SONY PXW-Z280の4CHオーディオとMIシュー活用術。ワイヤレスマイクセットで高音質収録

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

SONY(ソニー)の業務用ビデオカメラ「PXW-Z280」は、4K 60P収録やHDR対応など、現代の映像制作に求められる高度なスペックを備えたXDCAMハンディカムコーダーです。1/2型3CMOSセンサーや17倍ズームのフルマニュアルレンズを搭載し、番組制作からイベント収録まで幅広い現場で圧倒的な支持を集めています。

本記事で解説する主なポイントは以下の通りです。

  • 1/2インチセンサーと顔検出AFによる圧倒的な映像表現
  • 4CHオーディオとMIシューを活用したノイズレスな高音質収録
  • ワイヤレスマイクセットやSxSセットを用いた最適なシステム構築

本記事では、PXW-Z280の隠れた真価とも言える「4CHオーディオ」と「MIシュー」を活用したテクニックを徹底解説します。ワイヤレスマイクセットやおすすめS×Sセットの導入メリットも含め、プロフェッショナルな現場で確実に成果を上げるための実践的なノウハウをお届けします。

SONY PXW-Z280が番組制作やイベント収録に選ばれる3つの理由

1/2型3CMOSセンサーと17倍ズームレンズがもたらす圧倒的な高画質

SONY PXW-Z280が多くのプロフェッショナルから選ばれる最大の理由は、ハンディカムコーダーでありながら妥協のない高画質を実現している点にあります。その中核となるのが、新開発の1/2インチ4K Exmor R 3CMOSセンサーです。光の三原色(R、G、B)を独立したセンサーで捉えることにより、色再現性に優れ、高解像度かつ低ノイズな映像表現を可能にしました。特に、照明条件が厳しいイベント収録や、細部までの描写が求められるドキュメンタリー取材において、この1/2型3CMOSセンサーの組み合わせは絶大な威力を発揮します。

さらに、広角から望遠までをカバーする光学17倍ズームのフルマニュアルレンズを搭載しており、現場のあらゆるシチュエーションに柔軟に対応できます。ズーム、フォーカス、アイリスの独立した3連リングは、適度なトルク感と正確なレスポンスを備えており、プロのシビアなカメラワークを的確にサポートします。被写界深度を活かした印象的なボケ味の表現から、遠方の被写体をシャープに捉えるクローズアップまで、レンズ交換を行うことなく1台で完結できる機動力は、スピードが求められる番組制作において不可欠な要素と言えます。

4K 60P HDR対応とXAVCフォーマットによる柔軟なワークフロー

現代の映像制作において、4K解像度での高フレームレート撮影やHDR(ハイダイナミックレンジ)への対応は標準的な要件となりつつあります。PXW-Z280は、4K 60P(59.94p)の収録に標準対応しており、動きの激しいスポーツやイベント収録でも滑らかで高精細な映像を記録することが可能です。また、HLG(Hybrid Log-Gamma)方式によるHDR対応も果たしているため、黒つぶれや白とびを抑え、人間の視覚に近い豊かな階調表現を実現します。これにより、ポストプロダクションでのカラーグレーディングの自由度が飛躍的に向上します。

収録フォーマットには、高効率かつ高画質なSONY独自の「XAVC」を採用しています。XAVC IntraやXAVC Long GOPなど、プロジェクトの要件やストレージ容量に合わせて最適な圧縮方式を選択できる柔軟性が魅力です。さらに、放送業界で広く普及しているMPEG HD422フォーマットでの収録にも対応しており、既存のHDワークフローにスムーズに組み込むことも可能です。高画質な4Kコンテンツの制作から、即時性が求められるHDニュース取材まで、PXW-Z280はあらゆる納品形態に応える万能なXDCAMカムコーダーとして機能します。

顔検出オートフォーカスと電子式可変NDフィルターによる撮影支援機能

ワンマンオペレーションが主流となる取材現場において、撮影者の負担を大幅に軽減する先進的なアシスト機能がPXW-Z280には搭載されています。その代表格が、高精度な「顔検出オートフォーカス(顔検出AF)」です。画面内の人物の顔を自動的に検出し、追従してピントを合わせ続ける「顔優先AF」や、登録した特定の人物のみを追従する「顔限定AF」を使い分けることで、インタビュー撮影や動き回る被写体の追尾において、フォーカス合わせのストレスから解放されます。これにより、撮影者は構図の調整や音声のモニタリングに集中することができます。

