B4・EFマウント両対応。URSA Broadcast G2がもたらすレンズ運用の柔軟性

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

映像制作の現場において、機材の柔軟性とコストパフォーマンスは常に重要な課題です。Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)が提供する「URSA Broadcast G2」は、B4マウントとEFマウントの両方に対応し、放送用カメラからデジタルシネマカメラ、さらにはスタジオカメラやENGカメラとしても活躍する革新的な業務用ビデオカメラです。本記事では、6KセンサーやデュアルネイティブISO、NDフィルター内蔵といった強力なスペックを備え、Blackmagic RAW、ProRes、H.265など多彩なフォーマットに対応するBlackmagic Design URSA Broadcast G2の魅力と、ライブ配信や番組制作における具体的な導入メリットについて詳しく解説します。

URSA Broadcast G2の概要とビジネスにおける4つの導入メリット

業務用ビデオカメラとしてのURSA Broadcast G2の基本性能

Blackmagic DesignのURSA Broadcast G2は、現代の映像制作ビジネスにおいて求められる多様なニーズに1台で応える次世代の業務用ビデオカメラです。堅牢なボディに高度な映像処理技術を凝縮しており、ニュース取材などのENGカメラとしての用途から、高品質な番組制作まで幅広く対応します。特に、標準でB4マウントを搭載しながらもEFマウントへの交換が可能である点は、既存のレンズ資産を最大限に活用できる大きなメリットです。

また、NDフィルター内蔵設計やデュアルCFast 2.0およびSDカードスロットの搭載など、プロフェッショナルの現場で求められる操作性と信頼性を兼ね備えています。さらに、USB-C拡張ポートを利用した外部ディスクへの直接収録にも対応しており、長時間のライブ配信や収録においても安定した運用が可能です。Blackmagic Design URSA Broadcast G2は、制作現場のワークフローを根本から効率化する強力なソリューションと言えます。

放送用カメラからデジタルシネマカメラまでこなす汎用性

URSA Broadcast G2の最大の特長は、放送用カメラとしての即応性と、デジタルシネマカメラとしての豊かな表現力を高次元で両立している点にあります。従来の放送用カメラは報道やスポーツ中継に特化し、シネマカメラは映画やCM制作に特化していましたが、本機はその境界を取り払いました。B4マウントレンズを装着すれば、深い被写界深度と電動ズームを活かした機動的な撮影が可能となり、EFマウントレンズに交換すれば、浅い被写界深度によるシネマティックな映像表現が実現します。

この1台で複数の役割をこなす汎用性は、機材投資の最適化を図る上で非常に有効です。例えば、日中はニュース取材のENGカメラとして稼働させ、夜間はドキュメンタリー番組のデジタルシネマカメラとして運用するといった柔軟な機材運用が可能になります。結果として、制作会社や放送局はカメラの稼働率を飛躍的に高めることができ、ビジネス全体の生産性向上に直結します。

6KセンサーとデュアルネイティブISOによる高画質収録

映像の品質を決定づける中核として、URSA Broadcast G2は高性能な6Kセンサー(6144 x 3456解像度)を搭載しています。この大型センサーにより、4Kプロダクションカメラとしての運用時にもオーバーサンプリングによる極めてシャープでディテールの豊かな映像を得ることが可能です。さらに、13ストップのダイナミックレンジを備えており、明暗差の激しい環境下でも白飛びや黒つぶれを抑えた自然な階調表現を実現します。

また、デュアルネイティブISO(ISO 400およびISO 3200)を採用している点は、低照度環境での撮影において絶大な威力を発揮します。夜間の屋外ロケや照明条件の厳しいイベント会場でも、ノイズを最小限に抑えたクリアな映像を収録できます。この優れたセンサー性能により、照明機材の準備やセッティングにかかる時間とコストを削減しつつ、妥協のない高画質をクライアントに提供することが可能となります。

