スペックから実写まで!Viltrox AF 15mm F1.7 AIR STM 性能完全ガイド

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

ソニーのEマウント(FEマウント)ユーザーの間で、圧倒的なコストパフォーマンスと優れた描写力によって注目を集めるサードパーティレンズブランド「Viltrox(ビルトロックス)」。その最新ラインナップの中でも、超広角かつ大口径でありながら驚異的な軽さを実現した「Viltrox AF 15mm F1.7 AIR STM ASPH ED IF」は、スチル撮影からVlog動画撮影までマルチにこなす高性能な単焦点レンズです。本記事では、このレンズの基本スペックや光学性能、ソニー製ミラーレスカメラと組み合わせるメリット、そして具体的な活用シーンや撮影テクニックまで、その実力を徹底的に解説いたします。プロフェッショナルな現場から日常のクリエイティブな表現まで、新たな映像体験をもたらす本レンズの魅力を余すことなくお届けします。

Viltrox AF 15mm F1.7 AIR STMの基本スペックと4つの魅力

フルサイズ対応の超広角15mmと開放F1.7の明るさ

本レンズは、ソニーEマウント(FEマウント)のフルサイズセンサーに対応した15mmの超広角単焦点レンズです。15mmという極めて広い画角は、人間の視野を遥かに超えるダイナミックな世界を1枚のフレームに収めることができ、屋内での広角撮影や狭いスペースでの自撮り、広大な大自然の風景描写に最適です。さらに、開放F1.7という極めて明るい大口径仕様により、超広角レンズでありながら美しい背景ボケを生み出すことができ、主役となる被写体を際立たせた表現が可能となります。このF値の明るさは、夕暮れ時や夜間のスナップ、さらには天体撮影においてシャッタースピードを稼ぎ、ノイズを抑えたクリアな描写を実現するための強力な武器となります。

また、大口径レンズにありがちな周辺減光や歪曲収差も高度に制御されており、絞り開放から画面周辺部まで安定した光量と解像度を維持します。これにより、光量の少ない厳しい撮影環境下でも、三脚などの機材に依存することなく、手持ちでの自由な撮影アプローチが可能になります。フルサイズカメラのポテンシャルを最大限に引き出しつつ、表現の幅を広げてくれるスペックとなっています。

圧倒的な携行性を実現する軽量コンパクト設計

「AIR」の名を冠するにふさわしく、本レンズは圧倒的な軽量・コンパクト設計を実現しています。レンズ単体の重量は驚異的な軽さに抑えられており、カメラ本体に装着した状態でもシステム全体のバランスを損なうことなく、長時間の片手持ち撮影や歩き撮りを快適にサポートします。鏡筒には高品位なエンジニアリングプラスチックなどの軽量素材を採用しつつも、マウント部には金属製パーツを使用することで、プロの現場での頻繁なレンズ交換にも耐えうる高い耐久性と剛性を確保しています。手のひらに収まるサイズ感は、普段使いのバッグに常時忍ばせておいても全く苦にならないため、日常の決定的な瞬間を逃さない常用スナップレンズとしても最適です。

機材の総重量を少しでも減らしたい登山や旅行、機動力が求められるストリートスナップにおいて、この圧倒的な軽さは他には代えがたいアドバンテージとなります。ジンバルやスタビライザーを使用した動画撮影時にも、モーターへの負荷を最小限に抑えることができるため、よりスムーズで安定したカメラワークを可能にし、長時間のオペレーションでも撮影者の身体的負担を劇的に軽減します。

静粛かつ高速なオートフォーカスを実現するSTM(ステッピングモーター)

オートフォーカス駆動系には、最新のSTM(ステッピングモーター)を採用しています。これにより、極めて静粛かつ高速、そして正確なピント合わせを実現しており、静止画撮影時の決定的な一瞬を逃さない高速なレスポンスを発揮します。特に動画撮影においては、フォーカシングに伴う駆動音がマイクに混入するリスクを極限まで低減できるため、外付けマイクを使用するVlog動画撮影やインタビュー撮影でも、極めてクリアな音声を収録することが可能です。被写体が激しく動くスポーツシーンやストリートスナップでも、カメラのオートフォーカス性能と連動してスムーズに追従し、ピントを合わせ続けます。