また、SONY独自の「電子式可変NDフィルター」の搭載も、映像表現の幅を広げる画期的な機能です。従来の物理的なロータリー式NDフィルターとは異なり、1/4から1/128までシームレスに濃度を調整できるため、絞り(アイリス)を固定したまま、明るさの変化に合わせて露出をコントロールすることが可能です。被写界深度を一定に保ちながら、屋外から屋内へ移動するような照度変化の激しいシーンでも、滑らかで自然な映像を撮影できます。顔検出AFと可変NDフィルターの組み合わせは、ミスの許されないプロの現場で確実な結果を出すための強力な武器となります。

PXW-Z280の最大の特徴「4CHオーディオ」を活用する3つのメリット

独立した4チャンネル録音による現場での音声トラブル回避策

PXW-Z280が他の同クラスのカムコーダーと一線を画す大きな特徴が、独立した「4CHオーディオ」の記録能力です。従来の2CH収録では、インタビューの音声と現場の環境音を割り当てるだけでチャンネルが埋まってしまい、予期せぬ音声トラブルが発生した場合のバックアップ音源を確保することが困難でした。しかし、4CHオーディオを活用することで、メインの音声に加えてバックアップや別系統の音声を同時に収録することが可能となり、現場でのリスクマネジメントが飛躍的に向上します。

例えば、CH1とCH2にワイヤレスマイクからのクリアな音声を割り当て、CH3にカメラ内蔵マイクの環境音、CH4にミキサーからのライン入力を接続するといった柔軟なルーティングが可能です。万が一、ワイヤレスマイクの電波干渉によるノイズや、マイクのバッテリー切れなどのトラブルが発生した場合でも、他のチャンネルに記録された別系統の音声を用いてリカバリーできる確率が高まります。撮り直しがきかないイベント収録や一発勝負のインタビューにおいて、4CHオーディオは音声トラブルを回避するための「保険」として極めて重要な役割を果たします。

環境音と複数人のインタビューを同時に収録する実践的テクニック

4CHオーディオの利点は、単なるバックアップに留まらず、より立体的で臨場感のある音声表現を可能にすることにあります。特に、複数人が登場する対談や、周囲の雰囲気を伝える必要があるドキュメンタリー制作において、その真価が発揮されます。実践的なセッティング例として、CH1にインタビュアー用のワイヤレスハンドマイクセット、CH2にゲスト用のピンマイク、そしてCH3とCH4にカメラ本体のステレオ内蔵マイク(環境音)を割り当てる手法が挙げられます。

この構成により、各発言者の声を個別にクリアに拾いながら、その場の空気感やリアクションの音声をステレオで同時に記録することができます。2CH収録のカメラでは、外部ミキサーを用いて現場で音声をミックスダウンする必要がありましたが、PXW-Z280であればカメラ本体のみで独立した4トラックを確保できるため、機材の削減とセッティング時間の短縮にも繋がります。ワンマンでの撮影現場であっても、音声スタッフが同行しているかのような、高度でリッチなオーディオ収録環境を構築できるのは、PXW-Z280ならではの大きなメリットです。

ポスプロ編集を効率化するXDCAMの高音質オーディオデータ管理

収録現場で独立して記録された4CHのオーディオデータは、ポストプロダクション(ポスプロ)工程においても多大なメリットをもたらします。PXW-Z280で採用されているXAVCやMPEG HD422といったプロフェッショナル向けのフォーマットは、非圧縮の24bit/48kHzリニアPCMという極めて高音質なオーディオフォーマットをサポートしています。この高品位な音声データが4つの独立したトラックとして映像ファイルにメタデータと共に格納されるため、編集ソフトウェア上での取り回しが非常にスムーズです。

