企業内スタジオやライブ配信を格上げする小型カムコーダー。ソニーPXW-X70の実力と導入効果

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

近年、企業のオンラインコミュニケーションが加速する中、自社内での高品質な映像配信やコンテンツ制作のニーズが急増しています。企業内スタジオの構築やライブ配信、イベント撮影において、機材選定は成功の鍵を握る重要な要素です。本記事では、プロフェッショナルな現場から高い評価を得ているSONY(ソニー)の業務用ビデオカメラ「PXW-X70」に焦点を当て、その実力と導入効果を徹底解説します。1.0型センサー Exmor R CMOSやZEISSレンズを搭載し、HD撮影(HDのみ)に特化した本機は、小型ビデオカメラでありながら3G-SDI出力やXLRアダプター、NDフィルター内蔵など、本格的なカムコーダーとしての要件を満たしています。XAVCやAVCHD形式での記録、ダブルスロットによる安心のバックアップ、そしてスイッチャー連携による複数台運用まで、PXW-X70が企業の映像制作ビジネスにもたらす価値を詳しく紐解いていきましょう。

企業内スタジオに最適な小型カムコーダー「ソニー PXW-X70」の3つの魅力

機動力を高める小型・軽量ボディと業務用の操作性

SONY ソニー PXW-X70は、片手で容易に扱えるほどの小型・軽量ボディを実現しながら、プロの厳しい要求に応える業務用ビデオカメラとしての操作性を妥協なく追求したカムコーダーです。企業内スタジオでの限られたスペースや、頻繁に場所を移動するイベント撮影の現場において、この圧倒的な機動力は撮影スタッフの身体的負担を大幅に軽減し、より柔軟なカメラワークを可能にします。本体重量は約1.4kg(バッテリーやXLRアダプター含む)と非常に軽量でありながら、グリップ部のホールド感や各スイッチ類の配置は人間工学に基づいて綿密に設計されており、直感的なマニュアル操作をサポートします。

さらに、フォーカスやズーム、アイリスを割り当てて滑らかに調整できるマニュアルリングや、任意の機能を即座に呼び出せるアサイナブルボタンを複数搭載しているため、刻々と状況が変化するライブ配信の現場でも瞬時の対応が可能です。小型ビデオカメラの取り回しの良さと、業務用機材ならではの確実な操作感が融合したPXW-X70は、少人数でのオペレーションが求められる企業の映像制作部門にとって、まさに理想的なメイン機材と言えるでしょう。

1.0型Exmor R CMOSセンサーが実現する高画質HD撮影

映像のクオリティを決定づける心臓部には、受光面積が広く高感度な「1.0型センサー Exmor R CMOS」が採用されており、息を呑むような高画質HD撮影を実現します。一般的な小型カムコーダーに搭載されている1/3型や1/4型センサーと比較して、1.0型センサーは約4倍以上の受光面積を持つため、ノイズの少ないクリアな映像を記録できるのが最大の特長です。特に、照明設備が十分に整っていない企業内の会議室や、薄暗いホールで行われるイベント撮影において、この裏面照射型CMOSセンサーの優れた暗所撮影能力は絶大な威力を発揮します。

また、大型センサーならではの被写界深度の浅さを活かした、背景を美しくぼかして被写体を際立たせるシネマティックな映像表現も容易に行えます。社長メッセージの収録や製品プロモーションビデオの撮影など、視聴者に強い印象を与えたいビジネスシーンにおいて、SONY PXW-X70が描き出す深みのある高精細な映像は、企業ブランドの価値向上に直接的に貢献します。HDのみの出力環境であっても、その映像の説得力は他の追随を許しません。

ZEISSレンズがもたらすクリアで臨場感のある映像表現

SONY PXW-X70の卓越した描写力を支えているのが、世界的な光学メーカーであるカールツァイス社と共同開発された「ZEISSレンズ(Vario-Sonnar T*)」の搭載です。この高性能レンズは、画面の中心から周辺の隅々に至るまで高い解像度とコントラストを維持し、色収差や歪曲収差を極限まで抑え込んだクリアな映像表現を可能にします。T*(ティースター)コーティングが施されているため、強い光源が入り込むような逆光のシチュエーションや、複雑な照明が交錯するライブ配信のステージ撮影でも、フレアやゴーストの発生を効果的に抑制し、被写体の本来の色や質感を忠実に再現します。