ライブ配信や番組制作における費用対効果の高さ

ビジネスの視点から見たURSA Broadcast G2の特筆すべきメリットは、圧倒的な費用対効果の高さです。通常、スタジオカメラ、ENGカメラ、デジタルシネマカメラを個別に揃える場合、莫大な初期投資が必要となります。しかし、本機はこれらの機能を1台に統合しているため、機材調達コストを大幅に削減できます。特に、B4マウントとEFマウントが標準で付属しているため、追加のマウントアダプターを購入することなく、手持ちのレンズ資産をすぐに活用できる点は大きな魅力です。

さらに、ライブ配信や番組制作の現場において、Blackmagic Design製品群との親和性の高さもコスト削減に寄与します。ATEMスイッチャーと接続するだけで、タリー、トークバック、カメラコントロールなどの機能がシームレスに利用可能となり、高価なCCU(カメラコントロールユニット)を別途用意する必要がありません。限られた予算と人員で高品質なコンテンツ制作が求められる現代において、極めて合理的な選択肢となります。

B4マウントとEFマウント両対応が実現する4つの柔軟なレンズ運用

既存のB4マウントHD・Ultra HDレンズ資産の有効活用

放送業界や映像制作プロダクションにおいて、過去に投資したB4マウントのHDレンズやUltra HDレンズは貴重な資産です。URSA Broadcast G2は、標準でB4レンズマウントを搭載しており、カメラに装着するだけで高解像度なセンサーと連携し、即座に放送品質の映像を撮影できます。B4マウントレンズ特有のパーフォーカル(ズーム時のピント維持)機能や、広範囲なズーム比をそのまま活かせるため、スポーツ中継やニュース取材といった一瞬のチャンスを逃せない現場で絶大な威力を発揮します。

また、カメラ本体のセンサーはB4レンズのイメージサークルに合わせて最適化されたウィンドウで読み出しを行うため、ケラレ(周辺減光)の心配なく高画質な4K映像を収録可能です。これにより、高価な最新レンズを急いで買い揃える必要がなくなり、既存の機材を有効活用しながら段階的な設備投資を計画できるという、ビジネス上の大きな利点をもたらします。

高品質なEFマウント写真用レンズを用いたシネマライクな表現

URSA Broadcast G2にはEFマウントアダプターが同梱されており、ユーザー自身で簡単にマウントを交換することができます。これにより、市場に豊富に流通しているキヤノンEFマウントの写真用レンズやシネマレンズを活用した、シネマティックな映像表現が可能になります。単焦点レンズの明るいF値を活かした浅い被写界深度による背景ボケは、被写体を際立たせ、ドキュメンタリーや企業VP、CM制作において視聴者の感情に訴えかける映像を作り出します。

写真用レンズは放送用レンズと比較して軽量かつ安価に手に入るモデルが多く、広角から超望遠、マクロレンズまで多種多様な選択肢が存在します。このEFマウントへの対応により、プロジェクトの予算や演出意図に合わせて最適なレンズを柔軟に選択できるようになり、制作の幅が飛躍的に広がります。1台のカメラで報道から映画品質の映像までカバーできる点は、他社製品にはない強力な競争優位性です。

現場のニーズに合わせたマウント交換のスムーズな手順

レンズマウントの交換は、特別な工具やメーカーへの持ち込みを必要とせず、ユーザー自身で迅速かつ安全に行えるよう設計されています。付属の工具を使用し、数本のネジを外すだけでB4マウントからEFマウントへ、あるいは別売りのPLマウントやFマウントへの換装が可能です。このスムーズな交換手順により、1日の撮影スケジュールのなかで、午前中はB4レンズを使用したENGスタイルでのロケ、午後はEFレンズを使用したシネマスタイルのインタビュー撮影といった、極めて柔軟な運用が実現します。

さらに、マウント部にはシム(調整用の薄い金属板)を用いたフランジバック調整機構が備わっており、レンズごとの微妙なピントのズレを正確に補正することができます。これにより、どのマウントを使用した場合でも、プロフェッショナルが求める厳密なフォーカス精度を維持できます。現場の状況やディレクターの急な要望にも即座に対応できる機動力は、制作チームにとって大きな安心材料となります。

