スイッチャーを借りるとき、一番困るのは「結局どこに何を挿すのか」です。スペックはカタログにあっても、接続図は自分で描かないといけない。この動画はローランドの伊藤さんが2つのシステム例を接続図で説明しているので、そのまま持ち帰って自分の機材に当てはめられます。
機材屋チャンネルの「【接続解説】Roland V-1-4Kはこう繋ぐ!システム例をご紹介」。本編の解説動画の続きとして、「設備として導入したときにどう接続されるのかイメージが欲しい」という社長のリクエストに答える10分です。
※この動画はパンダスタジオの動画ではありません。「機材屋チャンネル|provideokizaiya」さんの公開動画を、参考になった動画として紹介しています。
接続図そのものは動画で見た方が早いです。特に出力5系統がそれぞれどこに向かうか(4Kレコーダー/プロジェクター/返しモニター/マルチビュー/配信PC)を線で追えるので、文章より一発で分かります。
動画のRoland V-1-4Kは、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。下の接続パターンで自分の機材リストを埋めたら、足りないものごと一緒に借りるのが近道です。
→ Roland V-1-4K:
パターン1:小規模セミナーの「4K収録がメイン、HD配信がサブ」
伊藤さんの最初のシステム例です。動画の説明を、入力と出力に分けて書き起こしました(入力の端子番号は動画で明言されていないので、Graphics Presenter専用の5番以外は当方で割り当てています)。
| 端子 | つなぐもの | ポイント |
|---|---|---|
| HDMI IN 1〜3 | 4Kカメラ×3 | 4Kのまま入力 |
| HDMI IN 4 | スライド用PC | HDで入れてよい。コンバーター不要で4Kカメラと混在スイッチング |
| HDMI IN 5 | Graphics Presenter用PC | 4Kでテロップを入れられる |
| HDMI OUT 1 | 4Kレコーダー | プログラムアウトをそのまま4K収録 |
| HDMI OUT 3 | 会場プロジェクター | スライドPCだけをアサインしてHDにダウンコンバート |
| HDMI OUT 4 | 演者用の返しモニター | 分配器やマトリックス不要で本体から出せる |
| HDMI OUT 5 | オペレーター用マルチビュー | 固定 |
| USB STREAM | 配信PC(Zoom等) | USB用スケーラーで配信だけHDに落とす |
| AUDIO IN(XLR) | 音声ミキサーの出力 | マイクはミキサーで手前にまとめてラインで入れる |
「収録は4K、配信はHD」のダブル運用が1台で組める、というのがこの図の主張です。社長が「配信でやった内容を4Kで残せるのが個人的にかなり嬉しい」「見逃し配信でもっと綺麗なものを出せる」と言っていたのは、アーカイブをYouTubeに上げているセミナー主催者ならうなずくところだと思います。伊藤さんも「切り間違えたところだけ元素材をインサートすればいい」と、後編集を前提にした言い方をしていました。
パターン2:カメラ1台のROIウェビナー
2つ目は「HDで収録、HDで配信」の、ROIを使った構成。入力は固定の4Kカメラ1台とプレゼン用PCだけ。出力側はパターン1と同じバリエーションが組めます。社長の「すごいコスパがいい」「コスパもタイパもいい」に対して、伊藤さんが「機材のコストも時間のコストもギュッと圧縮できる」と答えていました。カメラマン・エンジニアの人件費まで含めた総コストの話です。
ここが引っかかる:USB端子は1つ。配信しながらVenuSetは使えない
動画の中で一番実務的な情報がここです。社長が「iPadのRemoteとVenuSetを2台同時にWi-Fiでつなげるか」と聞いたのに対する答え。
- iPadをWi-Fi(LAN)でつなぐ場合、RemoteとVenuSetの同時使用はできない。切り替えて繋ぎ直す
- LANでRemote、USBでVenuSetという分け方は可能
- ただしUSB端子は1つなので、PCに配信映像をUSBで送りながらVenuSetをUSBで使うことはできない
伊藤さんの結論は「RemoteかVenuSetかどちらかに決めて、USBは配信用に残す」。詳しいオペレーターならRemote、イベント会場のディレクターや企業のクライアントが簡単に切り替えたいならVenuSet、という使い分けです。USBを配信以外に使いたい場合は、HDMI OUTからUSBキャプチャーを経由して配信PCへ送る組み方も紹介されていました。ローランドのUVC-01のようなキャプチャーを1台足せば解決します。
この動画が参考になりそうな人・現場
- 会議室での月例セミナーを「4Kで残しつつZoomで配信」したい企業の広報・人事担当者
- iPadでの操作を前提に考えていて、RemoteとVenuSetの違いを知らなかった人
- レンタル機材の申込前に、ケーブル・キャプチャー・レコーダーまで含めた機材リストを作りたい人
レンタルで試す価値があるところ
接続図が分かっても、会場に持ち込むと「HDMIを10m引いたら映らない」「プロジェクターがOUT 3のダウンコンバート信号を受けない」といったことが起きます。パターン1を本番でやるなら、レコーダー・光HDMIケーブル・キャプチャーまで同じ組み合わせで一度リハーサルを組んでおくと、当日の不安がほぼ消えます。V-1-4K単体ではなく、周辺ごと借りて試すのがおすすめです。
Roland V-1-4Kと、接続図に出てきた周辺機材のレンタルはこちら
→ Roland V-1-4K:
USBを配信以外に使いたいときの、HDMI→USBキャプチャー。
→ Roland UVC-01:
4Kカメラを離れた位置に置くときの、光ファイバーHDMI。
→ HDMIケーブル 10m(光ファイバーHDMI):
用途別に探すなら
4Kで収録するレコーダーを探したい人
→ レコーダーを検索
ローランドの周辺機器・スイッチャーをまとめて見たい人
最新の入荷機材をチェックしたい人
→ 新着機材一覧
📦 接続図を持ち帰ったら、足りない機材ごと借りてリハーサルを一度。
「配信しながらVenuSet」の落とし穴は、事前に知っていればキャプチャー1台で回避できます。