光学12倍ズームに加え、ソニー独自の全画素超解像ズーム機能を併用することで、画質劣化を最小限に抑えながら最大24倍までの高倍率ズーム撮影が行えます。これにより、企業セミナーで登壇者の表情をクローズアップで捉えたり、大規模な展示会場で遠くのブースを詳細に撮影したりと、幅広い画角を1台の小型ビデオカメラでカバーできます。ZEISSレンズがもたらす圧倒的な透明感と臨場感は、視聴者を映像の世界へ深く引き込む強力な武器となります。

プロフェッショナルな映像制作を支える3つの本格仕様

高音質収録を可能にする着脱式のXLRアダプター

映像の品質と同等に、あるいはそれ以上に重要とされるのが「音声のクオリティ」であり、PXW-X70はプロフェッショナルな音声収録を実現する着脱式のXLRアダプターを標準装備しています。企業のライブ配信やインタビュー撮影において、ノイズ混じりの音声や不明瞭な声は視聴者の離脱を招く致命的な要因となります。このXLRアダプターを使用することで、業務用コンデンサーマイクやワイヤレスマイクの受信機、あるいは会場のPAミキサーからのライン音声を直接、かつ高品質にカメラへ入力することが可能になります。

2系統のXLR入力端子はそれぞれ独立して入力レベル(マイク/ライン/マイク+48V)や録音ボリュームの調整ができるため、対談形式のセミナー撮影でも登壇者ごとの適切な音量バランスを保つことができます。また、本体のハンドル部分に一体化された設計となっているため、手持ち撮影時のバランスを崩すことなく、必要に応じて容易に着脱できる点も大きなメリットです。SONY PXW-X70は、映像だけでなく音声面においても、企業が求める高いプロフェッショナル要件を完璧に満たしています。

撮影環境の光量変化に即座に対応できる内蔵NDフィルター

屋外でのイベント撮影や、窓際の自然光と室内の人工照明が混在するオフィス環境など、光量が激しく変化する現場において必須となるのが「NDフィルター内蔵」の仕様です。SONY PXW-X70は、レンズに入る光量を物理的に減衰させるNDフィルターを本体に内蔵しており、クリア(1/1)、1/4、1/16、1/64の4段階からスイッチ一つで瞬時に切り替えることができます。これにより、シャッタースピードを不自然に高速化させたり、アイリス(絞り)を絞りすぎて回折現象による画質低下を招いたりすることなく、常に最適な露出と被写界深度を維持したまま撮影を継続できます。

特に、背景をぼかした印象的な映像を撮影したい場合、明るい環境下ではNDフィルターがなければアイリスを開放にすることができません。外付けのフィルターをレンズ前面に着脱する手間が省けるため、機動力が求められるドキュメンタリータッチの社内報動画撮影や、天候の変わりやすい屋外イベントの記録において、内蔵NDフィルターは撮影者のストレスを軽減し、映像のクオリティを一定に保つための極めて重要な機能として機能します。

長時間のイベント撮影とバックアップを担保するダブルスロット

企業の重要な式典や、数時間に及ぶ株主総会、長時間のライブ配信など、絶対に失敗が許されない撮影現場において、記録メディアの信頼性は最も重視すべきポイントです。SONY PXW-X70は、SDメモリーカードを2枚挿入できる「ダブルスロット」を搭載しており、プロの現場に求められる強固なデータ保護と長時間の連続記録を実現しています。用途や状況に合わせて、2つのスロット間でシームレスに記録を引き継ぐ「リレー記録」と、両方のカードに全く同じ映像を同時に書き込む「同時記録」の2つのモードを選択可能です。

リレー記録を活用すれば、1枚目のカード容量が一杯になっても自動的に2枚目のカードへ記録が継続されるため、長時間のイベント撮影でも録画が途切れる心配がありません。一方、同時記録モードは、撮影と同時に完全なバックアップデータを生成できるため、万が一のメディアトラブルやデータ破損のリスクを最小限に抑えることができます。小型ビデオカメラでありながら、このダブルスロットによる堅牢なデータ管理システムを備えている点は、PXW-X70が業務用カムコーダーとして高く評価されている理由の一つです。

