近年、オンラインとオフラインを組み合わせたハイブリッドイベントがビジネスの主流となる中、配信の品質や運営の複雑さが多くの企業にとって課題となっています。そのような課題を解決する切り札として注目を集めているのが、Roland(ローランド)が誇るAVミキサーシリーズの最上位機種である「Roland VR-120HD 【 ダイレクトストリーミングAVミキサー】」です。本記事では、ZoomやTeams対応をはじめ、プロ仕様のオーディオミキサー、ビデオスイッチャー、そしてPCレス配信を可能にするエンコーダー内蔵など、多彩な機能を備えたVR-120HDの活用法を詳しく解説します。安定したライブ配信と魅力的な映像合成を実現し、ハイブリッドイベントを成功に導くための具体的な手法を紐解いていきましょう。
ハイブリッドイベントの課題を解決するRoland「VR-120HD」の4つの特徴
AVミキサーシリーズ最上位機種としての圧倒的なパフォーマンス
Roland(ローランド)が展開するAVミキサーシリーズの最上位機種であるVR-120HDは、ハイブリッドイベントにおける多様な課題を解決するために開発されたプロ仕様のダイレクトストリーミングAVミキサーです。従来のイベント運営では、映像と音声を別々の機材で管理する必要があり、オペレーションが煩雑になりがちでした。しかし、VR-120HDはビデオスイッチャーとオーディオミキサーを1台に統合したオールインワン設計を採用しており、少人数のスタッフでも高度な配信業務を遂行できるよう最適化されています。
さらに、映像処理エンジンと音声処理機能が極めて高い水準で統合されているため、遅延のないスムーズなライブ配信が可能です。複雑な配線や機材トラブルのリスクを大幅に軽減し、企業が求める高品質なハイブリッドイベントを安定して提供するための強固な基盤となります。最上位機種にふさわしい圧倒的なパフォーマンスは、イベントの規模を問わず、あらゆるビジネスシーンで確実な成果をもたらします。
ライブ配信と会場演出を両立するダイレクトストリーミング機能
VR-120HDの最大の特徴の一つは、ライブ配信と会場内の映像演出を同時にかつシームレスに処理できるダイレクトストリーミング機能です。ハイブリッドイベントでは、オンライン視聴者向けの映像と、会場のスクリーンに投影する映像を個別にコントロールする必要があります。本機は複数の出力系統を備えており、インターネット経由でのストリーミング配信を行いながら、会場のプロジェクターやモニターへ最適な映像を独立して送出することが可能です。
この機能により、オンライン視聴者にはテロップやロゴを合成した分かりやすい映像を届けつつ、会場の参加者には登壇者の大写しやプレゼンテーション資料をクリアに提示するといった柔軟な運用が実現します。両者のエンゲージメントを同時に高めることができるため、ハイブリッドイベントの成功に不可欠な「参加者全員の一体感」を創出する強力な武器となります。
PCレス配信を実現するエンコーダー内蔵の強み
一般的なライブ配信では、映像や音声を処理した後に配信用PCを経由してインターネットへ送り出す構成が主流ですが、PCのスペック不足やOSの予期せぬアップデートによるトラブルがつきものでした。VR-120HDは高性能なエンコーダー内蔵型であり、LANケーブルを直接本体に接続するだけで、PCレス配信を実現します。これにより、PCのフリーズや処理落ちといった配信事故のリスクを根本から排除することができます。
また、機材構成がシンプルになることで、設営や撤収の時間が大幅に短縮される点も大きなメリットです。専用ハードウェアならではの安定したエンコード処理により、長時間のハイブリッドイベントでも途切れることなく、高品質な映像と音声を視聴者に届け続けることが可能となります。企業の重要なウェビナーや株主総会など、絶対に失敗が許されない現場において、このPCレス配信の信頼性は計り知れません。
タッチスクリーンによる直感的な操作とモニタリング
高度な機能を備えながらも、専門知識を持たないスタッフでも扱いやすい操作性を実現しているのがVR-120HDの魅力です。本体には視認性に優れた大型のタッチスクリーンが搭載されており、映像ソースの切り替えやオーディオレベルの調整、映像合成の設定などを直感的に行うことができます。物理的なボタンやフェーダーとタッチスクリーンを組み合わせたハイブリッドなインターフェースにより、緊急時の咄嗟の操作にも確実に対応できます。
