ATEMのマルチビューでは赤くないのに、音が割れる。犯人は ATEM Microphone Converter のゲイン設定だった|Blackmagic FAQ

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

ATEMのマルチビューでレベルメーターを見ても、赤くなっていない。なのに、なんか音が割れている気がする。

スタジオでこれにしばらく悩んでいました。原因は、スイッチャーの手前に入れていたATEM Microphone Converterのゲイン設定。しかも、気づけたのは「要らないと思って繋いでいなかった」HDMIモニター出力を繋いだからです。

この動画は、その失敗をそのままFAQにしたものです。同じ症状で悩んでいる人は、確認する場所が3つあります。


見どころは3分すぎ、Microphone ConverterのHDMIモニター出力に出た波形が、ずっと上に張り付いているところ。「ATEMでは赤くないのに、この時点で割れている」が画面一枚で分かります。設定ユーティリティでゲインの数字を確認する場面も、文章より画面を見た方が早いです。

動画で使っているATEM Microphone Converterは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。マイクを4本以上スイッチャーに入れたい現場で、まず1台試すのに向いています。

→ ATEM Microphone Converter:

Blackmagic Design ATEM Microphone Converter


症状:ATEMでは赤くないのに、なんか音が割れている

このスタジオでの収録は、基本的にSaramonic K9の送信機側で録音した音を使っていました。送信機で録っておけば、多少レベルが低くても後で持ち上げられる(動画内では32bitフロート、と言いよどみながら説明しています)。それが一番音が良かったので、ATEMでクロマキー合成した映像に、後から波形を合わせて乗せる、という一手間をかけていました。

問題は、送信機の録音を忘れたときです。仕方なくATEM経由の音を使うのですが、この音が、マルチビューのメーターでは赤くなっていないのに、なんか歪んでいる。「なんでだろう」としばらく分からないままでした。

間に入っていたのがMicrophone Converterだった

よく考えたら、このスタジオではマイクとスイッチャーの間にATEM Microphone Converterをかませていました。マイク入力を4つ受けて、MADIでATEMに送る機材です。

スイッチャーはATEM Mini Extreme ISO G2で、本体の音声入力は2つ。正直、このスタジオは2人しか来ないので2つで足りるし、カメラに入れてもいい。でもデモ用のスタジオなので「広い会場で4チャンネル、10チャンネル入れたいときはこうやって増やせますよ」という紹介も兼ねて入れていた、という経緯です。


原因:Converter側のデジタルゲインが上がっていた

判明した原因はこれです。Microphone Converter自体にもデジタルプリアンプがあって、入力ごとに音を増幅できます。動画で確認したところ、マイク入力のゲインが基本は0dBでいいところ、20dBくらいプラスされていました(数値は動画内の読み上げなので、目安として見てください)。

流れを整理するとこうなります。

  • マイク → 送信機 → 受信機 → Microphone Converterに入る
  • Converterの入力段でゲインが乗って、ここで割れる
  • 割れた音が、そのままATEMに「適正なレベル」で入る
  • だからATEMのマルチビューでは赤くならない。でも音はすでに割れている

「そりゃそうだよ」と動画でも笑っていますが、スイッチャー側のメーターだけ見ていると一生見つかりません。下流のメーターは、上流で割れた音を「きれいなレベルの割れた音」として表示するだけです。

なぜ気づけたのか:HDMIモニター出力を繋いだ

Microphone ConverterにはHDMIのモニター出力があります。正直「モニターは要らないかな」と思って繋いでいなかったのですが、繋いでみたら、入力チャンネルの波形がずっと上を叩いていました。マニュアルによると、このモニター出力では過去60秒間のリアルタイムの波形とレベル、ファンタム電源やマイク/ラインのインジケーターが確認できます。

最初から繋いでおけばよかった、というのが正直なところです。今はこの出力をモニターに出し、さらにスイッチャーにも入れて、いつでも見られるようにしました。


直し方:設定は「Converter Setup」、マイク/ラインは側面の物理スイッチ

ここがFAQとして一番大事なところで、設定の場所が2か所に分かれています。

ゲインは Blackmagic Converter Setup で変える

ゲインの設定は、パソコンのユーティリティで変更します。名前が紛らわしいのですが、ATEM Setupではなく、Converter Setupです。ATEM Microphone Converterという名前なので「ATEM Setup」を開きたくなりますが、そちらには出てきません。Converter Setupを立ち上げると本体が出てきて、入力ごとのゲインを変えられます。今回はここが20くらいになっていたので、0に戻しました。