ENGカメラとスタジオカメラを1台で統合する運用メリット

B4マウントとEFマウントの使い分けは、カメラの運用形態そのものを変革します。B4マウントレンズと別売りのショルダーマウントキットを組み合わせれば、肩乗せスタイルの本格的なENGカメラとして機能し、報道現場での機動力の高い撮影が可能です。一方、スタジオでの番組制作時には、大型のビューファインダーを取り付け、三脚に固定することで、完全なスタジオカメラとして運用できます。

このように、撮影現場の要件に応じてカメラの形態を自在に変化させられることは、機材の稼働率を最大化し、投資回収期間(ROI)を短縮する上で非常に有効です。複数台の異なる専用カメラを維持・管理するための保管スペースやメンテナンスコストも削減でき、制作会社の財務状況の改善にも寄与します。URSA Broadcast G2は、単なる撮影機材を超えた、ビジネス効率化のための戦略的ツールとして機能します。

制作ワークフローを効率化する4つの優れた収録フォーマットと機能

編集作業を加速させるBlackmagic RAWの圧倒的な情報量

URSA Broadcast G2は、Blackmagic Designが独自に開発した次世代フォーマット「Blackmagic RAW」での収録に対応しています。このフォーマットは、従来のRAWフォーマットが持つ豊かな色情報と広いダイナミックレンジを保持しながら、ビデオフォーマット並みの軽いファイルサイズと高速な処理を実現しているのが特徴です。撮影時のセンサーデータを保持しているため、ポストプロダクションにおいてホワイトバランスや露出、ISO感度を画質劣化なしに調整することが可能です。

特に、DaVinci Resolveを使用したカラーグレーディングにおいては、GPUアクセラレーションによる極めてスムーズな再生と編集が可能です。プロキシファイルを別途作成する手間が省けるため、撮影から編集、完パケまでのリードタイムを大幅に短縮できます。タイトな納期が求められる現代の映像制作ビジネスにおいて、高品質とスピードを両立させるBlackmagic RAWは、他社との差別化を図る強力な武器となります。

放送業界の標準であるProResフォーマットへのネイティブ対応

放送局や多くのポストプロダクション施設で業界標準として広く採用されているApple ProResフォーマットへのネイティブ収録も、URSA Broadcast G2の重要な機能です。ProRes 422 HQやProRes 422などの高品質なコーデックを選択でき、撮影したメディアを編集システムに読み込ませるだけで、即座にカット編集やテロップ入れなどの作業を開始できます。トランスコード(ファイル変換)の工程が不要になるため、ニュース報道などの速報性が命となる現場において絶大な効果を発揮します。

また、ProResフォーマットはMacおよびWindowsの多様なノンリニア編集ソフトウェア(NLE)と高い互換性を持っています。外部の編集エディターや他社プロダクションとのデータ受け渡しもスムーズに行えるため、共同制作のワークフローにおいてフォーマットの不一致によるトラブルを未然に防ぐことができます。既存の放送システムのインフラにそのまま組み込める汎用性は、大規模な業務環境において高く評価されています。

長時間収録とクラウド共有に最適なH.265エンコーディング

長時間のイベント収録や、インターネット回線を介したデータのやり取りにおいて、ファイルサイズの肥大化は深刻な問題です。URSA Broadcast G2は、極めて高い圧縮効率を誇るH.265(HEVC)エンコーディングをサポートしており、高画質な4K映像を驚くほど小さなファイルサイズで収録することができます。これにより、SDカードやCFastカードなどの記録メディアの消費を抑え、メディア交換の手間とコストを削減できます。

さらに、ファイルサイズが小さくなることで、撮影現場からクラウドストレージへのデータ転送や、FTPサーバー経由での放送局への素材伝送が格段に迅速化されます。例えば、海外ロケの現場から日本の編集スタジオへ即座に映像素材を送るといった、リモートプロダクションの推進にも直結します。H.265の採用は、ストレージコストの削減だけでなく、グローバル化する制作環境におけるチーム間のコラボレーションを加速させる重要な要素です。

