Osmo Pocket 4Pの低照度モードは夜どこまで撮れる? 通常タイムラプスが真っ暗になった1分後、ISO51200で星が写った

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

先月の夜、山梨県都留市の田んぼで、DJI Osmo Pocket 4Pを2つのモードで撮り比べました。通常のタイムラプスと、低照度モード。
結論から書くと、通常タイムラプスは18時39分に真っ暗になって終わり、その1分後に回し始めた低照度モードには、肉眼では見えなかった星が十数個写っていました。

左:18時39分の通常タイムラプス最終コマ。橋の街灯以外ほぼ真っ暗。右:18時40分の低照度モード。青い空と雲、アーチ橋がはっきり写っている。Osmo Pocket 4Pの同じ場所での比較
左が18時39分の通常タイムラプス(ISO12800・1/30秒)、右が18時40分の低照度モード(ISO51200・1/31秒)。同じ場所、1分違いです。画像はすべて撮って出しで、明るさは触っていません

動画は2分ちょっとです。前半80秒は通常タイムラプス(3倍速)で、夕焼けから薄明、そして画面がどんどん暗くなって橋の街灯だけになるところまで。
1分20秒からが低照度モードで、最初の8秒だけ実時間、そのあと11分半の映像を20倍速にしてあります。見てほしいのは1分20秒の切り替わり。直前まで真っ暗だった同じ空が、雲の流れまで見える青い空になります。

撮ったのはDJI Osmo Pocket 4P。三脚は使わず、田んぼのブロック塀の上に置いただけです。

→ 今回使ったカメラ:

DJI Osmo Pocket 4P スタンダード コンボ (マイクロSDカード128GB付属)


通常タイムラプスは18時22分でISOが頭打ちになり、18時39分に真っ暗になった

まず通常タイムラプスから。17時32分と18時09分に30分ずつ、間隔0.5秒で2本回しました(30分×0.5秒=3600コマ=2分の動画)。

17時32分。田んぼの稲穂の向こうに山並み、雲の切れ間に夕焼けのオレンジ。Osmo Pocket 4Pの通常タイムラプス冒頭
17時32分、通常タイムラプス1本目の冒頭。雲の切れ間に夕焼け。ここは何の問題もありません

今回は、動画ファイルに埋め込まれているDJIのフレームごとのメタデータを読んで、ISOとシャッター速度の推移を取り出しました。設定画面には出てこない、カメラが実際に何をしていたかの記録です。

時刻モードISOシャッター画面の様子
17:32通常タイムラプス5501/2400夕焼け。明るい
18:02通常タイムラプス4001/80日没後。まだ余裕
18:09通常タイムラプス6401/30薄明。ここからシャッターは1/30固定
18:22通常タイムラプス12800(上限)1/30ISOが頭打ち。以降はどんどん暗くなる
18:39通常タイムラプス128001/30橋の街灯だけ。空は真っ暗
18:40低照度モード512001/31青い空、雲、星
18:51低照度モード512001/31薄雲が増えても空は見えている

通常タイムラプスは、日没後しばらくはシャッターを1/30まで伸ばして粘り、そこから先はISOを上げていって、18時22分にISO12800で頭打ち。それ以降は打つ手がなくなって、コマを追うごとに暗くなっていきます。都留の市民薄明の終わりがちょうど18時24分ごろなので、「薄明が終わったら通常タイムラプスは終わり」と覚えておくと分かりやすいです。

18時09分。薄明の青い空の下、リニア実験線のアーチ橋と高架。橋の街灯が点き始めている。通常タイムラプス2本目の冒頭
18時09分、通常タイムラプス2本目の冒頭。この時点ではまだ空も橋もきれいに写っています。この30分後が上の比較画像の左側です

低照度モードはISO51200・1/31秒固定。雲の流れと星が写った

通常タイムラプスが止まった37秒後に、モードを低照度に切り替えて録画を始めました。低照度モードは「タイムラプス」ではなく通常の動画モードです(ここは後で引っかかりました。後述)。11分37秒回しっぱなし。

メタデータを見ると、低照度モードは全編ISO51200・シャッター1/31秒・F2.0で固定でした。通常モードの上限12800より2段(4倍)明るい。この2段が、「真っ暗」と「空が見える」の差になっています。

18時40分。低照度モードで撮った夜空。青い空に薄雲が流れ、下にライトアップされたアーチ橋。空の右側に小さな星がいくつか写っている
18時40分、低照度モードの1フレーム目。撮って出しです。空の右上、雲のない部分をよく見ると小さな点がいくつか。星です

この日は雨上がりで、空全体に薄い雲のベールがかかっていました。肉眼で見えた星は数個。隣に置いたSONY α6400(16mm F1.8・1秒・ISO400)のRAWを現像時に4段持ち上げて、やっと雲の隙間から星が透ける程度です。

ところがOsmo Pocket 4Pの低照度モードの1フレームを解析すると、雲のない右上の領域に点光源が13個。1秒ぶん(30フレーム)を加算平均してノイズを減らすと25〜40個まで増えました。しかもその点は、60秒ごとに約10ピクセルずつ右にずれていきます。これは地球の自転で星が動く速さとぴったり一致するので、ノイズではなく本物の星です。いちばん明るい点は位置からしてうしかい座のアークトゥルスらしいのですが、同定は星に詳しい方に別途お願いしているので、ここでは「らしい」に留めておきます。

