ハイエースが「小さな放送局」になる。ATEM Mini Extreme ISO G2+2110 IPコンバーター+KILOVIEW P3 で、回線も電源もない花火大会を中継した構成|パンダスタジオ新潟 小林さんインタビュー #03

ハイエースが「小さな放送局」になる。ATEM Mini Extreme ISO G2+2110 IPコンバーター+KILOVIEW P3 で、回線も電源もない花火大会を中継した構成|パンダスタジオ新潟 小林さんインタビュー #03

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

花火大会の中継には、だいたい3つのものが無い。会場の回線、安定した電源、そしてカメラから中継車まで100mを引くケーブルの余裕。パンダスタジオ新潟の小林さんは、この3つを「ハイエース1台」で片づける中継車を組んでいます。中身は Blackmagic の ATEM Mini Extreme ISO G2、2110 IP コンバーター、そして KILOVIEW P3。今年の花火大会で実際に使った構成を聞きました。


見どころは前半、「カメラ2台の映像を中継車に引っ張ってきて、プログラムアウトを1本カメラマンに送り返す」を 2110 IP コンバーターで「カメラケーブルの役割」として使った、という説明です。100m のケーブルを3本引く代わりに、ネットワークで往復させています。

中継車の中心にあるATEM Mini Extreme ISO G2は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。車に積む前に、机の上で同じ構成を一度組んでおくと、現場で迷わなくなります。

→ 中継車の核になるスイッチャー:

ATEM Mini Extreme ISO G2(USB C-C ケーブル付属)


今年の花火大会の構成:NX800 ×2 → 2110 IP → ATEM → P3 → YouTube

小林さんの説明をそのまま並べると、こうなります。ハイエースに ATEM Mini Extreme ISO G2 を入れ、SONY のカメラ HXR-NX800 から映像を持ってきて、配信は KILOVIEW P3 を使って YouTube へ。

問題は距離でした。中継車からカメラのある建物までが、だいたい100m。カメラは2台。その2台の映像を中継車まで引っ張ってくるのと、プログラムアウト(スイッチング後の映像)をカメラマンに送り返すのに使ったのが、Blackmagic の 2110 IP コンバーター 3×3G のエンコーダー/デコーダーのセットです。カメラの映像を2つ持ってきて、1本の映像を送り返す。「要はカメラケーブルの役割として使う」ことで、撮影も「すごくシンプル」になったとのこと。

役割機材小林さんの使い方
カメラSONY HXR-NX800 ×2中継車から約100m離れた建物に設置
映像の往復Blackmagic 2110 IP Converter 3x3G(エンコーダー/デコーダー)カメラ2台分を中継車へ、プログラムアウト1本をカメラマンへ返す。カメラケーブルの代わり
スイッチングATEM Mini Extreme ISO G2ハイエース車内で操作
回線KILOVIEW P3(ボンディング)会場側で借りた回線の速度が読めないので、携帯の電波と束ねて配信
配信先YouTube—

回線のところも小林さんらしい保険の掛け方です。会場側のインターネット回線は一応借りていたものの、どのくらいスピードが出るか分からない。それを補助するために P3 のボンディングで携帯の電波と合わせて配信した。「そこがポイントですね」と言っていました。

検証条件(動画内の情報)

確認日2026年の花火大会【要確認:開催日・会場名】
使用機材ATEM Mini Extreme ISO G2、Blackmagic 2110 IP Converter 3x3G(送受)、SONY HXR-NX800 ×2、KILOVIEW P3、車両:トヨタ ハイエース
ファームウェア等【要確認】
接続構成NX800 ×2 →(2110 IP/ネットワーク 約100m)→ ATEM Mini Extreme ISO G2 → KILOVIEW P3 → YouTube。プログラムアウトは 2110 IP でカメラ側へ返送
環境・条件屋外・夜間。会場の回線は借用(速度不明)、携帯回線とボンディング。電源は中継車側【要確認:電源の種類】
確認者パンダスタジオ新潟 小林さん(パンダスタジオ浜町の検証ではありません)

この構成が向いていそうな人・現場

  • 地元の花火大会や祭りの中継を毎年頼まれ、カメラ位置と本部が離れていてケーブルの引き回しに毎回人手を取られている地域の映像チーム
  • 会場の回線を「借りられる」と言われても速度が読めず、当日まで不安が消えない配信担当者
  • 将来的に車1台で「撮影・スイッチング・配信」まで完結させたいと考えている小規模な制作会社

中継車の目的は「どこでもイベントが中継できる」こと

小林さんの中継車は、「どこでもイベントが中継できますよ」を目的にしています。会場に回線があることもあるし、ないこともある。カメラのケーブルをどのくらい引かなければいけないかも現場次第。そこで、スイッチャーまわりを Blackmagic の製品でそろえると HDMI のケーブルを引かなくてもカメラの映像を持ってきてスイッチングできるようになり、P3 を使うことで回線がないときでも携帯の電波、あるいは Starlink(衛星回線)でネットを引かなくても生中継ができる。「撮影してスイッチングしてネットに送る」機能を車1台に持たせる、というのが目指しているところで、「できるようになってきたっていうのが大きい」とのことでした。

正直に書くと、動画の中で「今年の花火のときは Blackmagic の他の製品を組み合わせていた」という一言があり、中継車として完成形の構成と、今年実際に使った構成は少し違うようです。上の表は「今年使った構成」として読んでください。中継車は「今構築しているところ」と言っていました。

花火大会に「小さな放送局」を持ち込む意味

小林さんの周りでは花火大会の中継が多い。花火大会の環境は、会場に回線がない、中継する場所に安定した電源がない。そこに中継車を持ち込むことで、電源の確保から配信手段の確保まで車1台で用意できる。映像のスイッチャーも入っているし、音響のミキサーも入っている。「小さな放送局がどこでも移動できる」のが中継車の魅力で、しかもハイエースなのでコンパクトに移動できる。今後そういうことをもっとやっていきたい、と締めていました。


レンタルで試す価値があるところ

2110 IP でカメラの往復をネットワークに置き換える構成は、机の上で組めば動くのは分かっても、「100m先のカメラマンに返し映像が届くか」「会場の回線が遅いときに P3 がどこまで補えるか」は現場でしか分かりません。車に積む前に、ATEM・2110 IP・P3 を同時に借りて、会場と同じ距離で一度リハーサルしておくと、本番の不安がだいぶ減ります。

→ 100m のカメラケーブルをネットワークに置き換える:

Blackmagic 2110 IP Converter 3x3G

→ 会場の回線が読めないときの保険:

KILOVIEW P3 5G ワイヤレス ボンディング エンコーダー

→ 小林さんが使っていたカメラ:

SONY HXR-NX800【バッテリー BP-U35 / ACアダプター チャージャー BC-U1A 付】

あわせて読むなら

  • 小林さんが P3 を選んだ理由(ボンディングに月額がかからない) → 記事を読む
  • ATEM Mini Extreme ISO G2 のリモートソースを Cloud Stream Router で受けた自社検証 → 記事を読む

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📦 「回線がない」「電源がない」「ケーブルが届かない」を、車に積む前に机の上で解いておく。
ATEM・2110 IP・P3 を同時に借りて、会場と同じ距離で一度組んでみてください。

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