ビデオスイッチャーで何を選んだら良いか質問を受けることが良くあります。選ぶときに、必ず質問するのは下記の3点になります。
この記事の内容
1.入力は、HDMIか、SDIか?
SDI入力のスイチャーがおすすめ
カメラの出力で、HD-SDIの出力がある場合は、HD-SDI入力のあるスイッチャーをおすすめします。業務用で鍛えられてきた安定性、100mまでケーブル長をのばすことができる、音声を16chまでエンベドしておくることができるなど、様々なメリットがあります。同じケーブルの形状で、12G-SDI対応(4K60P)まで対応しているのも特徴です。また、次世代の規格として、LANケーブルを利用するNDIという規格も登場しています。
SDIスイチャーの定番商品
SDI入力のスイッチャーで、定番として人気のスイッチャーを紹介します。入力は、8ch前後のものと、小規模収録の4chのものを選択しました。
HDMI to SDIコンバータを利用しよう!
一方、家庭用のカメラや、ミラーレス一眼レフカメラなどは、HDMIしか出力が付いていないことが多々あります。HDMIは規約上の長さの制限はないものの、実際の利用では、10mを超えると途端に判定になることから、カメラとスイッチャーが、10m未満の環境で利用することが推奨されます。それ以上になる場合は、カメラのHDMI出力をHDMIに変換するコンバータを利用することお勧めします。
HDMI入力のスイチャーの特徴
会議室やセミナールームなど比較狭いスペースで、HDMIで10m未満のケーブルでスイッチャーまで配線することができる場合は、HDMI入力のスイッチャーがあります。入門向けで分かりやすく、初めて使うスイッチャーとして分かりやすい物が多かったり、パソコンやタブレット、スマホの映像を簡単に取り込むことが出来るメリットもあります。
2.入力数(入力ソース数)は、いくつ必要か?
パンダスタジオで利用しているスイチャーでは、40系統の入力から、2系統入力まで様々な入力ができるスイッチャーをレンタルしています。スイッチャーの中には、ハードウェアのボタンの付いたスイッチャーもありますし、BlackMagic Designのように、ハードウェア、ソフトウェアの両方でスイッチできるものもあります。
40入力以上スイッチャー
40以上の大規模配信、収録に対応したスイチャーを紹介します。大規模なテレビ番組の配信以外に、最近ではeスポーツ用の収録・配信に利用されることが多いです。
44入力スイッチャー(NDI入力)
40入力スイッチャー(12G-SDI入力)
20入力のスイッチャー
10入力〜20入力のスイッチャー
8入力のスイッチャー
4入力のスイッチャー
3.ME列はいくつ必要か?
また、特殊な例として、クロマキー専用のスタジオの場合、スイッチャーに内蔵されているクロマキーヤーの能力が高いものをおすすめすることがあります。
クロマキー合成がキレイなスイッチャー
最近では、フルハイビジョンに対応したHDスイッチャーだけではなく、4Kに対応したもの、8Kに対応したスイチャーも登場しています。高解像度の4Kカメラ、8Kカメラを用意できる場合は、解像度にあわせてスイッチャーを選択する、という手もあります。
解像度で選択:8Kスイッチャー、4Kスイッチャー
最近BlackMagic Designから、8Kのスイチャーが発売されて話題になっています。4K、HDの映像を混在して入力して、解像度をアップコンバーとして利用することができるだけではなく、ビデオハブのような機能をもった高性能なスイッチャーとなっています。
8Kスイッチャー
8Kスイッチャーは、4K、HDの入力も可能です。
4Kスイッチャー
4Kスイッチャーには、4K60P(12G-SDI)対応のものと、4K30P(6G-SDI)対応のものの2種類のスイッチャーがあります。
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