Osmo Pocket 4Pの望遠60mm F1.8はどこまでボケる? インタビューを想定してワンオペ自撮り検証

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

ジンバルカメラの映像って、基本的に「全部にピントが合っている」画ですよね? 
手ブレはないけど、良くも悪くもスマホっぽい。背景のボケたインタビュー画が欲しければ、一眼とカメラマンを用意するしかない——と思っていました。

ところがOsmo Pocket 4Pの望遠レンズはF1.8。「インタビュー撮影にも十分使えるくらいボケる」という話を耳にしたので、本当かどうか、事務所でカメラを三脚に置いて、自分を被写体に検証してみました。まずはこちらの比較画像をどうぞ。

Osmo Pocket 4Pの1倍(広角20mm F2.0)と3倍(望遠60mm F1.8)の背景ボケ比較。1倍は事務所の背景がくっきり、3倍は背景が大きくボケている
同じ事務所・同じ立ち位置感で、左が1倍(広角20mm)、右が3倍(望遠60mm)。
3倍にした瞬間、背景の絵やパンダのぬいぐるみがちゃんと溶けます

動画は4分半のワンカット検証です。見どころは、3倍ズームに切り替えた瞬間に画の質感が変わるところ(0:46あたり)と、手のひらをかざすだけでActiveTrackが起動して、その後は動いてもカメラが勝手に追いかけてくるところ(1:14あたり)。あとは終盤、調子に乗って寄りすぎて「画面のほとんどが顔」になる失敗もそのまま入っています。

→ 今回使ったカメラ:

DJI Osmo Pocket 4P スタンダード コンボ (マイクロSDカード128GB付属)


3倍ズームの正体は「もう1本の明るい望遠レンズ」

Osmo Pocket 4Pはレンズを2本積んでいます。ズームレバーを3倍まで上げると、デジタル処理ではなく物理的にもう1本のレンズへ切り替わる。ここが今回の主役です。

広角側(1倍〜)望遠側(3倍〜)
焦点距離20mm相当60mm相当
開放F値F2.0F1.8
センサー1インチ1/1.28インチ
画の性格説明カット・内覧・自撮り歩き人物・インタビュー・ボケ

(レンズの数値はDJI公式のOsmo Pocket 4P製品ページより)

ボケの量は「焦点距離が長い×F値が明るい×背景が遠い」で決まります。20mm F2.0はスペックだけ見ると明るいのですが、超広角なのでボケはほぼ出ません。60mm F1.8になると、ポートレートの定番画角に開放F1.8。ジンバルカメラの数字とは思えない組み合わせで、これは3倍ズームを「遠くを写す機能」ではなく「人物用レンズに掛け替える機能」と捉えたほうが実態に合っています。

ちなみにこの3倍ズーム、セミナー収録で「客席後方からでもバストショットが撮れる」という使い方は別記事で検証済みです。今回は同じレンズを「ボケ」のために使います。

実測:1倍と3倍で、背景はどれだけ変わるか

検証環境はわざと選びました。事務所の、絵やぬいぐるみや机が背景に散らかって見える場所。ボケなければ「ごちゃごちゃした事務所感」が全部写る、インタビュー撮影で一番ありがちな条件です。

Osmo Pocket 4Pの1倍(広角20mm)で撮った自撮り。事務所の廊下やドアまで背景がくっきり写っている
1倍(広角20mm F2.0)。奥の廊下のドアまでピントが来ていて、いかにも「事務所で撮った動画」です
Osmo Pocket 4Pの3倍(望遠60mm F1.8)で撮った自撮り。背景の絵とパンダのぬいぐるみが大きくボケている
3倍(望遠60mm F1.8)。同じ場所なのに、絵もぬいぐるみも輪郭が溶けて、被写体だけが立ちます

体感としては、一眼に50mm F1.8の単焦点を付けたときの「あの感じ」にかなり近い。動画内でも「めちゃめちゃぼけます」と言っていますが、盛っていません。背景のごちゃつきが情報からテクスチャに変わるので、同じ事務所でも「ちゃんと照明と美術を考えて撮ったっぽい画」に見えてきます。

手のひらをかざすだけ。ActiveTrackでワンオペインタビューが成立する

ボケだけなら「明るい望遠レンズが載った」で話が終わるのですが、インタビュー用途で効いてくるのがActiveTrackとの組み合わせです。

Osmo Pocket 4Pに手のひらをかざしてActiveTrackを起動する瞬間。画面に緑の追尾枠が表示される
カメラに手のひらをかざすと緑の枠が出て追尾開始。ここから先、カメラは無人でこちらを追い続けます