ポストプロダクションとの連携を強化するメタデータ管理

映像素材の管理や検索を効率化するため、URSA Broadcast G2は高度なメタデータ入力機能を備えています。内蔵のタッチスクリーン・スレート機能を使用することで、プロジェクト名、シーン番号、テイク数、さらにはレンズ情報などの詳細なメタデータを撮影現場で直接ファイルに埋め込むことができます。B4マウントや互換性のあるEFマウントレンズを使用した場合、焦点距離や絞り値などのレンズデータは自動的に記録されます。

このメタデータは、DaVinci Resolveなどの編集ソフトウェアに読み込んだ際、ビン(素材フォルダ)の自動整理やスマート検索に活用されます。数千カットに及ぶ膨大な素材の中から、目的のテイクを瞬時に見つけ出すことができるため、アシスタントエディターの仕込み作業の時間を大幅に削減できます。正確なメタデータ管理は、ヒューマンエラーを防ぎ、ポストプロダクション全体の生産性を向上させる隠れた、しかし極めて重要な機能です。

プロフェッショナルな現場で活躍する4つの実践的カメラスペック

撮影環境の変化に即座に対応できるNDフィルター内蔵設計

屋外でのロケ撮影や、窓際の明るい室内など、刻々と変化する光の条件下では、迅速な露出調整が不可欠です。URSA Broadcast G2は、2ストップ、4ストップ、6ストップの高品質なIR(赤外線)補償NDフィルターを内蔵しています。カメラ側面のダイヤルを回すだけで素早くフィルターを切り替えることができ、マットボックスや外付けのガラスフィルターを用意する手間が省けます。これにより、シャッタースピードや絞り値を一定に保ったまま、意図した被写界深度やモーションブラーを維持した撮影が可能になります。

また、これらの内蔵NDフィルターは、URSA Broadcast G2の6Kセンサーのカラリメトリに完全にマッチするように設計されており、フィルター使用時に発生しがちな赤外線による色被り(IR汚染)を極限まで排除します。プロフェッショナルが求める厳密な色再現性を保ちながら、現場のスピード感に遅れることなく対応できるこの機構は、少人数でのワンマンオペレーション時にも撮影者を強力にサポートします。

低照度環境でもノイズを抑えるデュアルネイティブISOの威力

コンサート会場や夜間のニュース取材など、十分な照明機材を持ち込めない環境下での撮影は、映像制作者にとって大きな課題です。URSA Broadcast G2が搭載するデュアルネイティブISO機能(ISO 400およびISO 3200)は、この問題を根本から解決します。センサー内部に2つの独立したアナログアンプを備えており、暗い環境でISO 3200に設定しても、ゲインアップによる不快な電子ノイズを劇的に抑え、驚くほどクリーンでダイナミックレンジの広い映像を収録できます。

この機能により、照明のセッティングにかかる時間とコストを大幅に削減できるだけでなく、被写体の自然な雰囲気を活かしたアンビエントライト(環境光)のみでの撮影が可能となります。また、ISO感度はカメラ本体のスイッチやメニュー画面から瞬時に切り替えられるため、明るい屋外から薄暗い屋内へ移動しながら撮影を続けるようなシチュエーションでも、映像の品質を損なうことなくシームレスに対応できます。

4Kプロダクションカメラとして要求される堅牢なボディ構造

過酷な撮影現場での使用に耐えうるよう、URSA Broadcast G2のボディは軽量かつ極めて堅牢なマグネシウム合金で構築されています。この素材は、優れた耐久性を持ちながらもカメラ全体の重量を抑えることに貢献しており、長時間の肩乗せ撮影(ENGスタイル)時のカメラマンの肉体的疲労を軽減します。また、内部の電子基板やセンサーを衝撃や振動から確実に保護し、過酷なロケ環境下でも安定した動作を保証します。

ボディデザインは人間工学に基づいて設計されており、電源スイッチ、NDフィルターダイヤル、ホワイトバランス、ゲインなどの主要なコントロール類が、カメラマンがファインダーから目を離さずに直感的に操作できる位置に配置されています。さらに、外部モニターやマイク、ワイヤレス送信機などの周辺機器を取り付けるためのマウントポイントが多数設けられており、現場のニーズに合わせた自由なカスタマイズが可能です。

