撮影用のLEDライトを選ぼうとすると、「デイライト」「バイカラー」「フルカラー」という言葉が並んでいて、最初はなかなか分かりづらいものです。さらにNANLITE(ナンライト)だけでもForza・FS・FCとシリーズが増えていて、「結局どれを借りればいいの?」と迷ってしまう人も多いはず。
この記事では、撮影用LEDライトの色タイプの違いから、現場での選び方、そしてNANLITEの人気シリーズ「Forza」のラインナップまでを、機材レンタル屋(パンダスタジオレンタル)の目線で整理します。スペック表だけでは分かりにくい「実際どれを選ぶか」を、用途ベースで解説していきます。
今回紹介しているNANLITE Forza/FS/FCシリーズと関連機材は、パンダスタジオレンタルで取り扱っています。実際の明るさや使い勝手を現場で試してみたい方は、記事内の関連レンタル機材リンクもあわせてご覧ください。
【動画】LEDライトの色の違いとForzaシリーズ解説
まずは解説動画をご覧ください。色温度の変化で映りがどう変わるかは、文章よりも実際の映像で見たほうが一目瞭然です。
動画の見どころ(時間の目安)
- 0:00〜 デイライト/バイカラー/フルカラーの違い。フルカラーで色温度1800〜12800Kまで動かせる幅の広さ
- 1:25〜 バイカラーのケルビンを実際に変えて、被写体の色味が変わる様子
- 1:49〜 カメラのホワイトバランス4500Kに対して2700Kで当てたときの「夕方っぽい」色
- 2:36〜 Forza/FS/FCの違いと、本体サイズ・バラスト(電源)の比較
- 3:55〜 3年前に登場した“ちょうどいい”ポジションのFCシリーズ
ケルビンを動かすと映りがどう変わるかは、静止画より動画のほうが圧倒的に伝わります。再生しながら下の解説を読むと理解が早いです。
LEDライトの「色」には3タイプある
撮影用LEDライトを選ぶうえで最初に押さえたいのが、光の色をどこまで調整できるかという点です。大きく3種類あります。
デイライト(Daylight)
色温度が 5600K固定 のタイプ。昼間の太陽光に近い「白い光」です。調整はできませんが、その分シンプルで価格も抑えめ。色をいじる必要がない撮影なら、これで十分なケースも多いです。
バイカラー(Bi-Color)
色温度を 2700K〜6500K程度の範囲で変更できる タイプ。2700Kあたりは夕方のような温かいオレンジの光、6500Kに近づくほど青白い昼間の光になります。室内・屋外や時間帯に合わせて色味を寄せられるので、汎用性が一段上がります。
フルカラー(Full Color / RGB)
チップ自体が他と違い、RGBでフルカラー調整ができる タイプ。どんな色でも作り出せるのが最大の特徴で、色温度の調整幅も 1800K〜12800K とかなり広く取れます(製品により範囲は異なります)。
正直なところ、フルカラーを1台持っていると現場での融通が効きます。背景にカラーを足したり演出を作ったりと、表現の幅が一気に広がるからです。ただし、色付きの光を実際にそこまで頻繁に使うか?は人によります。最終的には予算と用途次第ですが、台数を揃えていくことを見据えるなら、フルカラーを1台は持っておくと安心です。
この色選びこそ、買う前にレンタルで試したいポイントです。 バイカラーで足りるのか、フルカラーまで必要なのかは、自分の撮影スタイルで1〜2回使ってみないと判断しづらいタイプの機材です。
関連レンタル機材(色タイプを試す)
型番の見方|末尾のアルファベットで色タイプが分かる
NANLITEの最近のライトは、ほとんどに末尾の「B」か「C」が付いています。これがそのまま色タイプを表しています。
| 末尾 | タイプ | 例 |
|---|---|---|
| B | バイカラー | 720B(720Wクラスのバイカラー) |
| C | フルカラー | 720C(フルカラー/RGB) |
つまり「720B」ならバイカラー、「720C」ならフルカラー。型番のお尻を見れば、どの色タイプかが一目で分かります。レンタルページで機材を比較するときも、この見方を覚えておくと選びやすくなります。
ケルビンとホワイトバランスで、映りの印象は大きく変わる
バイカラー・フルカラーはケルビン(色温度)を変えられるので、映りの印象を自在にコントロールできます。
ポイントは、カメラ側のホワイトバランス(WB)に対して、ライトの色温度をどう設定するか です。
たとえばカメラのWBを4500Kに合わせた状態で、ライトを2700Kで当てると、画面はオレンジ寄りの温かい色に。逆にライトの色温度をカメラのWBに近づけると白っぽく、さらに高くすると青っぽくクールに見せられます。
- 夕方っぽくしたい → ライトを低めのケルビンに
- 白くニュートラルに見せたい → カメラのWBに近づける
- 青く・クールに見せたい → ライトを高めのケルビンに
撮影する映像の雰囲気に合わせて、背景の色味まで自分で決められるのがLEDライティングの面白さです。動画の1:49あたりで、実際にWB4500Kに対して2700Kを当てたときの色を確認できます。
