65mmボールとフラットベース対応。Libec TH-Xデュアルヘッド三脚の汎用性を検証

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

映像制作や動画撮影の現場において、機材の汎用性と機動性はプロジェクトの成功を左右する重要な要素です。本記事では、65mmボールとフラットベースの両方に対応するデュアルヘッドを搭載したLibec(リーベック)のビデオ三脚「TH-X」に焦点を当て、その卓越した汎用性と実用性を検証します。耐荷重4kg仕様、Manfrotto互換およびSachtler互換のスライドプレート、さらにはワンタッチ着脱機能など、プロフェッショナルな現場で求められる多数の機能を備えたこのコンパクト三脚は、ビジネスユースの映像制作においてどのような価値をもたらすのでしょうか。ミッドスプレッダーによる安定性(75.5cm~159cmの高さ調整)から、TH-G3やHFMPといった同社製品群との連携に至るまで、Libec TH-Xが持つ多彩な魅力を徹底的に解説いたします。

映像制作の現場を革新するLibec TH-Xの基本性能と3つの特徴

総重量を抑えた軽量コンパクト三脚がもたらす高い機動性

Libec(リーベック)の「TH-X」は、映像制作の現場において極めて高い機動性を発揮する軽量三脚です。システム総重量を約3.1kgに抑えつつも、プロフェッショナルな動画撮影に耐えうる堅牢性を実現しており、ワンマンオペレーションでの移動や長時間のロケ撮影における身体的負担を大幅に軽減します。コンパクト三脚としての設計思想が随所に反映されており、専用のキャリングケースに収納した際の運搬性も抜群です。特に、公共交通機関を利用した移動や、機材車から撮影現場までの徒歩移動が多いビジネスユースの現場において、この軽量性とコンパクトさは圧倒的なアドバンテージとなります。

さらに、単に軽いだけでなく、カメラ三脚としての基本性能を一切妥協していない点がTH-Xの最大の魅力です。剛性の高いアルミ合金製の脚部を採用することで、軽量でありながらも撮影時のブレを最小限に抑え、安定したパン・チルト操作をサポートします。急な撮影現場の変更や、アングルを頻繁に変えるようなダイナミックな動画撮影においても、迅速なセットアップと撤収が可能なため、限られた撮影時間を最大限に有効活用することができます。機動力と安定性という、相反する要件を高次元で両立させたTH-Xは、多様化する現代の映像制作ニーズに的確に応えるソリューションと言えます。

耐荷重4kg仕様による幅広いカメラシステムへの対応力

Libec TH-Xは、最大耐荷重4kgという仕様を備えており、ミラーレス一眼カメラから小型の業務用ビデオカメラまで、幅広いカメラシステムに柔軟に対応します。近年の映像制作では、高画質化に伴いカメラ本体だけでなく、外部モニター、マイク、ワイヤレス送受信機、大容量バッテリーなど、多数の周辺機器をリグに組み込んで運用するケースが増加しています。このような重装備のセットアップにおいても、4kgのペイロードを持つTH-Xであれば、カウンターバランスの適正な効きを維持しながら、滑らかで安定したカメラワークを実現することが可能です。

また、この耐荷重性能は、レンズ交換による重心変化にも柔軟に対応できる余裕を持っています。標準ズームレンズから重量のある望遠レンズやシネマレンズへ換装した際でも、スライドプレートによる緻密な前後バランス調整と組み合わせることで、常に最適な操作感を保つことができます。以下の表は、TH-Xが想定する主なカメラシステムの例です。

カメラタイプ 想定される構成例 適合性
ミラーレス一眼 本体+標準/大口径レンズ+外部マイク+ケージ 最適
小型ビデオカメラ 業務用ハンドヘルドカメラ+大容量バッテリー 最適
シネマカメラ(小型) 本体+単焦点シネレンズ+フォローフォーカス 良好(重量確認要)

75.5cmから159cmまでの高さ調整とミッドスプレッダーの恩恵

Libec TH-X ミッドスプレッダー(75.5cm~159cm 4Kg)の仕様は、多様な撮影アングルを要求される現場において極めて実用的です。最低高75.5cmから最高高159cmまでの幅広い高さ調整域により、着席している人物のアイレベルでのインタビュー撮影から、立位でのプレゼンテーション収録、さらには俯瞰気味のダイナミックな構図まで、一台で網羅することができます。脚部の伸縮はスムーズかつ確実なロック機構を備えており、撮影中の不意な沈み込みを防ぎ、安全なオペレーションを約束します。