スタジオカメラ運用を支える充実したインターフェース群

URSA Broadcast G2は、プロフェッショナルな映像制作システムに組み込むための豊富なインターフェースを標準装備しています。12G-SDI入出力端子を搭載しており、1本のBNCケーブルで最大2160p60の高品質な4K映像を伝送できるほか、リターンビデオの受信、タリー信号、トークバック(インカム)の音声、カメラコントロール信号の送受信までを同時に行うことができます。これにより、スタジオでのマルチカム収録時の配線を大幅に簡略化できます。

さらに、プロ仕様のXLRオーディオ入力(ファンタム電源対応)を2系統備えており、高品質なガンマイクやワイヤレスマイクの音声を直接カメラに収録可能です。また、タイムコード入力やリファレンス入力(ゲンロック)端子も完備しており、複数台のカメラをミリ秒単位で正確に同期させることができます。これらの充実した接続性により、既存の放送設備や中継車システムへのシームレスな統合を実現し、大規模なプロジェクトにも余裕で対応します。

ライブ配信・番組制作における4つの具体的な活用シナリオ

ENGカメラとしての機動力を活かしたニュース取材とロケ

ニュース報道や情報番組のロケにおいて、最も求められるのは「撮り逃しが許されない機動力」です。URSA Broadcast G2にB4マウントのHD/4Kズームレンズと、オプションのショルダーマウントキットを装着することで、放送局のカメラマンが使い慣れたENGカメラスタイルでの運用が可能になります。肩にしっかりとフィットする重心バランスにより、手持ち撮影でもブレの少ない安定した映像を確保できます。

また、カメラの起動時間が非常に短く、電源を入れてから数秒で録画を開始できるため、突発的な事件や事故の現場に到着してすぐに撮影に移ることができます。ProResフォーマットでの収録を選択すれば、局に持ち帰った素材を即座にノンリニア編集機に放り込み、オンエアに向けた迅速な編集作業に取り掛かることができます。報道の最前線で求められる「スピード」と「確実性」を高い次元で満たすソリューションです。

複数台のカメラを同期させるマルチカム・スタジオ収録

トーク番組や音楽ライブのスタジオ収録において、URSA Broadcast G2は強力なスタジオカメラとして機能します。オプションのURSA Studio Viewfinderを取り付ければ、大型の7インチモニターで正確なフォーカシングとフレーミングが可能になります。カメラ背面の12G-SDI端子を介してスイッチャーからリターンビデオを受け取ることで、カメラマンは現在オンエアされている映像や、他のカメラの構図を確認しながら撮影を進めることができます。

タイムコードとゲンロック機能により、複数台のカメラの映像フレームが完全に同期されるため、ポストプロダクションでのマルチカム編集において映像のズレが生じません。また、Blackmagic DesignのATEMスイッチャーと組み合わせることで、コントロールルームから各カメラのアイリス(絞り)、シャッタースピード、カラーバランスをリモートで一括調整でき、映像のトーンを統一するための労力を大幅に削減できます。

大規模イベントやスポーツ中継における高品質なライブ配信

近年需要が急増している企業の大規模カンファレンスやeスポーツ大会、スポーツ中継などのライブ配信においても、URSA Broadcast G2は主軸となるカメラとして活躍します。B4マウントの超望遠高倍率ズームレンズを使用すれば、スタジアムの最後方からでも選手たちの表情や決定的な瞬間を鮮明に捉えることができます。6Kセンサーによる高画質なベース映像は、ライブ配信のビットレートが制限される環境下でも、視聴者にクリアで高品質な映像体験を提供します。

さらに、カメラ本体のUSB-C拡張ポートを活用することで、外部収録デバイスへの柔軟な記録が可能となり、バックアップ体制の構築も容易です。これにより、中継車や大掛かりな伝送設備を手配できない予算の限られたイベントでも、少人数のスタッフで高品質なマルチカム・ライブ配信システムを構築することが可能となります。

