Zoomの登壇者に「自分の声が返ってくる」と言われた。Roland V-1-4K でハイブリッドセミナーの音をマイナスワンにする設定(USB OUT を AUX 1 バスへ)

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

会場に人がいて、登壇者の一人はZoomで遠隔から。最近のセミナーはだいたいこの形です。Roland V-1-4K で回していて、遠隔の登壇者から「自分の声が遅れて返ってきて、しゃべりにくい」と言われました。

原因は V-1-4K の設定で、しかも初期値のままだと誰がやってもこうなります。USB で Zoom に返している音が、会場の音だけではなく「Zoomから入ってきた登壇者の声」まで混ざった全部ミックスだった、という話です。直し方は2か所のメニューで済むので、現場でやった手順をそのまま書きます。


2分40秒の短い動画です。見どころは、本体のメニューで「OUTPUT ASSIGN」から USB OUT を AUX 1 バスに切り替えるところと、そのあと「AUX 1 SEND LEVEL」の一覧で AUDIO IN だけを 0dB に上げるところ。文章で読むより、メニューのどこを触っているかを画面で見た方が早いです。

動画で使っている Roland V-1-4K は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。借りた機材で、この記事の2か所の設定を本番前に入れて、Zoomの相手に「自分の声、返ってきてない?」と聞くところまでリハーサルしておくと当日が楽です。

→ Roland V-1-4K:

Roland V-1-4K


ハイブリッドセミナーで必要になる「マイナスワン」とは

会場には、Zoomの登壇者の声も流します。でも、Zoomの登壇者には会場の声しか渡さない。自分の声だけを引いたミックスを返すので「マイナスワン」と呼びます。

これをやらないと、登壇者の声が V-1-4K に入り、そのまま USB で Zoom に戻って、本人のスピーカーから遅れて出てきます。Zoomのエコーキャンセルがある程度は消してくれますが、スイッチャー経由で回ってくる遅れた声までは頼りにできません。動画の冒頭でも「Zoom登壇者の場合、いわゆるマイナスワンというやつが必要になります」と言っています。

今回の構成

Roland V-1-4K ハイブリッドセミナー接続図。Zoom用ノートPCからHDMIで遠隔登壇者の映像と声が入り、会場ミキサーからXLRで会場の音だけが入る。MAINバス(全入力ミックス)はHDMI OUT 1から大型LEDへ、AUX 1バス(AUDIO INだけ0dB)はUSB STREAMからZoom用ノートPCへ返す。設定はAUDIO OUTPUTのOUTPUT ASSIGNとAUX 1 SEND LEVELの2か所
会場の音だけを AUX 1 バスに集めて USB で返す。会場向けの MAIN バスは今までどおり全部入り(PANDASTUDIO TV「V-1-4Kでハイブリットセミナーの場合」より作図)
  • 会場のマイク(司会・会場側の登壇者)は会場のミキサーでまとめて、V-1-4K の AUDIO IN(XLR・ライン)へ
  • Zoom用のノートPCは HDMI で V-1-4K へ(遠隔登壇者の映像と声がここから入る)
  • V-1-4K の USB STREAM を同じノートPCにつないで、Zoom のカメラとマイクを V-1-4K にする
  • プログラム出力は HDMI→SDI→HDMI の変換をはさんで会場の大型LED(4K)へ

つまり「Zoom に返る音=USB OUT の音」です。ここが初期値の MAIN バス(全入力ミックス)のままだったのが今回の原因でした。


設定①:USB OUT を MAIN バスから AUX 1 バスに切り替える

本体の [MENU] ボタンから AUDIO OUTPUT → OUTPUT ASSIGN を開きます。出力端子ごとに、どのバスの音を出すかを選ぶ画面です。

ここで USB OUT を「AUX 1 BUS」にします。動画で言っている「USBアウトはAUXですよと。メイン、すべてがミックスされているメインではなくて、AUXバスですよ」がこの操作です。

選べるバスは MAIN/AUX 1/AUX 2/MONITOR の4つで、AUDIO OUT(RCA)や HDMI OUT 1〜5 も同じ画面で個別に割り当てられます。会場向けの HDMI OUT は MAIN のまま触らないので、会場には今までどおり登壇者の声も流れます。

設定②:AUX 1 バスに「会場の音だけ」を送る

バスを切り替えただけでは、AUX 1 にはまだ何も流れていません。何をどれだけ AUX 1 に送るかは別のメニューです。

[MENU] → AUDIO OUTPUT → AUX 1 BUS → AUX 1 SEND LEVEL。入力ごとに AUX 1 への送り量が並んでいるので、ここで AUDIO IN だけを 0dB に上げます。

動画の言い方だと「基本は全部これ(−INF)なんですけど、オーディオインだけを有効にしてあげれば、オーディオインだけの音が AUX 1 に入ってくる」。初期値は全部 −INF(送らない)になっているので、HDMI IN(Zoomからの声)が勝手に混ざることはありません。

設定値の早見表(今回の構成の場合)