用途に合わせて選べる3つの記録フォーマットと運用メリット

高精細な映像記録を実現するXAVCフォーマットの強み

SONY PXW-X70は、ソニーがプロフェッショナル向けに開発した次世代の記録フォーマットである「XAVC」に標準対応しており、放送局レベルの高精細な映像記録を企業内スタジオでも実現します。XAVC(XAVC Long GOP)は、高い圧縮効率を誇るH.264/AVCコーデックを採用しながら、10ビットの豊かな色深度と4:2:2のカラーサンプリングで記録できるのが最大の強みです。これにより、空のグラデーションや人肌の微細なトーンを極めて滑らかに、かつ自然に再現することが可能となります。

また、カラーグレーディング(色補正)やクロマキー合成など、撮影後のポストプロダクション作業においても、10bit 4:2:2の豊富なデータ量は映像の破綻を防ぎ、クリエイターの意図通りの高度な映像編集を強力にサポートします。企業のブランディングムービーや、製品のディテールを正確に伝える必要のあるプロモーション映像の制作において、XAVCフォーマットがもたらす圧倒的な情報量と高画質は、最終的なアウトプットの品質を飛躍的に向上させる原動力となります。

汎用性と編集作業の効率化に優れたAVCHDフォーマット

日常的な社内向け動画の制作や、速報性が求められるイベント記録において、高い汎用性と扱いやすさを提供するのが「AVCHD」フォーマットでの記録機能です。AVCHDは、長年にわたり多くの民生用および業務用ビデオカメラで採用されてきた標準的なフォーマットであり、WindowsやMacを問わず、ほぼ全てのノンリニア編集ソフトやメディアプレイヤーでネイティブにサポートされています。そのため、撮影後すぐに編集作業に取り掛かったり、社内の別部門へデータを共有して確認を行ったりする際のワークフローが非常にスムーズになります。

さらに、XAVCと比較してデータ容量が軽く抑えられるため、SDカードの保存領域を節約できるだけでなく、社内ネットワーク経由でのデータ転送や、クラウドストレージへのアップロード時間も大幅に短縮できます。PCのスペックがそれほど高くない環境でも軽快に編集作業が行えるため、映像制作の専門スタッフでなくても扱いやすいというメリットがあります。SONY PXW-X70は、高画質を追求するXAVCと、効率的な運用を重視するAVCHDを案件に応じて柔軟に使い分けることができる、極めて実用性の高いカムコーダーです。

HD撮影(HDのみ)に特化したシステムの安定性とコストパフォーマンス

現在の映像業界では4K解像度が普及しつつありますが、企業のライブ配信や社内インフラを利用した動画共有においては、データ帯域や処理負荷の観点から依然としてフルHD(1920×1080)が主流のフォーマットとして運用されています。SONY PXW-X70は、あえて「HD撮影(HDのみ)」をベースとしたシステム構築を前提とすることで、極めて高いシステムの安定性と優れたコストパフォーマンスを実現しています。HD解像度に最適化されたセンサー読み出しと映像処理エンジンは、長時間の連続稼働でも発熱を抑え、熱暴走による配信停止などのトラブルを未然に防ぎます。

また、HD撮影に特化することで、編集用PCやデータ保存用のNAS、さらには配信エンコーダーなどの周辺機器に対する過剰な設備投資を抑えることができ、企業全体の映像システム構築にかかるトータルコストを大幅に削減できます。SONY(ソニー)の卓越したHD画質は、一般的なWebカメラやスマートフォンの映像とは一線を画すプロフェッショナルなクオリティを担保しており、HDのみの運用であっても視聴者に十分な満足感と信頼感を与えることが可能です。

ライブ配信やイベント撮影を成功に導く3つの連携機能

長距離でも安定した映像伝送を実現する3G-SDI出力端子

企業の大規模なイベント会場やホールでのライブ配信において、カメラと配信用機材の距離が離れるケースは頻繁に発生します。このような環境下で決定的な役割を果たすのが、SONY PXW-X70に搭載されている「3G-SDI出力」端子です。一般的なHDMI接続は、ケーブル長が5メートルを超えると信号の減衰により映像が途切れたり、ノイズが混入したりするリスクが高まります。しかし、放送業務用の標準規格であるSDI出力(3G-SDI)を利用すれば、安価で丈夫なBNCケーブル1本で、最長約100メートルもの長距離にわたって非圧縮の高画質HD映像と音声を遅延なく安定して伝送することが可能です。

