リアルタイムプレビューで配信ミスを防ぐ。Lilliput K2-Nコントローラーの活用法

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

近年、企業のプロモーションや社内コミュニケーションにおいて、ライブ配信の重要性が急速に高まっています。しかし、配信現場では複数カメラの切り替えミスや、意図しないカメラワークによるトラブルが絶えません。本記事では、リアルタイムプレビュー機能を搭載し、直感的な操作が可能な「Lilliput リリプット K2-N PTZカメラ リモートカメラ ジョイスティック コントローラー」を活用し、配信ミスを防ぐための具体的な方法と製品の魅力について解説します。5インチタッチスクリーンや4Dジョイスティック、NDI・VISCA・ONVIF・PoE対応といった高度な機能を備えたLilliput K2-Nが、いかにしてプロフェッショナルな現場の課題を解決するのか、その全貌をご紹介します。

ライブ配信における課題とLilliput(リリプット) K2-Nの基本概要

企業向けライブ配信で発生しやすい映像切り替えのミス

企業の株主総会やオンラインセミナーなどのライブ配信では、複数のカメラを用いたマルチアングルでの映像制作が主流となっています。しかし、現場のオペレーターは進行に合わせて瞬時にカメラを切り替える必要があり、プレビュー確認が不十分なままスイッチングを行ってしまうことで、意図しない映像が配信されるミスが頻発しがちです。特に、PTZカメラ(パン・チルト・ズーム対応カメラ)を複数台運用する環境では、どのカメラがどの被写体を捉えているかを正確に把握することが困難であり、これが重大な放送事故につながるリスクを孕んでいます。

こうした課題を解決するためには、オペレーターが直感的に現在のカメラ映像を確認できる環境の構築が不可欠です。映像切り替えのミスは、単なる操作ミスではなく、機材のインターフェースや監視モニターの配置といったシステム全体の問題に起因していることが多く、操作性と視認性に優れたカメラ操作卓の導入が急務となっています。

リモートカメラ運用における従来の操作卓の限界

従来のリモートカメラ用コントローラーは、ボタンやダイヤルが多数配置された複雑な設計が多く、操作には高度な専門知識と熟練の技術が求められました。また、コントローラー自体に映像を確認する機能が備わっていない製品が大半であり、外部のプレビューモニターを別途用意して配線する必要があるため、機材の設置スペースや設営の手間が増大するという物理的な限界が存在していました。

さらに、複数の通信プロトコルが混在する現場においては、それぞれのカメラに合わせた設定変更が煩雑であり、IP制御やシリアル通信の切り替えに多大な時間を要することも課題でした。このような従来の操作卓が抱える「視認性の欠如」「操作の複雑さ」「拡張性の乏しさ」が、少人数での効率的なライブ配信を阻害する大きな要因となっていたのです。

Lilliput K2-N PTZカメラコントローラーの主な製品特徴

このような現場の課題を包括的に解決するために開発されたのが、「Lilliput リリプット K2-N PTZカメラ リモートカメラ ジョイスティック コントローラー」です。本製品の最大の特徴は、本体上部に搭載された5インチタッチスクリーンであり、外部モニターを接続することなくリアルタイムプレビューが可能です。また、NDI、VISCA、ONVIFといった多様なプロトコルに対応し、PoE対応によるLANケーブル1本での給電・制御を実現しています。

さらに、直感的なカメラワークを可能にする4Dジョイスティックを搭載しており、パン・チルト・ズームの滑らかな操作を1台で完結させることができます。複数カメラ管理にも優れており、IP制御やRS-232を通じたシリアル通信を組み合わせることで、新旧さまざまな機材が混在する環境でも柔軟なシステム構築が可能な、次世代のカメラ操作卓として注目を集めています。

映像品質の向上とオペレーターの負担軽減を両立する設計

Lilliput(リリプット) K2-Nは、単に多機能であるだけでなく、実際の運用現場におけるオペレーターの負担を最小限に抑えるエルゴノミクスデザインを採用しています。タッチスクリーンを通じた直感的なメニュー操作と、指先のわずかな動きに追従するジョイスティックの組み合わせにより、長時間のライブ配信でも疲労を感じにくい設計となっています。これにより、オペレーターは技術的な操作よりも「どのような映像を届けるか」というクリエイティブな作業に集中できるようになります。

