PTZカメラの高さは、三脚の伸びる範囲で決まっていました。E-IMAGE(イーイメージ)がIBC 2026で見せていたのは、その前提を外す電動昇降ポールです。GAM360はPTZカメラを載せたまま最大3.75mまで上がり、しかもその昇降を、PTZカメラ本体のパン・チルト・ズームと同じコントローラーで操作します。最大10チャンネル。カメラ1が左のPTZ、カメラ2が右のPTZ、チャンネル3がポールの上下、という具合です。
ブースでは2本のジョイスティックを持つCTR200(右でPTZ、左で昇降)と、小型PTZカメラ向けの新シリーズD-SLIMも実演してもらいました。D-SLIMはプリセット3か所、有線の簡易コントローラー標準付属、ワイヤレスリモコンはオプション。取材班の「上下を繰り返し往復させられますか」という質問への答えまで、動画に入っています。
動画で見た方が早いのは、CTR200の実演です。右スティックでPTZカメラが振れ、左スティックで支柱が上下し、両方を同時に動かす。「カメラの高さも演出の一部にする」がどういうことか、10秒で伝わります。後半、D-SLIMがプリセット位置に向かってすっと動く場面も。
GAM360・CTR200・D-SLIMは新製品で、パンダスタジオレンタルではまだ扱っていません。E-IMAGEの製品としては、折り畳み式の撮影台を取り扱い中です。
→ 同じE-IMAGEの現行取り扱い品。カメラ台・ステージ台に:
GAM360:最大3.75m、10チャンネルのコントローラーでPTZと昇降を一括
担当者の説明を順に。GAM360は最大3.75mまで上げられる電動ポール。操作はこのコントローラーで、最大10チャンネルを制御できる。チャンネル1で一番左のPTZカメラが動き、画面を見ながら調整。チャンネル2はカメラ2で、ズームも調整。チャンネル3でGAM360の昇降を制御する。
ポイントは、昇降がPTZカメラと同じ操作系に載っていることです。ホールの後方から「2カメ、もう50cm上げて」がコントローラーの手元で済む。ステージの前に人が立って画が抜けなくなったとき、カメラを上げてかわす。三脚では機材のところまで走らないとできない操作です。
※E-IMAGE GAM360(電動昇降ポール)と10ch対応コントローラーは、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
CTR200:2本のジョイスティック。右でPTZ、左で昇降、同時操作
次は別のコントローラー、CTR200。GAM260(GAM360の兄弟機と思われる電動ポール)と、その上のPTZカメラに接続。2本のジョイスティックで、右のスティックでPTZカメラを操作し、左のスティックで支柱の昇降を操作する。両方を同時に操作でき、ズームもここで直接調整できる。
「PTZの首振りとクレーンの上下を同時に」という操作は、ジブやクレーンのオペレーターが両手でやっていることに近いです。それを1人のPTZオペレーターの手元に落としてきた、と言えます。
※E-IMAGE CTR200(2ジョイスティックのコントローラー)とGAM260は、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
→ PTZ本体側の操作なら、現行のPTZコントローラーはレンタル中(E-IMAGEの昇降制御とは別系統です):
D-SLIM:小型PTZ用の新シリーズ。Data Box経由で業務用コントローラーにも、プリセット3か所
「次に小さいモデル」として、新しいD-SLIMシリーズの2製品。小型PTZカメラ用のスタンドで、こちらも電動。Data Boxを介して先ほどの業務用コントローラーに接続できる。標準では簡易的な手元コントローラー(有線)が付属し、下降・上昇と3つの位置をプリセットできる。ワイヤレスリモコンはオプション。
