ROI(Region of Interest)は、言葉で説明されても正直ピンときません。動画の中で酒井さんも「まだピンとない部分がある」と言ってから、デモを見て「これは分かりやすい」に変わっています。その変わる瞬間まで含めて撮ってあるので、初めてROIを知る人にはこの動画が一番の近道です。
PRONEWSの「[最速] Roland V-1-4K徹底レビュー!Part2」は、Part1で確認した入出力を踏まえて、目玉機能のROI専用モードとiPadアプリ、そしてローランドのアプリ群への対応を実機で見ていく回です。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。「PRONEWS」さんの公開動画を、参考になった動画として紹介しています。
動画で見るべきは10分前後、iPadで切り出し枠をピンチイン・ピンチアウトしている場面です。本体メニューのダイヤルで10%刻みに動かしていたものが、指で「ぬるぬると」動く。酒井さんが「PTZカメラを動かしてるような」と表現していた通りで、動画でしか伝わらない滑らかさです。
動画で使っているRoland V-1-4Kは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。ROIは「自分のカメラで、自分の会場で、どこまで寄れるか」がすべてなので、借りて試す価値が特に高い機能です。
→ Roland V-1-4K:
ROI専用モードとは何か。4Kで入れてHDで出す
伊藤さんの説明を要約すると、4Kカメラ1台の映像から複数のHDショットを切り出して、スイッチャーのソースとして扱う機能です。ローランドのスイッチャーやコンバーターには以前からROIがありましたが、V-1-4Kでは専用モードを初めて用意して使いやすくした、とのこと。
デモの前に伊藤さんが確認していた「使う前のチェック」が実務的だったので、そのまま表にしておきます。ROIを使うときは、この2つが揃っていないと始まりません。
| 確認項目 | 動画での確認方法 |
|---|---|
| HDMI IN 1に4Kで入っているか | メニューのVideo Input(シグナルステータス)で解像度とフレームレートを見る。ROIはIN 1の信号だけを使う |
| システムフォーマットがHDになっているか | Systemの項目で解像度をHDに。ROIは「4K入力→HD出力」が前提 |
| ROIモードをオンにしたか | メニュー7番のROIでオンにすると、マルチビューの左下1/4がROI専用UIに変わる |
オンにすると、クロスポイントの点灯が変わります。それまで入力1〜3の3つが光っていたのが6つに増える。IN 1の映像がクロスポイント1〜4に分配され、IN 2〜5はクロスポイント5〜8にずれて並ぶ、という仕組みです。「5入力なのに8ボタンある理由」がここで分かります。
マルチビューの赤枠・緑枠が「今どこを切り出しているか」を教えてくれる
ROI 1は100%の引き、ROI 2〜4は初期状態で中央に置かれたプリセットです。プログラム列を1→2→3→4と切り替えると、マルチビューの引き画に赤枠(オンエア中)と緑枠(ネクスト)が移動して、どのエリアを切り出しているかが1画面で分かる。酒井さんが「1画面で一目瞭然」と言っていた部分です。
切り出し位置の調整は本体メニューからもできます。ズーム値とH/Vのポジションをダイヤルで動かし、押しながら回すと大きく動く。ただし数字を見ながらの操作になるので、伊藤さんは「もっと直感的に操作したい人向け」としてiPadアプリを出してきます。
V-1-4K Remote(iPad)のROIセットアップ画面
USBまたはネットワークで接続したiPadアプリにROIのセットアップボタンがあり、押すと4つの切り出し枠が引き画の上に表示されます。ここをスワイプやピンチで動かすと、本体側の値もリアルタイムに追従する。酒井さんが自分で触って「今どこが使われているのかが直感的に分かる」「iPadのタッチパネルの操作性を生かしている」と言っていました。
切り出したショットはその先、普通の入力ソースと同じ扱いです。Tバーでディゾルブも、カットもできる。デモではスプリット機能を組み合わせて、1台のカメラから対談風の2分割画面を作っていました。位置の微調整もノブで追い込める。さらにオートスイッチングで、引き→寄り→寄りを秒数指定でローテーションさせることもできます。
酒井さんの「4Kで撮っておいて後からノンリニアで寄る作業を、配信の場でやってしまえる」「欲しいですね、この機能は」という反応は、長尺セミナーを編集納品している人の本音だと思います。
アプリ群への対応。Graphics Presenterはver.3で4K対応
後半は拡張性の話です。ローランドがここ数年力を入れているアプリケーションに、V-1-4Kはひと通り対応しています。
- Graphics Presenter:テロップ・グラフィックス合成アプリ。V-1-4Kに合わせてver.3にアップデートされ、4K対応・テンプレート追加
- VenuSet:操作画面をカスタマイズできるリモートアプリ。機材に慣れていない人にも必要なボタンだけ渡せる
- V-1-4K RCS(Windows/Mac)/V-1-4K Remote(iPad):フルコントロール用
酒井さんがVenuSetについて「ホールや会議室に置いてあるV-1HDは誰が触るか分からない。必要最低限だけ載せてタッチパネルで触れるのはめちゃくちゃ使いやすい」と言っていたのは、企業の会議室にスイッチャーを常設している人にはそのまま当てはまります。
この動画が参考になりそうな人・現場
- カメラマンを置けないウェビナーや役員対談の収録で、それでも「寄り」が欲しい企業の広報・総務担当者
- 4Kで撮っておいて編集で寄っている人。その作業を配信の場で終わらせたい人
- 会議室にスイッチャーを常設していて、機材に詳しくない人にも触らせたい情報システム部門
レンタルで試す価値があるところ
ROIの仕上がりは、組み合わせるカメラで決まります。動画内では触れられていませんが、切り出しは実質デジタルズームなので、カメラの画素数とピントの深さで「寄った時の甘さ」が変わります。自分の会社のカメラで200%まで寄ったときに商品の文字が読めるか、演者が動いたときにiPadで追い切れるか。ここはスペック表では絶対に分からないので、本番の前に1回借りて、本番と同じ会場・同じ照明で試しておくのが安全です。
Roland V-1-4Kのレンタルはこちら
→ Roland V-1-4K:
ROI用の4Kカメラを一緒に借りるなら、業務用の4Kハンディカムが扱いやすいです。パンフォーカスにしやすいので、切り出したショットのピントが甘くなりにくい組み合わせです。
→ SONY PXW-Z200:
用途別に探すなら
ローランドのスイッチャー・アプリ対応機をまとめて見たい人
ROIに合わせる4Kカメラを探したい人
→ 4Kカメラを検索
最新の入荷機材をチェックしたい人
→ 新着機材一覧
📦 「カメラ1台で4ショット」が自分の現場で成立するかは、借りて確かめるのが一番確実です。
Part1(本体と入出力)の記事もあわせてどうぞ。