編集時には、タイムライン上に4つの音声トラックが個別に展開されるため、特定の人物の音声のみをイコライジング(音質調整)したり、環境音のボリュームをシーンに合わせて微調整したりする作業が容易に行えます。事前にミックスダウンされた音声では不可能な、緻密なオーディオミキシングが可能となるのです。さらに、不要なノイズが混入したトラックだけをミュート(消音)にするといった処理も瞬時に行えるため、ノイズ除去にかかる作業時間を大幅に削減し、映像編集全体のワークフロー効率化に直結します。

ケーブルレスで高音質を実現する「MIシュー」の3つの活用術

MIシュー(マルチインターフェースシュー)の基本構造と対応機器

SONYの業務用ビデオカメラに搭載されている「MIシュー(マルチインターフェースシュー)」は、映像制作の現場に革新をもたらした独自の拡張インターフェースです。一般的なコールドシューが単なるアクセサリーの物理的なマウントとして機能するのに対し、MIシューはその接点部分に電子的な通信機能と電源供給機能を持たせています。これにより、対応する周辺機器をカメラ本体に取り付けるだけで、ケーブルを使用せずに音声信号の伝送や電源の供給、さらにはカメラ側からの機器コントロールが可能となります。

PXW-Z280のMIシューに対応する代表的な機器としては、UWP-Dシリーズなどのワイヤレスマイク用レシーバーや、HVL-LBPCなどのLEDバッテリービデオライトが挙げられます。特に音声収録においては、MIシュー対応のワイヤレスレシーバーを装着することで、カメラ本体のオーディオ回路へ直接デジタル(またはアナログ)で音声信号を送ることができます。物理的なXLRケーブルでの接続が不要になるため、カメラ周りの配線がスッキリし、撮影中のケーブルの断線や抜け落ちといったトラブルを根本から排除することが可能です。

ワイヤレスレシーバーのダイレクト接続によるノイズ低減効果

MIシューを活用したワイヤレスレシーバーの接続は、単なるケーブルレスによる利便性の向上だけでなく、音質面でも明確なメリットをもたらします。従来のXLRケーブルを用いたアナログ接続では、ケーブル自体がアンテナの役割を果たしてしまい、外部からの電磁波ノイズ(環境ノイズや携帯電話の電波など)を拾ってしまうリスクがありました。また、接点部分での微小な信号劣化も避けられません。

しかし、MIシュー対応のワイヤレスレシーバーと専用のアダプターを使用し、PXW-Z280に接続した場合、音声信号はレシーバーからカメラ本体へダイレクトに伝送されます。特にデジタルオーディオインターフェースに対応した組み合わせであれば、レシーバーで受信した音声をデジタルのままカメラに記録できるため、D/AおよびA/D変換プロセスを省略でき、極めて低ノイズでクリアな高音質収録が実現します。微細な衣擦れ音や息遣いまで正確に捉える必要があるドキュメンタリーやインタビュー撮影において、このノイズ低減効果は作品のクオリティを左右する重要な要素となります。

バッテリー供給と電源連動による取材現場でのオペレーション効率化

取材現場において、撮影機材のバッテリー管理は常にカメラマンを悩ませる問題の一つです。ワイヤレスマイクのレシーバーは通常、単三電池などで駆動しますが、長時間の収録では頻繁な電池交換が必要となり、重要なシーンを撮り逃すリスクを孕んでいます。MIシューを活用することで、このバッテリー管理の煩わしさから解放され、現場でのオペレーション効率が劇的に向上します。

MIシュー経由でワイヤレスレシーバーをPXW-Z280に接続すると、カメラ本体の大容量バッテリーからレシーバーに対して直接電源が供給されます。これにより、レシーバー側の乾電池の残量を気にする必要がなくなり、カメラ本体のバッテリー管理のみに集中することができます。さらに、カメラの電源ON/OFFとレシーバーの電源が完全に連動するため、電源の入れ忘れによる音声の録り逃しや、切り忘れによる無駄なバッテリー消費を確実に防ぐことができます。限られた人員と時間で進行する報道取材やイベント収録において、このシームレスな電源連動機能は絶大な安心感をもたらします。

