はいみなさんこんにちは。
パンダスタジオの中村おりおです。
今日はこちらケーブルの方を見ていきたいとおもいます。
今回見ていくケーブルは、パンダスタジオのレンタルで取り扱いがある
こちらのケーブルです。
BNCケーブルと呼ばれます。
BNCケーブル

BNCケーブル(SDIは信号の種類の名前)
頭の方(コネクタ)の形はこんな感じになっておりまして、(放送の現場とかで)よく見かけるやつだと思います。

BNCコネクタ
カチッとさせてクルッと回す。
そんな感じのコネクターになっています。
こちらの、ケーブルは、映像と音声のデジタル信号を送信するためのケーブルです。
なぜかコネクターの種類ではなくて、流れる信号の種類、例えばHD-SDI とか SDIといった信号の名前から、SDIケーブルなんて言われ方もします。
場合によってはケーブルの太さ(3C とか 5C とか)で呼ばれたりもします。
さらに流せる映像の種類で12G-SDIのケーブル、そんな言われ方もする場合もあります。
※全てのBNCケーブル12G-SDIの信号を流せるわけではありません。
このあたりは別の動画で解説します。
色々な言われ方をするので、戸惑わないようにしてください。
基本的にはBNCケーブルと言われます。
このBNC というのは先ほども言ったように、頭の部分、コネクターの形なんです
「カチッとさせてくるっと回す」これを厳密にいうと「バヨネットロック式の同軸コネクター」とそういう形になります
本来は無線の用途に使うものなので、50Ω(Ω:オーム)オームは電気の抵抗の単位です。
50Ωのケーブルなんですが、映像用途の場合は75Ωのタイプでやっています。
ケーブルに抵抗の量、75Ωという風に書いてあります。