18時40分の低照度モードのフレームを明るさ2.2倍に強調し、検出した星の候補13個を赤丸で囲んだ画像
同じフレームを明るさ2.2倍に強調して、点光源の候補を赤丸で囲んだもの。雲のない右上に集まっています。この画像だけ加工ありです

→ 「肉眼で見えない星が写る」を自分の目で確かめたい人は、まず1台借りて、晴れた夜にベランダから空に向けてみてください:

DJI Osmo Pocket 4P スタンダード コンボ (マイクロSDカード128GB付属)

引っかかったこと3つ

1つ目、低照度モードにはタイムラプスがない。低照度は動画モードなので、そのまま回すと11分37秒の等速動画になります。「星のタイムラプス」にしたければ、編集で倍速にする必要があります。今回はDaVinci Resolveで20倍速にして34秒にしました。逆に言うと、動画として撮っているので「この瞬間だけ実時間で見せる」ができます。上の動画の1分20秒からの8秒がそれです。

2つ目、容量。タイムラプスは30分で1.3GB(4K・0.5秒間隔で約2.7GB/時間)ですが、低照度モードは動画なので11分37秒で2.8GB、1時間あたり約14GB。内蔵107GBなら7時間ぶんですが、一晩回すならmicroSDか、こまめに止める前提で。

3つ目、ホワイトバランスが動く。オートWBのままだったので、メタデータ上の色温度が11分の間に8300Kから5200Kまで動いていました。20倍速にすると、空の青が少しずつ暖色に寄っていくのが分かります。橋の街灯(暖色)に引っ張られたのだと思います。夜空を倍速にするならWBは固定しておくべきでした。次はそうします。

18時45分。低照度モードで撮った夜空。薄雲が斜めに流れ、雲の切れ間に星。アーチ橋の街灯が手前を照らしている
18時45分。薄雲が流れる中で星が透けて見える、この日いちばん狙っていた絵です。快晴の星空より、雲の速さが伝わります

この撮り方が向いていそうな人・現場

  • 観光協会や自治体で「星空」を売りにしたいが、一眼と赤道儀を持ち出せるスタッフがいない担当者。ポケットサイズのカメラを塀の上に置くだけで、星と雲の流れが撮れます。まず「うちの空でどれくらい写るか」を確かめる用途に
  • イベントや花火の後、夜の会場の雰囲気をSNS用に残したい広報担当者。通常モードで真っ暗になった経験がある人ほど、ISO51200の差が分かります
  • 夜の工事現場や店舗の閉店後など、照明を足せない場所の記録係。街灯程度の明かりがあれば、動画として普通に見られる明るさで撮れます

夜のタイムラプス、どのモードで撮る? 明るさ別の早見表

今回の実測から、明るさごとに「どのモードで撮って、どう仕上げるか」をまとめました。

時間帯・明るさ使うモード設定の目安仕上げ
夕方〜日没直後通常タイムラプス間隔0.5〜1秒。オートでOKそのまま使える
薄明(日没後〜約30分)通常タイムラプス間隔0.5秒。ISOが上がり切る前に終わるように時間を設定後半が暗ければ編集でカット
薄明が終わったあと(街灯あり)低照度モード(動画)WBは固定。フレームレートは30p編集で10〜30倍速にする
星空(街灯なし・月なし)低照度モード(動画)で試す今回は薄雲越しで十数個。快晴なら増えるはず(未検証)1秒ぶん加算平均するとノイズが減る

低照度モードで夜空を撮る前のチェックリスト

確認項目目安
モード低照度モードは動画。タイムラプスは通常モードにしかない
WB固定(オートは街灯に引っ張られて色が動く)
容量約14GB/時間。1時間超えならmicroSDを
電源動画モードは消費が大きい。長回しはUSB給電かバッテリーグリップ
置き場所塀・手すりの上で十分。振動と、街灯が画面に入るかどうかだけ確認
仕上げ編集ソフトで倍速に。実時間で見せたい数秒を残せるのが動画モードの利点

→ 長回しの給電まで込みで借りるなら、バッテリーグリップ付きのセットもあります:

Osmo Pocket 4P バッテリーグリップセット


レンタルで試す価値があるところ

「ISO51200」はスペック表に書いてありますが、その数字で自分の街の夜空が撮れるかどうかは、置いてみないと分かりません。街灯の位置、薄雲、湿度で結果が変わります。今回は雨上がりの薄雲越しで十数個。快晴の夜にどこまで増えるかは、正直まだ試せていません。週末に1回借りて、夕方から1時間、通常タイムラプスと低照度モードを続けて回してみてください。上の比較画像と同じ「切り替わり」が自分の場所で見られます。

タイムラプスの撮影間隔の決め方は7時間半回して虹が撮れた記事に、ジンバルを動かすモーションラプスを4Kで撮る手順は4Kモーションラプスの記事に書きました。Osmo Pocket 4P全体の使い方10連発はハブ記事「Osmo Pocket 4Pがインハウス動画制作にめっちゃ使える説」にまとめています。

Osmo Pocket 4Pのレンタルはこちら

→ 今回使ったスタンダードコンボ:

DJI Osmo Pocket 4P スタンダード コンボ (マイクロSDカード128GB付属)

→ 比較に使った一眼(星空の静止画はこちらが本命):

SONY α6400(ボディーのみ)SDカード 128G付属

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📦 星は雲次第ですが、機材は明日届きます。
「夜の空、一度自分のカメラで撮ってみたかった」という人は、買う前にまず1台借りて、日没の1時間前から回してみてください。

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