CFastとSDカード対応の柔軟性:ProRes収録が可能なURSA Broadcastの実力

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

現代の映像制作現場において、機材の柔軟性と高品質なデータ収録の両立は不可欠な要素となっています。本記事では、Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン)が提供する「Blackmagic URSA Broadcast (B4マウント)」に焦点を当て、CFastとSDカードのデュアルスロット対応やProRes収録機能がもたらす圧倒的な実力について解説します。業務用ビデオカメラとして、放送用カメラの基準を満たしながらも、ライブ配信や番組制作の現場で求められる機動性を兼ね備えたこの4Kカメラは、次世代の映像制作ワークフローを劇的に変化させます。

Blackmagic URSA Broadcastの概要と放送業界における4つの優位性

4K/Ultra HD対応による高精細な映像表現の実力

URSA Broadcastは、先進的な4Kセンサーを搭載し、Ultra HD解像度での高精細な映像表現を実現するプロ仕様の業務用ビデオカメラです。従来のHD制作から4K制作への移行が進む放送業界において、このカメラは極めて重要な役割を果たします。広いダイナミックレンジと優れた低照度特性により、スタジオ内の緻密なライティング下でも、屋外の予測困難な環境下でも、被写体のディテールを鮮明に捉えることが可能です。Blackmagic Design独自のカラーサイエンスが組み込まれており、肌のトーンや自然界の色彩を忠実かつ美しく再現するため、視聴者に没入感のある映像体験を提供します。

さらに、この4Kカメラは放送局が求める厳しい品質基準をクリアするだけでなく、ポストプロダクション工程でのカラーグレーディングにも十分な耐性を持つデータを生成します。Ultra HDの圧倒的な解像感は、大規模な番組制作からハイエンドなライブ配信まで、あらゆるプロジェクトにおいて映像作品の価値を大幅に引き上げます。高画質化が加速する現代のメディア環境において、URSA Broadcastが提供する映像表現の実力は、競合他社との明確な差別化を図るための強力な武器となります。

ENGカメラとしての機動性とスタジオカメラの融合

放送業界や映像制作の現場では、屋外でのニュース取材などに用いられるENGカメラの機動性と、屋内での番組制作に特化したスタジオカメラの機能性の両方が求められます。Blackmagic URSA Broadcastは、これら二つの異なる要件を一台で満たす画期的な設計が施されています。肩乗せスタイルのショルダーマウントに最適化されたエルゴノミクスデザインにより、長時間のロケや手持ち撮影でもカメラマンの疲労を軽減し、安定したカメラワークをサポートします。直感的に操作できる物理スイッチやダイヤルが適切に配置されており、瞬時のセッティング変更が求められる現場でも確実なオペレーションが可能です。

一方で、別売りのスタジオビューファインダーや光ファイバーコンバーターを装着することで、本格的なスタジオカメラシステムへと瞬時にトランスフォームします。タリーインジケーターやトークバック機能、カメラコントロール機能など、マルチカメラ収録に不可欠な要素を網羅しており、スイッチャーからのリモート制御にも完全対応しています。このように、ロケ現場のENGカメラとしての軽快なフットワークと、スタジオ収録における高度なシステム連携をシームレスに行き来できるハイブリッドな特性は、制作プロダクションの機材運用効率を飛躍的に向上させます。

B4マウント標準装備がもたらす既存レンズ資産の活用

Blackmagic URSA Broadcastの最大の強みの一つは、放送業界で長年標準として使用されてきたB4マウントを標準装備している点です。これにより、放送局や制作会社がこれまでに投資してきた高品質なHDおよび4K対応のB4レンズ群をそのまま活用することが可能となります。B4レンズ特有の深い被写界深度は、ニュース報道やスポーツ中継、ドキュメンタリー撮影において、被写体に素早くフォーカスを合わせ続けるために不可欠です。また、電動ズーム(サーボズーム)機能を活かした滑らかな画角変化は、プロフェッショナルな映像制作において欠かせない表現手法です。