メニュー項目値理由
AUDIO OUTPUT → OUTPUT ASSIGNUSB OUTAUX 1 BUSZoom に返す音を「全部ミックス」から「AUX 1 の中身」に変える
同上HDMI OUT 1〜5/AUDIO OUTMAIN BUS(初期値のまま)会場には登壇者の声も流したい
AUDIO OUTPUT → AUX 1 BUS → AUX 1 SEND LEVELAUDIO IN0dB会場のマイク(ミキサー経由)だけを返す
同上HDMI IN 1〜5−INF(初期値のまま)Zoom用PCからの声を返さない
同上USB IN−INF(初期値のまま)Zoom側のスピーカーを V-1-4K にしているときの戻り防止

→ この表のとおりに入れて事前リハするなら:

Roland V-1-4K


引っかかったところ・正直に書くと

「どの入力をどこに返すか」の一覧画面がない

動画の最後で「VR-6HD より若干使いづらいな」と言っています。VR-6HD だと、どの入力をどの出力に返すかを一画面で割り当てる感覚で済むのですが、V-1-4K は「出力端子にバスを割り当てる」と「バスに入力を送る」が別メニューで、どっちを先に触ればいいのか現場で一瞬迷いました。動画内でも「オグズ1バスで……どっちだっけな」と探しているところがそのまま入っています。

慣れればどうということはないのですが、本番の直前に初めて触るメニューではないです。借りた日に一度入れて、MEMORY に保存しておくのをおすすめします。

USB IN からも戻る可能性がある

Zoom のスピーカー出力先を V-1-4K(USB)にしていると、登壇者の声は HDMI IN だけでなく USB IN からも入ってきます。今回の動画では AUDIO IN を 0dB にしただけで済んでいますが、送り量の一覧で HDMI IN と USB IN の両方が −INF になっているかを目で確かめておくと安心です。

映像も「回って」いた(動画では未実演)

音と同じ理由で、USB STREAM に出す映像が PGM のままだと、Zoom 画面を会場に出した瞬間に、登壇者には自分の顔が返ります。リファレンスマニュアル(p.13)によると、USB STREAM の映像は HDMI OUT 4 と同じ割り当てで、[MENU] → VIDEO ASSIGN → HDMI OUT 4/USB OUT から PROGRAM/PREVIEW/INPUT 1〜8 を選べます。会場カメラの INPUT を指定しておけば、登壇者には会場の様子だけが返る理屈です。これは動画では実演していないので、次の現場で試してから追記します。

検証条件

確認日2026年10月【要確認:セミナー実施日】
使用機材Roland V-1-4K、会場用アナログミキサー(機種【要確認】)、Zoom用ノートPC(機種【要確認】)、大型LED 4K、HDMI→SDI→HDMI 変換
ファームウェア等V-1-4K システムプログラム【要確認】/Zoom のバージョン【要確認】
接続構成会場ミキサー →(XLR)→ AUDIO IN/Zoom用PC →(HDMI)→ HDMI IN/USB STREAM →(USB-C)→ Zoom用PC/HDMI OUT →(HDMI→SDI→HDMI)→ 大型LED
環境・条件屋内セミナー会場(遠隔登壇者1名+会場登壇者)【要確認:会場名・規模】
確認者パンダスタジオ スタッフ

この設定が必要になりそうな人・現場

  • 月に1〜2本、会社のセミナーを自分で回している担当者。登壇者の一人が急に「当日は出張先からZoomで」になり、配信は今までどおり V-1-4K で、という状況
  • 会場のPAさんは別にいて、自分はスイッチャーとZoom用PCだけを見ている人。音は「ミキサーからもらう1本」しか触れないので、返しは V-1-4K の中で作るしかない
  • VR-6HD や VR-120HD のAVミキサー系から V-1-4K に持ち替えた人。同じことができるのに、メニューの場所が違うので最初に迷う

レンタルで試す価値があるところ

マイナスワンが効いているかどうかは、スペック表を読んでも分かりません。Zoom の相手に「今、自分の声返ってきてる?」と聞いて初めて分かります。本番当日に初めてそれをやるのは、正直おすすめしません。

借りた日に、手元のPCでZoomの会議を2アカウント立てて、片方を「遠隔登壇者」役にしてこの記事の2か所を入れておく。それだけで当日の最初の5分がまるごと浮きます。会場ミキサーからの入力がラインレベルで足りているか、HDMI→SDI 変換を入れても音が途切れないかも、同じリハで一緒に確かめられます。

→ Roland V-1-4K のレンタルはこちら:

Roland V-1-4K

→ 「返しの設定を一画面で済ませたい」なら、動画内で比較に出た AVミキサー:

Roland VR-6HD AVミキサー

→ 会場のマイクをまとめて V-1-4K の AUDIO IN に入れるミキサーの例:

YAMAHA MG12XU ミキシングコンソール(ハードケース付き)


用途別に探すなら

カメラ台数や HDMI/SDI の違いからスイッチャーを選びたい人

→ スイッチャーを用途から選ぶ

大型LEDやプロジェクターまで HDMI を長く引きたい人

→ Roland VC-1 シリーズ(HDMI⇔SDI 変換)を検索

最新の入荷機材をチェックしたい人

→ 新着機材一覧


📦 「返しの音」は、本番の前に借りて確かめる。
設定は2か所。でも効いているかは相手に聞かないと分からない。だから当日より前に一度やっておく。

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