LANケーブル1本で電源いらず。セレボ Flex Tally Pro で、 タリーを“どこまでも届く”ものにする

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

LANケーブル1本で電源いらず。セレボ Flex Tally Pro で、タリーを“どこまでも届く”ものにする

マルチカメラの現場でタリーランプは地味だが効く装備だ。今どのカメラが「オン」なのか——演者にもカメラマンにも一目で伝わるだけで、現場の事故はぐっと減る。そのタリーの定番、セレボ(Cerevo)の Flex Tally がフルモデルチェンジした。新型の名前は Flex Tally Pro。従来の Flex Tally/Flex Tally BP の後継機だ。

進化のポイントは「接続」と「届きやすさ」。LANケーブル1本で配線も給電もできるようになり、無線も飛びやすくなった。スタジアムのような広い会場でも、スイッチャー席が別室でも、タリーをきちんと届けられる一台になっている。


動画では、セレボの担当者に Flex Tally Pro の進化点を、製品ページを見ながら一つずつ解説してもらっている。LAN/PoE対応、315MHz帯の無線、圧倒的な動作確認機種数——「カタログだと地味だが現場では効く」改良が詰まっている。


一番の進化は「LAN接続」。ケーブル1本で配線も給電も

最大の違いは、コントローラーとランプの接続が 有線LAN対応になったこと。以前のモデルは専用の有線ケーブル(より線)を別途購入しないと有線接続ができなかったが、Flex Tally Pro なら市販のLANケーブルだけで接続できる。

しかもこのLANは PoE(Power over Ethernet)対応。対応ハブやインジェクターを使えば、LANケーブル1本で電源も供給できるので、ランプ側に別途電源を用意しなくてよい。配線がシンプルになり、設営が速くなる。

有線をどこまでも延長。スタジアムのような広い現場にも

有線LANになったことで、距離の自由度が一気に上がった。LANケーブルをそのまま伸ばすのはもちろん、途中にスイッチングハブをかませてさらに伸ばすこともできる。理屈の上では、ハブを足していけばどこまでも延長できる。

動画では「Flex Tally をスタジアムのような遠いところまで飛ばしたい」という相談がよくあった、というエピソードが紹介されている。旧モデルではケーブルをカスタマイズで作る相談になっていたが、Flex Tally Pro なら有線LANを延ばすだけで対応できる。カメラ同士がそれほど離れていない現場なら、親機までを有線LANで引き、親機と子機の間は無線でつなぐ、という合わせ技も使える。

無線が飛びやすくなった——「親機機能をランプ側に」

無線の使い勝手も大きく変わった。旧モデルでは無線の親機はコントローラー側だったが、Flex Tally Pro では ランプ側に無線の親機・子機の両方の機能を持たせている。

これが効くのは、スイッチャー席が別室にあったり、コントローラーを高い場所に置けなかったりする現場だ。従来はそうした状況で無線が飛びにくいことがあったが、Pro では 見通しの良い場所に置いたランプを“無線の親機”にして電波を飛ばせる。もともと高所にあるカメラのランプを親機にしたり、電波中継用にランプを1台余分に置いたりといった運用ができる。たとえばアナウンサーから見える位置にランプを足し、つながりにくいところだけ有線でつなぐ、といった現場対応もしやすい。

混線に強い「315MHz帯」の無線を採用

無線の周波数帯も特徴的だ。Flex Tally Pro は 315MHz帯の特定省電力無線を採用している(無線免許なしで使える技適取得済み・国内向け)。

315MHz帯は、主に工場や倉庫のクレーンのリモコン、車のキーなどで使われる帯域で、撮影現場や配信イベントの会場ではあまり使われない。そのぶん混線が少なく、Wi-Fiと同じ2.4GHz帯を使う他社製タリーと比べて電波が途切れにくい。さらに315MHz帯は障害物への回り込みに強く、間に物があっても電波が届きやすいという利点もある。

なお、海外から個人輸入で入ってくるタリーには433MHz帯を使うものがあるが、433MHz帯は日本国内では勝手に使えない(使ってはいけない)帯域なので注意したい。Flex Tally Pro は国内向けが315MHz、北米輸出向けが433MHzと、地域に合わせて作り分けられている。

