撮影データの受け渡し、まだメモリーカードごと手渡ししていませんか。最近はカードが高価で、「1コンテンツ1枚」で渡していたらコストも管理も大変です。ソニーセミナーのD5は、その解決策としてカメラからクラウドへ直接ファイルを上げる「Ci Media Cloud」のデモ回。放送局が使うプロキシ運用の話まで出てくる、ワークフロー好きにはたまらない内容でした。
デモの主役はクラウドですが、起点になるのはUSBテザリングに対応したソニーのカメラたち。FX3AやPXW-Z200など、対応ボディはパンダスタジオレンタルで借りられます。「うちのワークフローで回るか」を試したい方は、後半のリンクへ。
Ci Media Cloudとは? 無料で始められるソニーの映像特化クラウド
Ci Media Cloudは、ソニーの映像制作向けクラウドサービス。誰でも無料でサインアップでき、より大きな容量が必要になったら課金で増やせます。また、ソニーのカメラを持っている人は「Creators’ Cloud」のストレージが20GBまで無料で使えるので、まずは一時的なアップロード先としてそちらから始められる、という説明でした。
デモ:カメラ→スマホ→クラウドへ、USBテザリングでアップロード
実演では、カメラとスマホをつないでUSBテザリングを開始。スマホの回線経由で、カメラの映像をそのままクラウドにアップロードします。接続はカメラを選んでQRコードを表示するだけ。カメラ内に記録済みのファイルはスマホから覗けるので、必要なカットを選んでアップロード、という流れです。
面白かったのが「ファイルリクエスト」機能。アップロード用のコードを発行すると、そのコードを知っている人なら誰でも、どこからでもインターネット経由でファイルを上げられるようになります。現場のスタッフや外部パートナーからの素材回収が、アカウント共有なしで済むわけです。
放送局もやっている「プロキシ先行」ワークフロー
この仕組みが本領を発揮するのが、放送局型のプロキシ運用です。カメラは本線(高画質データ)を収録しつつ、軽いプロキシデータを生成。遠隔地からはプロキシだけを先に送って、本社側でノンリニア編集を進めておく。カメラマンが帰ってきたら元データを当てて高画質に差し替え、納品する——という流れ。撮影と編集が並走するので、納期がぐっと縮みます。
アップロードしたクラウド上の動画は、マウスを乗せるだけで中身をプレビュー再生できるのも便利ポイント。講師いわく、これができるのは「たぶんソニーだけじゃないかな」とのことでした。
ソニーのカメラ専用?——いいえ、納品・共有は何でもアリ
質疑では「これもソニーカメラ前提のサービス?」という質問が出ましたが、答えはノー。クラウドなのでどのカメラのデータでも使えます。完成したコンテンツをクライアントに渡すときも、相手はWebブラウザだけで確認できるので、専用アプリのインストールをお願いする必要がありません。講師のチームでは、パワーポイントやPDFなど大容量の資料をお客さんに送るときにも使っているそうです。Frame.ioやBlackmagic Cloudなど他社サービスの話題も出つつ、「まず無料で試せる」のがCiの入りやすさですね。
この内容が向いている人・現場
- 撮影データの受け渡しがメモリーカードの物理移動に依存していて、コストと納期に悩んでいる制作会社
- ロケ先から編集チームへ素材を先送りして、編集と撮影を並走させたいチーム
- クライアント納品・素材回収を「相手に専用ツールを入れさせず」に済ませたい人
クラウド運用こそ、レンタル機で「通し稽古」してから
クラウドワークフローは、サービス単体では評価できません。カメラ側のテザリング設定、現場の回線でのアップロード速度、プロキシと本線の紐付け——通しでやってみて初めて「回るかどうか」が分かります。幸いCi Media Cloudは無料で始められるので、あとは対応カメラだけ。本番導入の前に、レンタルのソニー機で自社の流れを一度リハーサルしてみるのがおすすめです。
クラウド連携を試せる主なレンタル機材
→ ワンオペ〜小規模チームの定番。スマホ連携デモと同じ流れを試すなら:
→ 業務用カムコーダーでネットワーク運用まで見据えるなら:
用途別に探すなら
ソニーのカメラ・周辺機材をまとめて探したい人
最新の入荷機材をチェックしたい人
→ 新着機材一覧
📦 ワークフロー改革は、機材を借りて小さく実験するのが近道。
Ci Media Cloudと組み合わせるソニーのカメラは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。
