エンコーダーの設定を変えるためだけにノートPCを開く。配信現場では毎回のことですが、CNDLiveの製品は本体にディスプレイが付いていてPCなしで操作できるのが売りです。状態、映像ソース、IPストリームをその画面でリアルタイムに確認。SRTとNDIに対応するエンコーダー・デコーダーから、7回線を束ねるボンディングエンコーダーまで、ホール7の端のブースで一通り見せてもらいました。
前夜編で「端っこの小さなブースで出会ったことのないメーカーを発掘する」と言っていた取材班の、2日目の収穫の1つです。
動画で見た方が早いのは、本体の画面です。ソースとストリームの状態が表示されている様子は、「PCが要らない」の意味が一目で分かります。後半のボンディングエンコーダーの5.5インチ画面も同じ。
CNDLiveの製品は現時点で新規取り扱い候補です。「HDMI/SDIをNDIやSRTに変えて送る」運用そのものは、パンダスタジオレンタルの定番コンバーターで試せます。
→ NDIエンコード/デコードの現行定番:
SRT/NDIエンコーダーとデコーダー:8宛先同時、4分割×2で8画面
担当のNikoさんの説明を順に。エンコーダーはHDMIの4K30pと3G-SDIの入力に対応し、最大8か所の異なる宛先(YouTubeやFacebookなど)へ同時に配信。NDI HX3の認証を取得し、SRT、RTSP、RTMPなど各種プロトコルに対応。
セットで使うデコーダーは、HDMIの4K60pと3G-SDIの出力に対応し、両方を同時に出せる。SDIとHDMIで各4分割、合計8画面の表示ができ、プロトコルはNDI High Bandwidthにも対応。そして特徴が、本体のディスプレイ。状態や映像ソース、IPストリームをリアルタイムで確認でき、PCがなくても操作できる。
管理ソフトCNDLive ManagerはLinuxベースで自分で構築して機器を遠隔管理でき、インターカムによる音声通話にも対応(最大8端末、機器本体やスマートフォンで通話、無料)。
NDI製品3種:A1(4K60p同時エンコード・デコード)、SDI版、NDI Go
NDI製品は3種類。A1はHDMIの4K60pに対応し、エンコードとデコードを同時に行えるのが特徴。もう1機種は1080p60までで、エンコードかデコードを選ぶ方式。vMixのOMTにも対応するように更新したので、vMixユーザーには気になる点です。SDI版は筐体を改良し、画面とボタンを追加。「この2製品は価格面でも競争力がある」と。
主力の一つNDI Goはシンプルなデコーダーで、NDIストリームをHDMIへ変換。NDI High Bandwidth、HX2、HX3に対応し、HDMIは4K60pまで出力。VESA用の取り付け金具があり、モニターの背面にそのまま付けられます。デジタルサイネージや控室モニターの受けに向く形です。
→ SDI系をNDIに乗せる現行定番:
ボンディング:4G×3+USBモデム×2+Wi-Fi 6+Ethernet=7回線
回線を束ねるエンコーダーは5.5インチの画面を搭載し、画面上で基本操作と各種データの確認ができる。音量や回転、ファン、挿入したSIMの選択、SDI信号の切り替えなど。現在最大7つのネットワークを束ねられ、内訳は内蔵4G SIMスロット×3、外部USBモデム×2、Wi-Fi 6、Ethernet。音声インターカムにも対応、バッテリーはおよそ2〜3時間。ボンディング用ソフトウェアは自分で構築でき無料。
「コードを使ってサーバーを構築するのが得意ではない方も多いので」と、専用ハードウェアも用意。この機器でボンディングの受けとデコード出力を1台で完結でき、HDMI 4K60pと3G-SDI出力、マルチビューにも対応。管理画面から他の機器も管理・操作できる。「通常はこの2台を組み合わせて使う」とのことでした。中国国内向けにカスタマイズしたeスポーツ市場向け製品もありましたが、詳細は別の機会に、と。
→ 屋外側のボンディングを、いま借りるなら:
※CNDLiveの各製品は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
この機材が向いていそうな人・現場
- エンコーダーの設定変更のたびにノートPCを開いていて、現場でPCを1台減らしたい配信オペレーター
- vMixで配信していて、NDIの受け渡しにOMTを使いたい人
- 控室や会場ロビーのモニターにNDIで映像を返したいが、モニター裏に置ける小さな受け機が欲しいイベント技術担当(NDI Go)
- ボンディングの受信サーバーを自分で立てるのが面倒で、専用ハードで済ませたい制作会社
レンタルで試す価値があるところ
エンコーダー・デコーダーは「自分の配信フローに刺さるか」が全部です。NDI HX3で送って受けるのか、SRTで遠隔地とやり取りするのか、8宛先同時配信が本当に要るのか。CNDLiveの入荷を待つ間に、Kiloview N40とMagewell Pro Convertで自分の現場のNDIフローを一度組んでみると、「PCなしで操作できる」がどれくらい効くかが具体的に分かります。
用途別に探すなら
NDIコンバーターをメーカー横断で比べたい人
回線ボンディングの機材を探したい人
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
CNDLiveは北京の展示会でも見なかったメーカーです。「まだ見たことのない企業との出会い」の、2日目の1社目。入荷が決まればリンクを追加します。
📦 PCなしで済むかどうかは、いまのNDIフローを一度組んでから判断する。
IBC 2026取材シリーズの動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ 新着機材一覧(展示会で見た製品の入荷チェックに)
→ 映像制作・撮影技術のセミナー情報
→ PANDASTUDIO TV でIBC 2026取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「IBC Day2_07 CNDLive Rough v01 2」(2026年9月12日収録)
※製品名・仕様・発売時期は取材時のブース担当者の説明(字幕)に基づくもので、収録時点の情報です。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
