JVC のリモートカメラ KY-PZ100 は LANケーブルを使用した給電(PoE)で給電して動作させることが可能です。
しかしながら、
PoE 対応のハブを使用したのに動作しなかった、というお問い合わせがありましたので、解説いたします。
PoEの規格
PoEには、PoE、PoE+、PoE++という三つの仕様があり、それぞれで供給できる電力量が異なります。
名称 | PoE | PoE+ | PoE++ |
規格 | IEEE 802.3af | IEEE 802.3at | IEEE 802.3bt |
電力量 | 15.4W | 30W | 90W |
主な用途 | 無線LAN親機 | リモートカメラ | 4Kカメラ、サイネージ |
電力を供給する側の機器(例えば、PoE対応のハブ)、などは、電力を受け取る側の機器に対応した機材である必要があります。
今回の例では、KY-PZ100が必要とする、PoE+ に対応する機器である必要があります。
ごく単純にPoE対応と行った場合は、15.4W の IEEE 802.3af にのみ対応したものである事がほとんどです。この場合、PoEは15.4Wまでしか供給できませんので、電力が足りず起動しません。
KY-PZ100に限らず、リモートカメラは、PoE+という規格に対応したものが多いため、動作のためにはPoE+に対応したハブなどを選ぶ必要があります。
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