プロフェッショナルな映像制作の現場において、機材の選定は作品のクオリティを決定づける重要な要素です。特に空撮やシネマティックな映像表現が求められる現代では、ドローン用レンズやシネマカメラ用交換レンズの性能が結果を大きく左右します。本記事では、DJI(ディージェーアイ)のハイエンド機材であるZenmuse X7、Inspire 3、そしてRonin 4Dに対応する「DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズ」に焦点を当て、その圧倒的な解像感と非球面レンズがもたらす高画質について詳しく解説します。広角レンズとしての汎用性やリーフシャッターの優位性など、プロ向け映像制作における本レンズの真価を紐解いていきましょう。
DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズの基本概要とプロフェッショナル映像制作における位置づけ
Zenmuse X7やInspire 3などハイエンド機材との完全な互換性
DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、プロ向け映像制作において極めて重要な役割を果たす交換レンズです。本レンズは、DJIが誇るハイエンド空撮用カメラ「Zenmuse X7」や、フラッグシップドローン「Inspire 3」、さらには画期的な地上用シネマカメラ「Ronin 4D」など、DLマウントを採用する機材と完全な互換性を持っています。これにより、空撮から地上での手持ち撮影まで、同一のレンズシステムをシームレスに使い回すことが可能となり、制作現場における機材運用の効率が飛躍的に向上します。特に、センサーサイズに最適化されたDLマウント専用設計により、各カメラのポテンシャルを最大限に引き出すことができる点は、プロフェッショナルにとって大きなメリットと言えます。
また、これらのハイエンド機材と組み合わせることで、8Kや6Kといった超高解像度フォーマットでの収録においても、一切の妥協を許さない映像品質を実現します。DJI(ディージェーアイ)のエコシステム内に完全に統合されているため、ジンバルのキャリブレーションやフォーカス制御なども極めてスムーズに行え、撮影準備にかかる時間を大幅に短縮できます。多様な撮影環境が求められる現代の映像制作において、この完全な互換性はクリエイターに大いなる安心感と表現の自由をもたらします。
DLマウント専用設計が生み出す軽量かつ堅牢なカーボンファイバー製ボディ
ドローン用レンズにおいて、重量は飛行時間やジンバルの安定性に直結する極めてシビアな要素です。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、DLマウント専用設計を採用するとともに、外装に軽量かつ堅牢なカーボンファイバー素材を使用しています。この革新的な素材選択により、レンズ単体の重量をわずか約180gに抑えることに成功しており、Zenmuse X7やInspire 3に搭載した際のペイロード負担を最小限に留めています。軽量化は単に飛行時間を延ばすだけでなく、強風時や高速飛行時のジンバルの応答性を高め、より滑らかで安定した空撮映像の取得に貢献します。
さらに、カーボンファイバー製ボディは軽量性だけでなく、プロの過酷な撮影現場に耐えうる優れた堅牢性も兼ね備えています。温度変化や物理的な衝撃に対する耐性が高く、砂埃の舞う屋外や寒冷地などの厳しい環境下でも、内部の精密な光学系をしっかりと保護します。このように、DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、光学性能だけでなく物理的な設計においても、プロフェッショナルが求める高い基準をクリアした卓越したドローン用レンズとして仕上がっています。
35mm広角単焦点レンズとしての標準的な画角と優れた操作性
焦点距離35mmというスペックは、シネマカメラや空撮において非常に使い勝手の良い標準的な広角レンズとして位置づけられます。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、人間の自然な視野に近いパースペクティブを提供し、広大な風景をダイナミックに捉えるだけでなく、被写体と背景の位置関係を正確に描写するのにも適しています。この適度な広角具合は、ドローン空撮での風景撮影から、Ronin 4Dを用いた地上での人物のクローズアップやドキュメンタリー撮影まで、幅広いシーンで活用できる高い汎用性を誇ります。単焦点レンズならではのキレのある描写力と相まって、映像制作におけるメインレンズとして十分に機能します。