75Ω表記
場合によっては、例えばパンダスタジオでも、浜町のスタジオとかで
めちゃめちゃ古いなんかよくわかんないケーブルが出てきた、コネクタはBNCっぽい、そういうのを見つけた時には、この表記をよく確認してください。
基本は映像用は75Ωです。
すごい古いケーブルで50Ωのものが出てきたりアンテナ用の50Ωが混じっている可能性もあるので、すがもうそれはもう紛らわしいんで捨ててください。
くりかえいしますが、映像用、基本は75Ωです
ちなみにケーブル同軸のケーブルの部分だけ買ってきて、コネクター刺して圧着して、
あるいはハンダ付けしてという形で、所定の長さを自分で作ることも可能です。
スタジオを構築している工務部さんなどでは、
自分でケーブルを作ったりするかも知れません。
参考:BNCコネクターを圧着している動画がありましたので、紹介します。
こんな感じのコネクターになってます
SDI (Serial Digital Interface)
ところでさっき、流れる信号の種類がSDIって言いました
この SDIについてもちょっと解説していきましょう。
SDIというのはシリアルデジタルインターフェース Serial Digital Interface の略ですね。
この綴りなので、余裕がある方は動画見に見終わった後、あるいは動画の途中でもシリアルデジタルインターフェースで検索してみて下さい。
より詳しい解説が出ていると思います
SDIの特徴
この SDIの特徴として
非圧縮デジタル映像とデジタル音声を伝送
非圧縮で、圧縮しない形でデジタルの映像と音声を流すことができる規格ですね
先ほどの黒いケーブルBNCのケーブル一本で、映像と、その上に乗っている音声も一緒に流れてきているわけですね
主として業務用ビデオ機器に採用
業務用のビデオカメラでよく使われています。
業務用のカメラというのは例えばこんな奴ですね、これはJVCさんのGY-HM175とか
これソニーさんのPXW-Z280こんな感じのですね、ちょっと強めのカメラです
逆に言えば、BNCの端子が付いているのは、ほぼ業務用だと、皆さんが仕事で使うようなカメラだと、仕事で使う高いカメラだと思っていいと思います。
BNCケーブル、SDIケーブルというのはこういう業務用のカメラについているケーブル、あるいは端子、ということです
SDIの規格
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SDIの規格
SDI(SD-SDI)
まず、最初にSDI、単純な無印のSDIあるいは、SD-SDI 、スタンダードデフィニッション、標準画質ですね
これが出た当時はスタンダードと言ってなかったきもしますけど。
SD-SDIの信号ですと、コンポーネント信号あるいはコンポジット信号を伝送可能でして、伝送速度はコンポーネントで240 Mbps、コンポジットで143Mbps となっています。
この Mbps というなんか謎の単位が出てきたと思います。
これは細かい話はまた後でやりますので、そういう速度だと思ってくださいね、数字がでかい方が速度が速いということで。
HD-SDI
次に HD-SDIというものが出てきましてハイビジョン放送ですね。
HD TV映像を伝送するために規格されたものがHD-SDIです。
これは 1.486 Gbpsとメガビットで言うと1485 Mbps の速度が出せるようになりました。
だいぶ速いですね。
このHDは、ハイデフィニション high definition のことです。
720p とか1080i の映像送れるようになりました。
このpとかiとかっていうのは、プログレッシブとかインターレースとかまあそういう、これも映像の伝送方法に関わるんですけど
これはまたちょっと別のところで講義したいと思います。
pとかiとかのアルファベットと、その前の数字を覚えておいてください。
720p とか1080iとかですね
3G-SDI
そっからさらに3G-SDIというものが制定されまして、これもですね1本のケーブルで3Gbps伝送ができるようになりました
この3Gbps のおかげで1080 p60という 1080p さらにフレームレート60の映像まで送れるようになりました。
でここから、デュアルリンク、二つ2つリンクしたHD-SDIの互換を考えた、レベルBというやつと、独自のレベルAいうものが出来まして同じ SDI信号でもlevelA、LevelB っていう面倒な規格が登場します。
ここでは詳しくは言わないので、そういう違いがあるんだよということを、ちょっと頭の片隅に入れておいてください。
6G-SDI / 12G-SDI
そこからさらに、3Gから6G-SDI、12G-SDI とかっていうものが出てきています。
1本のケーブルで6Gbpsまで送れるのが6G-SDIで
12Gbpsまで送れるのが12G-SDIという形ですね
6G-SDI で4K30p
12G-SDIで4K60p
までの映像を伝送することができます。
実習:調べてみよう
まあなんやかんや色々出てきたと思うんですけれども、ここでちょっと実習ですね

Micro Converter SDI to HDMI 12G
見ていただくとコンバーターいっぱい種類があります。
そして、コンバーター、色々12Gとか3Gとか6Gとか書いてあると思います。
今までの説明でSDI 12Gとか 3Gとかの意味がわかったかと思います。
仕様のページいろいろ見てください。
これはこういうことなんだということと
SDI12Gと書いてあるのは対応のフレームレートはここまでだとか、3Gだったらこうだってと、ここまで説明したように、コンバーターで対応できるものが違っていると思います。
ぜひ、ウェブサイトみてください。
それからパンダスタジオの木場にいる方、あるいはスタジオの形でコンバーターが手元にある、あるいはありそうな人ぜひ現物を見てみてください。
製品の表面に書いてある謎の英語SDIとか12Gとか3G、こういうことだったんだってわかると思います。
ぜひ手にとって見てくださいね
やっぱり謎の記号のままで、頭に入ってくるとするっと流れちゃうんで、体験を紐付けするとしっかり覚えられると思います。
今回はBNcケーブルだとか、そこに流れているSDI信号のこと、それから6G sdi 3G-SDi 12G-SDIそういったことをご紹介しました。
またですね次の動画でお会いしましょう
ぜひ手にとって触ってみてくださいね
BNCケーブル | 動画の学校 #01
解像度・フレームレート・信号タイプ | 動画の学校 #02
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