この高さ調整の柔軟性をさらに高めているのが、標準装備されているミッドスプレッダーの存在です。グラウンドスプレッダーとは異なり、脚部の中央付近で各脚を固定するミッドスプレッダーは、凹凸のある不整地や階段などの段差がある場所でも、それぞれの脚の長さを個別に調整して水平を保つことを容易にします。また、三脚の開脚角度を一定に保つことで、脚部のねじれ剛性が飛躍的に向上し、望遠レンズ使用時の微細なブレや、パンニング時の不自然な揺れを効果的に抑制します。これにより、どのような環境下でもプロフェッショナルな映像品質を担保することが可能となります。

65mmボールとフラットベースを両立するデュアルヘッドの3つの活用法

65mmボール三脚としての迅速かつ正確な水平出し

Libec TH-Xの最大の特徴の一つである「デュアルヘッド」は、65mmボール三脚としての基本機能を高いレベルで提供します。動画撮影において、カメラの正確な水平出しは映像のクオリティを決定づける不可欠な作業ですが、脚の長さ調整だけで水平を出すのは非常に時間がかかり、非効率です。TH-Xの65mmボール機構を活用すれば、三脚を設置した後、ハーフボールの固定ノブを緩めるだけで、ヘッド部分を自在に動かして瞬時に水平を調整することが可能です。内蔵された水準器を確認しながら直感的に操作できるため、セッティングにかかる時間を大幅に短縮できます。

この迅速な水平出しの能力は、特にドキュメンタリー撮影やイベント収録など、被写体の動きに合わせて即座にポジションを変更しなければならない現場で威力を発揮します。また、65mmというボール径は、コンパクト三脚としての軽量性を維持しつつ、耐荷重4kgのカメラシステムをしっかりと支えるための十分な接地面積と固定力を確保しています。ボール機構による滑らかな調整と強固なロック性能が、ストレスのない撮影環境を実現し、カメラマンが構図や演出に集中するための強力なサポートとなります。

フラットベース運用によるスライダーやスケータードリーへの展開

デュアルヘッドのもう一つの側面である「フラットベース」としての機能は、TH-Xの汎用性を飛躍的に拡張します。ヘッド底面のボール部分がフラットな形状を兼ね備えているため、3/8インチネジ(太ネジ)を備えた様々な撮影特機に直接マウントすることが可能です。例えば、映像に滑らかな移動感を与えるカメラスライダーや、卓上での商品撮影に重宝するスケータードリーなどにTH-Xのヘッドを取り付けることで、パン・チルトの滑らかな動きをスライド移動と組み合わせた高度なカメラワークが実現します。

通常、ボール雲台をスライダー等に取り付けるためには専用のハーフボールアダプターやフラットベース変換アダプターを別途用意する必要がありますが、デュアルヘッドを採用したTH-Xであれば、そのような追加機材は一切不要です。これにより、機材の持ち込み量を減らし、システム全体の軽量化を図ることができるだけでなく、現場での組み換え作業もスムーズに行えます。フラットベース運用へのシームレスな移行は、限られた予算と機材で多彩な映像表現が求められるビジネスユースの動画撮影において、極めてコストパフォーマンスの高いソリューションを提供します。

多様な撮影機材との連携による動画制作の高度化

65mmボールとフラットベースの両方に対応するデュアルヘッドは、既存の多様な撮影機材との連携を容易にし、動画制作のワークフローを高度化します。例えば、スタジオ撮影用の大型三脚とロケ用の軽量三脚を併用するプロジェクトにおいて、TH-Xのヘッドを取り外してフラットベース対応のジブアーム(クレーン)に装着するといった柔軟な運用が可能です。一つの高性能なビデオヘッドを複数の特機で使い回すことができるため、機材投資の効率を最大化することができます。

さらに、このデュアルヘッド設計は、撮影の自由度を劇的に向上させます。ハイアングル撮影用の延長ポールや、ローアングルに特化したハイハット(ショート三脚)など、3/8インチネジを持つあらゆるベースマウントに対して、常に使い慣れたTH-Xのパン・チルト操作とカウンターバランス機構を持ち込むことができます。オペレーターは機材が変わっても操作感を統一できるため、ミスを減らし、よりクリエイティブな映像表現に集中することが可能となります。このように、デュアルヘッドは単なる機構の工夫にとどまらず、映像制作の可能性を広げる重要なハブとして機能します。