LEDは意外と「揃えやすい」|台数を持てるのが強み
意外かもしれませんが、こうしたLEDライトはコストパフォーマンスが高めです。同クラスのワット数で見比べると、有名どころの一部ブランドより手が届きやすく、同じ予算でより多くの台数を揃えられる ことがあります。
ライティングは1灯より複数灯あるほうが、できる表現が増えます。「同じ予算で何灯組めるか」は現場の自由度に直結するので、ここはレンタルとも相性がよいポイント。まず複数灯をレンタルで組んでみて、自分の撮影に必要な灯数を見極めてから揃える、という使い方ができます。
NANLITE Forzaシリーズの整理|無印・FS・FCの違い
LEDライトはブランドもモデルも増えすぎて分かりづらいのが正直なところ。ここではNANLITEのスポットライト「Forza」シリーズを、無印・FS・FCの3系統に整理します。
Forza(無印)|フラッグシップ。本体は小さいが電源ユニットは外付け
最近は新製品があまり出ていませんが、位置づけとしてはフラッグシップ。本体サイズが小さい のが特徴で、同じワット数でも他よりコンパクトです。
電源は「バラスト」と呼ばれる外部ユニット式で、こちらはやや大きめ。本体が小さいぶん持ち上げるときに軽く、取り回しは楽ですが、お値段はやや高め。本体の軽さを重視する人に向いています。
この機材が向いている人
- 灯体そのものの軽さ・取り回しを重視する人
- ハイパワー機(720クラス)でしっかり光量を出したい人
- バイカラー/フルカラーを使い分けたい人
関連レンタル機材(Forza 無印)
Forza FS|電源ユニット内蔵。スタジオ常設向き
「FS」は電源ユニットを内蔵したタイプ。その代わり本体は単純にサイズが大きく、シリーズの中でもボリュームのある系統です。容量が大きくなれば本体も大きくなるので、これは仕方のないところ。コンセントに挿しっぱなしで使える ので、設置場所が決まっているスタジオ用途に向いています。
この機材が向いている人
- スタジオに据え置きで常設したい人
- 外部バラストの取り回しを減らしたい人
- 商品撮影・インタビューを同じセッティングで繰り返す人
関連レンタル機材(FSシリーズ)
”]Forza FC|“ちょうどいい”バランス型。まずはここから
3年ほど前に登場したのがFCシリーズ。いわば 「フォルザ ちょうどいい」 という位置づけです。
- 本体サイズは 中間 くらい
- バラスト(電源ユニット)も少し小さくなった
- ケースも付属していて買い揃え・運用がしやすい
無印のコンパクトさと、FSの内蔵電源の便利さの“中間”を取った、文字どおり「ちょうどいい」系統。バイカラーもフルカラーも展開されているので、迷ったらまずFCから試すのがおすすめです。揃えやすさでも一番扱いやすいラインです。
この機材が向いている人
- 撮影ごとに持ち運びもするし、スタジオでも使う人
- 1灯目・標準セットとしてバランスよく選びたい人
- 商品紹介・インタビュー・小規模配信を1台でこなしたい人
関連レンタル機材(FCシリーズ)
ライト本体と一緒に借りておきたい周辺機材
スポットライトは、光を「どう柔らかくするか・どう絞るか」で仕上がりが大きく変わります。本体と一緒に、ソフトボックスやフレネルレンズもセットで試すのがおすすめです。
用途別に見るなら
スタジオに常設して、商品撮影・インタビューを安定して撮りたい人
→ 電源内蔵のFSシリーズ(FS-300C / FS-300B)。挿しっぱなしで運用が楽。
持ち運びもするし、スタジオでも使う。まず1灯そろえたい人
→ “ちょうどいい”FCシリーズ(FC-720C / FC-500C / FC-120B)。最初の標準セットに最適。
最大光量で、灯体の軽さ・取り回しを優先したい人
→ フラッグシップのForza無印(Forza 720B / Forza 500)。
まだ自分に合う色タイプ(バイカラー or フルカラー)が決めきれない人
→ まずバイカラーとフルカラーを1台ずつ短期レンタルで比較してから選ぶのが確実。
新着のライト機材もチェックしたい方はこちら:新着機材一覧
まとめ|色選びと灯数は「借りて試す」が一番確実
撮影用LEDライトは、デイライト・バイカラー・フルカラーという色タイプと、Forza無印・FS・FCというシリーズの違いを押さえれば、選ぶ基準がぐっとはっきりします。
ただ、バイカラーで足りるのかフルカラーまで要るのか、何灯あれば自分の現場が回るのかは、スペック表だけでは判断しづらい タイプの機材です。だからこそ、まず短期レンタルで実際に光らせ、ケルビンを動かし、必要な灯数を見極めてから揃えるのが、いちばん失敗が少ない方法です。
気になったモデルは、下のリンクから実際のレンタル在庫・スペックを確認してみてください。
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