参考になりました。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。ケンコー・トキナーのデモンストレーター田原栄一さんのチャンネルの公開動画(メーカー社員による製品紹介・#pr表記あり)を、参考になった動画として紹介しています。
見どころは3分すぎ。ピントリングを最短側から回していくと、画面いっぱいの大きなドーナツが少しずつ小さくなり、ピントが合った瞬間にスッと消える。そこから無限側へ回すと、またドーナツが戻ってくる。この一連の変化は、写真より動画で見たほうが一発で分かります。
動画で使っているTokina SZ 300mm PRO Reflexは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。
→ Tokina SZ 300mm PRO Reflex:
SZ 300mm はどんなレンズか(動画内の説明)
- APS-C専用の300mmで、APS-C機では450mm相当の超望遠
- 開放F7.1(絞りは固定)。数字だけ見ると暗いレンズ
- フィルター径46mm。田原さんは「ここまで小さくしなくてもいいんじゃないかぐらい」と話していました
- マニュアルフォーカス。ピントリングの回転角が大きく、ゆっくり合わせていくタイプ
- 最短撮影距離0.92mで、撮影倍率は1:2.5。マクロレンズの基準(1:2以上)には届かないものの、かなり大きく写せる
撮影ボディはソニーのZV-E10。軽いボディに軽いレンズの組み合わせなので、真夏の土手でも機材の重さが負担になりにくい構成です。
ドーナツボケは「ピントが合うと消える」
動画で一番分かりやすかったのは、ドーナツボケの正体です。半逆光の位置にカメラを据え、風に揺れる草を狙ってピントリングを回していくと、
- 大きくピントを外した状態 → 光の点が大きなドーナツになる
- 少しずつ合わせていく → ドーナツが小さくなっていく
- ピントが合う → ドーナツが消えて草の形が出る
- さらに無限側に回す → 背景側でまたドーナツが出る
つまり、ドーナツボケは「ボケている部分」にしか出ません。ピントの合った被写体の前後に、キラキラした光の点(逆光の草、水面の反射、葉の照り返し)があるかどうかで、出る・出ないが決まります。
望遠で「黒バック」になる
後半は、遠くのピンクの花を暗い背景の前で狙っています。肉眼では黒く見えない背景が、超望遠で切り取ると真っ黒に落ちて、花だけが浮かび上がる。手前の草はドーナツの前ボケになる。動画内では「望遠で真っ黒(黒バック)を手軽に撮れるのがこの300mmの魅力」と話していました。逆光のヨシの穂を黒バックで撮るシーンもあり、光の明暗だけで絵を作る練習になります。
引っかかったところ
- 風:被写体が揺れて、マニュアルフォーカスではなかなか合わない場面が何度もありました。田原さんも「何枚か撮っているといいのが撮れそう」と、枚数で対応しています
- フィルターとの相性:後半でレンズベビーOMNIの色フィルター(Kirakira SUN)をかざしていますが、「450mm相当だとボケすぎて不得意では」と話しつつ、色の効果が中心という結果でした
- 三脚:450mm相当なので、田原さんは剛性の高いカーボン三脚で支えています
持ち帰り表:ドーナツボケを出したいときのチェック
| 確認すること | ドーナツが出やすい | 出にくい |
|---|---|---|
| 光の点 | 逆光の草・水面・葉の照り返し・街の灯り | 曇りで光の点がない、順光でのっぺり |
| ピント位置 | 被写体の前後に光の点がある | 光の点にピントが合っている |
| 背景 | 暗い背景(黒バックにすると輪が目立つ) | 明るい空いっぱい |
| 距離 | 被写体までの距離が近いほど前後が大きくボケる | 遠景だけの構図 |
| 支え | 三脚+ピント拡大 | 手持ち(450mm相当はブレやすい) |
→ この表で試すなら:
この機材が向いていそうな人・現場
- 週末に近所の河川敷で花や草を撮っていて、「同じ場所ばかりで写真がマンネリ」と感じている、APS-Cのソニー機ユーザー
- 超望遠に興味はあるけれど、10万円を超える望遠ズームを買う前に「450mm相当で何が撮れるのか」を知りたい人
- Vlogや作品動画で、ほかの人と違うボケの表現を入れたい映像制作者(ピント送りでドーナツが出たり消えたりする動きは動画向き)
レンタルで試す価値があるところ
ドーナツボケは好みがはっきり分かれる表現です。「面白い」と思うか「うるさい」と思うかは、自分の被写体で撮ってみないと分かりません。F7.1固定・マニュアルフォーカスという扱いにくさも、実際に土手で一日使ってみると、慣れるのか、ストレスになるのか判断できます。
まず300mmで試して、もっと引き寄せたくなったら600mm・900mmへ、という順番でも選べます。
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Tokina SZ 300mm PRO Reflex のレンタルはこちら
→ Tokina SZ 300mm PRO Reflex:
→ さらに引き寄せたい人は600mm:
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📦 派手な被写体がなくても、光の点さえあれば絵になる。
近所の土手で、まず一日。ピントリングを回すたびに出たり消えたりするドーナツを見てみてください。
