天体撮影は難しそう、機材も大きそう、というイメージを持っている方は多いと思います。かくいう自分も、ずっとそう思っていました。
ところが、星のソムリエでもある星景写真家・湯淺さんのレビュー動画を拝見して、その印象がだいぶ変わりました。iPhoneとほぼ同じサイズの小さな箱を三脚に載せて、スマホで星を選ぶだけ。あとはほとんど自動で、銀河まで撮れてしまうのです。
今回ご紹介するのは、超小型のスマート望遠鏡「DWARF mini」です。湯淺さんの動画を引用させていただきながら、初心者目線でどんな機材なのかを整理してみます。なお、この DWARF mini はパンダスタジオレンタルでもレンタルできます。
※この記事は、星景写真家・湯淺さんのYouTubeレビュー動画を拝見し、内容が大変参考になったため引用・紹介させていただくものです。湯淺さんはパンダスタジオレンタルの関係者ではありません。
DWARF mini って何者? iPhoneサイズの超小型スマート望遠鏡
DWARF mini は、AIを搭載したスマート望遠鏡です。動画では、初心者の方はもちろん、ベテランの方のサブ機としてもすでに人気だと紹介されています。
いちばんの特徴は、やはり小型軽量なところです。湯淺さんは開封時に「ちっちゃい子の弁当箱くらい」「iPhoneと大体同じくらいの大きさ」と表現されていました。これなら、ちょっとした遠出や旅行にも気軽に持っていけます。
箱の中身は、本体、専用の小型三脚(油圧フルードの雲台で角度を変えやすいタイプ)、充電用のUSB-Cケーブル、太陽撮影用のフィルター、六角レンチ、クリーニングクロス、紙の説明書、という構成。説明書に日本語はなさそう、という点も動画内で正直に触れられています。
初心者でも撮れる、5つの自動機能
動画では、天体用カメラとしての性能が5つにまとめて紹介されていました。ここがこの機材のキモなので、そのまま整理しておきます。
- 自動導入:撮りたい天体を選ぶと、自動的にその天体を探して画面の中央に入れてくれます。
- 自動追尾:選んだ星を、自動で追いかけ続けてくれます。
- オートフォーカス:星のピント合わせも、カメラとモーターが自動で行います。
- 光害カット:街明かりなどのノイズを、内蔵フィルターとAIの画像処理で取り除きます。動画では、街中でも比較的クリアに撮れる、と説明されています。
- ライブスタック:何枚も撮影した画像を自動的に重ね合わせる処理です。面倒なパソコンでの編集なしに、きれいな天体写真に仕上がっていきます。
これらがほとんど自動で動く、というのが「初心者でも扱いやすい」と言われる理由です。湯淺さんも「本当にすごい時代になった」と話されていました。
実際の撮影の流れは、動画で見ると一発で分かります
動画の後半では、実際にM101(車輪銀河)を撮るところまでが通しで見られます。流れはこんな感じです。
まずスマホアプリ「DWARFLAB」をダウンロードして、本体の電源を入れ、Wi-Fiで接続します。今回は赤道儀モードを使用。フォーカスを合わせ(オートフォーカスでOK)、本体を北極星のほうに向けてやると、内部で位置合わせの計算が走ります。動画では「いきなり優れた位置合わせを達成」という表示が出ていて、ラフな設置でもしっかり動いていました。
あとは星図か検索から天体を選ぶだけ。キャリブレーションも自動、視野の真ん中に天体を導入してくれて、撮影が始まります。スタックの回数が画面に表示され、1枚、2枚と重なるたびに、最初はノイズだらけだった画面に、うっすらと渦巻き状の銀河が浮かび上がってきます。
このスタックで像がだんだんクリアになっていく様子は、文章で読むよりも動画で見たほうが圧倒的に伝わります。撮影は基本「放置で終わり」。撮ったあとはアプリ内で自動処理をかければ、ノイズの少ない滑らかな一枚が出てきます。本格的にやりたい人向けに、1コマ1コマのデータをFITS形式で書き出して、自分で処理する道も残されている、という点も紹介されています。
動画では、M101のほかにM51(子持ち銀河)、M13(球状星団)、ボーデの銀河と葉巻星雲、マルカリアンチェーンなど、いろいろな天体の作例も見られます。湯淺さんが「おもちゃみたいな箱で、ほぼ自動で撮れてしまう、恐ろしい時代」と話されていたのが印象的でした。
正直な話:自分が試したときは、またしても曇りでした
動画にすっかり感化されて、この DWARF mini も実際にレンタルして試してみました。
結果から言うと——またしても曇りで、星が見えませんでした。(梅雨だからね)
曇っていると当然星は写りませんし、そもそも撮りたい天体を探す機能も動きません。星空スキャンの段階でエラーが出てしまいます。「今度こそ」と思っていましたが、梅雨には勝てませんでした。
天体撮影が一筋縄でいかない理由は、結局ここに尽きます。相手が天気だということ。予報が晴れでも、平気で曇ります。DWARF mini は、その撮影を「ベランダや近所で完結させてくれる」ありがたい機材ですが、空模様だけはどうにもなりません。ここはスマート望遠鏡を使っても変わらない、天体撮影の本質的なところだと思います。
ちなみに動画でも、今は赤い散光星雲(オリオン大星雲やバラ星雲など)が見えにくい時期だと触れられていました。撮れる天体は季節や時間帯にも左右されます。だからこそ、機材選びと同じくらい「撮れるチャンスをどう確保するか」が効いてきます。
DWARF mini と DWARF 3、どっちがいい?