操作性の面でも、DJIのシステムとの連携により極めて直感的なコントロールが可能です。オートフォーカスの高速性・正確性はもちろんのこと、マニュアルフォーカス時の滑らかな操作感もプロフェッショナルの要求を満たす水準にあります。さらに、絞りやフォーカスなどのレンズパラメーターはDJIの送信機やモニターからリモートで精密に調整できるため、飛行中のドローンやクレーンに搭載したカメラであっても、意図した通りの映像表現を瞬時に実現できます。この優れた操作性は、限られた時間の中で最高の結果を出す必要があるプロ向け撮影現場において、非常に強力な武器となります。
非球面レンズ(ASPH)がもたらす3つの圧倒的な高画質と解像感
画面周辺部まで歪みと色収差を極限まで抑えたシャープな描写力
DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズの最大の特長の一つは、高度な非球面レンズ(ASPH)を採用している点にあります。一般的な球面レンズでは、光の屈折率の違いにより画面周辺部で歪みや色収差(フリンジ)が発生しやすくなりますが、非球面レンズはこの光学的な課題を見事に克服しています。光の軌道を精密にコントロールすることで、画面の中心から四隅に至るまで、極めてシャープで均一な描写力を実現しました。これにより、建築物の空撮や直線的な被写体を含むシーンでも、不自然な歪みを感じさせないプロフェッショナルな映像表現が可能となります。
特にハイエンドなシネマカメラでの撮影において、色収差の抑制はポストプロダクションでのカラーグレーディングの自由度を大きく左右します。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズが提供するクリアな映像は、輪郭部分の不自然な色づきを排除し、被写体の本来のディテールを忠実に再現します。この画面全域にわたる圧倒的なシャープネスは、クライアントに納品する映像のクオリティを一段階引き上げ、プロフェッショナルとしての信頼性を確固たるものにする重要な要素となります。
高度な光学設計によるクリアな色再現とコントラストの向上
映像制作において、レンズの光学設計は色再現性やコントラストに直接的な影響を与えます。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、厳選されたガラス素材と独自のコーティング技術を組み合わせた高度な光学設計を採用しています。この設計により、レンズ内での不要な光の反射やゴースト、フレアの発生を効果的に抑制し、逆光や強い光源が画面内に入る厳しい条件下でも、極めてクリアでコントラストの高い映像を記録することが可能です。深い黒の沈み込みとハイライトの豊かな階調表現は、シネマティックな映像に不可欠な立体感と奥行きをもたらします。
また、DJI(ディージェーアイ)のカメラシステムが持つカラーサイエンス(DJI Cinema Color System)との相性も抜群です。レンズ自体が持つ自然で透明感のある色再現能力が、センサーが捉える豊かな色情報を一切損なうことなく記録メディアへと伝達します。これにより、人物の肌のトーンや自然界の繊細な色彩を、制作者の意図通りに美しく表現することができます。高度な光学設計がもたらすこの色彩表現力は、カラーグレーディングのベースとして最高の素材を提供し、映像制作のワークフロー全体を最適化します。
8Kクラスの最新シネマカメラの性能を最大限に引き出す解像度
近年の映像制作業界では、8Kや6Kといった超高解像度での撮影がスタンダードになりつつあり、それに伴って交換レンズに求められる解像力も飛躍的に高まっています。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、Inspire 3やRonin 4Dなどの最新シネマカメラが搭載するフルサイズセンサーのポテンシャルを最大限に引き出すために、極めて高い解像度を備えています。非球面レンズを含む精密な光学エレメントの配置により、微細なテクスチャや遠景のディテールまでも潰れることなく、鮮明に解像することが可能です。
この圧倒的な解像感は、大画面での上映を前提とした映画制作や、高精細な映像が求められるハイエンドなCM制作において絶大な威力を発揮します。また、高解像度で収録しておくことで、ポストプロダクションでのクロップやスタビライズ処理を行っても、最終的な出力解像度(4Kなど)において十分な画質を担保できるという実務上のメリットもあります。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、次世代の映像規格にも十分に対応しうる、未来を見据えたプロ向けレンズと言えるでしょう。
