8月の北京・BIRTV 2026に続いて、パンダスタジオの取材班が今度はオランダ・アムステルダムに飛びました。9月11日開幕のIBC 2026。今回はその「前夜」に会場で撮った作戦会議の動画から、シリーズを始めます。
正直に言うと、まだ何の機材も出てきません。出てくるのは「会場が立体迷路らしい」「まず11・12ホールから攻める」という予習の話と、初参戦の緊張感だけです。ただ、この前夜の作戦をここに残しておくと、これから上がってくる取材動画の見え方が変わります。というわけで、第0回・前夜編です。
動画で見どころになるのは3分すぎ、ホール番号を挙げながら「明日はどこから回るか」を話している場面です。Hollyland、YoloLiv、FEELWORLD、NANLITE、Godox……と、パンダスタジオレンタルの棚でおなじみの名前が次々出てきます。海外の展示会取材が、そのままレンタル機材の予習になっている感じが伝わると思います。
動画内で名前が出たメーカーの機材は、そのほとんどがパンダスタジオレンタルにすでにあります。取材動画が上がってくる前に手元で触っておくと、新製品の「どこが変わったか」が分かりやすくなります。まずは北京取材でも話題だったYoloLivから。
→ YoloLivのオールインワン配信機(北京・BIRTV取材でも登場):
今回の取材班:IBC初参戦のスタッフ × 2回目のプロカメラマン
収録は9月10日、開幕前日の会場です。話しているのはパンダスタジオのスタッフと、今回カメラを担当する「ザキさん」。パンダスタジオのYouTubeチャンネルの海外展示会取材は、これまで社員が自分でカメラも回すことが多かったのですが、今回はプロのカメラマンに撮影を任せる体制です。
スタッフ側はIBCが今回初めて。ザキさんは去年に続いて2回目で、動画内では「ヨーロッパは今までと違った盛り上がり方をしていて、すごく楽しかった」「また今年もと思っていたところに声をかけてもらった」と話しています。会場のどこに何があるかを知っている先輩にアテンドしてもらいながら回る、という布陣です。
私が面白いと思ったのは、機材の話より先に「歩き方」の話をしていることです。展示会取材は、現地で迷っている時間がいちばんもったいない。前夜に地図を頭に入れるのは、撮影機材のバッテリー充電と同じくらい大事な準備なんだと思います。
取材できるのは3日間。IBC会場は「立体的で歩きづらい」
取材に使える日は11日・12日・13日の3日間。動画内では「Inter BEEくらいの規模なら3日あれば一通り回れるけれど、今回はダッシュでやらないといけない」と話しています。
その理由が会場の構造です。ザキさんの去年の印象では、IBCの会場は規模自体がそれほど大きいわけではないものの、ホールが平面的につながっている中国の展示会場とは違って2階があったり入り組んでいたりして、「スムーズに行くような作りになっていない」。ここを迷わず回れるかどうかが、取材が予定どおり進むかの肝だと言っていました。
北京のBIRTVでは1日で複数ブースを取材して動画を量産できましたが、同じペースがアムステルダムで通用するかは、実際に歩いてみるまで分かりません。ここは取材班にとっての引っかかりポイントで、以降の動画で「思ったより回れなかった」が出てきたら、原因はおそらくこの構造です。
予習の中身:狙いは11・12ホールの中国メーカーから
そこで取材班は、かなり予習をしてきたそうです。調べた結果、パンダスタジオが取引している中国メーカーは11ホールと12ホールに集まっていることが分かったので、初日は1ホールからではなく11・12ホールから回る作戦になりました。
動画内で挙がっていた配置は次のとおりです(あくまで前夜時点の予習ベースなので、実際の配置は公式のフロアプランで確認してください)。
- 11ホール:Hollyland、YoloLiv、FEELWORLD、SPROLINK など、配信・映像伝送系の中国メーカー
- 12ホール:NANLITE、Godox、Aputure、Amaran などの照明メーカー。FUJIFILMなどカメラメーカーもこの周辺
- 7ホール:Blackmagic Design。11・12から見ると反対側で、少し離れている
- 8ホール:オーディオ系。YAMAHA、SENNHEISER など
- 1〜7ホール:ヨーロッパ・欧米・オーストラリア系の企業が中心
まとめると、アジア系メーカー(日本・中国)は11・12に固まっていて、欧米系は1〜7側。ソニーだけは全然違う場所に単独で大きく出している、という話でした(ホール番号は動画内でもあいまいだったので、ここでは書きません)。
レンタル屋の目線で見ると、この11・12ホールのリストはそのまま「パンダスタジオレンタルの主力メーカー一覧」です。展示会で新製品を見た後に、現行品を借りて比べる。そういう読み方をしてもらえるように、下に予習用の早見表を置いておきます。