シネマティックな映像美が求められるドキュメンタリー制作

企業のブランディング動画や、人物に焦点を当てたドキュメンタリー番組の制作では、視聴者の感情に訴えかけるような「シネマティックな映像美」が求められます。このようなシナリオにおいて、URSA Broadcast G2のEFマウントへの交換機能と、Blackmagic RAWでの収録が真価を発揮します。明るい単焦点のEFマウントレンズを装着することで、背景を美しくぼかし、被写体の表情をドラマチックに際立たせることができます。

また、広大なダイナミックレンジは、自然光を活かした撮影において、ハイライトの白飛びを抑えつつ、シャドウ部のディテールを豊かに保ちます。Blackmagic RAWで収録されたデータは、DaVinci Resolveでのカラーグレーディングにおいて極めて高い柔軟性を持ち、映画のような独特のカラールックを後処理で作り込むことが容易です。1台のカメラで報道からシネマまで対応できることは、制作プロダクションの表現の幅を大きく広げます。

Blackmagic Design製品群との連携による4つのシステム拡張性

ATEMスイッチャーと組み合わせたシームレスなライブプロダクション

Blackmagic Design製品の最大の強みは、ハードウェアとソフトウェアが完全に統合されたエコシステムにあります。URSA Broadcast G2をATEM ConstellationやATEM MiniシリーズなどのATEMスイッチャーとSDIケーブルで接続するだけで、複雑な設定なしに双方向の通信が確立されます。これにより、スイッチャー側からのタリー信号(オンエア中を示す赤色ランプ)の点灯や、ディレクターとカメラマン間のトークバック通信が即座に可能となります。

さらに、ATEMスイッチャーのソフトウェアコントロールパネルや、専用のATEM Camera Control Panelを使用することで、スイッチャーのオペレーターが遠隔からカメラの色味やアイリスなどを微調整できます。これにより、各カメラのルックをリアルタイムで完全に一致させることができ、ライブ配信や収録のクオリティが飛躍的に向上します。他社製システムでは高額なオプションが必要となる機能が、標準機能としてシームレスに利用できる点は圧倒的なメリットです。

Blackmagic Zoom DemandやFocus Demandによる操作性向上

スタジオカメラや三脚に据え置いた状態での操作性を劇的に向上させるアクセサリーとして、Blackmagic Zoom DemandおよびFocus Demandが用意されています。これらを三脚のパン棒に取り付けることで、カメラマンは両手でパン・チルト操作を行いながら、指先で正確にズームとフォーカスをコントロールできるようになります。特に、スポーツ中継や音楽ライブなど、被写体が激しく動き回る現場において、この直感的な操作性は不可欠です。

これらのコントローラーはUSB-C経由でURSA Broadcast G2に接続され、B4マウントの放送用電動ズームレンズだけでなく、対応するEFマウントの写真用レンズのフォーカスやズームも制御可能です。高価な放送用レンズの操作感を、安価な写真用レンズでもある程度再現できるため、予算に応じた機材構成の柔軟性がさらに高まります。プロフェッショナルなカメラワークをサポートするこれらの拡張機器は、映像の品質向上に直接的に貢献します。

DaVinci Resolveを活用したカラーグレーディングの最適化

撮影後のポストプロダクションにおいて、URSA Broadcast G2で収録された映像素材は、世界中のハリウッド映画やハイエンドCMの制作で使用されているソフトウェア「DaVinci Resolve」と最高の親和性を発揮します。カメラ本体のセンサーは高度なカラーサイエンスを採用しており、人間の肌のトーンを極めて自然に、かつ美しく再現するよう設計されています。このカラーサイエンスはDaVinci Resolveと完全に連動しており、読み込んだ瞬間に最適な色再現が適用されます。

Blackmagic RAWで収録したデータであれば、DaVinci Resolveの「Camera RAW」パレットから、撮影後にISO感度やホワイトバランス、露出をスライダー一つで画質劣化なく変更できます。これにより、現場での照明条件が厳しかったカットや、複数カメラ間の微妙な色のばらつきも、編集段階で完璧に補正することが可能です。撮影からカラーグレーディング、完パケまでを一貫した高品質なワークフローで完結できることは、制作ビジネスにおける強力な差別化要因となります。