さらに、このタッチスクリーンはマルチビュー・モニターとしても機能し、入力されている複数の映像ソースや配信映像、録画ステータスを1つの画面でリアルタイムに確認することが可能です。外部モニターを用意しなくても、本体のみで状況把握から細かな設定変更まで完結するため、スペースの限られた配信ブースや小規模な会議室からの配信においても、極めて効率的なオペレーションを実現します。
多彩な機材を接続できる4つの優れた入出力インターフェース
HDMIおよびSDI入力による柔軟なマルチカメラ構築
ハイブリッドイベントの規模が大きくなるにつれ、複数のカメラを駆使した多彩なアングルからの映像提供が求められます。VR-120HDは、一般的なビデオカメラやPCで広く普及しているHDMI入力に加え、長距離伝送に優れ、プロフェッショナルな現場で標準的に使用されるSDI入力にも対応しています。これにより、会場の広さや機材のレイアウトに制限されることなく、柔軟なマルチカメラシステムの構築が可能です。
例えば、登壇者を捉えるメインカメラにはSDI接続のプロ仕様カメラを使用し、プレゼン資料を映し出すPCや手元のサブカメラにはHDMI接続を利用するといった混在環境でも、各入力ソースのフォーマットを自動的に変換・統一する機能が備わっています。複雑な設定を意識することなく、多様な映像機器をシームレスに連携させることができるため、映像演出の幅が飛躍的に広がります。
高音質を実現するプロ仕様のオーディオミキサー機能
映像のクオリティと同様に、あるいはそれ以上にハイブリッドイベントの満足度を左右するのが「音響」の品質です。VR-120HDは、Rolandが長年の楽器・音響機器開発で培ってきた技術を注ぎ込んだ、プロ仕様のオーディオミキサー機能を内蔵しています。複数のマイク入力やライン入力に対応し、登壇者の声、BGM、PCからのシステム音などを緻密にミキシングすることが可能です。
各チャンネルには、イコライザー、コンプレッサー、ノイズゲートといった高度な音声処理エフェクトが搭載されており、会場のノイズを抑えつつ、聞き取りやすいクリアな音声をオンライン・オフラインの双方に届けることができます。また、特定の音声入力に合わせてBGMの音量を自動的に下げるオート・ミキシング機能なども備えており、専任の音響オペレーターが不在の現場でも、常にプロフェッショナルな高音質を維持できるのが大きな強みです。
PCとシームレスに連携するオーディオインターフェイス機能
オンライン会議ツールを利用した双方向のコミュニケーションにおいて、音声のやり取りをいかにスムーズに行うかは重要な課題です。VR-120HDは、USB接続によるオーディオインターフェイス機能を備えており、PCとシームレスに連携することができます。これにより、ミキシングされた高品質な音声をPCへ送り出すだけでなく、PC側で再生されるリモート登壇者の声や動画の音声を、ノイズなく本体に取り込むことが可能です。
このオーディオインターフェイス機能は、特別なドライバーをインストールすることなく、プラグアンドプレイでPCに認識されるため、準備の手間がかかりません。ZoomやTeamsといった一般的なWeb会議プラットフォームと組み合わせる際にも、PC側からは外部マイク・スピーカーとしてシンプルに認識されるため、複雑なルーティング設定に悩まされることなく、安定した双方向音声通信環境を即座に構築できます。
会場プロジェクターや複数モニターへの柔軟な映像出力
ハイブリッドイベントでは、配信用の映像とは別に、会場内の参加者に向けて適切な映像を提示するシステムが必要です。VR-120HDは、複数のHDMIおよびSDI出力端子を備えており、会場のプロジェクター、演台の返しモニター、控室の確認用モニターなど、異なる用途に合わせて個別の映像を柔軟に割り当てて出力することができます。
例えば、メインスクリーンにはプレゼンテーション資料と登壇者のピクチャーインピクチャー映像を出力し、演台のモニターには次に進行するスライドや残り時間を示すタイマーを表示させるといった、高度なルーティングが本体のみで完結します。各出力系統ごとに異なる映像ソースや合成結果を自由に設定できるため、会場の規模や演出のニーズに応じた最適な視覚情報の提供が可能となり、イベント全体の進行を円滑にサポートします。
ZoomやTeamsを活用したハイブリッドイベントを成功させる4つのステップ
