その間、特に照明も仕込まず、構図も考えず、なんとなくRonin 4Dを回していたんですよ。
あとで映像を見返してみたら、「あれ、なんかいい絵なんだよな」と。
場所はごく普通の事務所です。天井は蛍光灯、機材ケースが積んであって、背景にはセミナー告知のスクリーン。映える要素なし。
それなのに、切り出した一枚がやたら雰囲気があるんです。
(なんかこういう映画とか、ドキュメンタリーとかない??的な)
自分ではうまく言語化できなかったので、
何が効いているのかをAIに分析してもらいました。結論から言うと、私の腕ではなく(当然)、ほぼ全部カメラの実力だそうです。(それはそう)

DJI Ronin 4D-8Kで撮影した映像の切り出し。事務所でレンズを手に取って眺めるスタッフ。手前にケーブルの前ボケ、背景に機材ケースとスクリーン
▲ Ronin 4D-8Kで回した映像からの切り出し。照明なし、事務所の蛍光灯+電球色ペンダントのミックス光です。
今回「何気なく回した」DJI Ronin 4D-8Kは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。分析を読んで「自分の現場でも試したい」と思った方はこちらから。
Calude先生が分析!
なぜ「何気ない映像」がいい絵になったのか。4つの理由
理由1:ミックス光でも肌の色が濁らない(DJIシネマカラーサイエンス)
撮影場所の照明は、白い蛍光灯と電球色のペンダントライトが同居する、いわゆる「ミックス光」。本来なら肌の色が濁りやすい、カメラ泣かせの条件です。 ところが切り出した画を見ると、肌のトーンが破綻せず自然に出ていて、電球色のライトはむしろ背景で温かみのあるオレンジのボケになっています。 Ronin 4Dが搭載するDJIシネマカラーサイエンス(DCCS)は、複雑な照明条件下でも自然な肌の色合いを再現するように設計されています。それが「照明ゼロの普段の事務所」でそのまま効いている形です。理由2:蛍光灯直下なのに顔が白飛びしない(14.7ストップのダイナミックレンジ)
天井の蛍光灯の真下という、額や頬にハイライトが乗りやすい状況ですが、白飛びせずになだらかに粘っています。 この「フィルムっぽい柔らかさ」の正体は、最大14.7ストップというダイナミックレンジ。明部から暗部までの階調が広いので、雑な光でも画が硬くならないんですね。 【画像挿入:切り出し画像2/alt:DJI Ronin 4D-8Kで撮影した映像の切り出し。ローアングル気味のカット。天井の蛍光灯が並ぶ下で、スタッフがレンズを確認している】
DJI Ronin 4D-8Kで撮影した映像の切り出し。ローアングル気味のカット。天井の蛍光灯が並ぶ下で、スタッフがレンズを確認している
▲ こちらも同じ映像から。蛍光灯直下でもハイライトが粘って、フィルムのような柔らかさが残っています。
理由3:室内の明るさでノイズ感のないクリーンな画(デュアルネイティブISO 800/4000)
事務所の照明だけの明るさですが、暗部を見てもザラつきがありません。800/4000のデュアルネイティブISOのおかげで、室内程度の照度なら余裕でクリーンに撮れてしまいます。理由4:フルサイズのボケとLiDARフォーカス
ピントが合っている人物の前後が気持ちよくボケて、空間に奥行きが出ています。フルサイズセンサーの被写界深度の浅さが、事務机とオフィスチェアしかない背景を「雰囲気のある空間」に変えてくれました。 ちなみにフォーカスはLiDARフォーカスシステム任せです。LiDARは低照度環境に強く、暗めの室内でも顔にスッとピントが来ます。位相差AFと違って被写体表面のテクスチャーにも左右されません。あらためて、DJI Ronin 4D-8Kとは
ジンバルカメラ、4軸安定化機構、LiDARフォーカスシステム、映像伝送システムが一体になった、オールインワンの4軸シネマカメラです。主なスペックはこちら。- フルサイズセンサー搭載 Zenmuse X9-8K ジンバルカメラ(最大8K/75fps、4K/120fps対応)
- Apple ProRes RAW / ProRes 422 HQ などの内部収録(CineCore 3.0)
- 従来の3軸にZ軸を加えた4軸安定化。歩き撮りでもドリーショットのような滑らかさ
- デュアルネイティブISO 800/4000、最大14.7ストップのダイナミックレンジ
- 9ストップ組込式NDフィルター(ND2〜ND512)内蔵
- LiDARフォーカスシステム(最大10m・最大43,200測距点)
正直、買うにはちょっと勇気がいる価格です
Ronin 4D-8Kコンボの小売希望価格は、2023年12月の発表時点で税込1,810,820円。おいそれと「ポチる」金額ではありません。 そして、このカメラの本当の価値は、スペック表を眺めていても分かりません。- 自分の現場の照明条件で、肌の色は本当にきれいに出るのか
- 4軸ジンバルの「歩いてもドリーに見える」感覚は、自分の撮り方に合うのか
- LiDAR AFは自分の被写体(人物?商品?)で狙い通りに動くのか
- 一体型ボディの重さ・取り回しは、ワンオペの自分に扱えるのか
この機材が向いていそうな人・現場
- ワンオペ〜少人数で、シネマクオリティの映像を求められる映像制作者
- 企業VP・ブランドムービーで「手持ちなのに滑らか」な画作りをしたい人
- ドキュメンタリーや密着取材で、照明を仕込めない現場が多い人
- ミュージックビデオやショートフィルムで、ドリーやスライダーを省力化したい現場
- 購入を検討していて、その前に実機で自分の現場との相性を確かめたい人
用途別に見るなら
レンズも一緒に借りて、すぐ撮り始めたい人
DJI純正パワーズームレンズ「DL PZ 17-28mm T3.0」とのセットなら、届いたその日から撮影に入れます。シネマティックな画作りまで踏み込みたい人
アナモルフィックレンズとのセットなら、横に伸びるフレアと楕円ボケまで含めた「映画の画」がそのまま試せます。8Kまでは要らないかも、という人
6Kモデルもあります。4軸安定化・LiDAR・DCCSといった「今回いい絵が出た理由」は6Kモデルにも共通です。
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今回の主役、DJI Ronin 4D-8Kはパンダスタジオレンタルで借りられます。まずは普段の職場や部屋を撮ってみてください。「何もしていないのにシネマになる」感覚、たぶん伝わります。
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