他社規格との互換性がもたらす業務効率化の3つのポイント

Manfrotto(マンフロット)互換による既存資産の有効活用

Libec TH-Xに採用されているスライドプレートは、映像業界で広く普及しているManfrotto(マンフロット)互換およびSachtler互換の設計となっており、これが業務効率化に大きく貢献します。特にManfrotto製のビデオ雲台やアクセサリーを既に所有しているプロダクションやフリーランスのカメラマンにとって、この互換性は非常に大きなメリットです。カメラ底面にManfrotto規格のプレートを取り付けたまま、TH-Xのヘッドへ直接マウントできるため、機材ごとにプレートを付け替える煩わしい作業から解放されます。

例えば、メインカメラをManfrotto製の大型三脚に載せ、サブカメラやBカメ用の軽量三脚としてTH-Xを運用する場合、両方の三脚間でカメラを即座に載せ替えるマルチカメラ運用が極めてスムーズに行えます。また、ジンバルやリグシステムにManfrotto互換のクイックリリースベースを組み込んでいる場合も同様です。既存の機材資産を無駄にすることなく、シームレスにTH-Xをシステムに組み込める点は、機材導入のハードルを下げ、ROI(投資対効果)を最大化する上で非常に重要な要素となります。

Sachtler(ザハトラー)互換が実現するプロフェッショナル環境への適応

Manfrotto互換に加えて、TH-XのスライドプレートはSachtler(ザハトラー)規格にも対応している点が、このカメラ三脚の価値をさらに高めています。Sachtlerは放送局やプロフェッショナルな映画製作の現場で標準的に使用されているハイエンドブランドであり、その規格と互換性を持つことは、より上位のプロフェッショナル環境への適応を意味します。大規模な撮影現場において、メイン機材にSachtler製の三脚システムが採用されている場合でも、TH-XをBカメ用や特機用のサブ三脚として違和感なく導入することができます。

このSachtler互換により、カメラアシスタントは複数の異なるプレート規格を管理する手間を省くことができ、現場の混乱を防ぐことができます。また、将来的に事業規模が拡大し、より高価なSachtler製システムへアップグレードする際にも、TH-Xで使用していたカメラ側のプレートセットアップをそのまま引き継ぐことが可能です。このように、業界標準の2大規格(Manfrotto/Sachtler)の両方をサポートするTH-Xは、小規模な制作現場からハイエンドなプロフェッショナル環境まで、あらゆるシチュエーションで高い適応力を発揮します。

ワンタッチ着脱式スライドプレートによるセッティング工数の削減

TH-Xのビデオヘッドには、カメラの迅速なマウントを可能にする「ワンタッチ着脱」機構を備えたスライドプレートシステムが搭載されています。従来の多くの三脚では、カメラを後方からスライドさせて挿入する必要があり、リグやマットボックスなどの大型アクセサリーを装着している場合、ヘッドのパーツと干渉して取り付けが困難になることがありました。しかし、TH-Xのワンタッチ着脱機構では、カメラをヘッドの上から直接押し込むだけで「カチッ」とロックされるスナップイン方式を採用しており、この問題を根本から解決しています。

この機能により、撮影現場でのセッティング工数は劇的に削減されます。カメラを三脚から外して手持ち撮影(ハンドヘルド)に移行する際や、ジンバルへ載せ替える際にも、サイドのリリースボタンを押しながら持ち上げるだけで瞬時に取り外しが可能です。前後方向のスライドによる重心バランスの微調整機能はそのまま維持しつつ、着脱のスピードと安全性を飛躍的に高めたこの機構は、限られたタイムスケジュールの中で進行するビジネスユースの動画撮影において、オペレーターのストレスを軽減し、確実なワークフローを提供します。

ミッドスプレッダー搭載による安定した撮影環境構築の3つの利点

ミッドスプレッダーが提供する優れた脚部剛性とねじれ耐性

ビデオ三脚において、パンニング(水平方向の首振り)時の滑らかさを決定づけるのは、ヘッドの性能だけでなく、脚部全体の剛性とねじれ耐性です。Libec TH-Xに搭載されているミッドスプレッダーは、この脚部剛性を飛躍的に向上させる重要な役割を担っています。三本の脚の中央部分を強固に連結することで、三脚全体が一体化したトラス構造を形成し、カメラを振った際に発生する脚の「しなり」や「ねじれ」を物理的に抑制します。これにより、ヘッドのパン・チルトのドラッグ(粘り)の抵抗に脚部が負けることなく、意図した通りの正確なカメラワークが可能になります。

