ピンマイクの不満は、音質の前に「見た目」と「扱われ方」から始まります。演者の服の上でヘッドが目立つ。ケーブルは雑に扱われる。そして電波が切れたらその区間は戻ってこない。配信や収録を手がける、パンダスタジオ新潟の小林さんに Saramonic K9 を使った感想を聞いたら、この3つにそれぞれ答えが返ってきました。
見どころは冒頭、マイクヘッドを指でつまんで「これがね、とても小さいんですよ」と見せているところ。写真より動画のほうが、指との大きさの比較で伝わります。
小林さんが使っているSaramonic K9は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。受信機はデュアルチャンネルなので、演者2人までは1セットで足ります。
→ 演者につけるピンマイクのワイヤレス:
マイクヘッドが小さい=目立たない、服の中に仕込める
小林さんが「まずすごく良かった」と挙げたのが、マイクヘッドの小ささです。小さくて、なおかつかなり丈夫。演者につけたとき、ワイヤレスのケーブルは雑に扱われることも多く、服につけるときにヘッドが大きいと目立つ。K9 はヘッドが小さいので目立たずに収録できる、というのが一つ目の利点でした。
もうひとつ、ヘッドが小さいので「服の中に貼り付けて仕込む」ときにも目立たない。インタビューやドラマ仕立ての収録で、マイクを見せたくない場面に効きます。
この機材が向いていそうな人・現場
- 社長インタビューや採用動画で、スーツの襟元にマイクが見えるのを嫌がられたことがある企業の動画担当者
- 登壇者が毎回入れ替わるセミナーで、マイクの付け外しを演者本人に任せざるを得ない運営スタッフ
- 屋外ロケで風の音に悩まされ、風防を別に買い足した経験がある小規模な制作チーム
送信機で録音できるから、電波が切れても「後で編集でリカバーできる」
K9 はデジタルのワイヤレスなので音声がクリア、というのに加えて、送信機(演者が身につけるレコーダー側)に録音機能が入っています。万が一ワイヤレスの電波が切れることがあっても、こちらで録音を回しておけば、後で編集でリカバーできる。小林さんはこれを「非常に心強い」と言っていました。
電波が切れる確率は低くても、切れたときの被害は「その区間の音が無い」という取り返しのつかないものです。送信機側の録音は、その保険が本体に最初から入っている、ということになります。
風防が最初から付いている。屋外で効く「気の利いたオプション」
動画の中で「マイクの風防ってありましたっけ」「ふかふか」とやりとりしているのがこの話です。風防はよく別売りになっていることが多いのに、K9 には付いている。これがあると屋外で風に吹かれる音が少なく収録できるので、「こういった気の利いたオプションも一緒にセットになっている」のが屋外では使いやすい、という評価でした。
室内でも電波の飛びがよく、デジタルなので電波やノイズの点で安定している。屋外・屋内ともに使いやすいんじゃないか、というのが小林さんのまとめです。
ピンマイクのワイヤレスを借りる前のチェックリスト
| 確認項目 | K9 の場合(小林さんの発言より) |
|---|---|
| ヘッドの大きさ・目立ち方 | 小さい。服の中に仕込んでも目立たない |
| ケーブルの丈夫さ | 「かなり丈夫」。演者に雑に扱われても耐える前提 |
| 電波が切れたときの保険 | 送信機に録音機能。後から編集で差し替え可 |
| 風防 | 付属。屋外で別途用意しなくてよい |
| 同時に使える本数 | 受信機がデュアルチャンネル=演者2人まで1セット |
| 免許・帯域 | B帯のデジタルUHF【要確認:使用条件は商品ページで】 |
→ このチェックリストを自分の現場で埋めるなら:
レンタルで試す価値があるところ
ピンマイクは「演者につけてみないと分からない」機材の代表です。服の素材で擦れ音が出るか、ヘッドがどれくらい隠せるか、送信機のポケットへの収まり。どれもスペック表には書いていません。1セット借りて、実際に出る演者の服で試しておくと、本番の付け方が決まります。
ハンドマイクをそのままワイヤレスにしたい現場なら、同じ K9 シリーズのプラグオン送信機 XTX という選択肢もあります。
→ ハンドマイクをワイヤレス化するなら(XTX 送信機2台+受信機1台):
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演者の服で試してから本番に臨むのが、音のトラブルを減らす一番の近道です。