空撮と映像制作の品質を革新するリーフシャッター(LS)の3つの優位性
高速移動中のドローン空撮におけるローリングシャッター歪みの防止
DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズの名称に含まれる「LS」は、リーフシャッター(Leaf Shutter)を搭載していることを意味します。この機構は、特に高速移動を伴うドローン空撮において、ローリングシャッター現象(こんにゃく現象)を防止する上で極めて重要な役割を果たします。一般的なフォーカルプレーンシャッターを採用するカメラでは、センサーを上から下へ順にスキャンして読み取るため、高速で動く被写体やカメラ自体が素早くパンニングした際に、映像が斜めに歪んでしまう問題が発生します。しかし、レンズ内に組み込まれたリーフシャッターは、絞り羽根のように中心から円形に開閉するため、画面全体を同時に露光することが可能です。
これにより、Inspire 3などの高速ドローンで車やスポーツなどのアクションシーンを追従撮影する際にも、被写体の形状を正確に維持した歪みのないシャープな映像を記録できます。ローリングシャッター歪みはポストプロダクションでの補正が非常に難しく、映像のプロフェッショナル感を著しく損なう原因となります。リーフシャッターを搭載した本レンズを使用することで、撮影段階でこの致命的な問題を根本から解決し、いかなるダイナミックな動きの中でも最高品質の映像を確保できるのです。
フラッシュ同調速度の向上による多様なライティング環境への対応力
リーフシャッターのもう一つの大きな優位性は、フラッシュの同調速度(シンクロスピード)が非常に高い点にあります。フォーカルプレーンシャッターの場合、構造上の制限からフラッシュと同調できるシャッタースピードは通常1/200秒から1/250秒程度が限界です。しかし、DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズのリーフシャッター機構を利用すれば、1/500秒以上の高速シャッターでもフラッシュ光と完全に同調させることが可能となります。この特性は、スチール撮影を兼ねるクリエイターや、特殊なライティングを用いる映像制作現場において非常に強力な武器となります。
例えば、日中の明るい屋外環境において、背景の露出をアンダーに落としつつ被写体にはフラッシュで適切な光を当てる「日中シンクロ」撮影を行う際、高速シャッターが切れることでNDフィルターに頼らずに絞りを開け、浅い被写界深度を活かした表現が可能になります。また、動きの速い被写体をストロボの閃光で完全に止めて撮影するなど、ライティングを活用したクリエイティブな表現の幅が飛躍的に広がります。多様な光の条件下で最適な露出とライティングを追求するプロフェッショナルにとって、この対応力は計り知れない価値をもたらします。
ポストプロダクションの補正工数を大幅に削減する滑らかな映像表現
リーフシャッター(LS)の恩恵は、撮影現場だけでなくポストプロダクション(編集工程)においても顕著に表れます。前述の通り、ローリングシャッター歪みが排除された映像素材は、編集ソフトウェアでのスタビライズ(手ブレ補正)処理を適用する際にも非常に有利に働きます。歪みを含んだ映像にスタビライズをかけると、画面の端が波打つような不自然なアーティファクトが発生しやすくなりますが、リーフシャッターで撮影された歪みのない素材であれば、ソフトウェアのアルゴリズムが正確に機能し、極めて滑らかで自然な補正結果を得ることができます。
また、VFX(視覚効果)のためのトラッキングやマッチムーブを行う際にも、正確な形状が保たれた映像素材は必須条件となります。歪み補正やエラー修正にかかる膨大な時間を削減できることは、タイトな納期でプロジェクトを進行させる映像制作ビジネスにおいて、コスト削減と利益率の向上に直結します。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズが提供する高品位な素材は、編集ワークフロー全体をスムーズにし、クリエイターがカラーグレーディングや演出など、よりクリエイティブな作業にリソースを集中できる環境を作り出します。
Zenmuse X7・Ronin 4D・Inspire 3での活用法と実践的な運用メリット