さらに、カメラ本体にはB4レンズの光学特性に最適化された補正機能が組み込まれており、レンズの収差を最小限に抑え、センサーの性能を最大限に引き出すクリアな映像を提供します。高価なシネマレンズを新たに買い揃えることなく、既存の放送用レンズ資産を最新の4Kワークフローに統合できることは、機材導入における初期コストを大幅に削減する経済的なメリットをもたらします。B4マウントの採用は、レガシーシステムとの互換性を保ちながら最新の映像技術を導入したいと考える現場のニーズに対する、ブラックマジックデザインの的確な回答と言えます。

ライブ配信および番組制作を効率化するプロ仕様の設計

現代の映像コンテンツ市場では、従来のテレビ放送だけでなく、インターネットを通じた高品質なライブ配信の需要が急増しています。URSA Broadcastは、こうした多様化する配信・制作プラットフォームに対応するためのプロ仕様の設計が随所に施されています。カメラ内部での高度な信号処理により、外部のライブプロダクションスイッチャーと接続するだけで、遅延のないクリアな映像をリアルタイムで送出可能です。特にATEMスイッチャーシリーズとの親和性は抜群であり、カラーコレクションやアイリス調整をスイッチャー側から一括制御できるため、少人数でのオペレーションでも高品質な番組制作が実現します。

また、各種インターフェースの配置やメニュー構造も、プロの現場での使い勝手を最優先に考慮されています。視認性の高いステータスディスプレイや、カスタマイズ可能なファンクションボタンを活用することで、撮影者は技術的な設定に気を取られることなく、クリエイティブなフレーミングや演出に集中できます。堅牢なマグネシウム合金製のボディは、過酷なロケ現場でのハードな使用にも耐えうる耐久性を誇り、長時間のライブ配信や連日の番組制作においても安定したパフォーマンスを約束します。

収録メディアの柔軟性:CFastとSDカードのデュアルスロットがもたらす4つの恩恵

CFast収録による高フレームレート・高画質データの安定記録

Blackmagic URSA Broadcastは、ハイエンドな映像収録に不可欠なCFast 2.0カードスロットを搭載しており、高ビットレートのデータ記録において卓越した安定性を発揮します。Ultra HD解像度でのProRes HQ収録や、高フレームレートでのスローモーション撮影など、膨大なデータ転送速度が要求される場面において、CFastメディアの高速な書き込み性能は撮影のボトルネックを解消します。これにより、コマ落ちや記録停止といった致命的なトラブルを防ぎ、プロフェッショナルが求める厳格な品質基準をクリアする映像データを確実に保存することが可能です。

また、CFastカードは物理的な耐久性にも優れており、温度変化や振動が伴う過酷なロケ環境下でもデータの完全性を保護します。大容量のカードを使用することで、長時間のインタビュー撮影やイベント収録でもメディア交換の頻度を減らし、撮影の進行をスムーズに保つことができます。高画質と高フレームレートを妥協なく追求する映像クリエイターにとって、CFast収録による確実なデータハンドリングは、クリエイティビティを最大限に発揮するための強固な基盤となります。

汎用性の高いSDカード対応による運用コストの最適化

CFastスロットに加えて、広く普及しているUHS-II対応のSDカードスロットをデュアルで備えている点は、URSA Broadcastの実用性をさらに高める重要な要素です。SDカードは入手性が極めて高く、家電量販店やオンラインショップで容易に調達できるため、急なメディア不足の際にも迅速に対応可能です。HD解像度での収録や、圧縮率の高いProResプロファイルを使用する場合、安価なSDカードでも十分な記録速度を確保できるため、プロジェクトの予算に応じた柔軟なメディア選択が可能となります。

