映画照明監督に学ぶ、雰囲気のあるインタビュー照明|NETFLIX「人間レッスン」イ・ソンニョン氏

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

NANLITE(ナンライト)公式チャンネルが、Netflix「人間レッスン」の照明を手掛けた韓国の照明技師イ・ソンニョン氏を招いた特別企画です。映画の照明監督ならではの「雰囲気のあるインタビュー照明」の考え方が学べる、見応えのある内容。ワークショップ告知も兼ねた回ですが、本編だけでも気づきが多いので共有します。

講師:イ・ソンニョン氏とは

1994年の映画「ドクターボン」で映画界に入り、フィルム時代からデジタル時代まで第一線で活躍。「殺人の追憶」「グエムル -漢江の怪物-」「力道山」など著名作に参加し、代表作としてNetflixオリジナル「人間レッスン」の照明を担当した照明技師です。

この動画でわかること

  • バラエティ/バイラル系のインタビュー照明との違い(=映画的な“雰囲気”の作り方)
  • 3点照明に「アンビエント」と「背景ライト」を足す発想
  • コントラストを生かしたダークなトーンの作り方

照明の考え方(本編より)

  • 映画的なインタビュー照明:明るく均一に照らすバラエティ系インタビューに対し、あえてコントラストを効かせて雰囲気を出す。「気持ちがダークなので、コントラストを付けたかった」と語るように、影を積極的に使う。
  • 遮光でコントラスト:明るくなりすぎないよう、GOBO(ブラックの遮光)4×4のフラッグで光を抑え、陰影を管理する。
  • 3点照明+α:基本はキー/フィル/バックの3点照明。ただし映画的に仕上げるため、ここにアンビエント(環境光)背景(バックグラウンド)ライトを追加。背景に“面白さ”を持たせる。
  • 機材構成:面発光(ソフトな大きい光)2灯を軸に、複数灯で陰影と空間を構築。鏡なども使った作り込み。

ワークショップ概要(告知より)

  • Day 1:光の性質(直進・拡散・反射)、影の理解と活用、基本アクセサリー(レフ板・ポリ等)/顔の構造に基づく配置、眼鏡の反射回避、帽子の影コントロール/小規模照明での映画的演出、Key・Fill・Back の比率体験+実習
  • Day 2:光の比率 ほか(より発展的な内容)

いちばんの学びどころ

「インタビュー=明るくフラット」が定石の中で、あえてコントラストと影で“映画の質感”を作るという視点が新鮮です。3点照明を出発点にしつつ、アンビエントと背景ライトで奥行きと物語を足す——プロダクションを一段引き上げたい人に効く考え方です。NANLITEのシリーズ(鈴木佑介氏編)と並べて見ると、同じインタビュー照明でもアプローチの違いが見えて面白いです。

まとめ

映画照明監督の手法は、「光を足す」より「影を設計する」。3点照明+アンビエント+背景という構成で、雰囲気のあるインタビュー映像が作れます。ワンランク上の質感を目指す制作者にとって、刺激の多い一本です。

関連レンタル機材

この回は特定機材の紹介ではなく照明設計の考え方が主役ですが、同じような“雰囲気のあるインタビュー照明”は NANLITE のキー+フィル構成で再現できます。まずはレンタルで光の質感を試してみてください。

このライティング、なぜ「借りて試す」のが向いているか

多灯ライティングは、スペック表だけでは現場での使い勝手が分かりにくいタイプです。明るさは足りるのか、色はきれいに混ざるのか、ソフトボックスやスタンド込みでこのセットに置けるサイズ感か——こうした「置いてみて初めて分かる」部分は、買う前に一度レンタルで試しておく価値があります。

この機材・このやり方が向いている人・現場

  • カフェ・オフィス・応接間など「ロケ風の室内」でインタビューや対談を撮りたい人
  • 照明部やDITなしで、内製チーム・個人で人物を撮ることが多い人
  • 窓・外光のある現場で、自然なミックス光を作りたい映像制作者

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出典:NANLITE JAPAN 公式チャンネル「NETFLIX「人間レッスン」照明監督から学ぶシネマティック・ライティング」
動画:https://www.youtube.com/watch?v=w2QtTeR1vkE
チャンネル:NANLITE JAPAN(講師:照明技師 イ・ソンニョン 氏)
※本記事はNANLITE公式動画(韓国語音声)の内容を当社スタッフが翻訳・要約したものです。人名・作品名・固有名詞は聞き取りを含むため、正確な表記は公開前にご確認ください。

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