彼岸花の撮影に出かけたら、見頃を少し過ぎていた。手前は完全に枯れ、奥のほうにそこそこきれいな花、真ん中は半分枯れて半分咲いている。花の撮影ではよくある、がっかりする状況です。
この動画で田原さんは、その「終わりかけの公園の片隅」だけで、3本のレンズを使い分けて絵を作っていきます。カメラ位置を下げる、一歩前に出る、望遠で振る、絞りを変える。条件の悪い日の花の撮り方として参考になりました。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。ケンコー・トキナーのデモンストレーター田原栄一さんのチャンネルの公開動画(メーカー社員による製品紹介・#pr表記あり)を、参考になった動画として紹介しています。
見どころは8分すぎ。SZ 300mmに付け替えた瞬間、画面が前ボケの赤で埋まり、田原さんいわく「彼岸花の大渋滞」。そこから少しずつピントを送って、枯れていない花に合わせると絵がまとまる。圧縮効果の強さは動画で見ると一目瞭然です。
3本のうち、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあるのはTokina SZ 300mm PRO Reflexです。
→ Tokina SZ 300mm PRO Reflex:
3本のレンズと役割(APS-CのZV-E10で使用)
| レンズ | 画角(動画内の説明) | 役割 | パンダスタジオレンタル |
|---|---|---|---|
| SAMYANG AF 60-180mm F2.8 FE | 90〜270mm相当。最短35cmまで寄れる | 公園の様子も入れつつ、ボケで主役を立てる | 現在取り扱いを確認できていません |
| Tokina SZ 300mm PRO Reflex | 450mm相当・F7.1 | 周囲を入れず、アップで圧縮 | 取り扱いあり |
| レンズベビー Twist 28 | 約42mm相当・F3.5固定 | 周囲を入れて、背景をぐるぐるボケに | 現在取り扱いを確認できていません |
枯れた花を「入れない」ための工夫
前半は60-180mmで、構図の考え方を丁寧に見せています。
- 状態のいい花を手前に:手前が枯れて奥がきれいなら、カメラ位置を変えて逆の並びに見せる
- カメラ位置を下げる:高い位置からだと手前しか入らない。低くすると奥行きが出て、花がずっと続いているように見える
- 一歩前に出る:手前の終わりかけの花が画面に入るなら、もう一歩寄って外す
- 望遠側で振る:フェンスを外して、きれいな花の方向にカメラを向け直す
絞りの実験もしています。開放F2.8では背景がボケて主役がはっきり。F11まで絞ると背景の彼岸花までうるさく写り、「主役がどれか分からなくなる例になってしまった」と話していました。望遠で近寄ると、F11でも被写界深度は浅いままだ、という点も確認しています。
SZ 300mm:圧縮効果で画面が赤く染まる
SZ 300mmでは、手前の彼岸花が大きな前ボケになり、画面全体が赤く染まります。ピントを送っていくと、遠くの花、手前の花と順に合ってくる。最初に合ったのが枯れかけの花だったので、枯れていない花にピントを持っていき直して「絵的にはきれいにまとまった」という流れでした。
最後はTwist 28で、背景の木やフェンスが渦を巻くように写る様子を見せています。3本それぞれ違う働きをして、同じ場所でも個性的な写真が撮れた、というのが動画の結論です。
持ち帰りチェック:見頃を過ぎた花で撮るとき
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 花の状態をチェック(枯れている場所・きれいな場所を先に把握) |
| 2 | きれいな花が手前に来る位置を探す |
| 3 | カメラ位置を下げて奥行きを出す |
| 4 | 枯れた花が入ったら一歩前へ、または望遠で振る |
| 5 | 主役を立てたいなら開放寄り。絞るほど背景がうるさくなる |
| 6 | 超望遠に替えたら、前ボケの色と圧縮で画面を作る |
→ 6番目を試すなら:
この機材が向いていそうな人・現場
- 毎年同じ公園の彼岸花やコスモスを撮っていて、「去年と同じような写真しか撮れない」と感じている人
- 花の名所に行くたび混雑や見頃のずれで思うように撮れず、近所の小さな群生で作品を作りたい人
- APS-Cのソニー機で、標準ズームの次に「ちょっと変わった1本」を探している人
レンタルで試す価値があるところ
圧縮効果で画面が赤く埋まる表現は、好き嫌いが分かれます。「大渋滞」を面白いと思うか、整理できない絵だと思うかは、自分の撮る花で試してみないと分かりません。450mm相当のマニュアルフォーカスで、風に揺れる花にピントを合わせられるかどうかも、一度現場で確かめておくと安心です。
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📦 見頃を過ぎていても、レンズと位置で絵は作れる。
近所の小さな群生で、450mm相当の「赤の大渋滞」を一度試してみてください。