この3G-SDI出力の搭載により、カメラマンは配信卓の位置に縛られることなく、会場内の最適なアングルまで自由に移動して撮影を行うことができます。また、ケーブルの抜け防止機能(ロック機構)を備えたBNCコネクタは、人が行き交うイベント現場での不意なケーブル抜けによる放送事故を物理的に防ぐ効果もあります。小型ビデオカメラでありながらSDI出力を標準装備しているPXW-X70は、プロの配信現場において極めて信頼性の高い映像ソースとして重宝されています。

複数台のカメラ運用を可能にするスイッチャー連携の容易さ

視聴者を飽きさせない魅力的なライブ配信や、より多角的な視点からのイベント撮影を実現するためには、複数台のカメラを切り替えるマルチカメラ運用が不可欠です。SONY PXW-X70は、前述の3G-SDI出力やHDMI出力を活用することで、映像スイッチャーとの連携が非常に容易に行えるよう設計されています。各カメラからの映像信号をスイッチャーに集約し、手元のボタン操作でリアルタイムにアングルを切り替えることで、テレビ番組のようなダイナミックでプロフェッショナルな映像コンテンツを企業内スタジオから発信することができます。

さらに、同一機種であるPXW-X70を複数台揃えて運用することで、カメラごとの色味や画質のバラツキ(個体差)を最小限に抑えることができ、カメラを切り替えた際の違和感を視聴者に与えません。ピクチャープロファイル機能を活用してあらかじめトーンを統一しておけば、スイッチャー側での複雑な色調整作業を省くことができます。小規模なウェビナーから大規模なハイブリッドイベントまで、スイッチャー連携を前提としたシステム拡張性の高さは、企業の映像配信を次のレベルへと押し上げる重要な要素です。

企業セミナーやオンライン配信における実践的な活用事例

実際にSONY PXW-X70を導入した企業では、多様なビジネスシーンでそのポテンシャルが最大限に引き出されています。例えば、あるIT企業のオンラインセミナー(ウェビナー)では、PXW-X70をメインカメラとして据え置き、登壇者のバストショットを1.0型センサーならではの高画質で捉えつつ、着脱式XLRアダプター経由でピンマイクの音声をクリアに集音しています。これにより、視聴者の理解度と集中力を高める高品質なプレゼンテーション配信を実現し、リード獲得率の大幅な向上に貢献しました。

また、製造業の企業では、工場内の安全教育ビデオや製品マニュアル動画の制作に本機を活用しています。小型・軽量ボディを活かして狭い生産ラインの内部まで入り込み、内蔵NDフィルターを用いて照明環境の異なるエリア間を移動しながらも適正露出で撮影を続けるなど、内製化によるコスト削減とスピーディーな情報共有を両立させています。これらの活用事例が示すように、ライブ配信からイベント撮影、社内コンテンツ制作まで、PXW-X70は企業のあらゆる映像課題を解決する万能なカムコーダーとして機能しています。

SONY PXW-X70を企業が導入することで得られる3つの効果

社内リソースのみでプロ品質の映像コンテンツを内製化

SONY PXW-X70を企業が導入する最大のメリットは、外部の映像制作会社に依存することなく、社内リソースのみでプロ品質の映像コンテンツを「内製化」できる点にあります。これまでは高価な放送用機材と専門の技術スタッフが必要だった高品質なHD撮影が、PXW-X70の優れたオート機能と直感的なマニュアル操作性により、企業の広報担当者やマーケティング部門のスタッフでも比較的容易に実現可能となります。1.0型 Exmor R CMOSセンサーやZEISSレンズがもたらす圧倒的な画質は、特別な照明設定や複雑な編集技術を持たなくても、撮影するだけで説得力のある美しい映像を生み出します。

映像コンテンツの内製化が進むことで、企業は自社のタイミングで迅速に情報を発信できるようになります。新製品の発表や経営層からの緊急メッセージなど、スピード感が求められるビジネスの現場において、機材のセッティングから撮影、配信までを社内で完結できる体制は、競合他社に対する大きなアドバンテージとなります。PXW-X70は、企業の映像制作スキルを底上げし、自立したメディア発信力を持つための強力な推進力となる機材です。