結果として、滑らかなパン・チルト・ズーム操作や、適切なタイミングでのカメラ切り替えが容易になり、全体の映像品質が飛躍的に向上します。Lilliput K2-N PTZカメラ ジョイスティック コントローラーは、人的ミスの削減とハイレベルな映像表現を両立させる、プロフェッショナルな配信現場に欠かせないソリューションと言えます。

5インチタッチスクリーンとリアルタイムプレビューがもたらす4つのメリット

外部モニター不要で映像を確認できる省スペース化

Lilliput K2-Nに搭載された5インチタッチスクリーンは、コントローラー単体でカメラの映像を直接確認できる画期的な機能です。これまで必須であった外部のプレビューモニターや映像分配器、それに伴う煩雑なHDMIケーブルや電源ケーブルの配線が不要になります。これにより、機材卓のスペースが限られている小規模なスタジオや会議室での配信においても、すっきりと整理された快適なオペレーション環境を構築できます。

省スペース化は、設営時間の短縮だけでなく、現場での移動やレイアウト変更の容易さにも直結します。コンパクトな筐体の中にプレビュー機能と制御機能が統合されていることで、ワンマンオペレーションでのライブ配信においても、視線をあちこちへ動かすことなく手元で全ての状況を把握することが可能となります。

本番前のリアルタイムプレビューによる誤操作の防止

ライブ配信において最も恐れるべきは、準備が整っていないカメラの映像を誤って本番に流してしまうことです。Lilliput K2-Nのリアルタイムプレビュー機能を活用すれば、スイッチングを行う前に、次に切り替える予定のカメラが正確に被写体を捉えているかを瞬時に確認できます。手元の5インチタッチスクリーンに鮮明な映像が映し出されるため、ピントのズレやフレーミングの誤りを事前に察知し、即座に修正することが可能です。

この「事前の視覚的確認」が担保されることで、オペレーターの心理的負担は劇的に軽減されます。自信を持って映像を切り替えることができるため、結果として配信全体のテンポが良くなり、視聴者に対してプロフェッショナルでミスのない高品質な映像体験を提供することにつながります。

タッチパネルによる直感的なメニュー操作と設定変更

従来のカメラ操作卓では、小さな物理ボタンや階層の深いメニュー構造により、ネットワーク設定やカメラのパラメータ変更に手間取ることが多くありました。しかし、Lilliput K2-Nの5インチタッチスクリーンは、スマートフォンのような直感的なタッチ操作を実現しています。アイコンベースの分かりやすいUI(ユーザーインターフェース)により、カメラの追加、IPアドレスの設定、プロトコルの選択などが画面に触れるだけでスムーズに行えます。

また、配信中に急遽カメラのホワイトバランスや露出設定を変更する必要が生じた場合でも、タッチパネルから素早く該当メニューにアクセスし、微調整を行うことができます。物理ボタンとタッチスクリーンの利点を融合させたこの設計は、緊急時の迅速な対応力を大幅に引き上げます。

複数カメラ映像の素早い状況把握とスイッチング準備

複数カメラ管理を行う際、各カメラが現在どのような映像を撮影しているかをリアルタイムで把握することは非常に重要です。Lilliput K2-Nでは、ネットワーク上の複数のPTZカメラを登録し、画面上で素早くカメラを切り替えてプレビューを確認することができます。これにより、メインカメラで登壇者を映している間に、サブカメラで資料や会場の様子を最適なアングルに調整するといった並行作業が極めて容易になります。

さらに、プリセット機能と組み合わせることで、タッチパネル上で目的のアングルを瞬時に呼び出し、プレビューで確認した上で本番映像として送り出すという、安全かつ効率的なワークフローが確立されます。複雑なマルチカメラ配信においても、常に先回りしたスイッチング準備が可能となります。

4Dジョイスティックによる精度の高いパン・チルト・ズーム操作の4つの魅力

立体的なカメラワークを実現する4Dジョイスティックの構造

Lilliput K2-Nに採用されている4Dジョイスティックは、従来の前後左右(パン・チルト)の動きに加え、スティック自体をひねる回転動作(ズーム)と、ボタン操作を統合した高度な入力デバイスです。この立体的な構造により、オペレーターは片手でカメラの向きとズーム倍率を同時にコントロールすることが可能となります。例えば、被写体にズームインしながらカメラを右上に振るといった複雑な斜め方向のカメラワークも、直感的な手の動きだけでスムーズに実行できます。