Zenmuse X7搭載時のジンバルバランスに最適化された精密な重量設計
Zenmuse X7は、DJIが誇るコンパクトかつ高性能なスーパー35mmセンサー搭載のシネマカメラです。このZenmuse X7にDJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズを搭載する際、最大のメリットとなるのがその精密な重量設計です。ドローンのジンバルは、カメラとレンズの重心バランスが完全に取れている状態で最も高いパフォーマンスを発揮します。本レンズは、DLマウントレンズ群の中でもZenmuse X7のジンバルモーターに過度な負荷をかけないよう、極めて精巧に重量と重心が計算されています。
この最適化されたバランスにより、飛行中の急激な方向転換や強風下においても、ジンバルは微細な振動(マイクロジッター)を完璧に吸収し、映画のように滑らかな空撮映像を実現します。また、レンズ交換時にジンバルの再バランス調整にかかる手間が最小限で済むため、刻々と変化する光や被写体の状況に合わせて迅速にレンズを切り替えることが可能です。限られたバッテリー時間の中で効率的に撮影を進める必要がある空撮現場において、この運用性の高さはプロフェッショナルにとって欠かせない要素となっています。
Inspire 3による過酷なプロ向け空撮現場での高い信頼性と安定性
映画やハイエンドCMの空撮現場において、フラッグシップドローンであるInspire 3の導入は今やスタンダードとなっています。Inspire 3のフルサイズセンサーカメラ(X9-8K Air)とDJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズの組み合わせは、最高峰の映像品質を生み出す最強のシステムです。プロ向けの空撮現場は、海上の塩害、山岳地帯の低温、砂漠の高温多湿など、機材にとって非常に過酷な環境となることが少なくありません。本レンズの堅牢なカーボンファイバー製ボディと防塵・防滴に配慮された設計は、こうした厳しい条件下でも安定したパフォーマンスを約束します。
さらに、Inspire 3の高度な飛行制御システムやRTKポジショニング技術と組み合わせることで、事前にプログラムされた複雑なカメラワークをミリ単位の精度で繰り返し実行することが可能です。この際、35mmという広角レンズの画角は、被写体のダイナミックな動きを捉えつつ、周囲の壮大な環境をフレームに収めるのに最適です。高い光学性能と物理的な信頼性が融合したこのシステムは、失敗の許されない大規模なプロダクションにおいて、監督やクライアントの要求に確実に応えるための絶対的な安心感を提供します。
Ronin 4Dとの組み合わせによる地上でのシネマティック撮影の機動力向上
DJIのエコシステムは空撮にとどまらず、画期的な4軸ジンバル内蔵シネマカメラ「Ronin 4D」によって地上での撮影にも革命をもたらしました。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、このRonin 4DのDLマウントにも直接装着可能です。Ronin 4Dの最大の強みである機動力とZ軸(縦方向)の手ブレ補正機能を最大限に活かすためには、フロントヘビーにならない軽量なレンズが不可欠です。約180gという驚異的な軽さを誇る本レンズは、Ronin 4Dのジンバル性能を全く損なうことなく、長時間のハンドヘルド撮影でもオペレーターの疲労を大幅に軽減します。
35mmという焦点距離は、狭い室内での撮影から広大な屋外でのロケまで、一本で幅広いシーンをカバーできるため、ドキュメンタリーやワンマンオペレーションでの映像制作に最適です。さらに、Ronin 4DのLiDARフォーカスシステムと完全に連携し、マニュアルフォーカスレンズと同等の滑らかさで高速かつ高精度なオートフォーカスを実現します。空撮用のドローン用レンズとしてだけでなく、地上でのメインシネマレンズとしても第一線で活躍できるこの汎用性は、機材の投資対効果を劇的に高める重要なポイントです。
F2.8の明るさと広角単焦点レンズが広げる映像表現の可能性
低照度環境やナイトフライトにおけるノイズを抑えたクリアな撮影
映像表現の質を決定づける重要な要素の一つが、レンズの「明るさ(開放F値)」です。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、F2.8という明るい大口径を備えており、夕暮れ時や夜間の都市部など、光量が不足しがちな低照度環境においてその真価を発揮します。センサーに多くの光を取り込めるため、カメラ側のISO感度を不必要に上げる必要がなくなり、結果として映像のノイズ(ざらつき)を大幅に抑えたクリアで高画質な映像を記録することができます。