さらに、STMによる滑らかな駆動は、フォーカスが手前から奥へと移動する際の急激な変化を抑え、映画のようなシネマティックで自然なピン送り表現を可能にします。静止画・動画の双方において、フォーカス周りのストレスを一切感じさせない快適な操作性を提供し、クリエイターが構図や演出のみに集中できる環境を整えてくれます。

高画質を両立する光学設計(ASPHレンズおよびEDレンズの採用)

優れた軽量化と高画質を両立させるため、本レンズにはASPH(非球面)レンズやED(特殊低分散)レンズを含む高度な光学設計が導入されています。超広角レンズで発生しやすい球面収差や歪曲収差を、非球面レンズを効果的に配置することで徹底的に補正し、画面の四隅に至るまで歪みのないまっすぐな線を忠実に描写します。また、色にじみの原因となる軸上色収差や倍率色収差をEDレンズによって極限まで抑え込むことで、明暗差の激しい逆光シーンや夜景の強い点光源を撮影する際にも、シャープでヌケの良いクリアな画像を提供します。

光学エレメント種類 主な役割と効果
ASPH(非球面)レンズ 歪曲収差や球面収差を高度に補正し、周辺部までシャープに描写。
ED(特殊低分散)レンズ 色にじみ(色収差)を極限まで低減し、クリアな発色と高いコントラストを実現。
高透過率コーティング ゴーストやフレアを抑制し、逆光時でもクリアなコントラストを維持。

さらに、レンズ表面には独自の多層膜コーティングが施されており、逆光時のコントラスト低下やゴースト・フレアの発生を効果的に抑制します。これにより、日中の屋外撮影や強い照明があるステージ撮影など、過酷なライティング条件下でも、被写体の質感や色彩を鮮明に再現する優れた描写力を発揮します。

ソニーEマウントで超広角単焦点レンズを使用する4つのメリット

広大な画角を活かしたダイナミックな遠近感の表現

ソニーのフルサイズEマウントカメラに15mmという超広角単焦点レンズを装着することで、標準レンズや中望遠レンズでは決して得られない、ダイナミックなパースペクティブ(遠近感)を表現することができます。手前にある被写体を極端に大きく写し、背景を遥か彼方へと押し出すような描写は、視覚的なインパクトを強く与え、見る者を写真の世界へと引き込む力を持っています。このパースペクティブ効果を活かすことで、日常の見慣れた光景であっても、非日常的でドラマチックなアート作品へと昇華させることが可能になります。

特に建造物のパノラマや広大な自然風景において、その広がり感を1枚の静止画や動画フレームに余すことなく収めることができるため、撮影のフィールドが大きく広がります。単焦点レンズならではの設計の無理のなさが、歪みの少ない直線描写を可能にし、都市のビル群や室内の建築美をパースを効かせながらも正確に美しく描き出します。

大口径F1.7がもたらす豊かなボケ味と優れた暗所撮影性能

一般的な広角ズームレンズでは、開放F値がF4やF2.8にとどまることが多いのに対し、本レンズは単焦点ならではのF1.7という圧倒的な明るさを誇ります。この大口径F1.7は、被写体に極限まで近づくことで、超広角レンズでありながら背景を大きく、そして柔らかくぼかす表現を可能にします。ピント面のスノッブな鋭さと、背景のなだらかなボケ味の対比が、被写体の立体感をより一層際立たせ、ポートレートやクローズアップ撮影において無二の個性を放ちます。

また、この明るさは暗所撮影時に極めて大きなメリットとなります。光量の少ない室内や夜間のストリート、あるいは三脚の使用が制限されている場所でも、カメラ側のISO感度を必要以上に上げることなく、高速なシャッタースピードを維持して手ブレを防止できます。ソニー製センサーの優れた高感度耐性と相まって、ノイズの極めて少ない、クリアでディテール豊かな美しい夜景や室内写真を創り出すことができます。

