SM58シミュレーション搭載!Line6 XD-V75の魅力とマイクモデリング活用法

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

ステージ音響やライブパフォーマンス、各種イベントPAの現場において、信頼性の高いワイヤレスマイクの選定は音響エンジニアやパフォーマーにとって極めて重要な課題です。従来のワイヤレスシステムでは、混信や音質の劣化、セットアップの複雑さが懸念事項となることが多くありました。これらの課題を一挙に解決する画期的なソリューションとして、プロフェッショナルから絶大な支持を得ているのが、Line6(ラインシックス)の「XD-V75 ハンドヘルドワイヤレス」です。本機は、ライセンスフリーで利用可能な2.4GHz帯デジタルワイヤレス技術を採用し、非圧縮24-bitオーディオ伝送によって有線マイクと遜色のない極めてクリアな音質を提供します。さらに、業界標準であるShure SM58シミュレーションをはじめとする、世界中の著名なマイクを再現する革新的な「マイクモデリング機能」を搭載しており、1台で多様なボーカルサウンドをカバーすることが可能です。本記事では、XD-V75の基本スペックから、現場で役立つ実践的な活用方法、イベントPAやステージ音響への導入メリットまで、その魅力を余すところなく解説いたします。

Line6 XD-V75の基本スペックと4つの革新的特徴

2.4GHz帯デジタルワイヤレスによる混信のない安定した通信環境

Line6(ライン6)XD-V75デジタルワイヤレスマイクの最大の強みは、2.4GHz帯の周波数帯域を使用した独自のデジタルワイヤレス技術にあります。従来のA帯やB帯のアナログワイヤレスマイクで懸念されていた混信や電波干渉のリスクを極限まで低減し、世界中で免許不要で運用できるのが大きなメリットです。この2.4GHz帯における通信では、独自のDCL(デジタルチャンネルロック)技術が常時機能しており、同じ周波数帯を共有するWi-Fiなどの他の通信機器からの干渉シグナルを完全に排除します。

送信機と受信機が常に暗号化された1対1の強固なデジタルリンクを維持するため、イベントPAやステージ音響といった絶対に失敗が許されない過酷なライブパフォーマンスの現場でも、途切れのない安定した音声通信環境を約束します。さらに、世界中どこでも同じ機材を同じ設定で使用できるため、ツアーを行うアーティストや音響会社にとっても、煩雑な電波申請や手続きを行う必要がなく、現場への機材搬入から本番までのシームレスな移行を実現する強力なツールとなります。

原音を忠実に再現する非圧縮24-bitデジタルオーディオ伝送技術

アナログワイヤレスシステムでは、電波伝送の効率を上げるために音声を圧縮・引き伸ばす「コンパンディング」という処理が必須であり、これが音質の劣化やダイナミックレンジの低下を引き起こす原因となっていました。しかし、Line6 XD-V75ハンドヘルドワイヤレスは、非圧縮24-bit/10Hz〜20kHzという驚異的な周波数特性を持つフルスペックのデジタルオーディオ伝送を実現しています。これにより、ボーカリストが表現する極めて繊細なウィスパーボイスから、感情の昂ぶる大音量のシャウトまで、一切の圧縮感を排除したナチュラルな音質を再現可能です。

ダイナミックレンジは115dB以上を誇り、有線ダイナミックマイクを直接ケーブルで接続しているかのような、レスポンスが早く抜けの良いサウンドを無線マイクで実現しています。スタジオクオリティの音声をそのままステージ上に持ち込むことができるため、音響オペレーターは余計なイコライジングに悩まされることなく、ボーカルマイク本来の豊かな響きをそのままメインスピーカーからオーディエンスへと届けることができます。

大規模イベントにも対応する最大14チャンネルの同時使用機能

中規模から大規模なイベントPAや、複数のボーカリストがステージに立つライブパフォーマンスでは、同時に使用できる無線マイクのチャンネル数が極めて重要になります。Line6 XD-V75は、2.4GHz帯という限られた帯域を極めて高度に制御することにより、同一エリア内で最大14チャンネルの同時使用を可能にしています。これにより、ボーカル、コーラス、司会進行、さらにはプレゼンター用など、複数のXD-V75システムを同時に運用しても相互干渉を起こすことなく、クリアな通信を維持することができます。