特に、望遠レンズを使用して遠方の被写体を追従するようなシビアな撮影では、脚部の微小なねじれが映像の不自然な揺れやカクつきとして如実に表れます。ミッドスプレッダーを装備したTH-Xは、耐荷重4kgクラスの軽量三脚でありながら、上位クラスの重量級三脚に匹敵する安定感を提供します。また、スプレッダーの伸縮アームを調整することで、設置スペースに応じた最適な開脚角度を保持できるため、剛性と省スペース性を両立した運用が可能です。この堅牢な足回りが、高品質な映像制作の基盤を支えています。

不整地や狭小スペースなどの複雑な撮影現場における確実な設置

実際の撮影現場は、常に平坦で広々としたスタジオばかりではありません。屋外の傾斜地や岩場、階段の途中、あるいはオフィス内のデスクが密集した狭小スペースなど、複雑で制約の多い環境での設置が求められることが多々あります。このような状況において、グラウンドスプレッダー(地面に接するタイプ)の三脚では設置が困難な場合がありますが、TH-Xのようなミッドスプレッダー仕様の三脚は圧倒的な適応力を発揮します。脚の先端がフリーになっているため、段差や障害物を避けて各脚の長さを個別に調整し、安定した接地点を確保することができます。

さらに、TH-Xの脚の先端には、滑り止めのラバーパッドが標準装備されており、フローリングや大理石などの滑りやすい屋内床面でも確実なグリップ力を発揮します。このラバーパッドは床面への傷防止にも役立つため、企業のオフィスやホテル、歴史的建造物など、施設保護に細心の注意を払う必要があるビジネスユースのロケーション撮影において非常に安心です。不整地でのアウトドア撮影から、デリケートな屋内撮影まで、あらゆる環境下でカメラを安全かつ水平に設置できる能力は、プロの現場で高く評価されています。

高品質な映像制作に不可欠な滑らかなパン・チルト操作の実現

動画撮影において、視聴者にプロフェッショナルな印象を与える最も重要な要素の一つが、滑らかで一定の速度を保ったカメラワークです。Libec TH-Xのビデオヘッドには、長年の映像機器開発で培われたリーベック独自の特殊グリスが封入されており、極めてスムーズなパン(左右)およびチルト(上下)操作を実現しています。このヘッドの滑らかさと、前述のミッドスプレッダーによる脚部の高いねじれ剛性が組み合わさることで、動き出しの引っ掛かり(バックラッシュ)や、停止時の不自然な跳ね返りを徹底的に排除した、シルキーな操作感を提供します。

また、内蔵されたカウンターバランス機構により、カメラの重量によってヘッドがお辞儀してしまうのを防ぎ、任意のアングルでカメラをピタリと静止させることができます。耐荷重4kg以内の適切なカメラシステムを搭載し、前後のスライドプレートで重心を正確に合わせることで、オペレーターは余計な力を入れることなく、指先のわずかな力だけで精密なフレーミングを行うことが可能です。このようなストレスフリーな操作性は、長時間のインタビュー収録や、予測不可能な動きをする被写体の追従など、集中力を要する映像制作現場において、安定した高品質な映像を生み出す原動力となります。

Libec製品群(TH-G3・HFMP)との連携による3つのシステム拡張

電動ジンバル「TH-G3」との組み合わせによる多彩な映像表現

Libecが展開するマルチアクション電動ジンバル「TH-G3」と、ビデオ三脚「TH-X」を組み合わせることで、映像制作の表現の幅は劇的に広がります。TH-G3は、歩行時のブレを吸収した滑らかな移動撮影を可能にする強力なツールですが、長時間の運用には身体的な疲労が伴います。ここで、TH-XのスライドプレートがManfrotto互換およびSachtler互換であることを活かし、ジンバルの底部に互換プレートを装着しておけば、移動撮影の合間にジンバルごとTH-Xのヘッドへワンタッチ着脱でマウントすることが可能です。

この連携により、ジンバルを使用したダイナミックなトラッキングショットから、三脚に固定した安定したパン・チルト撮影、あるいは高解像度のタイムラプス撮影へと、カメラをジンバルから降ろすことなくシームレスに移行できます。また、TH-Xにジンバルを載せた状態でオペレーションを行うことで、三脚の高さ調整(75.5cm~159cm)を利用した簡易的なジブクレーンのような擬似的な高低差のあるカメラワークも実現可能です。同社製品ならではの親和性の高さが、少人数体制での多彩な映像表現を強力にバックアップします。