このSDカード対応は、特に予算が限られた独立系プロダクションや、大量のメディアを消費する長期間のドキュメンタリー撮影において、運用コストの大幅な削減に貢献します。また、クライアントへの即日データ納品や、バックアップ用途としての利用など、SDカードならではの手軽さがワークフロー全体の効率化を促進します。高価な専用メディアに依存することなく、市販の汎用メディアを活用できる設計は、最新の映像技術をより幅広いユーザー層に開放するというBlackmagic Designの企業理念を体現しています。

デュアルスロット設計を活用したノンストップ収録の実現

URSA Broadcastに搭載されたCFastおよびSDカードのデュアルスロット設計は、長時間の連続撮影において真価を発揮します。一方のメディアの容量が一杯になった際、カメラは自動的にもう一方の空きメディアへ記録を継続する「リレー収録」機能を備えています。これにより、長時間の講演会や音楽ライブ、スポーツ中継など、絶対にカメラを止めることが許されないシチュエーションにおいて、録画を中断することなく半永久的なノンストップ収録が可能となります。

さらに、記録中のメディアとは別のスロットにあるメディアは、カメラの電源を入れたまま安全に交換できるホットスワップに対応しています。アシスタントが満杯になったカードを取り出し、空のカードと入れ替える作業を撮影と並行して行えるため、現場でのダウンタイムを完全にゼロにすることができます。このデュアルスロットとリレー収録の組み合わせは、制作現場のプレッシャーを大幅に軽減し、決定的な瞬間を逃さないための極めて信頼性の高いフェイルセーフシステムとして機能します。

撮影現場の状況に応じたメディア選択のベストプラクティス

多様な撮影要件が交錯するプロの現場では、状況に応じた最適な記録メディアの選択がプロジェクトの成功を左右します。URSA Broadcastの柔軟なメディア対応力を最大限に活かすためには、画質要件、収録時間、予算、そしてポスプロへの受け渡し方法を総合的に考慮したベストプラクティスを確立することが重要です。例えば、最高画質が求められるCM撮影やハイエンドな番組制作では、CFastカードを使用してProRes 4444やProRes 422 HQで収録し、データの安全性を最優先するアプローチが推奨されます。

一方で、長時間の会議収録やウェブ向けのライブ配信のバックアップ録画など、データ容量の節約が重視される場面では、大容量のSDカードを用いてProRes LTやProxyフォーマットで記録する運用が適しています。また、オフライン編集用のプロキシデータをSDカードに、本編集用の高画質データをCFastに記録するといった使い分けも、将来的なファームウェアアップデートやシステム構築により視野に入ってきます。このように、単一のフォーマットやメディアに縛られることなく、プロジェクトの特性に合わせて最適な収録スキームを構築できる柔軟性こそが、本カメラの強力なアドバンテージです。

ProRes収録が映像制作ワークフローにもたらす4つの効率化

Apple ProResフォーマットが業界標準として支持される理由

映像制作業界において、Apple ProResフォーマットが長年にわたりデファクトスタンダードとして支持されている背景には、画質とパフォーマンスの卓越したバランスがあります。URSA Broadcastは、このProResフォーマットでの収録にネイティブ対応しており、カメラから出力されたデータを変換することなく、そのまま編集システムに持ち込むことが可能です。ProResは、視覚的な劣化を極限まで抑えた高品質なイントラフレーム(フレーム内)圧縮を採用しており、複雑なカラーグレーディングやVFX処理を行っても、映像のディテールや色情報が破綻しにくいという強力な特性を持っています。

また、ProRes 4444からProRes Proxyまで、用途に応じた複数のプロファイルが用意されていることも大きな魅力です。最高品質が求められるマスター制作から、ストレージ容量を節約したい長時間の記録まで、一つのフォーマット体系の中で柔軟に対応できます。プラットフォームを問わず、Windows環境の編集ソフトでも広くサポートされているため、外部プロダクションやフリーランスのクリエイターとのデータ共有も極めてスムーズに行えます。業界標準フォーマットを直接収録できる利便性は、制作プロセスの標準化と品質の底上げに直結します。