セットアップも非常にシンプルで、複雑な周波数計算や特殊な機器は一切不要です。受信機側のチャンネル選択ダイヤルを回して送信機と同期させるだけで、即座に安全なチャンネルが確保されます。急なマイクの追加要求が発生しやすい現場においても、この14チャンネルという余裕のキャパシティと簡単な操作性は、音響エンジニアにとって大きな精神的余裕をもたらし、あらゆるステージ進行を迅速かつ確実に支える盤石なシステム基盤を提供します。

プロの現場に耐えうる堅牢な金属製ハンドヘルドトランスミッター

現場での過酷な使用環境に耐えうる物理的な耐久性は、プロ仕様のワイヤレスマイクにとって不可欠な要素です。Line6 XD-V75のハンドヘルド送信機は、頑丈な金属製(アルミニウム筐体)で設計されており、万が一の落下や衝撃から内部の精密なデジタル基板やアンテナシステムを確実に保護します。プラスチック製トランスミッターにありがちな、使用に伴うきしみ音や、ハンドリングノイズ(マイクを握り替える際の物理的な雑音)も大幅に抑制されており、静寂が求められるスピーチやクラシックのコンサートでも安心して使用可能です。

人間工学に基づいたバランスの良い重量感と、手にしっくりと馴染むスリムなボディは、長時間のライブパフォーマンスを行うボーカリストの疲労を軽減し、ステージ上での自由な表現をサポートします。過酷なツアーの移動や、連日のハードな現場運用においても、このプロクオリティの堅牢性が機材の故障リスクを最小限に抑え、常にベストなパフォーマンスを発揮するための高い信頼性を提供します。

XD-V75の核となる「マイクモデリング機能」4つのメリット

業界標準「SM58シミュレーション」がもたらす安心のボーカルサウンド

Line6 XD-V75が他のデジタルワイヤレスマイクと一線を画す最大の機能が、独自の高性能「マイクモデリング機能」です。その中でも、世界中のステージで業界標準として愛され続けているShureの「SM58シミュレーション」は、音響エンジニアやパフォーマーにとって最も価値のある選択肢の一つです。SM58の特徴である、中低域の温かみと、アンサンブルの中で埋もれない独特の存在感、そしてハウリングに強い周波数特性をデジタル処理によって忠実に再現します。

長年SM58を愛用してきたボーカリストは、ワイヤレス化による違和感を一切抱くことなく、いつもの歌い慣れたニュアンスでパフォーマンスを行うことができます。また、オペレーターにとっても、音作りのリファレンスとして極めて予測しやすく、ライブハウスや屋外イベント、学校の体育館など、どのような音響環境であっても即座に定番の「あのサウンド」を作り出せる安心感は、イベントPAのクオリティを底上げする強力な武器となります。

楽曲や声質に合わせて瞬時に選択できる10種類のマイクモデル

XD-V75のハンドヘルドマイクは、SM58シミュレーションを含む、世界的に著名な10種類のダイナミックマイクおよびコンデンサーマイクのモデルを内蔵しています。これらは、ハンドヘルド送信機のボタン操作、または受信機側の設定から瞬時に切り替えることが可能です。例えば、繊細な表現が求められるアコースティックな楽曲では高域が伸びやかなコンデンサーマイク風のモデルを選択し、激しいロックナンバーでは中高域のパンチがある有名ダイナミックマイクのモデルに切り替える、といった贅沢な使い方がマイク1本で完結します。

声質が異なる複数のボーカリストが同じマイクを共有して順に歌うようなイベントでも、個々の声の特性(ハスキーな声、ハイトーン、アルトなど)に合わせて最適なモデリングを選択することで、常に最高の歌声をオーディエンスに届けることができます。1本のマイクが、あたかも高級マイクコレクションが詰まったキャビネットのように機能し、ステージの演出力を何倍にも高めます。

ハウリングを防ぎクリアな音質を保つ単一指向性ダイナミックカプセル

XD-V75に搭載されているマイクカプセルは、厳密に設計されたプレミアムな単一指向性(カーディオイド)ダイナミックカプセルです。このカプセル自体の高い基本性能が、優れたマイクモデリング技術の土台となっています。単一指向性であるため、マイクの正面からの音をクリアに捉える一方で、周囲の雑音やステージ上の他の楽器音、背面からのモニターアンプの音などの不要な音の回り込みを劇的にカットします。