PXW-Z280に最適なワイヤレスマイクセットを導入する3つのポイント

イベント収録で活躍するワイヤレスハンドマイクセットの選び方

展示会やセミナー、企業イベントの収録において、登壇者や司会者の音声をクリアに捉えるためには、信頼性の高い「ワイヤレスハンドマイクセット」の導入が不可欠です。PXW-Z280と組み合わせるハンドマイクを選ぶ際の重要なポイントは、電波の安定性と音質のバランス、そしてカメラとの親和性です。SONYのUWP-Dシリーズのような、ダイバーシティ受信方式を採用したモデルは、複数のアンテナで電波を捉えるため、人が密集するイベント会場でも音切れ(ドロップアウト)が発生しにくく、安定した収録を約束します。

また、SONY PXW-Z280 ワイヤレスハンドマイクセットなど、カメラ本体との連携を前提とした純正セットを選ぶことも重要です。周囲の雑音が多い環境では、ハウリングに強く目的の音声だけを狙い撃ちできる単一指向性(カーディオイド)のダイナミックマイクカプセルを搭載したモデルが適しています。PXW-Z280のMIシューと連携できるSONY純正のワイヤレスマイクセットを選択することで、互換性の心配なく、最高水準の音声収録環境を構築できます。

ピンマイクを活用した対談・インタビュー収録のセッティング

企業VP(ビデオパッケージ)の制作やドキュメンタリー番組における対談・インタビュー撮影では、演者の胸元に装着する「ラベリアマイク(ピンマイク)」を活用したワイヤレスセットが主流となります。ピンマイクの最大の利点は、口元に近い位置で集音できるため、周囲の環境音を抑えつつ、発声者の声を明瞭かつ豊かに収録できる点です。PXW-Z280を用いたセッティングでは、2波受信に対応したワイヤレスレシーバーをMIシューにマウントし、2名の演者にそれぞれトランスミッターを装着する構成が非常に効率的です。

ピンマイクを装着する際のプロのテクニックとして、マイクのケーブルを衣服の裏側に這わせてクリップで固定し、ケーブルの擦れによるノイズ(衣擦れ音)を防ぐ工夫が求められます。PXW-Z280側では、受信した2名の音声をCH1とCH2に個別に割り当てて録音します。これにより、編集時にそれぞれの音量を個別に調整できるようになり、声の大きさが異なる対談相手であっても、完璧なバランスで音声を整えることが可能になります。

4CHオーディオとワイヤレスマイクを組み合わせた高度な音声構築

PXW-Z280の「4CHオーディオ」と高性能な「ワイヤレスマイクセット」を組み合わせることで、あらゆる現場の要求に応える高度な音声構築が可能となります。例えば、大規模な音楽イベントや舞台収録を想定してみましょう。このような現場では、PAミキサーからのライン音声、ステージ上の演者の声、そして会場の臨場感を伝えるオーディエンス(観客)の歓声など、複数の音源を同時にバランスよく収録する必要があります。

具体的なルーティング例としては、CH1とCH2にXLR入力経由でPAミキサーからのメイン音声(L/R)を入力し、高音質なベーストラックを確保します。同時に、CH3にはMIシュー経由でワイヤレスマイクからの演者のピンポイントな音声を割り当て、CH4にはカメラ本体の内蔵マイクを利用して会場のアンビエント(環境音)を収録します。このように、有線接続とワイヤレス接続、そして内蔵マイクの特性を最大限に活かして4つのチャンネルをフル活用することで、ポスプロ段階で自由自在に音場をデザインできる、プロフェッショナルならではの完璧なオーディオトラックが完成します。

プロの現場に不可欠なSxS PRO+メディアと周辺機器の3つの導入手法

安定した4K 60P収録を支えるSxSメモリーカードの重要性

PXW-Z280が持つ4K 60PやXAVC Intraといった高ビットレートの映像記録性能を最大限に引き出し、エラーのない確実な収録を行うためには、記録メディアの選定が極めて重要です。SONYがプロフェッショナル向けに開発した「SxS(エス・バイ・エス)メモリーカード」、特にハイエンドモデルである「SxS PRO+(プラス)」は、過酷な放送業務の現場で求められる圧倒的な転送速度と高い信頼性を兼ね備えています。

