収録が終わった瞬間に、編集はだいたい終わってる。ATEMスイッチャー × DaVinci Resolve 連携ワークショップ

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ATEM × DaVinci Resolveで実現する「収録から編集まで一気通貫」ワークフロー

—— 2026年7月29日 ダビンチカフェ/初級編/中級編 セミナー総合レポート

2026年7月29日、日本橋浜町7Fでは、朝から夕方まで 映像制作の基礎から実践までを一気に学べる特別プログラム が開催されました。 午前は「ダビンチカフェ」、午後は初級編・中級編セミナーという構成で、参加者同士の交流と学びが自然に深まる一日となりました。

午前10:00〜12:00

ダビンチカフェ —— コーヒー片手に基本設定を学ぶ交流タイム

午前中は、DaVinci Resolve認定トレーナー・小町 直 講師を囲んで、 コーヒーとおやつを楽しみながら気軽に質問できる「ダビンチカフェ」が開催されました。 雑談を交えつつ、参加者のPCを見ながら Resolve の基本設定を一緒に確認したり、 「最初にどこを触ればいいの?」 「編集を始める前にやっておくべき設定は?」 といった初歩的な疑問をその場で解決できる、和やかな学びの時間となりました。 午後のセミナーに向けて、参加者同士の距離がぐっと縮まったのも印象的でした。

午後13:00〜15:00 

初級編:ATEM ISO収録と「開いたら編集できてる」体験

初級編では、ATEMスイッチャーを使った マルチカメラ収録の基礎 と DaVinci Resolveでの マルチカメラ編集の入り口 を学びました。

■ ATEMのISO収録設定は“絶対に忘れない”

「必ず『全入力個別収録』ボタンにチェックを入れる必要がある。」 ISO収録を忘れるとプログラム映像しか残らないため、編集の自由度が大きく低下します。 ISO収録ができていれば、各カメラの映像と音声が個別に記録され、編集時に大きなメリットとなります。

■ カメラはブラックマジック以外でもOK。iPhoneも使える

HDMI入力があればソニーなど他社カメラも利用可能。 iPhoneもHDMI変換アダプターで参加できるため、現場の機材状況に柔軟に対応できます。

■ DRPファイルで「開いたら編集できてる」

ATEM ISO収録では、
  • MP4(プログラム)
  • ISO(各カメラ)
  • DRP(DaVinciプロジェクト)
が自動生成されます。 DRPを開くと すでにタイムラインが構築された状態で読み込まれ、 編集者はすぐにカット作業へ移れるのが大きな魅力です。

■ DaVinci Resolveの基本編集

  • カットページでの高速編集
  • J/K/Lキーで再生制御
  • I/Oキーでイン・アウト点設定
  • インスペクターでサイズ・位置調整
  • トランジション追加も簡単
ATEMで設定したワイプもResolve側で再現でき、収録と編集の連携が非常にスムーズです。

■ テロップ制作の基礎

テキストプラスを使えば、 フォント・色・カーニング・折り返し・アニメーションなど、テレビ番組のような表現も可能。

■ 書き出し設定の基本

  • YouTube向けはH.264
  • 解像度は1920×1080
  • 字幕はSRTで別出力
  • 有償版はバックグラウンドレンダリング対応
初級編は「ATEMとResolveを使うと、ここまで効率的に編集できる」という体験が中心でした。

午後16:00〜19:00

中級編:ダイジェスト制作・AI活用・カラー・音声・クラウド編集まで

中級編では、初級編で学んだ基礎を踏まえ、 実務で求められる編集ワークフロー を深掘りしました。

ATEM運用の実践

「HDMIアウトプットが3つあり、それぞれ独立してソースを設定可能。」 プログラムアウト、マルチビュー、クリーンフィードなど、 配信現場で求められる出力の使い分けを実演。 ブラックマジックカメラとの連携では、
  • フレームレート自動設定
  • カメラコントロール(露出・カラー)
  • 本体でのバックアップ録画
など、現場での安定運用に役立つポイントが紹介されました。

DaVinci Resolve編集の実務ワークフロー

■ マルチカメラ編集の高度な使い方

  • ISOファイルの差し替え
  • 同期機能の活用
  • 属性ペーストでPIP設定を再現
  • スピードエディターで高速編集
Resolveの強みである「編集効率化」を最大限に活かす方法が解説されました。

■ AI機能の活用

  • 自動文字起こし
  • ボイスアイソレーション
  • オーディオアシスタント
  • AI音楽エディターでBGMの尺調整
AIによる編集支援はすでに実務レベルで使える段階に来ており、 編集時間の大幅短縮が期待できます。

プロジェクト管理・クラウド編集

  • プロジェクトマネージャーでメディア管理
  • トランスコードとコピーの使い分け
  • B-RAWの扱い
  • フレームレート・タイムコードの微調整
  • ブラックマジッククラウドで複数人編集
  • プロキシの自動生成と共有
Premiere ProとのXML連携にも触れ、他ソフトとの互換性を考慮したワークフローも紹介されました。

カラーグレーディングの実践

  • リモート/ローカルグレーディング
  • ノード構造の理解
  • ホワイトバランス調整
  • 分割スクリーンでカメラ比較
  • カラースライスで細分化調整
  • 肌色補正の具体例
  • マジックマスクで顔補正
カラーは「どのノードで何をするか」が重要で、 実際の素材を使った解説は参加者から高評価でした。

音声ミキシングと外部機器連携

  • VSTプラグイン対応
  • 外部オーディオインターフェースとの連携
  • ボーカルライダーで自動音量調整
  • MIDIコントローラー(nanoKONTROL2)との接続
音声は映像の品質を左右するため、 「自動化できる部分は積極的に自動化する」 という現場の知見が共有されました。

AI編集支援の最新動向

  • NVIDIA GPUとM1 MAXでの文字起こし速度比較
  • AI字幕生成の実務活用
  • ダイジェスト自動生成の可能性
  • ChatGPTやClaudeの活用例
AIは万能ではないものの、 編集作業の省力化に大きく貢献する   という点で参加者の関心が非常に高いテーマでした。

総まとめ:朝から夕方まで、映像制作の“今”を体験できる一日

午前のダビンチカフェで基本設定を学び、 午後の初級編でATEM×Resolveの基礎を体験し、 夕方の中級編で実務ワークフローを深掘りする—— 映像制作の基礎から応用までを一気に学べる、非常に密度の高い一日 となりました。

特に印象的だったポイント

  • ISO収録の設定ミスは絶対に防ぐ
  • 他社カメラやiPhoneも柔軟に利用可能
  • DRPで編集準備が自動化される
  • カットページ+スピードエディターで編集効率が爆上がり
  • AI文字起こし・音声処理・BGM調整が実務レベル
  • クラウド編集で複数人作業が容易に
  • カラーはノード理解が鍵
  • 音声はフェアライト+外部プラグインで品質向上
  • AI編集支援は今後さらに進化が期待される
映像制作の現場は、ハード・ソフト・AIが融合しながら急速に進化しています。 今回のセミナーは、その最前線を体験できる貴重な機会となりました。
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