ここで取材班が質問しています。「これも標準付属ですか」→ ワイヤレスはオプション、標準は有線コントローラー。「2つの位置を決めておくことはできますか」→ プリセットは3か所まで登録でき、1を押すと位置1に移動する。「位置1と2の間を繰り返し往復させることはできますか」→ その機能は現在ないが、要望が増えれば開発は可能。通常のPTZ運用では必要な高さに合わせた後は固定して水平方向の旋回で撮るので、上下の往復は一般的ではないが、技術的には容易。「展示会のデモ版では支柱を繰り返し上下させている」。
この最後のやり取りは、レンタル屋の目線で言うと大事です。往復機能を求めたのは、展示会ブースや店頭サイネージで「動き続けるカメラ」を見せる用途を想定してのこと。いまの製品は「配信・収録のためのカメラ高さ調整」に絞られている、と理解しておくと期待値が合います。
※E-IMAGE D-SLIMシリーズ(2製品)・Data Box・ワイヤレスリモコンは、現時点では新規取り扱い候補として紹介しています。パンダスタジオレンタルでのレンタル開始が決定しているものではありません。商品ページ公開後、この記事にもリンクを追加する予定です。
→ カメラを高い位置・真上に置く用途の現行品。俯瞰・手元撮影に:
この機材が向いていそうな人・現場
- ホール後方のPTZカメラが、立ち上がった観客や登壇者の前の演台で抜けなくなることが多いセミナー配信チーム(GAM360)
- PTZ複数台をワンオペしていて、「高さ」も手元で変えたいオペレーター(CTR200)
- 小型PTZ(OBSBOTやTail Air級)を教室・会議室に常設し、席の配置に合わせて高さをプリセットで切り替えたい企業・学校(D-SLIM)
持ち帰り:E-IMAGEの電動昇降シリーズ、動画の説明から
| 製品 | 役割 | 特徴(動画内の説明) | 付属・オプション |
|---|---|---|---|
| GAM360 | 電動昇降ポール(大) | 最大3.75m。10chコントローラーでPTZと同時制御 | — |
| GAM260 | 電動昇降ポール | CTR200との組み合わせで実演 | — |
| CTR200 | コントローラー | 2本ジョイスティック。右PTZ・左昇降、同時操作、ズームも | — |
| D-SLIM(2製品) | 小型PTZ用電動スタンド | プリセット3か所。Data Box経由で業務用コントローラー接続 | 有線コントローラー標準/ワイヤレスリモコンはオプション |
※耐荷重、電源、制御プロトコルは動画内で語られていません。取り扱い検討時に確認します。
レンタルで試す価値があるところ
「カメラの高さを本番中に変える」は、やってみると演出の道具になります。登壇者が立ったら上げる、着席したら下げる、質疑で会場を見せるときは一番上から俯瞰。いまレンタルで再現するなら、俯瞰三脚やハイスタンドで高さを固定して撮り、「ここで高さを変えたかった」場面を本番の録画からメモしておく。その回数が多ければ、GAM360のような電動昇降を入荷したときに最初に借りる理由になります。
用途別に探すなら
PTZカメラとコントローラーをまとめて見たい人
三脚・スタンド類を探している人
→ 三脚を検索
展示会で見た新製品が入荷したかを確かめたい人
→ 新着機材一覧
PTZカメラの「高さ」を手元で操作する、という提案でした。GAM360・CTR200・D-SLIMは取り扱いが決まればこの記事にリンクを追加します。3日目の最後は機材を離れて、Day2の記事で予告していたApple Museumへ実際に行ってきました。
📦 PTZの次の軸は、高さ。
IBC 2026取材シリーズの動画は、撮れたものから順にPANDASTUDIO TVで公開しています。
→ 新着機材一覧(展示会で見た製品の入荷チェックに)
→ 映像制作・撮影技術のセミナー情報
→ PANDASTUDIO TV でIBC 2026取材動画をチェックする
出典:パンダスタジオ IBC 2026 アムステルダム取材動画「IBC Day3 03 E IMAGE Rough v01 2」(2026年9月13日収録)
※製品名・仕様・発売時期は取材時のブース担当者の説明(字幕)に基づくもので、収録時点の情報です。掲載のレンタル商品は商品一覧(2026年7月版)でIDの実在を確認済みです。
