フィルターを付ければ、雰囲気のある一枚になる。そう思って買ったものの、思ったほど変わらなかった、という経験は誰にでもあると思います。この回は、その「思ったほど変わらない」場面まで映していたのが参考になりました。
ケンコー・トキナーの田原栄一さんが、福島でのセミナーの前に飯坂温泉へ足を延ばし、SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 で温泉街を撮った約10分の動画です。後半は、川面の反射を偏光フィルターで消そうとして、うまくいかない場面がそのまま入っています。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。ケンコー・トキナーのデモンストレーター田原栄一さんのチャンネルの公開動画(メーカー社員による製品紹介・#pr表記あり)を、参考になった動画として紹介しています。
見どころは6分半すぎ、F11まで絞った状態でソフト系フィルターを入れる場面です。「絞るとソフト効果が消える」と言われがちですが、効果ははっきり残っていました。最後の、偏光フィルターを回しても川の反射が取れない場面も、失敗例として見ておく価値があります。
この動画の撮影レンズSAMYANG AF 35-150mm F2-2.8は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。
→ SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8(FEマウント):
酒屋の店先を35-150で撮る
撮影は、温泉の近くで見つけた雰囲気のある酒屋の店先。ZV-E10 に SAMYANG AF 35-150mm を付け、50mm(APS-Cで75mm相当)付近で撮っています。最初は F4.5・1/400秒・ISO100。
ピントリングでアウトフォーカスにしていく場面で、田原さんは「フォーカスブリージング(ピント移動で画角が変わる現象)はあまりないようだ」と話していました。動画でピント送りをする人には気になるポイントです。
手前に花、奥に看板。三脚を下げて構図を作る
手前の花と奥の酒屋を入れる構図では、カメラ位置が高すぎたので三脚を下げています。「めんどくさがらずに三脚の高さを下げて対応する」という言い方でした。看板まで読ませたいので F11 まで絞り、手前の花から奥の看板へピントを送る動画にしています。
ソフト系フィルターは、F11に絞っても効果が残った
ソフト系のフィルターを付けると、黒の締まりが少しゆるみ、暗い部分が明るくなる。動画内では「オールドレンズのような描写を最新のAFレンズで簡単に得られる」と表現していました。
そして、ソフト系フィルターは絞り込むと効かない、と言う人もいる、という前置きのうえで F11 で試したところ、効果は一目で分かる形で残っていました。光を拡散する効果は絞っても生きる、というのが結論です。
うまくいかなかったこと:偏光フィルターで川の反射が取れない
次は、公園の川面にある反射を偏光フィルターで抑えられるか、という試みです。田原さんは最初に「偏光フィルターは反射面に対して30〜40度くらいの角度で効く。今回はその条件からかなり外れている」と前提を置いてから撮影していました。
付けると露出が約2段暗くなるので、シャッター速度を 1/400秒 から 1/100秒 に落として明るさを戻す。そこからフィルターを回すと、暗くなる場所はあるものの、全体の反射は期待したほど取れない。水面やガラスの反射を取るときは、反射する面に対する角度が重要、という締めくくりでした。
フィルターは「付ければ効く」ものではなく、条件が合うかどうか。この回はそこが分かりやすく映っています。なお、動画で使っているフィルターと三脚は、パンダスタジオレンタルでは取り扱いを確認できていません。
持ち帰り表:フィルターが効く場面・効きにくい場面(動画から)
| フィルター | 効いた場面 | 効きにくかった場面・注意 |
|---|---|---|
| ソフト系(ミスト) | 店先・看板など光が回る場面。F11でも効果あり | コントラストが下がるので、締まった絵にしたいときは外す |
| 偏光(C-PL) | 反射面に対して30〜40度くらいの角度 | 角度が合わないと反射は取り切れない。露出は約2段落ちる |
→ 旅先で同じ試し方をするなら、まずレンズを:
この機材が向いていそうな人・現場
- 温泉街や古い商店街を歩いて撮るのが好きで、広角の街並みと望遠の看板の切り取りを、レンズ交換なしで撮りたい人
- Vlogや旅動画で、手前から奥へピント送りをするカットを入れたいが、ピント移動で画角が変わるのが気になっている人
- フィルターの効果を作例で比べたい人。同じレンズ・同じ構図で付け外しすると違いがはっきりする
レンタルで試す価値があるところ
35-150mm という画角の広さは、旅先で一日歩いてこそ効いてきます。どの焦点距離をよく使うか、重さが気にならないか。フィルターを試すにしても、同じレンズで画角を変えながら比べられると判断しやすい。自分の旅で一度持ち出して、使う画角の幅を確かめるのに向いたレンズです。
同じ旅で、このレンズを軽い三脚に載せた工夫を話している回はこちらの記事です。
→ 約1.2kgのSAMYANG AF 35-150mm F2-2.8を、軽い三脚で旅に持ち出す
SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8 のレンタルはこちら
→ SAMYANG AF 35-150mm F2-2.8(FEマウント):
→ 動画と同じ ZV-E10 で試すなら:
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→ 新着機材一覧
📦 フィルターは、効く条件を知ってから。
レンズ1本で画角を変えながら試すと、違いがはっきり見えてきます。
