で、ちょうど手元に発売されたばかりのα7R Ⅵがありまして。
新型 × 新機能、試さない手はない。
やってみた。
で、結論から言うと ——詰まりました。 ギャフン。
しかも、原因にたどり着くまで丸2日かかった。その記録を、回り道も込みで正直に残しておきます。
同じところでハマる人の役に立つはずだ。
※被写体は弊社のパンダ(ぬいぐるみ)です。テザーの検証なので画はご容赦ください。

パンダのテザー作例(α7R Ⅵ / Imaging Edge
あれこれやって、何とか撮れた写真。ここに辿り着くまでの詳細は以下を。
症状:「Connected Device Not Recognized」
α7R Ⅵ(ILCE-7RM6)をUSB-CでMacに繋ぎ、ResolveのPhotoページでキャプチャーを開く。出たのはこれ。
Resolveのエラー画面
「Connected Device Not Recognized(接続された機器を認識できません)」。
本文意訳:「ILCE-7RM6に接続できない。サポート対象カメラか確認し、別のケーブルとポートを試せ。詳細はソニーのサイトを見ろ」。
USB接続モードはPCリモート、ファームも最新、競合アプリも閉じた、ケーブルもポートも変えた。それでも消えない。。。。
「supported camera)」という文言が、、、
発売11日目の新型、流石に Resolve側がまだ対応できてないのかな?
回り道:ケーブルを疑って、逆に混乱した
ここで素直に「機種非対応」と決めつけなかったのは、別のカメラでは動いたからです。手元のZV-E1を同じResolveで繋ぐと、こっちは普通にテザーできた。ライブビューも出る、シャッターも切れる、転送もされる。つまりResolveのテザー機能自体は生きてる。なのにα7R Ⅵだけダメ。
じゃあケーブルか、と疑い始めたのが沼の入口でした。
あるテザーケーブルで挙動が不安定で、別のケーブルに替えたら安定したり。「個体不良だ」と思い込んだり、翌日には「いや純正ソフトでは動くから不良じゃない」と前言撤回したり。
正直、この段階では何が変数なのかさっぱり??。
決め手:ソニー純正ソフトで全部動いた
混乱を断ち切るために、いったんResolveから離れて、ソニー純正のImaging Edge Desktop(Remote)で同じことを試してみました。無料かつ純正だから新型対応も速い。
実際ソニーは、Imaging Edge Desktop 4.1.00でα7R Ⅵ(ILCE-7RM6)のテザー・拡張RAW処理に対応済みで、Mac環境ではテザー時のUSB転送速度を従来比で大幅に高速化したとアナウンスしている。
結果——α7R Ⅵ、純正では何の問題もなくテザーできた。ライブビュー、撮影、転送、すべて成立。数十枚を連続で撮っても落ちない。

ソニーソフトならテザー大丈夫
検証マトリクス
2日間の検証を整理すると、こうなる。| カメラ | ソニー純正(Imaging Edge) | DaVinci Resolve 21 |
|---|---|---|
| ZV-E1 | ○(良品ケーブル) | ○ |
| α7R Ⅵ(ILCE-7RM6) | ○ | ✕(Connected Device Not Recognized) |
α7R Ⅵは、純正なら動くのにResolveだけ落ちる。 これが今回の結論。
理由として一番確からしいのは、DaVinci Resolve 21が今もパブリックベータで、Sonyテザー周りがまだ枯れていないこと。Blackmagicの公式フォーラムにも、現行のα7R VやFX3クラスですら「Resolveでは繋がらないがCapture Oneでは全部動く」という同種の報告が上がっている。発売直後の新型が確実に動かなくても、不思議はない段階だ。
ケーブルの話:「弱った個体」という落とし穴
回り道の元になったケーブルについても、正直に書いておく。検証中に挙動が不安定な1本があった。あるカメラでは動くのに別のカメラでは落ちる、という気持ち悪い個体だった。レンタル屋としての判断は早く。購買担当が「2本比べて明らかにおかしいんだから初期不良で確定。細かく検証するよりメーカー交換に回したほうがレンタルの稼働を止めなくて済む」と、さっさと交換に持っていった。これは技術的にも商売的にも正しい。ケーブルは消耗品で、グレーな個体を寝かせて精密検証してる間、倉庫は1円も生まない。
ただ教訓は残る。テザーケーブルの不調は「完全に死ぬ」だけじゃなく「弱って組み合わせ次第で落ちる」がある。だからこそ、最初からテザー用に作られたケーブルを使う意味がある。
今回あらためて動作確認したのが、Tether Tools テザープロ オプティマ10G USB-C ライトアングル 4.6m(CUC15RTG2-ORG)。最大10Gbpsのデータ転送専用ケーブルで、充電機能をあえて持たせずデータに専念させた設計。4.6m版にはテザーブースト(信号ブースター)が内蔵され、長距離でも安定を維持する。外装はシールド構造、カメラ側はL字端子で抜け・かさばりに強い。安定の理由がちゃんと構造に入っている。問題なく動作した。
「その辺のUSB-Cケーブルでも一応映る」のは事実だが、本番で落ちないことに金を払うのがテザー用ケーブル、という当たり前を、今回身をもって確認した格好だ。
今テザーするなら、どうするか
- いちばん確実:ソニー純正 Imaging Edge Desktop(Remote)。無料、新型対応が速い、安定。今日の検証でも一番頼れた。
- 本格運用なら:Capture One。プロ現場のテザー標準。有料だが信頼性は随一(※新型の対応時期は要確認)。
- Resolveで色まで一本化したいなら:正式版とアップデートを待つのが現実的。ベータのうちは「動けばラッキー」くらいで。
借りて試すのが、一番安全
新機能を新型カメラで試すとき、いきなり買い揃えると、今回みたいに「動かない」を高い授業料で学ぶことになる。α7R Ⅵは実売66万円。テザー環境一式を組むのも安くない。だからこそ、借りて自分の環境で試すのが効く。動く・動かないを、自分のMac・自分のソフト・自分のケーブルで確かめてから、買うか決めればいい。パンダなら、α7R Ⅵもテザーケーブルも一式そろう。
※今回検証した Tether Tools オプティマ10G 4.6m L字(CUC15RTG2-ORG)も、近日レンタル追加予定です。
ダビンチ フォトページでテザー撮影
ダビンチのフォトページでテザー撮影する場合、SONY ZV-E1 の場合は問題なく動きました。以下の動画も参考になりましたので、テザー等試される方は、ご覧ください。
ちなみに、ZV-E1の設定はこんな感じ。
テザー撮影そのものを一から知りたい人、買う前の見極めをしたい人、現場の即納ワークフローを組みたい人向けに、別記事も用意しています。