自立式一脚「HFMP」とのヘッド共用化による運用コストの適正化

機動性を極限まで高めたい撮影現場で絶大な人気を誇るLibecの自立式一脚「HFMP(Hands Free Monopod)」シリーズは、TH-Xとのシステム連携において非常に優れたコストパフォーマンスを発揮します。TH-Xのデュアルヘッド(65mmボール/フラットベース)は、底面がフラットになっているため、ヘッド部分を三脚から取り外し、HFMPの一脚ポール上部にある3/8インチネジに直接取り付けることが可能です。つまり、TH-Xを一台所有していれば、その高品質なビデオヘッドをHFMPでもそのまま共用することができます。

これにより、撮影用途に応じて「安定性重視の三脚運用」と「機動性重視の一脚運用」を、一つのヘッドで使い分けることができ、ヘッド付きの一脚を別途購入する運用コストを大幅に削減できます。ブライダル撮影やイベントのメイキング収録など、限られたスペースで頻繁に移動を繰り返す現場ではHFMPにヘッドを装着し、定点でのインタビュー収録ではTH-Xの脚部に戻すといった柔軟な機材運用が可能です。機材の総量を減らしつつ、あらゆる撮影シチュエーションに対応できるこの拡張性は、個人のクリエイターから制作会社まで幅広いユーザーに恩恵をもたらします。

共通プレート設計がもたらす撮影現場でのスムーズな機材移行

LibecのTHシリーズ(TH-X、TH-Zなど)やHFMPなどの製品群は、スライドプレートの規格が統一されているため、撮影現場における機材間のカメラ移行が極めてスムーズに行えます。カメラの底面にLibec純正のスライドプレートを取り付けておけば、TH-Xの三脚、HFMPの一脚、さらにはTH-G3ジンバル(専用互換プレート使用時)の間を、ネジを回す手間なくワンタッチで自在に行き来することが可能です。この「共通プレート設計」は、複数のサポート機材を駆使する現代の動画撮影において、ワークフローの最適化に直結します。

  • セッティング時間の短縮: 機材ごとに異なるクイックリリースプレートを付け替える必要がなくなり、シャッターチャンスを逃しません。
  • 安全性の向上: 何度もネジを着脱することによるネジ山の摩耗や、締め忘れによるカメラ落下のトラブルを未然に防ぎます。
  • チーム撮影での連携: 複数のカメラマンが共通のプレート規格を使用することで、現場での機材の貸し借りやトラブル時のバックアップが容易になります。

このように、Libec製品群でシステムを構築することは、単なる機材の集合体以上の価値を生み出し、撮影現場全体の生産性を飛躍的に向上させる戦略的な選択と言えます。

ビジネスユースの動画撮影にLibec TH-Xを推奨する3つの理由

高品質な映像制作を低コストで実現する優れた費用対効果

企業のプロモーションビデオ、社内研修動画、YouTubeチャンネルのコンテンツ制作など、ビジネスユースの動画撮影において、機材の費用対効果(コストパフォーマンス)は極めて重要な指標です。Libec TH-Xは、プロフェッショナルな映像制作に求められる機能(滑らかなパン・チルト、カウンターバランス、ワンタッチ着脱式のManfrotto互換/Sachtler互換プレートなど)を網羅しながらも、非常に手の届きやすい価格帯を実現しています。同等の機能を海外ハイエンドブランドで揃えようとすると、数倍のコストがかかることも珍しくありません。

初期投資を抑えつつも、映像のクオリティに直結する「カメラの安定性」と「滑らかな動き」を一切妥協せずに手に入れることができる点は、予算管理が厳しく問われるビジネスユースにおいて最大の推奨理由となります。さらに、デュアルヘッドによる特機への転用や、HFMP一脚とのヘッド共用化など、一台で何役もこなす汎用性の高さは、中長期的な機材投資コストの削減にも大きく貢献します。TH-Xは、限られた予算内で最高の結果を出したいと考える映像クリエイターや企業のインハウスビデオチームにとって、間違いなく最適な投資肢となるでしょう。

ワンマンオペレーションからチーム撮影まで対応する高い汎用性

現代の映像制作スタイルは多岐にわたり、ディレクター兼カメラマンが一人ですべてをこなすワンマンオペレーションから、複数のスタッフが役割を分担するチーム撮影まで様々です。Libec TH-Xは、その両方のスタイルに高いレベルで対応できる絶妙なバランスを持ったコンパクト三脚です。総重量約3.1kgという軽量設計と、専用ケースによる優れた運搬性は、ワンマンオペレーション時のフットワークを劇的に軽くし、ロケ地での迅速な展開を可能にします。