これにより、大音量のライブステージでもハウリング限界を非常に高く保つことができ、ボーカリストが自由に動き回るアクティブなステージングでも、クリアで濁りのないクリーンな音質を維持します。また、カプセル自体のレスポンスが極めて俊敏であるため、ささやくような繊細な歌声から大声量のシャウトまで、音の立ち上がりをロスなく捉え、デジタル送信機へと受け渡します。この優れた物理特性と先進のデジタル技術が融合することで、どんな現場でも一貫して原音に忠実な素晴らしいボーカルサウンドを生み出すことができます。

複数本のハイエンドマイクを用意するコストと手間の大幅な削減

プロ仕様の多様なマイクを揃え、それらを現場ごとに管理・運用するには、莫大な予算とメンテナンスの手間がかかります。マイクケーブルの準備や断線のリスク、個々のマイクのコンディション管理など、音響スタッフにかかる負担は決して小さくありません。Line6 XD-V75を導入することは、これらのコストと手間を一挙に解決することを意味します。1台のXD-V75システムを導入するだけで、世界の名機と呼ばれる10種類のハイエンドマイクのキャラクターを手に入れることができるため、機材投資のコストパフォーマンスは計り知れません。

現場に持ち込む機材の総重量やパッケージングを大幅に削減できるため、移動やセッティング、撤収作業のスピードアップにも大きく貢献します。個人所有のボーカリストにとっても、自宅での練習からリハーサル、そして本番のライブステージまで、このシステム1台を携行するだけで、あらゆる音響環境に合わせた最適なサウンドメイクを完結できるという、圧倒的な利便性と機動性をもたらします。

ライブパフォーマンスやステージ音響でXD-V75が選ばれる4つの理由

シグナルドロップアウトを防ぐ独自のデジタルチャンネルロック技術

ライブパフォーマンス中に音声が途切れる「シグナルドロップアウト(音切れ)」は、ステージの進行を台無しにする最大のトラブルであり、ワイヤレスマイクを導入する上で最も避けなければならない事態です。Line6 XD-V75は、この問題を未然に防ぐために、独自の「デジタルチャンネルロック(DCL)」テクノロジーを採用しています。DCL技術は、送信機から出力されるデジタル信号に独自のコード化された識別シグナルを付加し、受信機側がそれを常時識別・ロックすることで、同一周波数帯に存在する他の電波(携帯電話、Wi-Fiルーター、Bluetooth機器など)からの不要な干渉波を強力にシャットアウトします。

たとえ同じ周波数帯で強力な他システムが起動したとしても、XD-V75は自機のシグナルだけを正確に判別して受信し続けるため、音声の瞬断や不快なノイズの発生を防ぎます。この絶対的な安心感があるからこそ、演出上のトラブルが許されないプロフェッショナルなステージ音響の現場において、XD-V75は第一選択として選ばれ続けているのです。

直感的な操作を可能にするトランスミッターとレシーバーのLCD表示

本番中の張り詰めた空気の中、瞬時に機材のステータスを確認できる視認性の高さは、オペレーターや演者にとって非常に重要です。XD-V75のトランスミッター(ハンドヘルドマイク)およびレシーバー(受信機)には、明るくクリアなLCDディスプレイが標準装備されています。レシーバー側の画面には、現在選択されているチャンネル、使用中のマイクモデリング、RF信号(電波強度)のステータス、音声レベルメーター、そして何より重要な「送信機側のバッテリー残量」が正確に数値およびゲージでリアルタイム表示されます。

暗いキャットウォークやステージ袖、PAブースに設置されたラックの中でも、一目でシステム全体の稼動状況を把握することが可能です。送信機側にも同様のLCDディスプレイがあり、アーティスト自身が手元でバッテリー状態や選択中のチャンネル、適用されているモデリングの種類を即座に確認できます。この視覚的な双方向サポートシステムが、現場での設定ミスや不意のトラブルを未然に防ぎ、迅速でストレスのないスムーズなイベント運営をアシストします。

