12G-SDIとHDMIの相互変換、光伝送の送受信、そこにNDIのエンコード/デコードまで、全部を1台で同時に動かす。SCIENCE IMAGEのSTUDIO 2は、「コンバーターを何台持っていくか」を毎回悩んでいる人のための製品です。担当者は「同じ機能を持つものは見当たらない」と言い切っていました。
パンダスタジオレンタルではSTUDIO 2もVELA(ラック型)も取り扱いがあります。今回の取材で新しく出てきたのは、Genlock入力を備えた新モデルVELA Gと、Genlock対応のNDIコーデックコンバーター。担当者からは「この機器はレンタル市場でも活躍できると思う」という一言もありました。
動画で見た方が早いのは、制御ソフトの画面です。自社機だけでなく、同じネットワークにある他社機(NewTekやVizrtのカメラ・機器)まで一覧に出てきて、設定やNDIのIDを確認できる場面は、文章より画面を見た方が価値が伝わります。
動画の前半で説明されているSTUDIO 2は、パンダスタジオレンタルで借りられます。「NDIと12G-SDIと光を、現場で1台にまとめる」運用を試すならこれです。
→ 動画の主役、NDI+12G-SDI/HDMI変換+光伝送のマルチコーデック:
Flow → STUDIO 2:12G-SDI/HDMI/光の変換に、NDIを足した
説明は数年前に発売した製品から始まります。12G-SDI、HDMI 2.0、光伝送に対応し、アップ/ダウン/クロス変換ができ、1.3インチ画面でステータスを確認、ダイヤルとネットワークから設定できるコンバーター(パンダスタジオレンタルではFlowシリーズとして取り扱い)。
STUDIO 2はここにNDIを追加したもので、NDIのエンコード/デコード、12G-SDIとHDMIの変換、光伝送が同時に動作します。複数チャンネルを収めたラック型もあり、2台・4台・6台分を1つのラックに集約。各チャンネルはソフトウェアから個別に制御できます。
制御ソフト:他社機まで一覧に出る
Web UIから、出力フォーマット、入力端子の優先順位、光伝送の設定、音声のエンコード/デコードやミックス、PTZ制御、NDIネットワークの設定まで操作できます。ダッシュボードで全機の設定値と動作状況を確認できるのは想像どおりですが、驚いたのは同じネットワークにある他社製機器も一覧で見えること。「カメラやNewTek、Vizrtの機器もこのソフトから設定できる」という説明でした。現場でIP機器が増えるほど、こういう「全部見える画面」の価値は上がります。
VELA:SSD交換式のNDIレコーダー/エンコーダー
後半はVELA。従来モデルを最近改良して、画面のロックをなくし任意の角度に折り畳めるようにした、内部に容量制限のないSSDを載せられて交換もできる、という話から。各画面は高輝度・高精細のタッチパネルで、収録、エンコード/デコード、配信の送受信をその場で操作できます。
- NDIエンコードはNDI High Bandwidth/HX2/HX3から選択。デコードもHigh BandwidthとHXに対応
- 配信はRTMP、RTSP、SRT、UDP
- 位置づけは「レコーダー」だが、HXのエンコード/デコードと配信を同時にこなす
現在4モデルあり、展示は2モデル。VELA SDI(SDIのみ)と、Genlock入力を備えSDI/HDMIの入出力をすべて搭載した新モデルVELA Gです。VELA Gの発売は11月頃の予定(担当者発言・要確認)。取材班が「パンダスタジオで扱っているのはSDI版ですね」と確認する場面もあります。
→ 複数チャンネルをまとめて運用するなら、ラック型:
Genlock対応のNDIコーデック、NDIタリー、Blackmagicとの組み合わせ
もう一つの新製品が、Genlock入力とSDI/HDMI入出力を備え、光の送受信もできるNDIコーデックコンバーター。単体モデルは3台で1Uに収まり、ラック型は最大6ch。NDIのタリーランプも展示されていました。
面白かったのは最後の実演で、Blackmagicの光伝送機を経由してSDIで出し、SCIENCE IMAGEの機器からNDIで出す構成を組んでいたこと。「BlackmagicやAJAなど、他社の機器とも組み合わせられる」というのは、レンタルで既存機材と混ぜて使う現場には大事な点です。
※VELA G、Genlock対応NDIコーデックコンバーター、NDIタリーランプは、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
この機材が向いていそうな人・現場
- 会場ごとにSDI系とNDI系が混在していて、コンバーターを毎回3〜4台持ち込んでいるイベント配信の技術担当
- 収録・配信・NDI変換をラックにまとめて、機材車の1U単位で削りたい中継チーム
- IP化が進んで「いま何がどのIDで流れているか」を1画面で見たい企業内スタジオ
持ち帰り:STUDIO 2とVELAの役割の分け方(動画の説明から)
| やりたいこと | 向いている機器 | 動画内で挙がった要点 |
|---|---|---|
| SDI/HDMI/光/NDIを現場で相互変換 | STUDIO 2 | 変換・光・NDIが同時に動作。ラック型で2/4/6ch集約 |
| NDIで収録しながら配信も | VELA(SDI/G) | SSD交換式、HB/HX2/HX3、RTMP/RTSP/SRT/UDP |
| 同期が必要な系統にNDIを混ぜる | Genlock対応NDIコーデック(新) | 3台で1U、ラック6ch |
| 既存のBlackmagic/AJAと混ぜる | どちらも | 光→SDI→NDIの組み合わせを実演 |
→ 表の1行目を、まず1台で試すなら:
レンタルで試す価値があるところ
マルチコーデック機は「同時に動く」が売りですが、自分たちの現場で本当に同時に必要になる組み合わせは何か、実機を置いてみないと分かりません。STUDIO 2を1台借りて、いまコンバーター3台でやっている系統を置き換えてみる。それで1Uとケーブル何本が減るかを数えるのが、一番はっきりした評価になります。
用途別に探すなら
SCIENCE IMAGEの製品をまとめて見たい人
NDIコンバーターをメーカー横断で比べたい人
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
VELA Gは11月頃の発売予定と聞いています。入荷が決まればこの記事にリンクを追加します。それまでは、STUDIO 2とVELA RACKで「1台にまとめる運用」を先に体験しておいてください。
📦 コンバーター3台を1台に。減った1Uとケーブルの本数を数えてみる。
IBC 2026取材シリーズの動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ 新着機材一覧(展示会で見た製品の入荷チェックに)
→ 映像制作・撮影技術のセミナー情報
→ PANDASTUDIO TV でIBC 2026取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「IBC Day1 04 SCIENCE IMAGE Rough v01 2」(2026年9月11日収録)
※製品名・仕様・発売時期は取材時のブース担当者の説明(字幕)に基づくもので、収録時点の情報です。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
