ソフトフィルターを付けたのに、撮った写真を見返すと思ったほどふんわりしていない。逆に、窓際で撮ったら顔が見えなくなるほど白く飛んだ。同じフィルターなのに、効き方が場面によって全然違う。
その理由を、モデル撮影会の作例で見せてくれたのがこの動画です。ケンコー・トキナーの田原栄一さんが、プロソフトンのAとBを使った写真を並べて、「光の扱い方によってソフトの感じが変わる」と説明していました。冒頭ではソフトレンズ(レンズベビー ベルベット)との違いにも触れています。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。ケンコー・トキナーのデモンストレーター田原栄一さんのチャンネルの公開動画(メーカー社員による製品紹介・#pr表記あり)を、参考になった動画として紹介しています。
見どころは2分40秒あたり。外がよく晴れた明るい背景を入れて撮った写真で、ソフト効果が強烈に出て顔がほとんど見えなくなっている。そのすぐ後に、同じ場所で逆光を画面に入れない向きで撮った写真が続き、ちゃんと顔が表現できている。同じフィルターでここまで違う、というのは画像で見ないと伝わりません。
冒頭で田原さんが「本格的なソフトとしては非常に面白い」と話していたソフトレンズ、レンズベビー ベルベット56は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。
→ レンズベビー ベルベット56:
ソフトレンズ ベルベットの3つの特徴
動画の冒頭は、ソフトレンズの話から始まります。ベルベットはこの日は撮影していないので「概念的な話」と前置きしたうえで、特徴を3つ挙げていました。
- 周辺の方がソフト効果が強い:中心よりも周辺のかかり具合が強くなる
- 絞りで効き方が変わる:必ずしも均一にかかるものではないことを理解して使う
- マニュアルフォーカス:ベルベット56はオートフォーカスが使えない。ここはデメリット
本格的なソフト表現ならベルベット、より気軽に使えるのはプロソフトンのAとB、という整理です。
プロソフトンAとB:逆光・外光で効果が強まる
作例はAPS-CのZV-E10にSAMYANGの85mm F1.4(127mm相当)を付けたもの。プロソフトンAは弱い方、Bはさらに強いソフト効果です。動画内の説明をまとめると、次のようになります。
- モデルさんの頭の後ろにLEDを1灯入れて逆光にすると、ソフト効果が増して見える(一般的な使い方)
- 晴れた屋外の明るい光を背景に入れると、効果は強烈になり、顔がほぼ見えなくなるほど光が拡散する
- 同じ場所でも、強い光が画面に入らない向きにすると、顔はちゃんと表現できる
- 拡大するとピントは合っている。ただ光の拡散の方が強いので、ピント位置でも像が分からなくなる
- Bは外光が入る場所で使うと腕が細く見えるほど拡散する。表情のところに外光が入らない位置にすれば、表情は残せる
ソフトフィルターは焦点距離でも効果が変わり、露出を明るめにすると効果が強く見える、という補足もありました。
なお、プロソフトンA・B、作例で使っていたSAMYANG AF 85mm F1.4 FE IIは、パンダスタジオレンタルでは現在取り扱いがありません。動画の最後で田原さんは、ソフト系フィルターを撮影会で貸し出す機会を今後作っていきたい、と話していました(ケンコー・トキナー側の取り組みです)。
持ち帰り表:ソフト効果の強さを決める3つのつまみ
| つまみ | 弱くしたいとき | 強くしたいとき |
|---|---|---|
| 光の向き | 強い光が画面に入らない向き(順光〜斜光) | モデルさんの後ろに光源(逆光)、明るい外光を背景に |
| フィルターの種類 | プロソフトンA | プロソフトンB |
| 露出 | 控えめ | 明るめ |
| ソフトレンズの場合 | 絞り込む(中心がシャープに) | 開ける(全体にソフト、特に周辺) |
顔を残したいカットでは、表情のところに強い光が入らない位置を探す。これは田原さんの作例から一番持ち帰りやすいポイントだと思います。
→ 絞りで「ソフトの量」を決めるソフトレンズを試すなら:
この機材が向いていそうな人・現場
- 月に1〜2回モデル撮影会に参加していて、毎回同じような写りになるので、ソフト表現を1つ武器に加えたい人
- 窓際やスタジオの逆光で撮ることが多く、ソフト効果が強く出すぎて顔が消える失敗を減らしたい人
- APS-Cのボディで中望遠のポートレートを撮っていて、ソフトレンズのマニュアルフォーカスに自分が付いていけるか試したい人
レンタルで試す価値があるところ
ソフト効果は、光の向き・強さ・露出で大きく変わります。作例を見て「この感じ」と思っても、自分の撮影会の会場、自分のモデルさん、自分の露出で同じになるとは限りません。
特にソフトレンズは、周辺の方が強くかかる、絞りで変わる、マニュアルフォーカス、と癖がはっきりしています。撮影会の前に1日借りて、逆光と順光、開放と絞り込みを撮り比べておけば、本番で迷わずに済みます。85mmの画角そのものを試したいなら、マニュアルフォーカスのSAMYANG 85mm F1.4という選択肢もあります。
ソフトレンズ・ポートレートレンズのレンタルはこちら
→ レンズベビー ベルベット56(Eマウント):
→ 85mmの画角で、マニュアルフォーカスの大口径を試すなら:
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📦 「光の扱い方によってソフトフィルターの感じが変わる」。
ソフト表現は、光とセットで考える。撮影会の前に、ソフトレンズを一度借りて逆光で試してみてください。