ボーカリストのパフォーマンスを最大限に引き出す自由なコードレス化

有線マイクを使用する場合、ボーカリストは常にマイクケーブルの長さや絡まり、足元に這うケーブルの存在を気にしながらパフォーマンスを行う必要があります。これらはステージ上での躍動感のある動きや、オーディエンスとのダイレクトなコミュニケーションの妨げになりがちです。Line6 XD-V75ハンドヘルドワイヤレスを導入することで、ボーカリストは一切のケーブルの呪縛から解放され、360度ステージの端から端まで、さらには客席エリアまで自由に飛び出して歌唱することが可能になります。

非圧縮 24-bitデジタル技術のおかげで、コードレス化によって生じがちなレイテンシー(音の遅延)や音質劣化のストレスを感じることもありません。アーティストは自分の歌声がそのままの太さでダイレクトに出力されていることを実感しながら、足元の安全を気にすることなく、エネルギッシュで情熱的なライブパフォーマンスに完全に没頭することができます。この自由度こそが、ライブステージの興奮と一体感を何倍にも高める、ワイヤレス化最大の魅力です。

ツアーや現場での過酷な移動に耐えうる優れた耐久性

プロの音響機材は、頻繁な移動、積み下ろし、急激な温度変化や湿度変化など、常に過酷な環境に晒されます。Line6 XD-V75システムは、そうしたロード(ツアー)での使用を想定し、極めて堅牢に設計されています。受信機(レシーバー)のシャーシは、プロ仕様のメタル製筐体を採用しており、衝撃による変形や内部回路へのダメージを強力に防ぎます。付属のアンテナ類や各種接続端子、スイッチ類に至るまで、耐久性を最優先に考慮した高品質なパーツが厳選されています。

また、ツアーケースへのラックマウント時に受ける振動や圧力に対してもビクともしない設計になっており、国内・海外を問わず、移動の多い現場でも安心して搬送することができます。故障や破損によるスペア機材の手配、あるいは現場でのトラブルシューティングといった無駄な時間とコストを削減し、全国どこへ行っても常に同じ高いパフォーマンスを安定して提供できるため、多くのツアーエンジニアやレンタル会社から絶大な信頼を寄せられています。

イベントPAや設備音響を支えるラックマウント対応と4つの導入メリット

19インチ標準ラックマウント対応によるスマートな機材構築

イベントPAや商業施設などの設備音響において、音響システムをいかに効率的かつ美しく整理・統合するかは、プロの現場設計において極めて重要なポイントです。Line6 XD-V75の受信機は、プロオーディオの世界規格である19インチ標準ラックマウントに対応しています。製品パッケージには、ラックマウント用のアダプター(ラックイヤー)や、アンテナを前面に引き出すためのフロントマウントキットが最初から同梱されています。これにより、他のイコライザー、パワーアンプ、ミキサーなどの周辺機材と合わせて、19インチラックにスマートかつ強固にマウントすることが可能です。ラック内にすべての機材をコンパクトに固定しておくことで、仮設PAの現場では搬入後のセッティング時間が大幅に短縮され、配線の抜けや接続ミスといった人為的なトラブルも未然に防ぐことができます。常設設備としても、配線が露出せず埃の侵入を防げるため、長期にわたりクリーンで安全な音響システムの構築が実現します。

複数台の受信機を効率的に配置できるアンテナディストリビューション

複数のワイヤレスマイクを同時に使用するマルチチャンネルシステムでは、それぞれの受信機に個別のアンテナを接続して乱雑に配置すると、お互いの電波干渉や受信精度の低下を招き、最悪の場合は音が途切れる原因となります。XD-V75は、この問題を解決するために非常に効率的なループスルー(アンテナ分岐)機能を内蔵しています。外部のアンテナから1対の受信機へ入力された電波を、専用の分配器(アンテナディストリビューター)を使用することなく、背面の端子を経由して隣接する他のXD-V75受信機へ最大4台まで数珠つなぎ(デイジーチェーン)で共有させることができます。これにより、多数の受信機をラックマウントした際でも、外付けのメインアンテナ1対だけでシステム全体をカバーすることができ、機材背面やラックの周囲を極めてシンプルに整理することができます。アンテナ同士の相互干渉を抑えつつ、すべての受信チャンネルにおいて最善の受信感度を均一に確保できるため、多チャンネル運用の安定性を飛躍的に高めます。