特にドローンを使用したナイトフライト空撮では、地上の夜景やイルミネーションを美しく捉えることが求められます。F2.8の明るさと非球面レンズによる高い解像力が組み合わさることで、街灯や車のヘッドライトなどの点光源をにじませることなくシャープに描写し、息をのむような美しい夜景映像を実現します。また、Ronin 4Dを用いた室内のアンビエントライト(環境光)のみでの撮影など、照明機材を十分に組めない現場においても、この明るさはクリエイターにとって大きな助けとなります。
浅い被写界深度を活かしたシネマティックで美しいボケ味の演出
F2.8の明るさを誇る単焦点レンズのもう一つの魅力は、浅い被写界深度を利用した背景の「ボケ味」のコントロールです。フルサイズやスーパー35mmといった大型センサーと組み合わせることで、ピントを合わせた被写体をシャープに際立たせつつ、背景や前ボケを柔らかく美しくぼかすシネマティックな映像表現が可能になります。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、光学設計の最適化により、ボケの輪郭が硬くならない滑らかで自然なボケ味を実現しています。
この特性は、人物の感情に迫るクローズアップ撮影や、特定の商品を魅力的に見せるプロモーション映像などで非常に効果的です。広角レンズでありながら、被写体に近づくことで十分なボケ量を得ることができるため、背景の環境情報を適度に残しつつ、視聴者の視線を意図したポイントへ自然に誘導することができます。このような三次元的な奥行きを感じさせる映像表現は、単なる記録映像を「作品」へと昇華させるための重要なテクニックであり、本レンズはその要求に高いレベルで応えます。
広大な風景のドローン空撮から被写体のクローズアップまで対応する柔軟性
35mmという焦点距離は、映像制作における「ストーリーテリング」において非常に強力なツールとなります。広すぎず狭すぎない絶妙な画角は、ドローンで上空から大自然のパノラマや広大な都市のランドスケープを俯瞰するダイナミックな空撮に最適であると同時に、地上で人物に寄り添うような親密な距離感での撮影にも適しています。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズ一本があれば、引きの画(エスタブリッシング・ショット)から寄りの画(ミディアムショットやクローズアップ)まで、映像構成に必要な多様なカットを効率よく撮影することができます。
単焦点レンズはズームレンズに比べて構図を決める際にカメラ自体を動かす必要がありますが、ドローンやジンバルシステムにおいては、機体そのものを自在に移動させることができるため、このデメリットはほぼ解消されます。むしろ、ズーム機構を持たないことによる圧倒的な画質の向上と軽量化のメリットが大きく上回ります。あらゆるシーンに柔軟に対応し、一貫した高い画質でストーリーを紡ぐことができる本レンズは、映像クリエイターの表現の幅を無限に広げてくれるでしょう。
プロ向け交換レンズとしてDJI DL 35mm F2.8を導入すべき3つの理由
妥協のない高画質がもたらすクライアントワークでの競争力強化
プロフェッショナルの映像制作ビジネスにおいて、納品物のクオリティは次回の案件獲得に直結する最も重要な要素です。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズを導入する最大の理由は、非球面レンズやリーフシャッターがもたらす妥協のない高画質にあります。画面の隅々までシャープな解像感、歪みや色収差の排除、そしてクリアな色再現性は、大画面での視聴や高精細なカラーグレーディングに耐えうる最高品質のフッテージを提供します。この圧倒的な映像美は、競合他社との明確な差別化要因となります。
クライアントの要求が年々高度化し、8Kや4K HDRといったフォーマットが当たり前となる中、レンズの光学性能でボトルネックを作らないことは絶対条件です。本レンズを使用することで、「映像が美しい」「ディテールがしっかりしている」というクライアントからの高い評価を獲得しやすくなり、結果として高単価なプロジェクトの受注や継続的な取引(リピート)に繋がります。機材への投資が直接的にビジネスの競争力強化に結びつくという点で、極めて価値の高い選択と言えます。
空撮から地上撮影までシームレスに連携できる機材投資の効率性