IBC 2026 取材予定ホール早見表(予習版)
| ホール | 出展の傾向(動画内の予習より) | 名前が出たメーカー | レンタルで予習するなら |
|---|---|---|---|
| 11 | 中国系の配信・映像伝送・モニター | Hollyland/YoloLiv/FEELWORLD/SPROLINK | Hollyland製品一覧 |
| 12 | 照明メーカー、カメラメーカー | NANLITE/Godox/Aputure/Amaran/FUJIFILM | NANLITE製品一覧 |
| 7 | Blackmagic Design(11・12の反対側) | Blackmagic Design | Blackmagic Design製品一覧 |
| 8 | オーディオ系 | YAMAHA/SENNHEISER | SENNHEISER製品一覧 |
| 1〜7 | ヨーロッパ・欧米・オーストラリア系 | (日本未参入の企業も多い) | — |
※ホール番号・出展社の配置は2026年9月10日時点の取材班の予習に基づくもので、公式情報ではありません。取材が進んだら、この表も実際に歩いた結果で更新します。
→ 11ホールの予習に。取材でも使う定番ワイヤレスマイク:
今回の期待:「まだ見たことがない企業」に出会えるか
前夜の時点で、取材班が楽しみにしていることは2つです。
1つは、中国の展示会では見たことがない中国企業との出会い。前回のNAB Showでは、それまでBIRTVなど中国の展示会で見たことがなかった企業と新規で出会えたそうで、その企業がIBCにも出展するとのこと。そこがまず気になるポイントだと話していました。
もう1つはザキさんの側で、個人的にアポイントが取れたメーカーがいくつかあるとのこと。それが「日本にまだ全然参入していないヨーロッパ系の企業」だそうで、少しずつ開拓していきたい、と。ヨーロッパの展示会は雰囲気も盛り上がり方も違うので、NABやBIRTVでは出会ったことのない企業を見つけられたら、という締めでした。
レンタル屋としても、ここが一番の関心事です。日本に代理店がないメーカーの製品は、レンタルで触れる場所がほとんどありません。取材で出会った企業が「新規取り扱い候補」になり、実際にパンダスタジオレンタルの棚に並ぶまでの流れは、これまでのBIRTV取材でも何度かありました。今回のIBCでも同じことが起きるかもしれません。
このシリーズが向いていそうな人
- 配信機材の新製品情報を追いたいが、英語の海外レビューを読み込むまでの時間はない配信担当者
- Hollyland、YoloLiv、NANLITEなど中国メーカーの現行品を使っていて、次のモデルで何が変わるかを知っておきたい制作者
- 海外の展示会に一度は行ってみたいが、まず「どこに何があるのか」の雰囲気を知りたい映像制作者
取材動画を見る前に、現行品を借りておくという楽しみ方
展示会の新製品動画は、現行品を知っていると倍面白くなります。「照明の出力が上がった」「モニターが薄くなった」は、いま手元にあるものと比べてこそ実感できるからです。スペック表の数字だけでは、この差はまず伝わりません。
取材動画が公開されるまでの数日で、動画内に名前が出たメーカーの現行品を1つ借りて触っておく。そうすると、新製品動画を見るときに「あの重さがこう変わったのか」という自分の基準を持って見られます。新製品はすぐには借りられないことが多いですが、現行品なら明日届きます。
→ 12ホール(照明)の予習に。NANLITEの定番500Wクラス:
→ 7ホール(Blackmagic Design)の予習に。取材班が北京でも追っていたATEMシリーズから:
用途別に探すなら
配信・映像伝送の機材をメーカー横断で見たい人
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
明日から、取材班が3日間ダッシュでアムステルダムの会場を回ります。動画は撮れたものから順に公開し、パンダタイムスでも1本ずつ記事にしていきます。前夜の作戦どおり11・12ホールから始まるのか、立体迷路に阻まれるのか。引き続きお楽しみください。
📦 展示会の新製品を待つ間に、現行品を借りて基準を作っておく。
IBC取材シリーズの動画は、順次PANDASTUDIO TVで公開します。
→ パンダスタジオ・レンタル
→ 映像制作・撮影技術のセミナー情報
→ PANDASTUDIO TV でIBC 2026取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「Day0 スタッフ対談」(2026年9月10日収録)
※記事内のホール番号・出展メーカーの配置は動画内の発言(前夜時点の予習)に基づくもので、IBC公式の情報ではありません。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
