F7.1のレンズで夜景を撮る。しかも、さらに暗くなるカラーフィルターまで重ねる。昔なら「考えられない」組み合わせだと、動画の冒頭で田原さん自身が話していました。
それでも撮れてしまうのが、今のデジタルカメラの高感度です。トキナーの小さな超望遠 SZ 300mm PRO Reflex を、御茶ノ水・聖橋の夜に持ち出して、ISOをどこまで上げれば何が写るのかを順番に確かめていく回です。暗いレンズを夜に使うときの目安として参考になりました。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。ケンコー・トキナーのデモンストレーター田原栄一さんのチャンネルの公開動画(メーカー社員による製品紹介・#pr表記あり)を、参考になった動画として紹介しています。
見どころは4分前後から。中央線の特急が鉄橋を渡るところにオレンジのカラーフィルムを重ねると、色が付くだけでなく、街の灯りがにじんで広がる。超望遠の圧縮された夜景に光の拡散が乗ると、肉眼とはまったく違う絵になります。
動画で使っているTokina SZ 300mm PRO Reflexは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。
→ Tokina SZ 300mm PRO Reflex:
ISOを上げていくと、何がいつ写り始めるか
レンズはF7.1固定。動画ではシャッター速度を決めたうえで、ISOだけを上げて「どこで像が出るか」を確かめていました。
- ISO3200:秋葉原方向のビルが見えてくる。カメラの露出計は−1.7〜−2EVくらいの表示
- ISO1万:鉄橋を渡る電車が見える明るさ。「電車を撮るにはやっぱり1万ぐらい必要」
- ISO2万:赤いフィルムを重ねたときに、明るさを欲張って上げた値。それでも赤は光量のロスが大きく、明るくは写りにくい
ZV-E10(APS-C)につけて450mm相当。中央線の快速、総武線、丸ノ内線のトンネル出口と、日常で見ている画角とは別の世界が切り取れます。ピントを外すと街灯がドーナツボケになるのも、レフレックスならではです。
カラーフィルムは「色+光の拡散」
使っているのはレンズベビー OMNI のカラーフィルム(レインボーのキットに入っていたもの)。何度か使って表面に傷がついていて、そのぶん光が拡散する、と田原さんは話していました。新しいフィルムなら拡散は少ないかもしれない、とも。
- オレンジ:夕方のような色に、街の灯りのにじみが加わる
- 緑:日常的な風景を少しだけ非日常に
- 赤:レンズにぴったり付けると濃い赤、少し浮かせると淡くなり反射も入る
引っかかったところ
- ホワイトバランス:オートだとフィルムの色がキャンセルされる。動画では太陽光に固定していました
- ピント:マニュアルフォーカスで拡大しても、暗くて画面がざらつき、合っているか分かりづらい
- タイミング:フィルターを入れたら電車が来ない、ということも。「そんな都合よくはいかない」と本人も話していました
持ち帰り表:F7.1の超望遠で夜を撮るときの目安(動画の値)
| 狙うもの | ISOの目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 明るいビルの窓・街の灯り | 3200前後 | まずここから像が出る |
| 鉄橋を渡る電車 | 1万前後 | 動くものは感度を上げてシャッターを稼ぐ |
| カラーフィルム(赤)を重ねる | 2万まで上げても暗め | 赤は光量ロスが大きい |
| ドーナツボケの街灯 | (同上) | ピントを少し外すだけで出る |
※ホワイトバランスは太陽光固定、ピントは拡大表示で。高感度のノイズの出方はカメラによって違うので、自分のボディで一度確かめてください。
→ この表で夜の超望遠を試すなら:
※動画で使っているレンズベビー OMNI のカラーフィルムは、パンダスタジオレンタルでは現在取り扱いを確認できていません。
この機材が向いていそうな人・現場
- 仕事帰りに陸橋や駅のホームから夜の電車を撮っていて、標準ズームでは列車が小さいことに物足りなさを感じているAPS-C機ユーザー
- MVやショートフィルムで、街の灯りを超望遠で圧縮した「都会の夜」のカットが欲しいけれど、明るい超望遠レンズは予算的に手が出ない映像制作者
- 高感度に強い新しいボディを手に入れて、「どこまで感度を上げて使えるか」を試してみたい人
レンタルで試す価値があるところ
F7.1を夜に使えるかどうかは、レンズではなく自分のカメラの高感度性能で決まります。ISO1万・2万のノイズを「味」と思えるか、「使えない」と思うかは、自分のボディと自分の被写体で撮ってみないと分かりません。超望遠を三脚に据えて、暗い中でマニュアルでピントを追う作業が自分に合うかも、一晩で判断できます。
同じレンズで撮った関連記事:
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→ 昼の御茶ノ水でソフトフィルター実験
→ 御茶ノ水の夕日を50mmと撮り比べ
Tokina SZ 300mm PRO Reflex のレンタルはこちら
→ Tokina SZ 300mm PRO Reflex:
→ 動画の撮影ボディ:
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📦 暗いレンズでも、夜は撮れる。決めるのはカメラの感度。
手のひらサイズの超望遠で、いつもの夜景を450mm相当で切り取ってみてください。