ファームウェア更新で、無線はさらに安定

発売から実績がたまり、新ファームウェア(バージョン1.1.4)もリリースされている(※バージョン番号・公開時期は最終確認)。これは1年間で集まった現場事例をもとに、環境によってつながりにくかったケースへ対策を入れたもの。無線信号を受け取ったランプ側の動作に改良を加えており、ざっくり言えば アップデートするだけで無線がよりつながりやすくなる。ハード任せにせず、ファームで詰めていけるのは安心感がある。

圧倒的なタリー性能——動作確認機種の数がとにかく多い

タリーは「自分のスイッチャーで光るかどうか」がすべて。その点 Flex Tally Pro は 動作確認済み機種の一覧が非常に多いのが強みだ。Roland、Blackmagic Design はもちろん、放送局でも使われる Panasonic、SONY、そして NewTek の TriCaster など、現場で使われる主要機種をほぼカバーしている。

たとえば TriCaster は、過去のファームアップでタリー信号の挙動が変わり、機材側の対応も Type A/Type B に分かれている。Flex Tally Pro は 新旧どちらのファームでもつながるよう開業(対応)している(同じ機種でもファームでどちらになるかが変わるため、実機での確認は推奨)。「他社は数社・数十機種しか記載がないが、こちらはとにかく動作確認の数が多い」という安心感は、初めての組み合わせで現場に臨むときほどありがたい。

パンダスタジオでも、Flex Tally の開発当初からスイッチャーを用意して動作確認に協力してきた経緯がある。だからこそ、この“対応機種の幅広さ”の価値はよく分かる。

マトリックスLEDで、番号もマークも表示できる

Flex Tally Pro は マトリックスLEDを搭載し、表現も豊かだ。事前設定は必要になるが、カメラ番号に合わせて「1番・2番・3番」と数字を光らせたり、光る範囲を調整したり、三角・丸・矢印といったマークを表示したりできる。

工夫すれば、演者への簡単な指示出しにも応用できる。「このマークが出たら巻いて」「あと◯分」といった合図を事前に取り決めておけば、タリーを“合図ランプ”として使える。タリー本来の役割を超えた使い方ができるのは、マトリックスLEDならではだ。

剛性アップ。レンタルで酷使される現場にも

地味だが重要なのが ボディの剛性向上。旧モデルは作りがやや華奢で、特にディップスイッチまわりが壊れやすいという声があった。Flex Tally Pro はそこを見直し、剛性を考えて設計し直している。角にRを付けて機材に載せても邪魔に見えにくい形にし、光が視認しやすい枠の作りにするなど、見え方の面でも磨かれた。

毎日いろいろな現場へ出ていくレンタル機材ほど、この“壊れにくさ”はそのまま稼働率に効いてくる。現場で安心して使える堅牢さは、買う人にもレンタルで借りる人にも嬉しいポイントだ。

Flex Tally Pro が向いている人・現場

  • マルチカメラのライブ配信・収録で、確実に光るタリーが欲しい人
  • スタジアムや大型会場など、タリーを遠くまで届けたい現場
  • スイッチャー席が別室・低所にあり、無線が飛びにくくて困っていた人
  • Wi-Fi(2.4GHz)が混雑する会場で、混線に強いタリーを使いたい人
  • Roland・Blackmagic・TriCaster など、いろいろなスイッチャーで使い回したい人

Cerevo Flex Tally Pro のレンタルはこちら

Cerevo Flex Tally Pro は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。タリー子機4個+親機のセットで、必要な台数を現場規模に合わせてご利用いただけます。まずは自分のスイッチャーとの相性や、無線の届き方を試してみたい——そんなときこそレンタルが便利です。

→ Flex Tally Pro を試すなら:

Cerevo FlexTally Pro (タリー子機4個+親機)

その他の Cerevo 製品(FlexTally シリーズ・LiveShell シリーズ等)はメーカーページからご確認ください。
Cerevo(セレボ)製品一覧


まずレンタルで試す価値

タリーは「自分の現場のスイッチャーで、ちゃんと光るか」「会場の電波環境で、無線が途切れないか」を実際に確かめてからが本番。LAN/PoEの配線のしやすさ、315MHz帯の無線の飛び方、対応機種の幅広さは、現場で組んでみて初めて実感できる部分が多い。買う前に一度、自分の機材構成で試せるのはレンタルならではのメリットだ。


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