パンダスタジオレンタルでは、上位機にあたる「DWARF 3」も取り扱っています。動画内でも、湯淺さんが前回 DWARF 3 を扱ったことに触れていて、専用三脚は同じものでした。
ざっくり位置づけを整理すると、こうなります。
- DWARF mini:とにかく小型軽量。初心者の最初の一台や、ベテランの方の持ち運び用サブ機に向いています。
- DWARF 3:広角+望遠のデュアルレンズ構成で、狙った天体を導入しやすい上位機。じっくり撮りたい方向けです。
DWARF 3 については別記事で、星景写真家・成澤さんの解説動画を引用しながら詳しくまとめています。あわせて読んでいただくと、自分に合うのはどちらか見えてくるはずです。
こんな人・現場に向いていそう
- 天体撮影に興味はあるけれど、大きな機材や難しい画像処理で二の足を踏んでいた、初心者の方
- 遠征はハードルが高い。まずは自宅やベランダ、近所で気軽に試したい方
- すでに天体撮影をやっていて、旅行や遠征に持っていける軽いサブ機がほしいベテランの方
- YouTubeやSNS向けに、天体の映像コンテンツを手軽に増やしたい方
- 子どもと一緒に、家で星を見る・撮る体験をしてみたいご家庭
買う前に、レンタルで試す価値がある機材です
スマート望遠鏡は、スペック表だけでは分からないことが多い機材です。アプリの操作感は自分に合うか。自宅まわりの空でも、ちゃんと天体を導入できるのか。仕上がりは満足できるレベルか。このあたりは、実際に手元で動かしてみないと判断しづらい部分です。
本格的に天体撮影をやり込むなら、最終的には所有したくなる機材だと思います。だからこそ、先にレンタルで使い勝手や仕上がりを確かめて、気に入ったら買う、という順番がおすすめです。
そしてもうひとつ。さきほど書いたとおり、狙った1日で撮れるとは限りません。天気は選べないので、1日だけのレンタルだと「曇って何も撮れずに返却」も普通にありえます。数日〜1週間単位の長期レンタルにしておけば、晴れ間を待ちながら何度でも挑戦できます。長期レンタルには割引も用意されていますので、天気が読みにくいこの手の撮影こそ、長めに借りておくのがおすすめです(料金は商品ページでご確認ください)。
関連レンタル機材
動画で紹介されている DWARF mini は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。実際の操作感や、自宅まわりでの導入精度を確かめてみたい方は、レンタルページもあわせてご覧ください。
→ DWARF mini のレンタルはこちら:
→ 上位機の DWARF 3 はこちら:
まとめ:天体撮影の「最初の一台」として、よくできた機材です
iPhoneサイズの箱を三脚に載せて、スマホで星を選ぶだけ。難しい画像処理を覚えなくても、銀河や星団が撮れてしまう。湯淺さんの動画を拝見して、天体撮影の入口がここまで下りてきていることを実感しました。
気になった方は、まず湯淺さんのレビュー動画で操作の流れを予習して、そのうえでレンタルで一度触ってみる、という順番がおすすめです。天気だけは、晴れることを祈りましょう。
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