この4Dジョイスティックは、指先の細かな力加減を正確に読み取る高精度なセンサーを搭載しています。そのため、意図した通りの速度とタイミングでカメラを動かすことができ、機械的で不自然な動きを排除した、まるでカメラマンが直接操作しているかのような自然な映像表現を実現します。

スムーズなパン(左右)とチルト(上下)の追従性

PTZカメラの操作において、パンとチルトの滑らかさは映像のクオリティを左右する重要な要素です。Lilliput K2-Nのジョイスティックは、入力信号に対して遅延なくカメラが反応する優れた追従性を誇ります。ゆっくりと傾ければカメラはじわじわと動き出し、大きく傾ければ素早く目標位置まで移動するといった、無段階の速度調整が直感的に行えます。

特に、動いている被写体(歩きながら話すプレゼンターなど)を追いかける際、この追従性の高さが真価を発揮します。カクつきや急発進のない滑らかなパン・チルト操作により、視聴者に酔いや不快感を与えない、安定したプロフェッショナルな映像を提供し続けることが可能です。

ズーム操作と連動した被写体の確実なフォーカス調整

ライブ配信中、ズームインした際に被写体のピントがぼやけてしまうことは避けるべきトラブルの一つです。Lilliput K2-Nの4Dジョイスティックは、スティックのひねりによるズーム操作と、オートフォーカス機能やマニュアルフォーカス調整をシームレスに連携させることができます。ズーム操作を行いながら、必要に応じて手元のボタンやダイヤルで即座にフォーカスを微調整できるため、常に鮮明な映像を維持できます。

また、リアルタイムプレビュー機能と併用することで、5インチタッチスクリーン上でピントの山を視覚的に確認しながらズーム操作を行えます。これにより、被写界深度の浅い表現や、特定の人物への素早いクローズアップなど、高度なカメラワークを確実なピント合わせと共に実行することが可能となります。

初心者でもプロ並みの映像表現が可能になる操作感

優れたインターフェースの真の価値は、熟練者だけでなく初心者であっても高いパフォーマンスを発揮できる点にあります。Lilliput K2-Nの4Dジョイスティックは、人間工学に基づいたグリップ形状と適度な反発力を備えており、初めて触れるオペレーターでも短時間の練習で思い通りの操作感覚を掴むことができます。複雑なパラメータ設定を意識することなく、感覚的な手の動きがそのまま美しいカメラワークへと変換されます。

さらに、カメラの移動速度の上限設定や、ジョイスティックの感度調整機能を活用することで、初心者が陥りがちな「カメラを動かしすぎてしまう」ミスをシステム側で防ぐことができます。誰が操作しても一定水準以上の滑らかでプロフェッショナルな映像表現が可能になることは、人材育成のコスト削減にも大きく貢献します。

NDIやVISCAなど多様なプロトコルに対応する4つの接続仕様

最新のIP制御「NDI」対応による低遅延な映像伝送

Lilliput K2-Nは、映像制作の現場で急速に普及している最新のIP伝送規格「NDI (Network Device Interface)」に対応しています。NDIを活用することで、同一のローカルネットワーク内にある複数のカメラ映像を、極めて低い遅延で高品質に伝送・制御することが可能になります。これにより、遠隔地に設置されたカメラであっても、まるで手元に直接接続されているかのようなリアルタイムな操作感を実現します。

また、NDI対応により、映像信号、音声信号、制御信号(PTZコントロール)、そしてTally信号を全て1本のLANケーブルでやり取りできるようになります。これはシステム全体の配線を劇的に簡略化し、ネットワークインフラを最大限に活用したスマートなライブ配信環境の構築を可能にします。

業界標準のVISCAおよびONVIFプロトコルへの互換性

多彩なカメラメーカーの機材が混在する現場において、プロトコルの互換性はコントローラー選びの決定的な要素です。Lilliput K2-Nは、ソニーが提唱し業界標準となっている「VISCA(IPおよびシリアル)」に加え、ネットワークカメラの標準規格である「ONVIF」にも完全対応しています。これにより、特定のメーカーに縛られることなく、既存のPTZカメラ資産をそのまま有効活用することができます。

VISCA over IPを利用した精密なカメラ制御や、ONVIFを通じた監視カメラ用途のPTZカメラの統合管理など、用途に応じた最適なプロトコルを選択できます。この高い汎用性により、Lilliput K2-Nはあらゆる配信システムの中核を担うユニバーサルなカメラ操作卓として機能します。