軽量レンズならではのフットワークの軽さと機動性の向上

ソニーの高画質なミラーレスシステムは、カメラ本体がコンパクトであるからこそ、組み合わせるレンズの重量がシステム全体の取り回しを大きく左右します。Viltrox AF 15mm F1.7のように軽量なレンズを選択することで、システム全体の機動力が飛躍的に向上します。長時間の持ち運びでも疲労が蓄積しにくいため、普段は躊躇してしまうようなアングルへの挑戦や、長距離を歩き回るロケーションハンティングにも積極的に出かけることができます。撮影者のフットワークが軽くなることは、結果としてより多くの撮影機会を生み出し、優れた作品創りへと直結します。

また、小型軽量なシステムは被写体となる人物に威圧感を与えにくいため、自然な表情を引き出すストリートスナップや、旅先でのドキュメンタリー撮影でも大きな効果を発揮します。バッグの隙間にすっきりと収まるサイズ感は、サブレンズとして常に携行するのにも最適であり、撮影の可能性をどこまでも広げてくれます。

ソニー製カメラの高度な被写体認識AF機能との親和性

ソニーのミラーレスカメラは、業界をリードするリアルタイム瞳AFやリアルタイムトラッキング、さらにはAIプロセッシングユニットによる詳細な被写体認識(人物、動物、乗り物など)など、極めて高度なオートフォーカスアルゴリズムを搭載しています。Viltrox AF 15mm F1.7は、ソニーの純正レンズ用通信プロトコルに完全に対応する電子接点を備えているため、これらのカメラ本体側の強力なAF機能を損なうことなく、その恩恵をフルに享受することができます。

これにより、超広角での撮影中であっても、画面内の隅にいる人物の瞳を瞬時に検出し、ピンボケの心配をすることなく構図作りに集中することができます。ジンバルに載せて歩き撮りを行う際も、カメラ側が自動で被写体を追いかけ続けるため、ワンマンオペレーションでの動画制作においてプロクオリティの映像を確実かつ容易に収録することができます。

動画からスチルまで対応する4つの主な撮影シーンと活用法

歩き撮りや自撮り撮影を快適にするVlog動画撮影

動画共有プラットフォームやSNSの普及に伴い、Vlog(ビデオブログ)の需要は急速に高まっています。自撮りを行うVlogにおいて、15mmという超広角の画角は、カメラを向けた撮影者の顔だけでなく、その周囲の背景や現地の雰囲気をしっかりと1フレームに収めることができるため、視聴者に対して臨場感溢れるストーリーを伝えることができます。腕を伸ばしての手持ち撮影でも顔が画面一杯にアップになりすぎず、適切な余白を保った美しい構図が維持できます。

さらに、本レンズの驚異的な軽さは、ミニ三脚やハンドグリップに装着して片手で長時間保持しても手首への負担が少なく、アクティブな歩き撮りを強力にサポートします。静粛なSTMモーターが駆動音を拾わせないため、音声のクリアさを最優先にしたいトーク系のVlog撮影でも、ノイズフリーでプロフェッショナルなオーディオ収録が可能となり、動画全体のクオリティを格段に向上させます。

ディテールまで鮮明に描写する広大な風景写真

広大な山岳地帯、果てしなく広がる海、あるいは緻密な構造美を持つ都市の建築群など、風景写真において超広角15mmレンズは必須とも言える存在です。非球面レンズとEDレンズを贅沢に配した光学系が、木々の葉の1枚1枚、ビルの窓ガラスの細部までを余すことなく高精細に描き切ります。コントラストが高くシャープな描写特性により、朝霧に包まれた山肌のグラデーションや、夕日に照らされた雲のディテールを非常にドラマチックに表現することができます。

風景撮影では絞りをF5.6〜F11程度まで絞り込むことで、画面の周辺部まで極めて均一でシャープな解像度を得ることができます。歪曲収差が高度に補正されているため、水平線やビルの垂直線を画面端に配置しても不自然な歪みが生じず、安定感のある美しく整ったランドスケープ写真を残すことができます。

F1.7の明るさを最大限に活かした星景・夜景撮影

満天の星空を美しく捉える星景撮影は、レンズの広さと明るさの両方が極限まで要求される過酷なジャンルです。Viltrox AF 15mm F1.7は、その両方の要求を満たす星景撮影の即戦力となります。15mmの画角によって、地上の山々や木々のシルエット(景観)をダイナミックに入れ込みながら、夜空に広がる天の川を壮大なスケールで写し出すことができます。開放F1.7の明るさは、星の光を最大限に集め、星が点として写るようにシャッタースピードを数秒から十数秒に抑えることを可能にし、地球の自転による星の流れを防ぎます。