常設音響から仮設PAまで幅広くカバーする柔軟な接続端子

様々な現場のミキサーや音響システムに即座に適応するため、XD-V75の受信機背面にはプロ仕様の柔軟な音声出力端子が装備されています。業界標準のキャノン端子(XLRバランス出力)と、標準フォンプラグ(1/4インチ・アンバランス出力)の両方を備えており、出力レベルもマイクレベルとラインレベルの切り替えが可能です。これにより、本格的なデジタルミキサーのマルチステージボックスから、小規模なポータブルPAスピーカー、会議室の簡易アンプシステムに至るまで、変換ケーブルを用いることなく直接かつ最適なレベルで接続できます。常設のホール音響から、屋外の特設ステージ、店舗のオープニングイベントなど、どのような環境であっても現場の機材環境に合わせて即座にフレキシブルなセットアップが完了します。また、バランス接続によるローインピーダンス伝送は、長距離のケーブル引き回しが必要な現場でも外来ノイズの混入を徹底的にシャットアウトし、高精細な非圧縮デジタル音声を劣化させることなくミキサーまで届けます。

現場での素早いシステム確認を可能にするリアルタイムRFモニター

イベントの事前リハーサルや、本番中のシビアな状況下で、電波の状態を常に監視できることは音響スタッフにとって大きなメリットです。XD-V75の受信機フロントパネルに搭載されたリアルタイムRFモニターは、現在受信している2.4GHz帯の電波強度(シグナルクオリティ)をLEDインジケーターによって視覚的に細かく表示します。このモニター機能により、会場内のどこに電波が届きにくいデッドスポットがあるかを、実際にマイクを持ってステージを歩くだけで即座に特定・評価することができます。さらに、周囲に飛び交っている他のWi-Fiや2.4GHz帯の電波の干渉状況もリアルタイムで把握できるため、問題が発生する前に空きチャンネルへの変更を迅速に行うことが可能です。感覚に頼らない、数値化されたクリアなRF情報を提供してくれるこの機能は、限られたリハーサル時間の中で完璧な電波環境をセッティングしなければならない音響エンジニアにとって、何よりも頼もしいアシスタントとなります。

Line6 XD-V75の導入・運用をスムーズに行うための4つのポイント

乾電池の寿命を最大限に活かすバッテリー管理と残量インジケーター

ワイヤレスマイク運用において、最も基本的でありながら最大の懸念事項が「電池切れ」です。Line6 XD-V75のハンドヘルド送信機は、広く普及している単3形アルカリ乾電池2本で約8時間の安定稼働を実現しています。これにより、長時間のイベントや連日のリハーサルでも、頻繁な電池交換に悩まされることなく安心して使用できます。本機の優れた点として、送信機および受信機の両方のディスプレイに、電池寿命が残り時間(時間・分単位)で正確に表示される高精度なインジケーター機能が挙げられます。従来の「緑・黄・赤」といった大まかなランプ表示とは異なり、「残り3時間45分」といった具体的なデジタル数値で把握できるため、ステージの進行スケジュールと照らし合わせて、電池交換の最適なタイミングをロジカルに判断できます。さらに、エネループなどの充電式ニッケル水素電池の使用にも対応しており、コストパフォーマンスを重視する設備運用や、環境負荷を低減させたいエコな現場でも非常に使い勝手が良い設計となっています。

Wi-Fiルーターなどの2.4GHz帯他機器との干渉を避けるチャンネル設定

2.4GHz帯は、免許不要で非常にクリアな音質を得られる一方で、Wi-Fiルーターや電子レンジ、Bluetooth機器、各種スマート家電など、非常に多くのデジタル機器が密集して使用している帯域でもあります。そのため、XD-V75の性能を100%引き出すには、他機器とのスマートな干渉回避が鍵となります。XD-V75には、通常の通信モードに加え、干渉にさらに強い特定の通信モードが搭載されています。セットアップ時には、事前に受信機のRFモニター機能を利用して、会場内でWi-Fi電波が強く飛び交っている帯域を視覚的にスキャンし、それらの周波数を避けるようにXD-V75のチャンネルを選択します。また、可能であれば会場内のWi-Fiルーターの電波チャンネル(1ch、6ch、11chなど)をあらかじめ把握し、それらと重ならないXD-V75の周波数チャンネルを選択・固定することで、干渉の可能性をほぼゼロに抑えた極めてクリアで強固な通信リンクを確立することができます。