外部委託費用の削減と高い投資対効果(ROI)の実現

企業が定期的にライブ配信やイベント撮影を行う場合、その都度外部の制作会社や配信業者に業務を委託すると、莫大なコストが発生します。SONY PXW-X70を導入し、映像制作を内製化システムへと移行することで、これらの中長期的な外部委託費用を劇的に削減することが可能です。確かに、業務用ビデオカメラや周辺機器の初期投資は必要ですが、PXW-X70は小型ビデオカメラの価格帯でありながら、3G-SDI出力やXLRアダプター、ダブルスロットなど、上位機種に匹敵する本格仕様を網羅しているため、極めてコストパフォーマンスに優れています。

例えば、月に数回開催されるオンラインセミナーの配信業務を内製化した場合、わずか数ヶ月でカメラの導入コストを回収できるケースも珍しくありません。浮いた予算を自社のコアビジネスや新たなマーケティング施策に再投資することで、企業全体の収益性向上に寄与します。また、機材が社内に常備されていることで、ちょっとした社内報動画の撮影や採用向けインタビューなど、これまで予算の都合で見送っていた細かな映像制作にも気軽に取り組めるようになり、投資対効果(ROI)は飛躍的に高まります。

機材セッティング時間の短縮による業務効率の大幅な向上

企業内での映像制作において、見過ごされがちなコストが「機材の準備・撤収にかかる時間(人件費)」です。大型のカメラや複雑な周辺機器を使用する場合、セッティングだけで数時間を要することも少なくありません。しかし、SONY PXW-X70は、必要な機能がコンパクトなボディに高度に統合されているため、セッティング時間を劇的に短縮し、業務効率を大幅に向上させます。NDフィルターが内蔵されているため外付けフィルターの着脱作業が不要であり、XLRアダプターが標準装備されているため、音声ミキサーを別途用意しなくても高品質なマイク収録がすぐに開始できます。

さらに、SDI出力による配線のシンプル化や、SDカードを利用した手軽なダブルスロット記録など、現場のワークフローを効率化するための工夫が随所に凝らされています。これにより、担当者は機材のトラブルシューティングや複雑な配線作業から解放され、イベントの進行管理や配信コンテンツの質を高めるという本来のコア業務に集中できるようになります。PXW-X70の洗練された機動力と操作性は、企業の限られた人的リソースを最大限に有効活用するための重要な鍵となります。

導入前に確認しておきたい3つのポイントと総評

既存の撮影機材や社内スタジオ設備との互換性チェック

SONY PXW-X70の導入を検討する際、まず確認すべきは既存の社内スタジオ設備や他の撮影機材との互換性です。特に、すでに導入されている映像スイッチャーやキャプチャーボードが、本機の出力フォーマット(3G-SDIまたはHDMI)に正しく対応しているかを事前にチェックすることが重要です。PXW-X70はHD撮影(HDのみ)での運用において極めて高い安定性を誇りますが、システム全体で解像度やフレームレート(1080/60iや1080/60pなど)を統一させないと、映像が正常に出力されないトラブルの原因となります。

また、音声系統についても、社内で保有しているマイクがXLR端子接続(ファンタム電源48V対応)であるか、あるいはワイヤレス受信機との接続ケーブルが適合するかを確認しておきましょう。記録メディアに関しても、XAVCフォーマットの高ビットレート記録を行うためには、SDXCメモリーカード(Class10以上、UHS-I U3推奨)などの高速な書き込み性能を持つSDカードが必要となります。これらの周辺機器との連携を事前にシミュレーションしておくことで、導入後のスムーズな運用開始が約束されます。

運用スタッフのスキルに応じた最適なカメラ設定方法

PXW-X70は業務用カムコーダーとしての豊富なマニュアル設定を備えていますが、それを扱う社内スタッフの映像スキルは様々です。導入を成功させるためには、スタッフの習熟度に応じた最適なカメラ設定と運用ルールを社内で構築することが不可欠です。映像制作の初心者が操作する場合は、カメラが自動で最適な露出やピントを合わせてくれる「フルオートモード」を基本とし、まずは構図やイベントの進行に集中できる環境を整えるのが良いでしょう。本機のオートフォーカスと自動露出制御は非常に優秀であり、オートでも十分にプロ水準の映像が撮影できます。