既存システムに組み込みやすいRS-232・シリアル通信対応

最新のIP制御だけでなく、従来型のシリアル通信にも対応している点がLilliput K2-Nの強みです。本体背面にはRS-232、RS-422、RS-485といったシリアルポートが搭載されており、IPネットワーク化されていない古い世代のPTZカメラであっても問題なく制御することが可能です。これにより、段階的な機材のIP化を進めている過渡期の現場においても、新旧のシステムをシームレスに統合できます。

シリアル通信は、ネットワークのトラフィックやルーターの設定に依存しないため、極めて安定した制御が求められる環境において現在でも重宝されています。Lilliput K2-Nは、最新技術とレガシー技術の橋渡し役として、既存のシステムインフラを無駄にすることなく拡張性を高める役割を果たします。

ネットワーク環境に応じた最適な制御方式の選択

ライブ配信が行われる現場のネットワーク環境は、常に理想的であるとは限りません。帯域幅が制限されている環境や、セキュリティ上の理由で特定のIP通信が制限されているケースもあります。Lilliput K2-Nは、NDI、VISCA over IP、ONVIF、そしてRS-232等のシリアル通信という多様な選択肢を提供することで、現場のインフラ状況に応じた最適な制御方式を柔軟に選択できます。

  • 高速ネットワーク環境: NDIを活用した低遅延かつ高画質な映像・制御の統合。
  • 標準的なLAN環境: VISCA over IPによる安定した複数カメラの遠隔制御。
  • オフライン・閉域環境: RS-232/422を利用した物理ケーブルによる確実なシリアル制御。

このように、あらゆる現場の制約をクリアし、確実にカメラをコントロールできる信頼性の高さが、プロの現場でLilliput K2-Nが選ばれる理由です。

複数カメラ管理とPoE対応によるシステム構築の4つの効率化

1台のコントローラーで実現する大規模な複数カメラ管理

大規模なイベントやカンファレンスでは、10台以上のPTZカメラを同時に運用することも珍しくありません。Lilliput K2-Nは、IPネットワークを通じて膨大な数のカメラを1台のコントローラーに登録し、一元管理できる強力なシステムを備えています。タッチスクリーン上のリストから操作したいカメラを瞬時に呼び出し、即座にジョイスティックでのコントロールへと移行できます。

各カメラに対して個別のIPアドレスやプロトコル設定を保存できるため、機材ごとに異なる設定が求められる複雑な環境でも混乱が生じません。この優れた複数カメラ管理機能により、従来は複数のオペレーターと操作卓が必要だった規模の配信であっても、少人数またはワンマンでの効率的なオペレーションが可能となります。

PoE対応による配線ケーブルの削減と電源確保の簡略化

機材の設置において常に悩みの種となるのが、電源の確保とケーブルの取り回しです。Lilliput K2-NはPoE(Power over Ethernet)に対応しており、PoE対応のネットワークスイッチとLANケーブル1本で接続するだけで、データ通信と本体への電力供給を同時に行うことができます。これにより、コントローラー用のACアダプターや電源タップを別途用意する必要がなくなります。

ケーブルがLANケーブル1本に集約されることで、操作卓周りの配線が劇的にすっきりとし、断線や足の引っ掛けによる電源喪失といった物理的なトラブルのリスクを大幅に軽減できます。特に、仮設の配信現場においては、電源コンセントの位置に縛られずに自由なレイアウトで操作卓を配置できるという大きなメリットをもたらします。

IPネットワークを活用した柔軟な機材レイアウトの構築

IP制御とPoE対応の組み合わせにより、Lilliput K2-Nは物理的な距離の制約から解放された柔軟なシステム構築を実現します。カメラ本体は会場の各所に配置し、コントローラーは別室のコントロールルームや、場合によっては全く別の建物の遠隔拠点に設置するといったレイアウトも、同一ネットワーク上であれば容易に構築可能です。

この柔軟性は、例えば「騒音を出せないクラシックコンサートの会場内でカメラを無人運用し、操作は防音室から行う」といった特殊な要件が求められる現場で絶大な効果を発揮します。ネットワークインフラさえ整っていれば、どこからでもリアルタイムプレビューを見ながら精度の高いパン・チルト・ズーム操作が行えるのです。

設営・撤収時間の短縮による現場コストの削減効果

ライブ配信のビジネスにおいて、現場での設営および撤収にかかる時間は、人件費や会場の延長料金といった直接的なコストに跳ね返ります。Lilliput K2-Nの導入による「外部モニターの排除」「PoEによる電源配線の省略」「IPネットワークによる一括管理」は、機材のセットアップにかかる工数を劇的に削減します。

