花火の撮影で、ピントリングを回して途中で一気にぼかす、という撮り方があります。1枚の中に、ピントの合った花火とボケて広がった花火が同居する、多重露光のような写真になる方法です。ただ、ピントリングを素早く回すのはなかなか難しい。
それを蛇腹のレンズでやると楽しくできる、という話をしているのがこの動画です。話しているのはケンコー・トキナーの田原栄一さん。群馬県桐生市のセミナーで花火の撮り方をリクエストされ、その復習用に作った回だそうです。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。ケンコー・トキナーのデモンストレーター田原栄一さんのチャンネルの公開動画(メーカー社員による製品紹介・#pr表記あり)を、参考になった動画として紹介しています。
見どころは3分50秒すぎからの作例です。真ん中だけピントが合って両端の花火が流れるようにボケた写真、手前がボケて奥がシャープな写真、そして「成功作」の1ショット多重風の写真。失敗例も含めて出てくるので、どこを狙えばいいかが分かります。
今この撮り方をするなら、現行モデルの Spark 2.0 になります。パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。
→ レンズベビー Spark 2.0(Sony Eマウント):
レンズベビーで花火を撮る、2つの意味
動画内の説明では、蛇腹のレンズで花火を撮る狙いは2つです。
- 光軸を曲げる:蛇腹を傾けて、独特の流れるボケを作る。ピントを右に振ると、反対の左側の花火が像が流れるようにボケる
- ピントを一気に外す:ピントが合った状態から蛇腹を離すと、一瞬でピントがボケる。その瞬間の花火の光の点が大きく広がる
2つ目は、本来はピントリングを回して行う撮影法です。それを「蛇腹ラから手を離すだけ」でできるのがレンズベビーの利点、という話でした。
失敗例も見せてくれる
作例の中には「失敗した写真みたいな感じ」と本人が言うものもあります。ピンボケから始まってピントが合った状態で終わった、つまり逆の順番になってしまった例です。ピントリングでも蛇腹でも、この撮り方は「ちょっと難しいテクニック」だと話していました。
持ち帰りメモ:Spark 2.0 で花火を撮る手順
| 順番 | やること | 動画内の説明 |
|---|---|---|
| 1 | 三脚に据えて、いつもの花火撮影の設定で構える | 露出設定そのものは動画では触れていない |
| 2 | 蛇腹を手前に引いて、花火にピントを合わせる | カメラ側に引くと遠くにピント |
| 3 | 花火が開く途中で、蛇腹から指を離す | 蛇腹が自分の力で伸び、ピントは50cmほどの位置へ=一気にボケる |
| 4 | (応用)蛇腹を左右に傾けて撮る | ピントを振った反対側が放射状に流れる |
→ 次の花火大会でこの手順を試すなら:
この機材が向いていそうな人・現場
- 毎年地元の花火大会に三脚を立てているが、写真がここ数年同じで、1枚だけでも違う表現を持ち帰りたい人
- 花火大会の公式記録やPR撮影で、定番カットのほかに「アート寄りの1枚」を求められているカメラマン
- 多重露光機能のないカメラで、多重露光のような表現を試してみたい人
レンタルで試す価値があるところ
花火の撮影は、本番が年に数回しかありません。しかもこの撮り方は成功率が高くない。普段使いしないレンズを、そのために買うのはハードルが高いと思います。花火大会の日だけ Spark 2.0 を借りて、定番カットは手持ちのレンズで押さえつつ、何発かをこのテクニックに使う。それくらいの付き合い方がちょうどいいレンズです。
Spark 2.0 は Sony E のほか、Canon EF、Nikon F、Fuji X の各マウントがあります。お持ちのカメラに合わせて選んでください。基本操作は別の回の記事にまとめています。
→ Spark 2.0 の歴史と基本操作の回
レンタルはこちら
→ Sony Eマウント版:
→ キヤノン一眼レフ・アダプター利用なら(Canon EFマウント版):
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→ 新着機材一覧
📦 ピントリングを回す代わりに、指を離すだけ。
次の花火大会で、いつもの1枚の横に、もう1枚。