マイク/ライン、ファンタム電源は本体側面のスイッチ

もうひとつ引っかかるのがここです。入力の種類(マイクかラインか)とファンタム電源のオン/オフは、ユーティリティではなく本体側面の物理スイッチで切り替えます。4つの入力それぞれに、マイク/ラインとファンタムのスイッチがあります。

「セットアップで全部マイクになっている」「マイクとラインを変えたいのに設定が変わらない」と思ったら、側面を見てください。ソフト側にはこの項目がありません。Microphone Converterを使う場合、ここは最初に確認する場所です。


持ち帰り:音が割れるときのチェックリスト(Microphone Converter編)

確認する場所見るもの動画での結果
ATEMのマルチビューレベルメーターが赤くなっているか赤くない(ここだけ見ていると原因が分からない)
Microphone ConverterのHDMIモニター出力入力チャンネルの波形が上に張り付いていないか張り付いていた。ここで割れていると判明
Blackmagic Converter Setup(ATEM Setupではない)入力ごとのデジタルゲイン。基本は0dBマイク入力が20dBくらい上がっていた → 0に戻す
本体側面の物理スイッチ入力1〜4のマイク/ライン、ファンタムのオン/オフソフトからは変えられない。ここで合わせる
Converterの手前(送信機・受信機)受信機の出力レベルが高すぎないか動画では未確認。次に疑う場所

順番は上から。「下流のメーターが正常でも、上流で割れていることがある」を頭に入れて、機材を1段ずつ遡るのがコツです。

→ このチェックリストを自分の現場で回してみるなら:

Blackmagic Design ATEM Microphone Converter


マイクを10本入れたいときは、MADIで数珠つなぎ

「この機材は4入力しかないのに、10人分のマイクはどうやって増やすのか」という話も動画の後半で触れています。答えは、Microphone Converter同士をMADIで数珠つなぎにする。1台目の1〜4チャンネル、2台目の5〜8チャンネル、という具合に、MADI入力に前段の出力を入れていけば、どんどん増やせます。

MADIで受けられるATEM Television Studio系のスイッチャーが出たときに「これは便利だ」と思った機材ですが、ATEM Mini Extreme ISO G2でも活躍します。

この機材が向いていそうな人・現場

  • 会社の全体会議やパネルディスカッションの配信を任されていて、登壇者4人分のマイクをATEM Miniの2入力にどう入れるか毎回悩んでいる担当者
  • ATEM Television Studio HD8系を導入したが、マイク回りだけ別のミキサーを持ち込んでいる配信チーム。MADIで直結できます
  • 「配信の音がなんか変」と言われたときに、どこで割れているのかを目で確認できる環境が欲しい人。HDMIモニター出力の波形が、そのまま説明資料になります

レンタルで試す価値があるところ

今回の話は、スペック表にはどこにも書いていません。「デジタルゲインが上がっていると、下流では検知できない」「マイク/ラインは物理スイッチ」「モニター出力は繋いだ方がいい」。全部、自分の現場に置いて、自分のマイクを通してみて初めて分かることです。

MADIでスイッチャーに直結する運用が自分の現場で組めるのか、モニター出力をどこに出すのか、側面スイッチの設定を誰が管理するのか。買う前に一度借りて、本番と同じ配線で回してみる価値のある機材です。


ATEM Microphone Converter のレンタルはこちら

→ ATEM Microphone Converter:

Blackmagic Design ATEM Microphone Converter

→ 動画と同じ、ATEM Mini Extreme ISO G2とMADIで組むなら:

ATEM Mini Extreme ISO G2 MADI 活用セット

→ スタジオで使っていたワイヤレスマイク(送信機側で録音しておく運用):

【B帯】Saramonic K9 プロ向け デュアルチャンネルデジタルUHF B帯 ワイヤレスオーディオシステム


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📦 「なんか割れるな」と思ったら、スイッチャーの手前を疑う。
Microphone Converterのゲインとモニター出力、本番前に一度自分の配線で確かめておくと安心です。

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