従来であれば数時間を要していたマルチカメラシステムの構築が、LANケーブルを接続し、タッチスクリーンでカメラを呼び出すだけのわずかな時間で完了します。撤収時もケーブルを抜いて片付けるだけで済むため、現場のスタッフの疲労軽減と、トータルでの運用コストの大幅な削減という、ビジネス面での強力なメリットを提供します。

Lilliput K2-N PTZカメラコントローラーが活躍する4つのビジネスシーン

企業の株主総会や決算説明会での安定したライブ配信

企業の信頼性が直結する株主総会や決算説明会のライブ配信では、一切のミスが許されません。登壇者の表情や、スクリーンに投影された重要な財務資料を適切なタイミングで正確に映し出す必要があります。Lilliput K2-Nのリアルタイムプレビュー機能とプリセット機能を活用すれば、事前に設定した最適なアングルへ瞬時にカメラを移動させ、映像を確認した上で安全に切り替えることができます。

また、厳粛な雰囲気を壊さないよう、カメラマンが会場内を動き回ることを避けるためにPTZカメラが多用されますが、4Dジョイスティックによる静かで滑らかな遠隔操作は、参加者の集中を妨げることなく高品質な映像記録と配信を実現します。

大規模なオンラインセミナー(ウェビナー)でのカメラ操作

複数の講師が登壇し、パネルディスカッションや質疑応答が行われる大規模なウェビナーでは、発言者に合わせて素早くカメラを向ける機動力が求められます。Lilliput K2-Nの複数カメラ管理機能を用いれば、全体を俯瞰するカメラ、司会者用カメラ、各パネリスト用カメラを1台のコントローラーで統括できます。

タッチスクリーン上で発言者のカメラを素早く選択し、ジョイスティックで構図を微調整するという一連の流れるような操作により、視聴者を飽きさせないダイナミックでテンポの良い番組進行が可能になります。IP制御による低遅延な操作感は、リアルタイムなトークの応酬にも遅れることなく追従します。

放送局やスタジオ収録におけるサブコントローラーとしての活用

Lilliput K2-Nは、企業向けの配信だけでなく、プロの放送局や映像制作スタジオにおけるサブシステムとしても高いポテンシャルを秘めています。メインの大型スイッチャーの傍らに設置し、PTZカメラ専任のオペレーターがプレビューを確認しながらアングル調整を行うための専用操作卓として機能します。

VISCAやNDIといった業界標準プロトコルに対応しているため、既存の放送用システムやハイエンドなPTZカメラ群とも容易に連携できます。省スペースでありながら妥協のない操作性を備えているため、中継車の中や限られたスペースのサブコントロールルームにおいて、非常に有用なツールとなります。

教育機関やハイブリッド授業における遠隔カメラ制御

大学などの教育機関において、対面授業とオンライン配信を組み合わせたハイブリッド授業が定着しています。講義室の後方に設置されたPTZカメラを、教員自身やTA(ティーチングアシスタント)が操作する際、Lilliput K2-Nの直感的なタッチパネルとジョイスティックは非常に扱いやすいインターフェースとなります。

黒板の文字にズームインしたり、学生の発言に合わせてカメラを向けたりといった操作が、専門的な映像技術を持たないスタッフでも簡単に行えます。PoE対応により、既存の学内LANネットワークを活用して簡単にシステムを構築できる点も、予算と人手が限られる教育現場において大きな魅力となっています。

配信ミスをゼロへ導くためのLilliput K2-N導入・運用4つのポイント

現場のネットワーク環境とPoE給電能力の事前確認

Lilliput K2-Nの性能を最大限に引き出すためには、安定したネットワークインフラが不可欠です。導入前に、現場のネットワークスイッチがPoE給電(IEEE 802.3af/at準拠)に対応しているか、またカメラとコントローラーの両方に十分な電力を供給できる容量(PoEバジェット)があるかを必ず確認してください。

さらに、NDIやVISCA over IPを利用して複数カメラの映像と制御信号をやり取りする場合、ネットワークの帯域幅(トラフィック)が圧迫される可能性があります。ギガビット対応のスイッチングハブを使用し、必要に応じて映像伝送用のVLANを構築するなど、遅延やパケットロスを防ぐためのネットワーク設計を事前に行うことが、トラブルのない配信の第一歩です。

