結論から。ビデオカメラ用の三脚は、写真用三脚とは別物です。違いは「頭(雲台)」。ビデオ用は油の抵抗でぬるっと動く油圧式なので、走る子どもを横に追ってもカクつきません。Libec TH-Xは、家庭用ビデオカメラ(AX45クラス)にちょうどいい大きさの、その「ビデオ用」の入門機です。重さが気になる人には、同じ役割でカーボン製の軽いPT-15もあります。
→ ビデオ用の定番入門三脚:
写真用三脚でビデオを撮ると、何が起きるか
家に写真用の三脚がある人は多いと思います。あれでビデオを撮ると、カメラは確かに止まります。問題は「動かすとき」。リレーで走る子を追ってカメラを横に振ると、写真用の雲台はネジを緩めた瞬間にガクッと動き、締めるとピタッと止まる。この「ガクッ」が映像にそのまま出ます。
ビデオ用の雲台は、中に油(フルード)が入っていて、動かすときに一定の抵抗がかかります。だから、ゆっくり振ればゆっくり、速く振っても滑らかに動く。運動会のリレー、発表会で端から端へ振るとき、この差が全部出ます。
TH-Xが「家庭用にちょうどいい」理由
| 項目 | TH-X | 家庭用で何を意味するか |
|---|---|---|
| 搭載できる重さ | 4kg | AX45(約510g)もAX700(約935g)も余裕。重いカメラを載せる人向けではなく、軽いカメラを安定させる設計 |
| 高さ | 75〜159cm | 座って撮る高さから、後方で前の人の頭を越える高さまで |
| 段数 | 3段 | 伸ばすのが速い。運動会の場所取り後にすぐ立つ |
| カウンターバランス・トルク | 固定 | 調整項目がない=初めてでも迷わない。業務用のような微調整はできないが、家庭用カメラには不要 |
| 本体の重さ | 約3.1kg | ここが唯一の弱点。車なら問題なし、電車だと少し重い |
つまり「調整するところがなく、載せて振るだけで滑らか」。業務用のLibecの中では一番シンプルで、だからこそ年に数回しか三脚を使わない家庭に向いています。
重さが無理なら、カーボンのPT-15
正直に書くと、TH-Xの約3.1kgは、電車と徒歩で会場に行く人には重い。その場合は、同じ「ビデオ用の雲台付き」でカーボン製のMarsace PT-15(約1.1kg・150.5cm)に替えてください。搭載2.5kgなのでAX45なら余裕ですが、AX700は余裕が薄いのでTH-Xで。
| こういう人 | 選ぶ三脚 |
|---|---|
| 車で行く/AX700を載せる/後方で高さが要る | TH-X |
| 電車で行く/AX45を載せる/最前列に座って撮る | Marsace PT-15 |
→ 軽さ優先の代替:
当日の使い方(3つだけ)
- 脚を伸ばすのは太い段から。細い段を先に伸ばすと揺れます
- 水平は雲台の泡(水準器)を見て。校庭は意外と傾いています
- 振るときはパン棒を軽く握る。力を入れるほどガクつきます
この三脚が向いていそうな人
- 運動会で最前列か後方立ち見に場所が取れて、ずっと同じ位置から撮る親
- 発表会で30分の出番を手持ちで撮り切る自信がない人(AX700は約935gあります)
- 写真用三脚でビデオを撮って、横に振ったときのカクつきが気になった人
レンタルで試す価値があるところ
三脚は「買うと置き場所に困る」の代表で、ビデオ用の油圧雲台の滑らかさは、使ってみないと写真用との差が分かりません。カメラと一緒に1〜2日借りれば、本番でそのまま体験できます。
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