一方で、チーム撮影の現場においては、耐荷重4kgというスペックが活き、シネマカメラやリグを組んだ本格的な撮影システムにも対応可能です。また、業界標準であるManfrottoおよびSachtler互換のプレートシステムを採用しているため、外部のフリーランスカメラマンや他の制作会社と合同で撮影を行う際にも、機材の互換性トラブルに悩まされることがありません。どのような規模のプロジェクトであっても、メイン三脚として、あるいは信頼できるサブ三脚として、常に現場のニーズに応える高い汎用性を誇ります。

国内メーカー「リーベック」ならではの堅牢性と信頼のサポート体制

プロフェッショナルな撮影機材にとって、機能性と同等以上に重要なのが「信頼性」と「万が一の際のサポート体制」です。Libec(平和精機工業株式会社)は、日本を拠点とする老舗の三脚メーカーであり、長年にわたり世界中の放送局や映像制作プロダクションに高品質な製品を供給し続けてきました。TH-Xもその厳しい品質基準の下で設計・製造されており、過酷なロケ現場での酷使に耐えうる堅牢なアルミ合金製ボディと、耐久性に優れた各部パーツを採用しています。

海外製の安価な三脚の場合、部品の破損や紛失時に修理対応が受けられず、結果的に買い替えを余儀なくされるケースが少なくありません。しかし、国内メーカーであるリーベックであれば、迅速かつ丁寧なアフターサポートや修理対応、補修パーツ(クイックシューやパン棒、ネジ類など)の容易な入手が可能です。機材のダウンタイム(使用できない期間)はビジネスにおいて直接的な損失に繋がるため、この「購入後の安心感」は計り知れないメリットです。品質への絶対的な自信と、ユーザーに寄り添う手厚いサポート体制こそが、ビジネスユースでLibec TH-Xを強く推奨する最大の理由です。

Libec TH-Xに関するよくある質問(FAQ)

Q1: TH-Xの耐荷重4kgは、具体的にどのようなカメラシステムに適していますか?

A1: ミラーレス一眼カメラ(Sony FX3、Panasonic GH6など)に標準から望遠ズームレンズを装着し、さらに外部モニターやワイヤレスマイク受信機などをリグに組み込んだシステムに最適です。また、Canon XAシリーズやSony PXW-Z90などの小型業務用ハンドヘルドビデオカメラにも余裕を持って対応します。

Q2: ManfrottoやSachtlerのプレートは本当にそのまま使えますか?

A2: はい、ご使用いただけます。TH-Xのヘッドは、Manfrotto互換およびSachtler互換の設計となっており、これらの規格のプレートを取り付けたカメラを、そのままワンタッチ着脱機構でTH-Xにマウントすることが可能です。ただし、一部の特殊な形状の互換プレートでは干渉が生じる場合があるため、標準的な形状のものを推奨します。

Q3: デュアルヘッドの「フラットベース」はどのように使うのですか?

A3: ヘッド底面の65mmボール部分の底が平らになっており、3/8インチネジ(太ネジ)のメス穴が切られています。これにより、ハーフボールを固定するためのタイダウン(締め付けハンドル)を外すだけで、スライダー、スケータードリー、ジブクレーン、または自立式一脚(HFMPなど)の3/8インチネジに直接ねじ込んで取り付けることができます。

Q4: ミッドスプレッダーとグラウンドスプレッダーの違いは何ですか?

A4: グラウンドスプレッダーは地面に接して脚を開くため、平坦なスタジオや屋内での使用に適しています。一方、TH-Xが採用しているミッドスプレッダーは、脚の中央部分で固定するため、階段などの段差や凹凸のある不整地でも、各脚の高さを個別に調整して安定して設置できるという大きなメリットがあります。

Q5: TH-Xは航空機内に機内持ち込み可能ですか?

A5: TH-Xの縮長(折りたたみ時の長さ)は約75.5cmです。一般的な国内線・国際線の機内持ち込み手荷物のサイズ制限(通常、長辺60cm以内など)を超過しているため、基本的には機内持ち込みはできず、受託手荷物として預ける必要があります。専用のキャリングケースに入れ、適切に保護して預け入れを行ってください。

Libec リーベック TH-X ミッドスプレッダー(75.5cm~159cm 4Kg)

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