オンラインとオフラインの参加者を繋ぐシームレスな映像連携
ZoomやTeams対応のVR-120HDを活用することで、オンライン参加者と会場参加者の垣根を取り払うシームレスな映像連携が可能になります。最初のステップは、双方の参加者が同じ視覚情報を共有し、一体感を持てる映像構成を設計することです。USB経由でPCに接続することで、VR-120HDは高品質なWebカメラとして認識され、スイッチングされたプロ仕様の映像をそのまま会議アプリに流し込むことができます。
会場のスクリーンには、オンライン側のギャラリービューやリモート登壇者の映像を大きく映し出し、同時にオンライン側には会場の熱気やメイン登壇者の表情を高画質で配信します。このように、双方向の映像をリアルタイムに交差させることで、「ただ視聴しているだけ」というオンライン特有の孤立感を払拭し、ハイブリッドイベントならではのインタラクティブなコミュニケーション空間を創出することができます。
会議アプリ特有の音声エコーやハウリングを防ぐルーティング設定
ハイブリッドイベントにおいて最も頻発し、かつ進行の妨げとなるのが、音声のエコーやハウリングといった音響トラブルです。ZoomやTeamsを介して会場とオンラインを繋ぐ際、会場のスピーカーから出たリモート参加者の声を、会場のマイクが再び拾ってしまうことでエコーが発生します。VR-120HDは、このような問題を解決するための高度なオーディオ・ルーティング機能(マイナス・ワン機能)を備えています。
この機能を活用することで、PCへ送る音声ミックスからPC自身から出力された音声(リモート参加者の声など)だけを除外して送り返すことが可能になります。これにより、会議アプリのソフトウェア的なノイズキャンセリングに依存することなく、ハードウェアレベルで確実なエコー対策が実現します。事前のルーティング設定を正確に行うことが、ストレスのない双方向コミュニケーションを確立するための重要な第2ステップとなります。
登壇者とプレゼン資料を効果的に見せるピクチャーインピクチャー
プレゼンテーションの説得力を高めるためには、資料の視認性と登壇者の表情・ジェスチャーを同時に伝えることが不可欠です。第3のステップとして、VR-120HDの強力な映像合成機能であるピクチャーインピクチャー(PinP)を最大限に活用します。単に画面の隅に小窓を表示するだけでなく、資料のレイアウトに合わせて小窓の位置やサイズ、境界線のデザインを細かく調整することが可能です。
さらに、複数のPinPを同時に表示することもできるため、会場の登壇者とリモートの登壇者を並べて対談形式で見せながら、背景にスライド資料を配置するといった高度な画面構成も容易に行えます。ZoomやTeamsの標準機能では実現が難しい、テレビ番組のようなプロフェッショナルな画面レイアウトを提供することで、視聴者の集中力を維持し、メッセージの伝達効率を飛躍的に向上させることができます。
本番のトラブルを未然に防ぐための事前テストとリハーサル手法
ハイブリッドイベントを成功に導く最終ステップは、入念な事前テストとリハーサルの実施です。VR-120HDは多彩な機能を備えている分、本番環境を想定した通しテストが欠かせません。まずは、インターネット回線の帯域幅を確認し、内蔵エンコーダーの配信ビットレートが適切に設定されているかを検証します。有線LAN接続による安定性の確認は必須事項です。
続いて、カメラの切り替え、音声レベルの確認、そしてZoomやTeams上での見え方と聞こえ方を、実際のオンライン参加者と同じ環境でモニタリングします。VR-120HDには、設定した画面構成や音声バランスを保存・呼び出しできる機能があるため、リハーサルで決定した最適な状態をメモリーに記憶させておくことが推奨されます。これにより、本番中に慌てることなく、ボタン一つで確実なオペレーションを実行でき、トラブルのリスクを最小限に抑えることが可能です。
視聴者の没入感を高める4つの高度な映像合成・演出機能
複数の映像ソースを瞬時に切り替えるビデオスイッチャー機能
ライブ配信において、視聴者を飽きさせないダイナミックな映像展開を実現する中核となるのが、ビデオスイッチャー機能です。VR-120HDは、複数のカメラ映像、PCからのプレゼン資料、動画ファイルなど、多様な映像ソースを遅延なく瞬時に切り替えることができます。カット、ミックス、ワイプといった多彩なトランジション効果を活用することで、場面転換をスムーズかつプロフェッショナルに演出します。