映像制作会社やフリーランスのクリエイターにとって、機材投資のコストパフォーマンスは常に頭を悩ませる課題です。DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズは、DLマウントを採用しているため、Inspire 3などのドローン空撮機材と、Ronin 4Dなどの地上用シネマカメラの間で使い回すことが可能です。従来であれば、空撮用と地上用で別々のカメラシステムや交換レンズを揃える必要があり、多額のコストと保管・運搬の手間がかかっていました。
しかし、本レンズを導入することで、一つのレンズ資産を複数のプラットフォームで最大限に活用できるようになります。これにより、機材投資の効率性が劇的に向上するだけでなく、空撮カットと地上カットでレンズのトーン(色味や描写の癖)が統一されるという制作上の大きなメリットも生まれます。ポストプロダクションでのカラーマッチングの工数が減り、作品全体を通して一貫したシネマティックなルックを容易に構築できることは、プロのワークフローにおいて非常に大きな意味を持ちます。
映像制作ビジネスの付加価値を最大化するDJIエコシステムの優位性
DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズを選ぶことは、単に優れた単焦点レンズを手に入れるというだけでなく、世界最高峰の映像制作プラットフォームである「DJIエコシステム」に深く統合されることを意味します。DJIのシステムは、カメラ、レンズ、ジンバル、伝送システム、そしてフォーカス制御(LiDARなど)がシームレスに連携するように設計されています。この統合された環境下で本レンズを使用することで、ハードウェアとソフトウェアの両面から最適化された最高のパフォーマンスを引き出すことができます。
例えば、遠隔からの絞りやフォーカスの精密なコントロール、ジンバルの自動キャリブレーション、メタデータの正確な記録など、サードパーティ製レンズでは実現が難しい高度な連携機能が標準で利用可能です。これにより、撮影現場でのトラブルシューティングやセッティングにかかる時間を大幅に削減し、限られた時間の中でより多くのクリエイティブな挑戦が可能になります。DJIのエコシステムがもたらすこの圧倒的な運用効率と信頼性は、プロの映像制作ビジネスにおいて付加価値を最大化するための最強の基盤となるでしょう。
よくある質問(FAQ)
DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズに関するよくある質問と回答をご紹介します。
- Q1: DJI DL 35mm F2.8 LS ASPHレンズはどのカメラと互換性がありますか?
A1: 本レンズはDJI独自のDLマウントを採用しており、Zenmuse X7、Inspire 3(X9-8K Air)、Ronin 4D(X9-6K/8K)など、DLマウントを搭載したDJI製シネマカメラおよびドローン用カメラと完全な互換性があります。 - Q2: リーフシャッター(LS)とは何ですか?どのようなメリットがありますか?
A2: リーフシャッターはレンズ内に組み込まれたシャッター機構です。センサー全体を同時に露光するため、高速移動するドローン空撮時に発生しやすいローリングシャッター歪み(映像が斜めに歪む現象)を防止できるほか、フラッシュの高速同調が可能というプロ向けのメリットがあります。 - Q3: 非球面レンズ(ASPH)を採用することで画質はどう変わりますか?
A3: 非球面レンズを使用することで、一般的な球面レンズで発生しやすい画面周辺部の歪みや色収差(フリンジ)を極限まで抑えることができます。これにより、画面の隅々までシャープでクリアな、8K解像度にも耐えうる高画質な映像表現が可能になります。 - Q4: レンズの重量はどれくらいですか?ドローンに搭載しても問題ありませんか?
A4: 軽量かつ堅牢なカーボンファイバー製ボディを採用しており、重量は約180gと非常に軽量です。Zenmuse X7やInspire 3などのジンバルバランスに最適化された設計となっているため、飛行性能やジンバルの安定性に悪影響を与えることなく快適に空撮を行えます。 - Q5: 35mmという焦点距離はどのような撮影に向いていますか?
A5: 35mmは標準的な広角レンズとして、非常に汎用性の高い焦点距離です。広大な風景のドローン空撮から、Ronin 4Dを使った地上での人物のクローズアップ、ドキュメンタリー撮影まで、自然なパースペクティブを活かして幅広いシーンでメインレンズとして活躍します。