将来的な機材アップデートを見据えた費用対効果の高い投資戦略

映像技術の進化は非常に速く、機材の陳腐化リスクはビジネス上の大きな課題です。しかし、Blackmagic Designは定期的な無償ファームウェアアップデートを通じて、既存のカメラに新しい機能や改善を追加する方針をとっています。URSA Broadcast G2も例外ではなく、将来的なソフトウェアアップデートにより、新しい収録フォーマットへの対応や、ネットワーク機能の強化などが期待できます。これにより、一度購入した機材の寿命を延ばし、長期的なROI(投資利益率)を最大化することができます。

また、カメラ本体のモジュール性が高いため、ビューファインダー、マウント、バッテリープレートなどの周辺アクセサリーを、将来的に他のURSAシリーズに流用することも可能です。初期投資を抑えつつ、ビジネスの成長やプロジェクトの規模拡大に合わせて段階的にシステムを拡張していけるこの設計思想は、スタートアップの映像プロダクションから大規模な放送局まで、あらゆる規模の企業にとって極めて費用対効果の高い、賢明な投資戦略を可能にします。

URSA Broadcast G2に関するよくある質問(FAQ)

Q1. B4マウントレンズを使用する際、別途アダプターを購入する必要はありますか?

いいえ、必要ありません。URSA Broadcast G2には、放送業界で標準的な2/3インチB4マウントが標準でカメラ本体に装着された状態で出荷されます。そのため、お手持ちのB4マウントHDレンズやUltra HDレンズをそのまま取り付けて、すぐに撮影を開始することができます。さらに、EFマウントへの交換用アダプターも同梱されているため、追加費用なしで2つのマウントを使い分けることが可能です。

Q2. 収録メディアは何を使用しますか?

URSA Broadcast G2は、デュアルCFast 2.0カードスロットと、デュアルSD UHS-IIカードスロットの両方を搭載しています。高品質なBlackmagic RAWやProResの高解像度収録には高速なCFast 2.0カードを、H.265などの圧縮率の高いフォーマットやHD収録には安価で手に入りやすいSDカードを使用するなど、用途や予算に合わせてメディアを選択できます。また、USB-C拡張ポートを介して、外部のフラッシュディスク(SSD)に直接収録することも可能です。

Q3. ENGカメラとして肩乗せで使用するためのアクセサリーはありますか?

はい、別売りの「Blackmagic URSA Mini Shoulder Kit」が用意されています。このキットには、肩にフィットするショルダーパッド、三脚のV-Lockプレートに素早く着脱できる機構、そして持ち運びやローアングル撮影に便利なトップハンドルが含まれています。これと「Blackmagic URSA Viewfinder」を組み合わせることで、本格的で機動力の高いENGカメラスタイルでの運用が可能になります。

Q4. デュアルネイティブISOとは具体的にどのような機能ですか?

デュアルネイティブISOとは、イメージセンサー内部に2つの異なる基準感度(ベースISO)の回路を持たせる技術です。URSA Broadcast G2の場合、ISO 400とISO 3200の2つの基準感度を持っています。通常、ISO感度を電子的に上げるとノイズが増加しますが、この機能により、暗い場所でISO 3200に設定しても、ノイズが非常に少なくダイナミックレンジの広いクリアな映像を撮影できます。照明の準備が難しい夜間や室内の撮影で非常に役立ちます。

Q5. ATEMスイッチャーと接続してカメラコントロールを行うには、特別なケーブルが必要ですか?

いいえ、特別な専用ケーブルは必要ありません。URSA Broadcast G2とATEMスイッチャー間を、標準的なSDIケーブル2本(カメラからの出力用と、スイッチャーからのリターン入力用)で接続するだけで完了します。このSDI接続を通じて、映像信号だけでなく、タリー信号、トークバック音声、そしてカメラのカラーコレクションやレンズ制御などのコントロール信号がすべて多重化されて送受信されるため、非常にシンプルでコストのかからないシステム構築が可能です。

Blackmagic Design URSA Broadcast G2

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