特にハイブリッドイベントでは、登壇者のクローズアップ、会場全体の引きの映像、そしてスライド資料を適切なタイミングで切り替えるテンポの良さが求められます。直感的な操作パネルと連動したスイッチング機能により、オペレーターはイベントの進行や登壇者の動きに合わせて、視聴者の視線を自然に誘導することができます。単調になりがちな長時間の配信でも、動きのある映像提供によって視聴者の没入感を高く維持することが可能です。
企業のロゴやテロップを美しく重ねる高度なレイヤー合成
企業のブランドイメージを向上させ、情報を正確に伝えるためには、映像へのテキストやグラフィックの追加が不可欠です。VR-120HDは、複数のレイヤーを重ね合わせることができる高度な映像合成エンジンを搭載しています。これにより、配信映像の背面に背景画像を配置し、その上にカメラ映像、さらに最前面に企業のロゴマークや登壇者の名前、テロップを美しく合成することができます。
ルミナンス・キーやクロマ・キー機能を使用すれば、特定の色(黒や白、グリーンバックなど)を透過させて、背景と人物を自然に合成することも容易です。これらのレイヤー合成はハードウェア内部で高速処理されるため、PCのソフトウェア合成のような遅延やコマ落ちが発生しません。テレビ放送と同等のリッチなグラフィック演出を取り入れることで、企業発信のコンテンツとしての信頼性とクオリティを大幅に引き上げます。
複雑な画面構成をワンタッチで呼び出すシーン・メモリー
複数の映像ソースやレイヤー合成、オーディオ設定を組み合わせた複雑な演出を、ライブ本番中に手動で設定するのは至難の業であり、ミスの原因となります。この課題を解決するのが、VR-120HDに搭載されているシーン・メモリー機能です。あらかじめ作成した画面レイアウトや音声のルーティング設定を保存しておき、本番ではボタンをワンタッチするだけで、瞬時にその状態を呼び出すことができます。
例えば、「オープニング映像とBGM」「メイン登壇者とスライドのPinP」「複数拠点のリモート登壇者による分割画面」といった進行に合わせたシーンを事前に仕込んでおくことが可能です。これにより、オペレーターの負担が劇的に軽減されるだけでなく、複雑な演出をノーミスで進行できるため、イベント全体の完成度が飛躍的に向上します。少人数での運営においても、極めて高度な映像演出を安定して提供できる強力なサポート機能です。
ライブ配信のクオリティをプロ仕様に引き上げるエフェクト群
視覚的な演出に加え、映像全体の色調や質感を調整することで、配信コンテンツのクオリティはさらに高まります。VR-120HDには、入力された映像に対してリアルタイムに適用できる多彩な映像エフェクトが内蔵されています。各カメラの明るさや色合いのばらつきを補正するカラーコレクション機能を活用すれば、異なるメーカーのカメラを混在させても、統一感のある美しい映像を作り出すことができます。
また、音声面でもボイスチェンジャーやリバーブといったエフェクトを活用することで、エンターテインメント性の高い演出を加えることが可能です。これらのエフェクト群は、単なる装飾にとどまらず、視聴者にとって見やすく、聞きやすい快適な視聴環境を整えるための重要な要素となります。プロフェッショナルな現場で培われたRolandならではのエフェクト技術が、企業のライブ配信を一段上のステージへと押し上げます。
コンテンツの二次利用を促進する4つの録画機能と運用メリット
SDXCカードへのダイレクト録画によるデータ管理の効率化
ライブ配信された映像コンテンツは、イベント終了後もアーカイブ配信や社内共有資料として活用される重要な資産となります。VR-120HDは、本体にSDXCカードスロットを搭載しており、配信中の映像と音声を直接SDXCカード録画することが可能です。外部のレコーダーや録画用PCを用意する必要がなく、機材構成をシンプルに保ちながら高画質な記録を残すことができます。
このダイレクト録画機能は、録画データの管理効率を大幅に向上させます。イベント終了後、SDXCカードを取り出してPCに読み込ませるだけで、すぐに動画編集やアーカイブのアップロード作業に移行できます。大容量のSDXCカードに対応しているため、長時間のハイブリッドイベントでも容量不足を心配することなく、高品質なMP4フォーマットでの一元管理が実現し、業務フロー全体のスピードアップに貢献します。