ポスプロ工程における編集の高速化と互換性の確保

ProRes収録がもたらす最大のメリットの一つは、ポストプロダクション工程における圧倒的な編集パフォーマンスの向上です。H.264やH.265などのフレーム間圧縮フォーマットはファイルサイズが小さい反面、再生や編集時にPCのCPU/GPUに大きなデコード負荷をかけます。対照的に、ProResはデコード処理が非常に軽く設計されているため、タイムライン上でのスクラブ再生やマルチカム編集が極めて滑らかに動作します。これにより、レンダリング待ちの時間が大幅に削減され、エディターはクリエイティブな編集作業そのものにより多くの時間を割くことができます。

さらに、DaVinci Resolveをはじめ、Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro、Avid Media Composerなど、主要なノンリニア編集ソフトウェア(NLE)との完全な互換性が保証されています。URSA Broadcastで収録したProResファイルは、特別なプラグインや事前のトランスコード作業を一切必要とせず、メディアを読み込んだ瞬間から即座に編集を開始できます。この「撮影してすぐに編集できる」というシームレスなワークフローは、ニュース報道やデイリー配信の番組など、納品までのスピードが命となる現場において、計り知れない時間的優位性をもたらします。

高画質とファイルサイズのバランスに優れた収録データ管理

映像の高解像度化に伴い、収録データの肥大化は制作現場における深刻な課題となっています。非圧縮データやRAWフォーマットは最高峰の画質を提供する一方で、膨大なストレージ容量と転送時間を消費します。URSA Broadcastで採用されているProRes収録は、この画質とファイルサイズのジレンマに対する最適なソリューションを提供します。ProRes 422やProRes 422 HQを選択することで、人間の目には非圧縮と区別がつかないレベルの高画質を維持しながら、ファイルサイズを現実的なレベルに抑えることが可能です。

この優れたデータ効率は、撮影現場でのメディアコスト削減だけでなく、バックアップ用HDDの購入費用、クラウドストレージへのアップロード時間、社内サーバーの容量圧迫など、データライフサイクル全体にわたるコストと手間の削減に直結します。適切なProResプロファイルを選択することで、プロジェクトの要件に応じた最適なデータマネジメントが実現し、限られたリソースの中で最大限の映像品質を追求することができます。効率的なデータ管理は、ひいては制作チーム全体の生産性向上へと繋がります。

Blackmagic Design製品エコシステムとのシームレスな連携

URSA BroadcastのProResデータは、Blackmagic Designが展開するハードウェアおよびソフトウェアのエコシステムと組み合わせることで、その真価をさらに発揮します。特に、同社の統合型ポストプロダクションソフトウェアである「DaVinci Resolve」との連携は非常に強力です。カメラ内で設定されたメタデータやカラー情報がProResファイルに正確に埋め込まれるため、DaVinci Resolveに読み込んだ際、撮影時の意図を忠実に反映した状態からカラーグレーディングを開始できます。

また、Blackmagic Cloud Storeなどのネットワークストレージソリューションや、ATEMスイッチャーのISO収録機能と組み合わせることで、ライブ配信と並行して各カメラのProResデータを個別に記録し、配信終了後すぐにDaVinci Resolveのプロジェクトファイルとして展開することが可能です。このように、撮影から編集、カラー、オーディオミキシング、そして納品に至るまで、同一メーカーの製品群で統一されたシームレスなワークフローを構築できる点は、他社製カメラにはない圧倒的な強みであり、複雑化する現代の映像制作をスマートに効率化します。

現場の要求に応えるプロ仕様のインターフェースと4つの拡張機能

12G-SDI搭載による次世代の高速映像伝送システム

放送局やハイエンドな制作現場において、映像信号の確実かつ低遅延な伝送は極めて重要です。URSA Broadcastは、最新の12G-SDIインターフェースを標準搭載しており、1本の同軸ケーブルで最大2160p60のUltra HD映像を入出力することが可能です。従来の3G-SDIやクワッドリンクのシステムと比較して、ケーブルの取り回しが劇的に簡素化され、設営や撤収にかかる時間と労力を大幅に削減します。また、物理的な接続箇所が減ることで、ケーブルの断線や接続不良によるトラブルのリスクも最小限に抑えられます。

