はいみなさんこんにちは、パンダスタジオの中村です。
今日は、こちらNDIについての概要をおさらいしたいと思います。
NDIとは
NDIというのは、ネットワーク・デバイス・インターフェイスの略で、いくつかあるIPビデオ伝送方式の一つです。
IPビデオ伝送方式というのは、文字通り、IPでビデオで映像をおくるということですが、端的に言えば、LANケーブルで映像データを送る方式と思ってもらえれば良いかと思います。
主な特徴は以下となります。
- ソフトウェアベースのIPビデオテクノロジー
- 双方向通信 (すべてのソースが送信元と同時に宛先)
- DCT圧縮・低遅延
- 圧縮,展開を何度繰り返してもクオリティーロス無し
- 解像度とフレームレートに依存せず
- 任意のオーディオサンプリングレート使用可
- 16-bit カラー計算
- ビデオ, キー, オーディオ, コントロール, タリー, カスタムメタデー タ,正確なタイムスタンプをサポート
- mDNS を使用した自動ディスカバリー
ワサワサと列挙してあるので、3つくらいにしぼって説明いたします。
DCT圧縮・低遅延
DCT圧縮というのは、H.264などと同じような圧縮方式になります。別に細かいことを覚えておく必要はなのですが、これがもたらす、高効率ビデオ伝送は重要です。
以下の表は、NDIを利用した場合の、1080および2160での必要なビットレートになります。
これを踏まえ、以下の表を確認ください。
2k あるいは 4K での 1Gbps あたりのストリーム数を注目頂きたいと思います。

NDI 1Gbpsあたりのストリーム数
例えば、1080p60 、いわゆる 3G-SDIであれば、7ストリーム、
2160p60 、いわゆる12G-SDIでも、2ストリームが、1GbpsのLANケーブル1本で可能です。
この高効率はが、NDIの圧縮伝送技術によってもたらされています。
(もちろん、いくら高効率の圧縮でも、遅延が大きくては意味がないので、低遅延なのも重要です)
(圧縮と展開をしている関係で、どうしても遅延が出てしまうのは惜しいところですが)
また、1Gbpsの線で、これだけのストリームを送ることができるので、
一般的な1Gbpsネットワークのインフラでも運用可能、つまり、⾼価なネットワークスイッチやケーブルへの買い替えが不要で、現状のインフラを維持したまま運用可能というメリットがあります。
低遅延、もっと言えば、無遅延を狙った技術もありますが、それはつまり3Gbps や 12Gbpsの回線速度が必要になりますので、よっぽどな場所でないと「現状のインフラを活用」とはいかないと思われます。その点、現状のインフラで済むNDIは有難いですね。
mDNS を使用した自動ディスカバリー
mDNSというのは仕組みの話なので、これが実現する、自動ディスカバリーの部分に着目ください。
端的に言えば、既存のLAN線に差せば認識(発見)されるという事です。

LANケーブルでつなげれば、
mDNSという仕組みが、
いい感じで自動で見つけてくれるよ
ちょっと乱暴にいうと、LANケーブルでつなげれば、mDNSという仕組みがいい感じで自動で見つけてくれるよ、という事です。
凄いですね!

同じLANにいれば、映像、制御信号、タリーを共有
同じLANに参加していれば、NDIビデオストリーム、制御・タリー信号をやり取り可能、という事です。
NDIは世界中で最も利用されているIPビデオ方式
はい、というわけで、なかなか便利なNDIですが、それもあってか、NDIは世界中で最も利用されているIPビデオ方式 だそうです。
SDKは、約12,000件以上のダウンロード
NDI対応製品を出荷または開発している企業/開発者は1000社以上
と聞いております。
SDK(ソフトウェア開発キット)の無償配布 は以下のURLから、各種ドキュメントも以下のサイトからダウンロードできますので、興味を惹かれましたら是非、ご覧ください。
https://ndi.tv/sdk/
NDI コンバータのレンタル商品の紹介
パンダスタジオのレンタルでも、各種NDI対応製品を取り扱っております。
動作確認、お試し運用などに活用ください。
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