配信映像とは独立したクリーンな映像の同時収録
アーカイブ映像を後日編集して二次利用する際、ライブ配信時に入れたテロップやロゴが邪魔になることがあります。VR-120HDでは、配信用の映像(プログラムアウト)とは別に、特定の入力ソースや合成前のクリーンな映像を独立して録画出力する設定が可能です。これにより、ライブ配信用にはリッチな演出を施した映像を流しつつ、編集用には加工されていない純粋なカメラ映像を残すことができます。
この独立収録の仕組みを活用することで、イベントのダイジェスト動画の制作や、異なるプラットフォーム向けの再編集が極めて容易になります。ライブ配信のリアルタイム性と、ポストプロダクション(事後編集)の自由度を両立させることができるため、一つのイベントから複数の価値あるコンテンツを生み出すコンテンツマーケティングの観点からも、非常に大きなメリットをもたらします。
アーカイブ配信やオンデマンド動画制作へのスムーズな移行
企業がハイブリッドイベントを実施する目的の一つは、リアルタイムでの情報伝達だけでなく、後日のアーカイブ配信によるリーチの拡大です。VR-120HDで録画されたMP4データは、汎用性が高く、YouTubeや自社の動画ポータルサイトなどへそのままアップロードしてオンデマンド動画として公開するのに適しています。特別な変換ソフトを使用する手間が省けるため、イベント終了後、熱量が冷めないうちに迅速にアーカイブを公開することが可能です。
また、録画機能と連動して、イベント中の重要な場面でマーカー(チャプター)を打つ機能などを活用すれば、後から特定のシーンを探し出す作業も容易になります。このように、録画からアーカイブ公開、さらにはプロモーション用のショート動画制作に至るまで、スムーズなワークフローが構築できる点は、映像コンテンツのライフサイクルを最大化したい企業にとって強力な後押しとなります。
PC不要で録画とバックアップを完結させる高い安全性
ライブ配信と並行してPCで録画を行う場合、CPUやメモリに多大な負荷がかかり、最悪の場合はシステムがクラッシュして配信と録画の両方が停止してしまうリスクがあります。VR-120HDは、ハードウェア内部で録画処理を独立して行うため、配信の安定性に一切影響を与えることなく、確実な記録を行うことができます。PCレス配信と同様に、PC不要で録画が完結する設計は、運用上の高い安全性を担保します。
さらに、SDXCカードへの録画に加え、USBフラッシュドライブなどを併用したバックアップ収録の体制を整えることも可能です。企業の重要な発表会や、二度とやり直しがきかないライブイベントにおいて、「録画されていなかった」という致命的なトラブルを防ぐための堅牢なシステムとして機能します。機材への信頼性が求められるプロの現場において、この独立したハードウェア録画機能は絶大な安心感を提供します。
企業のライブ配信業務にRoland「VR-120HD」を導入する4つの理由
専門スタッフへの依存を減らす直感的なユーザーインターフェース
企業がライブ配信を内製化する際、最も大きな障壁となるのが専門的な機材を操作できる技術者の確保です。Roland(ローランド)のVR-120HDは、プロ仕様の高度な機能を備えながらも、直感的に操作できるユーザーインターフェースを追求して設計されています。視覚的に分かりやすいタッチスクリーンと、人間工学に基づいた物理ボタン・フェーダーの配置により、映像や音響の専門知識がない社内スタッフでも、短期間のトレーニングで基本的なオペレーションを習得できます。
これにより、外部の専門業者に毎回依頼するコストと手間を削減し、社内のリソースだけでスピーディーにハイブリッドイベントを企画・実行できる体制が整います。属人化しがちな配信業務を標準化し、誰でも一定以上のクオリティでイベントを進行できるようになることは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する上でも非常に価値のある投資となります。
配信トラブルのリスクを最小化するハードウェア処理の安定性
ビジネスにおけるライブ配信では、映像の停止や音声の途切れといったトラブルは、企業のブランドイメージや信頼性に直結する重大な問題です。PCベースのソフトウェア配信システムは手軽な反面、OSのバックグラウンド処理やリソース不足によるフリーズのリスクが常に伴います。VR-120HDは、映像・音声の処理からエンコード、ダイレクトストリーミングに至るまで、すべてを専用のハードウェアチップで実行するため、極めて高い安定性を誇ります。
