「無音カットまではできた。でも、20分喋ったこの素材をどこから削ればいいのか分からない」——この、一番しんどい工程を、DaVinci Resolve(ダヴィンチ・リゾルブ)の文字起こし機能とAIに手伝ってもらう方法があります。
今回の動画は、DaVinci ResolveでAI字幕(文字起こし)を作り、その字幕をAIに渡して「ここは切ったほうがいい」「掴みが弱いから最初はこの言葉にしろ」といった編集方針を出してもらう、という実際の作業手順を見せる回です。
ポイントは、字幕を作るときの1つのチェックボックスと、AIへの頼み方のコツ。ここを外すと日本語の文字起こし精度が落ちたり、AIの返しが使いにくくなったりします。
この動画で分かること(見どころ先出し)
- DaVinci Resolveのタイムラインから「AIツールでオーディオ字幕を作成」する手順
- 日本語の精度を上げる「拡張言語サポート(β)」の落とし穴と、必ずチェックすべき理由
- できた字幕をAIに渡して「編集方針」を出してもらう流れ
- AIの指示が多すぎるときの、整理してもらう頼み方
1. 荒編集ができたら、まず「AI字幕」を作る
スタート地点は、無音部分を削除して大体の荒編集ができた状態です。ここから動画では、タイムラインの「AIツールでオーディオ字幕を作成」を実行しています。
動画の中では、この手順について「もう絶対いります」と言い切っています。字幕テロップを実際に入れる・入れないに関わらず、まず作る、という運用です。
字幕ができたら、それを書き出します。書き出した字幕ファイルは、基本的に素材があるフォルダと同じ場所に入れておく、という整理の仕方が紹介されています。
2. 「拡張言語サポート(β)」は必ずチェックする(誤解しやすいポイント)
字幕を作るときの設定で、動画が強調しているのが「拡張言語サポート(β)」のチェックです。
ここは誤解が起きやすいところとして説明されています。動画いわく「拡張言語サポートって、日本語以外をサポートするって意味じゃない」。名前だけ見ると日本語には関係なさそうに見えますが、DaVinci Resolveの場合、これをチェックしたほうが日本語の文字起こし精度が良くなる、という話です。
注意点として、初めてチェックを付けると約6GBのファイルがダウンロードされてきて「すごい重い」とのこと。それでも「とにかく絶対チェックした方がいい」と動画では繰り返しています。
3. できた字幕をAIに渡すと「編集方針」を返してくる
ここが今回の本題です。書き出した字幕をAIに渡すと、動画の言葉を借りれば「どうしろっていうのを言ってくれます」。
具体的には、「ここの部分は切った方がいい」といったカット箇所の提案や、「掴みが弱いから最初はこの言葉にしろ」といった構成の提案が返ってくる、と紹介されています。今回は内容を聞かず無音部分だけをカットした素材なので、こういう中身に踏み込んだ指摘が出てくる、という文脈です。
面白いのは、それを鵜呑みにしていないところです。動画では「別に無視してもいい」「任せます、そのディレクターはそちら(=人間側)なので」と明言しています。「うざいな」と感じる指摘や、めんどくさいことを言ってくるときはやらない。「なるほどね」と思える意見のときは、それを聞いて直している——という使い分けです。
ディレクションの最終権限は人間側に置いたまま、削り方の相談相手としてAIを使う。この温度感が、動画を見ると伝わってきます。
4. 指示が多すぎるときは「箇条書き・優先度付き・タイムコード付き」で頼む
AIがいっぱい言ってくるときのコツも紹介されています。動画の中では、こう頼み直しています。
- 「編集指示だけ箇条書きで」
- 「優先度付きで」
- 「タイムコードも付けて(教えて)」
こう頼むと整理して返してくれる、という流れです。動画では「この21分喋ったやつをこうこうするのって結構辛いので、もう割と任せてます」と、正直な運用感が語られています。長尺を自力でどう削るか考えるのがしんどい人ほど、刺さる使い方だと思います。
さらに、この編集方針をMD(テキスト)ファイルにまとめておくと、編集作業用のAIに渡して使える、という発展形にも触れています(これは後日あらためてレクチャー予定とのこと)。
この動画のワークフローが向いていそうな人・現場
- ロング尺のインタビューや解説動画を、どこから削るかで毎回止まってしまう人
- 字幕テロップの有無に関わらず、文字起こしを編集の下地に使いたい人
- 日本語素材の文字起こし精度を、DaVinci Resolveの標準機能内で上げたい人
- 企業のオウンドメディア・YouTube運用で、編集の初動を少しでも速くしたいチーム
このワークフローは、レンタル機材+DaVinci Resolveで再現できます
今回の文字起こし・編集方針づくりは、DaVinci Resolveの機能が中心です。DaVinci ResolveはBlackmagic Design(ブラックマジックデザイン)のソフトで、同社は撮影・スイッチング・収録まわりのハードも幅広く手がけています。
つまり「撮る・切り替える・録る」までをBlackmagic Designの機材でそろえ、編集・文字起こし・編集方針づくりはDaVinci Resolveで、という一連の流れは、機材をレンタルでそろえても組み立てられる構成です。いきなり買いそろえる前に、同じ環境を一度手元で再現して試す、という進め方ができます。
同じ環境を試したいときの入口
DaVinci Resolveと組み合わせやすいBlackmagic Design製の撮影・収録・スイッチング機材は、メーカー一覧から探せます。
→ Blackmagic Design 製品一覧:
Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)製品一覧
→ 収録・配信機材を名前で探す:
「ATEM」で関連機材を検索
→ 最近入った機材から見る:
新着機材一覧
なぜ「借りて試す」がこのワークフローと相性がいいか
文字起こしの精度や、カメラ・収録機材との組み合わせの快適さは、スペック表だけでは判断しにくい部分です。
- 自分の話し方・現場の音で、日本語の文字起こしがどこまで実用になるか
- 手元のPCで「拡張言語サポート」を有効にしたときの処理の重さ
- 撮影・スイッチング機材とDaVinci Resolveをつないだときの、収録から編集までの流れ
こうした「自分の環境で回るか」は、実際に一度触ってみないと分かりにくいところです。導入を決める前に、レンタルで同じ構成を組んで確かめてみる、という試し方に向いたテーマだと言えます。
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