スタートアップが少人数で展示会を戦う方法 ― 1〜2人ブースでもリードを取りこぼさない“無人接客”の作り方

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この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

スタートアップで展示会に出たことがある人なら、この感覚わかると思う。出展料を払って、ブースを借りて、いざ当日。でも立てる人間が1人か、よくて2人。隣はスタッフ5人がそろいのポロシャツで、デカいモニターと配布資料の山。こっちは社長が1人で名刺を切らしながら走り回ってる。認知ゼロ、人手ゼロ、予算カツカツ。スタートアップの展示会って、最初から不利なゲームなんだよな。

で、その不利を「人を増やす」以外の方法で埋められないか、という話をする。結論は、ディスプレイ1台から始められる“無人で回るブース”を作ること。まずはスタートアップ特有の地獄を整理させてほしい。

「スタートアップ企業で、1人でブースを説明しなきゃいけない」場面を想定した実演デモ(約6分)

スタートアップの展示会、ここが固有にキツい

立てる人間が足りない。だから商談が「線」でしか進まない

大手は人海戦術で複数の来場者を同時にさばける。スタートアップは1人だから、商談は常に1対1の「線」。1人を相手にしてる間、ブースの前を通る他の見込み客は全員素通りしていく。展示会のピークタイムって、この機会損失がいちばん起きる。

名刺・リードが全てなのに、それを取りこぼす

スタートアップにとって展示会の成果は、売上じゃなくてリード(見込み客リスト)であることが多い。後追いの営業・資金調達・採用、全部ここからつながる。なのに人手が足りないせいで、興味を持って立ち止まった人に何も渡せず、名刺交換もできずに見送る。これは出展費用を一番無駄にするパターンだ。

ブースの“見栄え”で、実力以前に埋もれる

来場者は数秒でブースを値踏みする。装飾が薄いと「小さい会社」「まだ初期」と判断されて、プロダクトの中身を見る前にスルーされる。投資家や大手バイヤーが流す視線ほどシビアだ。プロダクトは尖ってるのに、見た目で損してるスタートアップは本当に多い。

1〜2人でも回る「無人接客ブース」という解き方

これを人を増やさずに解くなら、ブースに「勝手にしゃべってくれる装置」を置く。スタートアップの場合、その中身は普通のサイネージとはちょっと違う使い方になる。ここがこの用途の肝だ。

“24時間まわる3分ピッチ”をループさせる

スタートアップには、すでにピッチ動画やプロダクトデモ動画があることが多い(資金調達やデモデイで使ったやつ)。あれをそのままブースのディスプレイでループさせる。社長が1人で同じ説明を100回繰り返して声を枯らす代わりに、いちばん練られた3分ピッチが無人で延々と流れ続ける。しかも毎回クオリティが落ちない。これ、人手のないスタートアップほど効く。

「ちょっと待っててください」を、商談の入り口に変える

1人が商談中でも、ブースの前で足を止めた人はピッチ動画を見て待てる。待ち時間が「プロダクトを理解する時間」に変わるから、社長が手を離せた頃には、相手はもう中身を把握してて話が早い。取りこぼしてた“2人目・3人目”を、動画が抱えておいてくれる。

画面にQRを出しっぱなしにして、リードを自動回収する

スタートアップのリード獲得は、紙の名刺より「デモ予約」「資料DL」「事前登録」みたいなデジタル導線のほうが後追いしやすい。ディスプレイの隅にQRを常時表示しておけば、社長が別の人を相手にしてる間に、興味を持った人が勝手に読み取って登録していく。人手をかけずにリードが溜まる。名刺交換の前段を機械に任せる発想だ。

少人数でも“資金調達済みっぽい”見栄えを作る

27インチのディスプレイがブースで光ってBGMが鳴ってるだけで、ブースの「格」は確実に上がる。来場者の数秒の値踏みを、ここでひっくり返せる。中身が1〜2人でも、「ちゃんと回ってる会社」に見える。投資家やバイヤーへの第一印象を、装飾費をかけずに底上げできるのは、予算の薄いスタートアップにとってかなり大きい。

正直、ここは割り切りが要る

動画ループは万能じゃない。スタートアップのプロダクトって、その場で質問されて初めて刺さる「説明が要る系」も多くて、そこは結局人間が出ていくしかない。だからこの仕組みは“人の代わり”じゃなくて、“1人目の社長が動ける時間を増やす増幅装置”だと思ったほうがいい。動画で足を止めさせて理解を進めておいて、クロージングは人がやる。役割分担で考えると効いてくる。

何を借りればいい? ―― まずディスプレイ1台から

機材は段階的に足せる。スタートアップの最初の一歩なら、STEP 1のスマートアタッシュ27型を1台だけ借りて、手持ちのピッチ動画を入れて流す。これだけで「無人で回る時間」は作れる。声でも呼びかけたくなったらマイクとミキサーを足す(STEP 2)、電源が取りにくいブースなら電源も足す(STEP 3)。

構成の詳しい組み方・配線・各機材のスペックは、ハブ記事にまとめてある。人手が足りない展示・催事ブースを“機材”で回す(STEP 1→3の作り方)

まず試す入口の1台はこれ。カラーはダークグレーとホワイトの2色。

レンタルで試す

次の展示会まで日があるなら、一度1日だけ借りて、自社のピッチ動画を流して見え方を確かめておくのがいい。本番でいきなり使うより、画面サイズ感とリードQRの置き方を事前に詰めておくほうが、当日の取りこぼしが減る。

実機を触って相談したいなら、パンダスタジオレンタルでは映像制作・配信まわりのハンズオンセミナーを定期開催している。ブース構成の組み方も含めて、現場で相談できる。
セミナー情報・お申し込みはこちら:https://rental.pandastudio.tv/seminar


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