この12G-SDI端子はマルチレートに対応しており、接続先の機材に合わせてHD-SDIや3G-SDI、6G-SDIへと自動的に切り替わるため、既存のHDインフラ環境下でも問題なく運用できます。スタジオ内のルーティングスイッチャーや中継車のシステムともシームレスに統合でき、将来的な4K完全移行を見据えたインフラ投資としても非常に有効です。堅牢なBNCコネクタによる確実なロック機構は、生放送の現場で求められる絶対的な信頼性を担保し、プロフェッショナルな映像伝送システムの核として機能します。

屋外ロケで威力を発揮するNDフィルター内蔵の利便性

天候や太陽の位置によって刻々と光量が変化する屋外ロケにおいて、露出のコントロールはカメラマンにとって最大の課題の一つです。URSA Broadcastは、高品質な光学ND(ニュートラル・デンシティ)フィルターをカメラ本体に内蔵しており、センサーに届く光量を瞬時に調整することができます。1/4、1/16、1/64の3段階のフィルターが用意されており、ボディ側面のダイヤルを回すだけで素早く切り替えが可能です。これにより、明るい日中の屋外でも絞りを開けて被写界深度を浅く保ち、シネマライクなボケ味を活かした映像表現が容易になります。

内蔵されているNDフィルターは、可視光だけでなくIR(赤外線)波長も均等にカットするよう特別に設計されています。これにより、強力なNDフィルターを使用した際に発生しがちな赤外線かぶり(IRポリューション)による色調の崩れを防ぎ、常にクリーンで正確な色再現を維持します。レンズの前面に外付けのフィルターをその都度着脱する手間が省けるため、ENGカメラとしての機動力がさらに向上し、ニュース取材やドキュメンタリー撮影など、一瞬のシャッターチャンスを逃せない現場において絶大な威力を発揮します。

撮影要件に合わせて柔軟に対応可能なレンズマウント交換機能

URSA Broadcastは標準でB4マウントを搭載していますが、ユーザー自身の手でレンズマウントを交換できる革新的な設計を採用しています。オプションで提供されているEFマウント、PLマウント、Fマウントのアダプターを使用することで、世界中に存在する膨大な種類の写真用レンズやシネマレンズを装着することが可能になります。例えば、インタビュー撮影で被写体を美しく際立たせたい場合には、大口径のEFマウント単焦点レンズを使用し、映画のようなルックを追求する場合には、ハイエンドなPLマウントのシネマレンズを選択するといった運用が可能です。

このマウント交換機能により、URSA Broadcastは単なる放送用カメラの枠を超え、ミュージックビデオ、企業VP、ショートフィルムなど、多岐にわたるジャンルの映像制作に対応する汎用性の高いマルチパーパスカメラへと進化します。プロジェクトごとに専用のカメラをレンタルしたり購入したりする必要がなくなり、手持ちのレンズ資産を最大限に活用できるため、制作プロダクションにとって非常に費用対効果の高い投資となります。一台のカメラボディで多彩な映像表現を探求できる拡張性は、クリエイターの表現の幅を大きく広げます。

業務用ビデオカメラとしての堅牢性と操作性の両立

過酷なプロの現場で毎日使用される業務用ビデオカメラには、優れた画質だけでなく、高い耐久性と直感的な操作性が求められます。URSA Broadcastのボディは、軽量でありながら極めて強靭なマグネシウム合金で構築されており、移動中の衝撃や悪天候下での使用にも耐えうる堅牢性を誇ります。また、長時間の連続稼働でも内部の熱を効率的に逃がす高度な冷却システムを備えており、熱暴走によるシャットダウンのリスクを排除しています。