4K 60Pの膨大なデータ量をコマ落ちや書き込み遅延なく記録し続けるためには、メディア側に高い書き込み速度の保証が求められます。SxS PRO+は、超高速な書き込み速度を実現しており、XAVC 4Kフォーマットでの長時間の連続撮影においても極めて安定したパフォーマンスを発揮します。また、強力なエラー訂正機能を備えており、万が一の電源断やメディアの抜き差しによるデータ破損のリスクを最小限に抑えます。プロの現場においてデータの欠損は絶対に許されないため、SxS PRO+の導入はPXW-Z280を運用する上での必須条件と言っても過言ではありません。

キャンペーン特価でお得に揃える「おすすめSxSセット」の活用

PXW-Z280本体に加えて、SxS PRO+メモリーカードやワイヤレスマイク、大容量バッテリーなどの必須周辺機器を個別に揃えると、初期導入コストが想定以上に膨らんでしまうことがあります。そこで、多くのプロフェッショナルや制作会社が活用しているのが、販売店が独自に企画している「おすすめS×Sセット」や「ワイヤレスマイクセット」などのパッケージ商品の導入です。これらのセット商品は、実務に直結する最適な機材の組み合わせが予め選定されているため、機材選定の迷いを解消できます。

特に「【キャンペーン特価】SONY PXW-Z280」が適用されている期間中は、カメラ本体とSxSカード、カードリーダーなどがセットになったPXW-Z280セットを、個別購入よりも大幅に安価に導入できる絶好のチャンスです。例えば、SONY PXW-Z280 (ワイヤレスマイクセット) のようなパッケージであれば、MIシュー対応のアダプターやレシーバーが全て同梱されており、購入したその日からケーブルレスの高音質収録を開始できます。予算を効率的に配分し、賢いシステム導入を行うためにも、これらのセット商品の活用を強く推奨します。

12G-SDI出力など豊富なインターフェースを活かしたシステム構築

PXW-Z280は、単体での撮影能力に優れているだけでなく、スタジオ収録やライブ配信といったマルチカメラシステムに組み込むための豊富なインターフェースを備えています。その中でも特筆すべきは、4K解像度の映像信号を1本の同軸ケーブルで非圧縮伝送できる「12G-SDI」出力端子の搭載です。従来の3G-SDIを複数本使用する方式とは異なり、配線が極めてシンプルになるため、スイッチャーや外部レコーダーとの接続トラブルを大幅に軽減できます。

さらに、タイムコード(TC IN/OUT)端子やゲンロック端子も標準装備しており、複数のカメラを用いたマルチカム収録において、映像の同期やタイムコードの一致を正確に行うことが可能です。また、ネットワーク機能も充実しており、内蔵Wi-Fiや有線LAN端子を活用したFTP転送や、安定したライブストリーミング配信にも対応しています。このように、PXW-Z280はスタンドアローンの取材カメラとしてだけでなく、12G-SDIを中核とした最新の4Kライブプロダクションシステムの一部としても、中核的な役割を果たす拡張性を誇っています。

SONY PXW-Z280で映像・音声クオリティを最大化するための3つのステップ

フルマニュアルレンズと顔検出AFを組み合わせたハイブリッド撮影

PXW-Z280のポテンシャルを極限まで引き出すための第一のステップは、レンズワークとオートフォーカスの最適な融合です。プロの映像表現において、ズーム、フォーカス、アイリスの3連リングを備えた1/2型サイズのフルマニュアルレンズは、撮影者の意図をダイレクトに映像に反映させるための重要なインターフェースです。フォーカスリングをマニュアルで操作し、被写体の奥から手前へピントを移動させる「フォーカス送り」など、アナログならではの繊細な表現は欠かせません。

一方で、動きの予測が難しいドキュメンタリーや、ワンマンでのインタビュー撮影においては、このマニュアル操作に「顔検出AF」をハイブリッドに組み合わせることで、歩留まり(成功率)を飛躍的に向上させることができます。例えば、基本的な構図づくりやアイリスの調整はマニュアルで行い、人物の表情を正確に追い続けるフォーカス制御は顔検出AFに委ねるといった分業が有効です。マニュアルの表現力と最新のデジタルアシスト機能を状況に応じてシームレスに切り替えるスキルこそが、映像クオリティを一段階引き上げる鍵となります。