手順は、3倍にズームして、カメラに向かって手のひらをかざすだけ。緑の枠が出たら追尾が始まっていて、椅子の上で多少動いても、立ち位置が少しずれても、ジンバルが首を振って追いかけてきます。望遠は画角が狭いぶん「フレームアウトしやすい」のが弱点ですが、それを追尾側が吸収してくれる。望遠のボケとActiveTrackはセットで使って初めてインタビュー機材になる、というのが今回の発見でした。

つまり、三脚にOsmo Pocket 4Pを置いて手のひらをかざせば、カメラマンなしで「背景がボケていて、被写体を追い続けるインタビューカメラ」が1台完成します。話し手が自分でも成立するのは、自撮りモードの画面反転と追尾のおかげです。

やってみて引っかかったところ

1つ目、離れると本体の画面がまったく見えない。望遠でいい距離を取ると、当然カメラからも離れます。Osmo Pocketの2インチ画面では、ボケているのか、ピントが自分に来ているのか、現場では確認できませんでした。私の視力の問題もありますが、ワンオペで追い込むなら、スマホをモニター代わりにつなぐか、撮って再生して確認するかのどちらかです。実際にはカメラマンがいる撮影なら「撮れているかの確認は撮る側がやる」ので、問題にならない話でもあります。

2つ目、寄りすぎると顔しか写らない。60mmは思っているより狭い画角です。ボケを欲張って近づくと、動画内の言葉を借りれば「顔でか」状態になって、インタビューの画としては使えません。ボケは「カメラに寄る」ではなく「背景から離れる」で稼ぐのが正解でした。バストショットの距離を保ったまま、背中側の壁から1〜2歩でも離れる。これだけでボケの量が目に見えて変わります。

Osmo Pocket 4Pの望遠に寄りすぎて画面のほとんどが顔になっている失敗例。背景は大きくボケている
寄りすぎ失敗例。背景は最高にボケていますが、画面のほとんどが顔です。ボケは寄って稼がず、背景から離れて稼ぐ

3つ目、音は内蔵マイクのままでした。今回の検証は内蔵マイクで録っていて、静かな室内・この距離なら聞ける音ではあります。ただ本番のインタビューなら、送信機を襟元に付けて受信機なしで直結できるDJI Micシリーズを組み合わせる運用が本命だと動画内でも話しています。マイクの検証はマイクの回として、別記事で詰める予定です。

望遠ボケでインタビューを撮る前のチェックリスト

確認項目目安
ズーム3倍にして望遠60mm F1.8へ切り替える(1倍のままではボケない)
被写体と背景の距離壁・棚から1〜2歩以上離す。ボケ量はここで決まる
カメラと被写体の距離バストショットが収まる距離。寄りすぎると「顔でか」になる
追尾手のひらをかざしてActiveTrack開始(緑枠を確認)。動く相手でもフレームアウトしにくい
ピント確認離れると本体画面では見えない。スマホ接続か、撮って再生で確認
音声検証は内蔵マイクで可。本番はDJI Micシリーズの直結運用を推奨

→ 音までちゃんと録るなら:

DJI Mic Mini

この機材が向いていそうな人・現場

  • 月1本の社員インタビューや社長メッセージを任されている広報担当。カメラマン外注の予算はなく、スマホの「会議室感まる出し」の画をどうにかしたい人。三脚に置いて手のひらをかざせば、一人で撮れて背景が溶けます
  • 採用サイトやオウンドメディア用に、社員の「語り」を量産したいチーム。設営が数分なので、相手の業務の隙間で撮り切れます
  • 展示会やイベントで、ブースの雑然とした背景をボケでごまかしつつコメントを撮りたい人。ごちゃごちゃした背景ほど効きます

レンタルで試す価値があるところ

ボケの量だけは、スペック表でもこの記事のスチルでも、最後は判断できません。効き方が「あなたの会議室の奥行き」と「背景に何があるか」で変わるからです。借りて、いつも撮っている場所で3倍にして、壁から2歩離れて1本撮ってみる。それで「うちのインタビューはこれでいける」かどうか、その日のうちに答えが出ます。

Osmo Pocket 4Pの使いどころ全体はハブ記事「Osmo Pocket 4Pがインハウス動画制作にめっちゃ使える説」に10通りまとめています。この記事はそのうち「説明・インタビュー動画」の深掘りでした。

Osmo Pocket 4Pのレンタルはこちら

→ 今回使ったスタンダードコンボ:

DJI Osmo Pocket 4P スタンダード コンボ (マイクロSDカード128GB付属)

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📦 一眼とカメラマンを待つより、ポケットの望遠で今週撮る。
「インタビューの画がスマホっぽくて悩んでいる」なら、まず1台借りて、いつもの会議室で3倍にしてみてください。

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