操作面においては、カメラマンがファインダーから目を離すことなく主要な設定を変更できるよう、外部の物理ボタンやスイッチが人間工学に基づいて最適に配置されています。ゲイン、シャッタースピード、ホワイトバランスなどの重要項目に瞬時にアクセスできるほか、高輝度の折り畳み式LCDモニターを搭載しており、メニュー設定の確認やタッチ操作による直感的なコントロールも可能です。さらに、業界標準のVマウントまたはゴールドマウントバッテリープレートに対応し、プロフェッショナル向けのオーディオXLR入力端子も完備しています。これらの妥協のないハードウェア設計が、現場のプロフェッショナルに絶対的な安心感を提供します。

URSA Broadcastを最大限に活用するための4つの導入アプローチ

放送局および番組制作プロダクションにおける機材更新のポイント

放送局や番組制作プロダクションが既存のHDカメラシステムから4K環境へ移行する際、機材更新のコストとワークフローの連続性が大きな課題となります。URSA Broadcastを導入する最大のメリットは、既存のB4レンズ資産やバッテリー、三脚などの周辺機材をそのまま流用しながら、カメラボディのみを最新の4K/Ultra HD対応機へアップグレードできる点にあります。これにより、数千万円規模の莫大な初期投資を抑えつつ、段階的かつスムーズに次世代の放送規格へと移行することが可能です。

また、導入に際しては、社内の編集システムとの互換性確認も重要です。前述の通り、ProResフォーマットでの収録は既存の多くのNLEシステムと高い親和性を持つため、ポスプロ部門のワークフローを大きく変更することなく、シームレスに運用を開始できます。さらに、SDIインフラを活用したスタジオ運用と、ENGスタイルのロケ運用の両方を一台でカバーできるため、機材の稼働率を最大化し、投資回収期間(ROI)を短縮することができます。現場のオペレーターに対するトレーニングも最小限で済む直感的なインターフェースは、機材更新時の現場の混乱を防ぐ重要な要素となります。

高品質なライブ配信構築に向けたシステムインテグレーション

企業イベント、eスポーツ大会、音楽ライブなど、オンラインでの高品質なライブ配信事業を展開する企業にとって、URSA Broadcastは理想的なコア機材となります。システム構築のアプローチとしては、Blackmagic DesignのATEMスイッチャーシリーズと組み合わせた完全なエコシステムの構築が最も効果的です。SDIケーブル1本で映像の送出とカメラコントロール信号の受信(リターンビデオ、タリー、トークバック含む)を双方向で行えるため、複雑な配線作業を省略し、少人数のスタッフでもプロフェッショナルなマルチカメラ配信システムを短時間でセットアップできます。

さらに、カメラ本体に内蔵されたカラーコレクターをスイッチャー側からリモート操作することで、複数台のカメラの色合わせ(カラーマッチング)をリアルタイムかつ高精度に行うことが可能です。また、配信用のマスター映像とは別に、各カメラのCFastまたはSDカードに高品質なProResデータをバックアップとしてアイソレーション収録(ISO収録)しておくことで、配信終了後にアーカイブ映像の再編集やハイライト動画の制作を容易に行うことができます。このようなシステムインテグレーションにより、配信の安定性とコンテンツの二次利用価値を同時に高めることが可能です。

費用対効果を最大化する周辺機器とアクセサリーの選定

URSA Broadcastのポテンシャルをフルに引き出すためには、用途に合わせた適切な周辺機器とアクセサリーの選定が不可欠です。スタジオ運用を主とする場合は、「Blackmagic Studio Viewfinder」や「URSA Studio Viewfinder」の導入が推奨されます。大型で高輝度なディスプレイと大型のタリーランプ、使いやすい物理ダイヤルを備えており、スタジオカメラマンの精密なフォーカシングと快適なオペレーションを強力にサポートします。また、光ファイバーコンバーターを追加すれば、長距離の信号伝送と電源供給をケーブル1本で実現し、大規模なアリーナやスタジアムでの中継にも対応可能です。