一方、ある程度カメラの知識があるスタッフが運用する場合は、ピクチャープロファイルを利用して企業カラーに合わせた色調を作り込んだり、マニュアルリングで意図的なフォーカスワークを行ったりと、一段上の映像表現に挑戦することが推奨されます。社内で「標準設定マニュアル」を作成し、誰が操作しても一定のクオリティが担保されるベース設定を共有しておくことで、属人化を防ぎ、映像制作チーム全体のスキルアップを図ることが可能となります。

企業の映像発信力を底上げするPXW-X70の総合評価

SONY(ソニー) PXW-X70は、企業が求める「高画質・高音質」「機動力」「安定性」という3つの要件を、極めて高い次元でバランス良く満たした傑作カムコーダーです。1.0型センサー Exmor R CMOSとZEISSレンズの組み合わせによる妥協のないHD映像は、企業のブランドイメージを牽引し、XLRアダプターや内蔵NDフィルター、ダブルスロットといったプロフェッショナル仕様は、失敗の許されないビジネス現場での確実な運用を強力にサポートします。さらに、3G-SDI出力によるスイッチャー連携の容易さは、将来的なスタジオの拡張や高度なライブ配信へのステップアップにも十分に対応可能です。

HD撮影(HDのみ)にフォーカスすることで得られた高いコストパフォーマンスとシステムの堅牢性は、予算や人員に限りがある企業の映像部門にとって、まさに最適解と言えるでしょう。外部委託からの脱却と映像コンテンツの内製化を目指す企業にとって、PXW-X70は単なる撮影機材の枠を超え、自社の情報発信力を根本から底上げし、ビジネスの成長を加速させるための戦略的な投資となります。企業内スタジオの構築やイベント撮影のメイン機として、自信を持ってお勧めできる一台です。

よくある質問(FAQ)

  • Q1: SONY PXW-X70は4K撮影に対応していますか?
    A1: 基本仕様はHD撮影(HDのみ)に特化したモデルですが、有償の4Kアップグレードライセンスを購入し適用することで、4K(QFHD:3840×2160)解像度での撮影が可能になります。企業の用途に合わせて、まずはHDで導入し、将来的に4Kへ拡張するといった柔軟な運用が可能です。
  • Q2: ライブ配信を行う際、パソコンとはどのように接続すればよいですか?
    A2: パソコンに直接USB接続してWebカメラのように使うことはできません。ライブ配信を行うには、PXW-X70のHDMI出力または3G-SDI出力から、映像キャプチャーボード(ビデオキャプチャーデバイス)やライブ配信用スイッチャーを経由してパソコンに入力する必要があります。
  • Q3: XAVCとAVCHDはどのように使い分ければよいですか?
    A3: 企業のブランディング映像や、カラーグレーディング(色補正)を前提とした高品質な編集が必要な場合は、情報量の多い「XAVC」での記録を推奨します。一方、長時間のイベント記録や、撮影後すぐに一般的なPC環境で簡易編集を行いたい場合、社内共有を急ぐ場合は、データ容量が軽く汎用性の高い「AVCHD」が適しています。
  • Q4: 屋外でのイベント撮影時、バッテリーはどのくらい持ちますか?
    A4: 使用するバッテリーパックの容量によって異なりますが、標準的な大容量バッテリーを使用した場合、連続撮影で約3〜4時間程度の稼働が目安となります。ただし、ズーム操作の頻度や液晶モニターの明るさ設定により消費電力は変動するため、長時間の撮影では予備バッテリーを複数用意するか、ACアダプターでの給電をお勧めします。
  • Q5: XLRアダプターを使用せず、本体のみで音声を録音することはできますか?
    A5: はい、可能です。PXW-X70本体には無指向性のステレオマイクが内蔵されているため、XLRアダプターを取り外した状態でも周囲の音声を記録することができます。ただし、セミナーやインタビューなどで登壇者の声をクリアに集音したい場合は、XLRアダプターを装着し、外部のガンマイクやワイヤレスマイクを接続することを強く推奨します。
SONY PXW-X70 HDのみ

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