長時間の連続稼働でも熱暴走や処理落ちが発生しにくく、安定したパフォーマンスを維持し続けます。また、万が一ネットワーク環境に問題が生じた場合でも、本体側で迅速に状況を把握し、バックアップ回線への切り替えや録画データによるカバーといった対応が取りやすくなります。この「止まらない配信」を実現する堅牢なハードウェア設計こそが、多くの企業がVR-120HDを信頼し、導入を決定する最大の理由です。
小規模セミナーから大規模なハイブリッドイベントまで対応する拡張性
企業のイベント形態は、会議室から発信する数十人規模のウェビナーから、外部のホールを貸し切って行う数千人規模のハイブリッドイベントまで多岐にわたります。VR-120HDは、豊富な入出力端子と高度なルーティング機能を備えているため、イベントの規模や目的に合わせてシステムを柔軟に拡張することが可能です。最初は最小限のカメラとマイクで運用を開始し、必要に応じて機材を追加していくスモールスタートにも適しています。
また、外部のコントロール機器との連携や、タリーランプ(カメラのオンエア状態を示すランプ)の出力など、プロフェッショナルな現場で求められる拡張機能も網羅しています。1台導入するだけで、日常的なオンライン会議の品質向上から、年に数回の社運を賭けた大型イベントのメイン卓としての役割まで、幅広いシーンをカバーできる汎用性の高さは、企業にとって非常に魅力的なポイントです。
長期的なコスト削減に貢献するオールインワン設計の投資対効果
本格的な配信システムを構築しようとした場合、ビデオスイッチャー、オーディオミキサー、エンコーダー、録画用レコーダー、各種コンバーターなど、多数の機材を個別に購入する必要があります。これらは初期費用がかさむだけでなく、機材同士の相性問題や複雑な配線、保管スペースの確保といった隠れたコストも発生させます。VR-120HDは、これらすべての機能を1台に凝縮したオールインワン設計であるため、トータルでの導入コストを大幅に抑えることができます。
さらに、機材のセットアップや撤収にかかる人件費の削減、外部業者への委託費用のカット、そして高品質なコンテンツによるマーケティング効果の向上を考慮すれば、その投資対効果(ROI)は極めて高いと言えます。機器のファームウェアアップデートによる機能追加も期待でき、陳腐化しにくい点もメリットです。長期的な視点で見れば、VR-120HDは企業のコミュニケーション戦略を支え、持続的な成長に貢献する極めて費用対効果の高いソリューションです。
よくある質問(FAQ)
- Q1: VR-120HDはPCなしで本当にライブ配信が可能ですか?
A1: はい、可能です。本体にエンコーダー内蔵されているため、LANケーブルを直接接続し、YouTube Liveなどの配信プラットフォームの設定を行うだけで、安定したPCレス配信(ダイレクトストリーミング)が実現します。 - Q2: ZoomやTeams対応とありますが、どのように接続するのですか?
A2: 本体背面のUSB端子とPCを接続するだけで、特別なドライバーをインストールすることなく、高画質・高音質なWebカメラおよびオーディオインターフェイスとして認識されます。これにより、会議アプリを用いたハイブリッドイベントが容易に構築できます。 - Q3: ピクチャーインピクチャーなどの映像合成の操作は難しいですか?
A3: いいえ、直感的なタッチスクリーンを搭載しているため、画面上で直接レイアウトを確認しながら簡単に設定できます。事前にシーン・メモリーに登録しておけば、本番中はボタン一つで複雑な合成画面を呼び出すことが可能です。 - Q4: 録画機能の保存先とフォーマットは何ですか?
A4: 本体に挿入したSDXCカードへダイレクト録画されます。フォーマットは汎用性の高いMP4形式で保存されるため、録画後すぐにPCへ取り込んで編集やアーカイブ配信に活用できます。 - Q5: 既存のHDMIカメラとプロ仕様のSDIカメラを混在して使えますか?
A5: はい、可能です。VR-120HDはHDMIとSDIの両方の入力端子を備えており、フォーマット変換機能も内蔵しているため、異なる種類のカメラやPCの映像ソースをシームレスに混在させてスイッチングできます。