ENGスタイルでのロケ撮影が多い場合は、ショルダーマウントキットやVマウントバッテリープレート、そして高品質な指向性マイクの追加が必須となります。さらに、CFastカードとSDカードの選定においても、信頼性の高いメーカーのV90対応SDカードや高速なCFast 2.0カードを複数枚用意することで、デュアルスロットの利点を最大限に活かした安全なデータ管理が可能になります。カメラ本体のコストパフォーマンスが非常に高いため、浮いた予算をこれらの高品質なアクセサリーやレンズマウントアダプターに投資することで、システム全体の総合力を飛躍的に向上させることができます。

次世代の映像ビジネスを牽引するブラックマジックデザインの将来性

映像業界が劇的なスピードで進化を続ける中、機材選定においてはメーカーの技術力と将来のビジョンも重要な判断基準となります。Blackmagic Designは、ハイエンドなシネマカメラからライブプロダクション機器、そしてポストプロダクションソフトウェアまで、映像制作の全工程を網羅する製品群を圧倒的なコストパフォーマンスで提供し続けており、業界のゲームチェンジャーとして確固たる地位を築いています。URSA Broadcastの導入は、単なるカメラの購入ではなく、この革新的なエコシステムへの参加を意味します。

同社は、ユーザーからのフィードバックを迅速に反映した無料のファームウェアアップデートを定期的に提供しており、購入後もカメラの機能拡張や新しいフォーマットへの対応が期待できます。これにより、機材の陳腐化を防ぎ、長期間にわたって第一線で活用し続けることが可能です。IP伝送やクラウドベースのワークフローなど、次世代の映像ビジネスを見据えた技術開発にも積極的であり、URSA Broadcastを中核とした制作システムは、将来的なビジネスの拡大や技術トレンドの変化にも柔軟に適応できる、極めて将来性の高い投資と言えるでしょう。

URSA Broadcastに関するよくある質問(FAQ)

  • Q1: URSA BroadcastはB4マウント以外のレンズも使用できますか?
    A1: はい、可能です。標準ではB4マウントが装着されていますが、オプションのレンズマウントアダプターを購入することで、EFマウント、PLマウント、Fマウントのレンズに交換して使用することができます。これにより、シネマレンズやスチルカメラ用レンズなど、幅広い表現が可能になります。
  • Q2: CFastカードとSDカードは同時に記録することができますか?
    A2: 同時記録(バックアップ収録)には対応していませんが、デュアルスロットを活かした「リレー収録」が可能です。1枚目のカードの容量が一杯になると、自動的にもう1枚のカードへ録画が引き継がれるため、長時間のノンストップ撮影に非常に便利です。
  • Q3: ライブ配信で使用する場合、他社製のスイッチャーとも接続できますか?
    A3: はい、標準的な12G-SDI出力を備えているため、他社製のスイッチャーとも問題なく接続して映像を送出できます。ただし、カメラのカラーコントロールやタリー、トークバックなどの連携機能をフルに活用するためには、Blackmagic Design製のATEMスイッチャーシリーズとの組み合わせを推奨します。
  • Q4: ProRes収録以外に、RAWでの収録は可能ですか?
    A4: はい、URSA BroadcastはProResフォーマットに加えて、Blackmagic RAW(BRAW)フォーマットでの収録にも対応しています。ポスプロでの高度なカラーグレーディングが必要なプロジェクトでは、より多くの色情報を保持できるBlackmagic RAWでの収録が適しています。
  • Q5: ENGカメラとして肩に担いで撮影するためのアクセサリーは付属していますか?
    A5: 肩乗せ用のショルダーパッドやトップハンドルなどがセットになった「URSA Mini Shoulder Kit」は別売りとなっています。ENGスタイルでの運用を予定されている場合は、カメラ本体と合わせてこちらのキットおよび対応するバッテリープレート(Vマウント等)をご用意ください。
Blackmagic URSA Broadcast (B4マウント)

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