MPEG HD422やXAVCなど納品形態に合わせたフォーマット選択

第二のステップは、プロジェクトの最終的な納品形態や編集環境に合わせた最適な収録フォーマットの選択です。PXW-Z280は、4KからHDまで、そして高画質重視のIntraフレーム圧縮から、長時間収録向けのLong GOP圧縮まで、多彩なコーデックを網羅しています。このフォーマットの選択を誤ると、編集時のPCへの負荷が増大したり、画質が劣化したりする原因となります。

フォーマット 解像度/ビットレート 主な用途
XAVC Intra 4K / 最大約600Mbps 映画、ハイエンドVP、高度なカラーグレーディング
XAVC Long GOP 4K / 最大約150Mbps 長時間のイベント収録、ドキュメンタリー
MPEG HD422 HD / 50Mbps 放送局向けの番組制作、ニュース報道取材

例えば、地上波のテレビ番組制作やニュース取材においては、放送局の標準フォーマットとして広く採用されている「MPEG HD422」を選択することで、局のサーバーシステムへのインジェストを最速で行うことができます。一方、カラーグレーディングを前提とした作品づくりにおいては「XAVC Intra」を選択すべきです。目的から逆算してフォーマットを決定することが、効率的かつ高品質なワークフロー構築の基本です。

ワイヤレスマイクセットと4CHオーディオによる盤石な収録体制の確立

映像・音声クオリティを最大化するための最終ステップは、本記事のテーマでもある「4CHオーディオ」と「ワイヤレスマイクセット」を駆使した、一切の妥協のない音声収録体制の確立です。映像の美しさがどれほど優れていても、音声にノイズが混入していたり、発言者の声が聞き取りにくかったりすれば、作品全体の評価は著しく低下してしまいます。プロフェッショナルとしての信頼は、「確実に音が録れている」という盤石な体制から生まれます。

PXW-Z280のMIシューを活用し、ケーブルレスでワイヤレスハンドマイクセットやピンマイクを接続することで、物理的なノイズ要因を排除します。そして、CH1/CH2にはターゲットとなるクリアな音声を、CH3/CH4には内蔵マイクや外部ライン入力をバックアップ・環境音として割り当てる4チャンネル収録を日常のワークフローとして定着させましょう。これにより、現場での予期せぬトラブルを未然に防ぎ、ポストプロダクションでの豊かな音場表現が可能になります。PXW-Z280の圧倒的な映像美と、多層的な高音質オーディオが融合することで、初めて視聴者の心を動かす最高品質の映像コンテンツが完成するのです。

SONY PXW-Z280に関するよくある質問(FAQ)

Q1. PXW-Z280の電子式可変NDフィルターはどのように操作しますか? A1. カメラ側面の専用ダイヤルを回すことで、1/4から1/128までシームレスにNDフィルターの濃度を変更できます。オートND機能も搭載しており、自動で最適な露出を保つことも可能です。
Q2. 4CHオーディオを記録するためには特別な設定が必要ですか? A2. 基本的にPXW-Z280は標準で4CHオーディオ記録に対応しています。カメラメニューの「オーディオ入力」設定から、各チャンネル(CH1〜CH4)に対して、内蔵マイク、MIシュー、XLR端子のどれを割り当てるかを選択するだけで設定完了です。
Q3. MIシューに対応していないワイヤレスマイクでも接続できますか? A3. はい、可能です。MIシュー非対応のマイクや他社製のワイヤレスレシーバーを使用する場合は、付属のXLRケーブルを使用してカメラ本体のXLR入力端子(2系統)に接続することで、高音質な音声収録が行えます。
Q4. SxS PRO+以外のSDカードなどで録画することはできますか? A4. 別売りのSDカードアダプター(MEAD-SD02)を使用することで、SDXCカードへの記録も可能ですが、4K 60PやXAVC Intraなどの高ビットレート記録には対応していません。プロの現場での安定した高画質収録には、SxSメモリーカードの使用を強く推奨します。
Q5. PXW-Z280のおすすめSxSセットはどこで購入できますか? A5. 業務用映像機器を取り扱う専門の販売店や、オンラインのプロ機材ショップで購入可能です。店舗によってはキャンペーン特価として、ワイヤレスマイクセットや予備バッテリーを組み合わせた独自のPXW-Z280セットを販売していることがあります。

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