用途に応じた追加カプセルやアクセサリーの選定と活用方法

XD-V75ハンドヘルドワイヤレスシステムは、標準仕様だけでも極めて完成度の高いシステムですが、別売りのアクセサリーや追加パーツを組み合わせることで、さらにその真価を発揮します。本機のマイクヘッド(カプセル)部分は業界標準の互換性設計になっており、Line6純正の交換用カプセルだけでなく、サードパーティ製の著名な他社製マイクカプセル(Shureなどのワイヤレスカプセル規格に適合するもの)を物理的に装着して使用することも可能です。これにより、お気に入りの高価なコンデンサーヘッドをXD-V75の強力なデジタルワイヤレスシステムに組み込んで使用するという、プロならではの柔軟なカスタマイズが楽しめます。また、広い会場での安定した電波受信を確保するための高感度指向性アンテナや、長距離伝送用の低損失同軸ケーブル、アンテナを最適な高さに設置するためのマイクスタンドアダプターなど、環境に合わせて周辺アクセサリーを適切に拡張していくことが、大規模イベントでの成功率を劇的に引き上げます。

機材のポテンシャルを常に最新に保つファームウェアの確認

デジタル機器であるLine6 XD-V75は、メーカーから提供される最新のファームウェアを適用することで、システムとしての安定性や互換性、新機能の追加といった恩恵を常に受けることができます。複数のXD-V75を組み合わせてシステムを構築する場合や、新旧のトランスミッターとレシーバーを混在させて使用する場合には、全ての機器のファームウェアバージョンが一致していることが、トラブルフリーな運用のための鉄則となります。ファームウェアのアップデートは、PCと受信機を接続し、Line6が提供する無料の管理ソフトウェア「Line 6 Monkey」などを介して簡単に行うことができます。定期的にファームウェアの更新情報を確認し、常に最新のシステムにアップデートしておくことで、電波の掴みの改善や省電力化の効率向上、外部機器との連携トラブルの回避など、機材本来のポテンシャルを常に100%発揮させ、長期にわたって安心してシステムを愛用することができます。

よくある質問(FAQ)

質問(Q) 回答(A)
Q1: 2.4GHz帯のワイヤレスマイクは、Wi-Fiの電波で音切れしませんか? A1: XD-V75は独自の「DCL(デジタルチャンネルロック)」技術を採用しており、Wi-Fiなどの他の2.4GHz電波を干渉波として認識・排除し、自身の音声信号だけをロックして受信します。そのため、適切なチャンネル設定を行っていれば、一般的なWi-Fi環境下でも音切れせず非常に安定した通信が可能です。
Q2: マイクモデリング機能の「SM58シミュレーション」は本物のSM58と同じように使えますか? A2: はい。Shure SM58特有の周波数特性や中低域の存在感、ハウリングの強さをデジタル技術で緻密に再現しています。SM58を使い慣れたボーカリストや音響エンジニアであれば、違和感なくいつもの感覚で音作りやパフォーマンスを行っていただけます。
Q3: 電池はどのくらい持ちますか?また、充電池は使用できますか? A3: 単3形アルカリ乾電池2本で、最大約8時間の連続運用が可能です。また、エネループなどの充電式ニッケル水素電池(NiMH)も使用可能です。ディスプレイには残り使用可能時間が「時間・分」単位で正確に表示されるため、本番中の突然の電池切れを防げます。
Q4: 同時に最大何チャンネルまでワイヤレスマイクを使用できますか? A4: 同一エリア内で最大14チャンネルまで同時に使用することができます。複雑な周波数計算は不要で、それぞれの受信機と送信機のチャンネル番号を合わせるだけで、干渉することなく14波のワイヤレスシステムを安全に構築・運用できます。
Q5: 受信機をラックマウントするための金具は別売りですか? A5: いいえ、XD-V75には19インチ標準ラックマウント用のラックイヤーと、アンテナをフロントパネル側に引き出すためのフロントマウントキットが最初から同梱されています。購入後、追加コストなしですぐにプロ仕様のシステムラックへ組み込むことが可能です。
Line6 デジタルワイヤレスマイク XD-V75 ハンドヘルドワイヤレス
2.4GHz帯 デジタル
ワイヤレス・ハンドマイク

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