リアルタイムプレビューを活用した本番前のリハーサル手順

配信ミスをゼロにするためには、本番前の入念なリハーサルが欠かせません。Lilliput K2-Nの5インチタッチスクリーンを活用し、全てのカメラが正しいネットワーク設定で接続され、映像が正常にプレビューできるかを確認します。次に、登壇者の立ち位置やスクリーンの位置に合わせて、パン・チルト・ズームを操作し、適切なアングルが決まったらプリセットとして登録します。

リハーサル中は、実際に進行台本に沿ってプリセットを呼び出し、プレビュー画面で意図した映像が瞬時に表示されるかをテストします。この「プレビュー確認→本番出力」というワークフローを体に覚え込ませることで、本番特有の緊張感の中でも冷静かつ正確なスイッチング操作が可能になります。

ジョイスティックの感度設定とプリセット機能の活用法

オペレーターの手に馴染むようにジョイスティックの感度を最適化することは、滑らかなカメラワークを実現する上で重要です。Lilliput K2-Nの設定メニューから、パン・チルトの最高速度や加速度(動き出しの滑らかさ)を、使用するカメラや現場の広さに合わせて調整してください。狭い会議室では速度を遅く、広いホールでは速く設定するのが基本です。

また、手動操作だけでなくプリセット機能を積極的に活用しましょう。定点となるアングル(全体引き、司会者寄り、ゲスト寄りなど)をあらかじめ複数記憶させておくことで、ジョイスティック操作による手ブレや位置合わせの時間を省き、ワンタッチで正確な構図を呼び出すことができます。手動と自動(プリセット)を適材適所で使い分けることがプロの運用術です。

トラブルを未然に防ぐためのフェイルセーフ体制の構築

どんなに優れた機材を使用しても、不測の事態は起こり得ます。万が一のネットワーク障害に備え、Lilliput K2-Nのマルチプロトコル対応を活かしたフェイルセーフ(安全装置)体制を構築しておくことをお勧めします。例えば、メインの制御をIP(NDIやVISCA over IP)で行いながら、予備の制御ラインとしてRS-232やRS-422のシリアルケーブルを敷設しておくといった二重化です。

また、配信中にコントローラーの電源が落ちるリスクを避けるため、PoEスイッチ自体をUPS(無停電電源装置)に接続しておくことも重要です。Lilliput K2-Nは再起動からのネットワーク復帰が早いため、万が一の際も迅速にリカバリーが可能ですが、システム全体としての冗長性を確保することで、配信ミスや事故を限りなくゼロに近づけることができます。

よくある質問(FAQ)

Q1: Lilliput K2-Nの5インチタッチスクリーンには、カメラの映像以外に何が表示されますか?

A1: カメラのリアルタイム映像(プレビュー)に加えて、IPアドレスやプロトコル設定、カメラのリスト、PTZの速度調整メニュー、プリセットの登録・呼び出しボタンなど、操作に必要なグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)が分かりやすく表示されます。

Q2: NDIに対応していない古いPTZカメラでも制御可能ですか?

A2: はい、可能です。Lilliput K2-NはNDIだけでなく、VISCA over IPやONVIFといったネットワークプロトコル、さらにはRS-232 / RS-422 / RS-485といったシリアル通信にも対応しているため、古い世代のPTZカメラでも問題なく制御できます。

Q3: PoE給電を使用せず、ACアダプターで電源を取ることはできますか?

A3: はい、可能です。PoE対応のネットワーク環境がない現場でも使用できるよう、本体にはDC電源入力端子が備わっており、付属のACアダプターを使用して電力を供給することができます。

Q4: 4Dジョイスティックの「4D」とはどのような操作を指していますか?

A4: 左右(パン:X軸)、上下(チルト:Y軸)の2次元の動きに加え、スティック自体をひねる回転動作(ズーム:Z軸)、そしてスティック上部のボタン操作などを組み合わせた立体的で多機能な制御が可能な構造を「4D」と呼んでいます。

Q5: 複数カメラを管理する場合、最大で何台のカメラを登録・操作できますか?

A5: IPネットワーク経由(VISCA over IPやONVIFなど)を利用した場合、システム上は最大255台までのPTZカメラを登録し、切り替えながら管理・操作することが可能です。大規模な施設やマルチカメラ配信にも十分対応できる拡張性を備えています。

Lilliput K2-N PTZカメラ ジョイスティック コントローラー

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