また、サジタルコマフレアと呼ばれる、画面周辺部の点光源が歪んで写る現象も効果的に抑制されているため、画面中央部だけでなく周辺の星々まで歪みのない美しい点として描写できます。都市の夜景撮影においても、街灯やオフィスの明かりをシャープかつクリアに描写し、幻想的な夜の空気感を鮮やかに表現します。

超広角ならではのパースを活かした近接・スナップ撮影

このレンズは風景や動画だけでなく、日常の街歩きにおけるストリートスナップでも独特の力を発揮します。特に超広角レンズ特有のパースペクティブを意識し、被写体に大胆に近づく(近接撮影)ことで、主役となる花や料理、ペットなどを強調しながら、背景の街並みを広く写し込むという印象的な表現が可能です。最短撮影距離が短く設計されているため、被写体にレンズ先端をぶつけそうな距離まで近づくことができ、そこから生まれる豊かなボケ味と広角の広がりの融合は、標準レンズでは決して真似のできない世界を作り出します。

都市のスナップにおいては、ビルの谷間から空を見上げるローアングル撮影や、地面すれすれから撮影するハイパースペクティブ撮影など、カメラの可動式モニターを活用した自由なアングルからのアプローチが効果的です。軽量コンパクトな本レンズだからこそ、アクロバティックな撮影姿勢も難なくこなし、ありふれた日常をクリエイティブなアートワークへと変化させます。

他社製広角レンズと比較したViltroxレンズの4つの優位性

驚異的なコストパフォーマンスと優れた実用性

ソニー純正のGマスター(GM)やGレンズシリーズなど、高性能な超広角レンズは魅力的ですが、その多くは非常に高価格であり、趣味や副業で撮影を行うクリエイターにとっては大きな投資となります。これに対し、Viltrox AF 15mm F1.7は、プロユースにも耐えうる高い光学性能とビルドクオリティを備えながら、驚異的な低価格を実現しています。この圧倒的なコストパフォーマンスにより、予算が限られているクリエイターであっても、画質や機能を妥協することなく、システムに超広角単焦点レンズを組み込むことができます。

単に「安い」だけでなく、金属パーツを用いた強固なマウント、優れた操作性のフォーカスリング、実用性の高い高速AFなど、撮影現場でのハードな使用に耐えうる実用的な信頼性を確保している点が、世界中の多くの写真家や映像作家から熱烈に支持されている理由です。余った予算を三脚やフィルター、ライティング機材などの他の撮影機材に回すことで、撮影システム全体の完成度を高めることにも貢献します。

ジンバルやドローンへの搭載も容易な軽さとサイズ感

動画制作において、カメラをスタビライザー(ジンバル)に載せて撮影を行う場合、レンズの「重さ」と「全長(サイズ)」はセッティングの難易度を大きく左右します。大口径の広角ズームレンズや重い他社製単焦点レンズでは、ジンバルのモーターに大きな負荷がかかり、長時間の使用でエラーが発生したり、持ち運ぶ機材一式が重くなって撮影者の体力を奪ってしまいます。しかし、極めてコンパクトで軽量な本レンズは、小型のジンバルであっても完璧にバランスを取ることが可能であり、セットアップも瞬時に完了します。

また、ドローンに搭載して空撮を行う際にも、この軽量さは飛行時間の最大化や機体の安定性に直接貢献します。レンズ全体の重量が軽いため、カメラの重心がフロントヘビーにならず、パンやチルトなどのカメラワークをジンバルが極めて滑らかに制御できます。これにより、まるで映画のようなダイナミックで安定したブレのない移動ショットを、誰でも簡単に実現することができます。

動画撮影に適した静粛なインナーフォーカス(IF)構造

本レンズは、フォーカシングの際にレンズの全長が変化しない「インナーフォーカス(IF)構造」を採用しています。一般的な外繰り出し式のレンズでは、ピント合わせのたびにレンズの前群が前後に動くため、レンズの重心が微妙に変化してしまいます。ジンバルで使用している際にこの重心変化が起きると、ジンバルのモーターに余計な負荷がかかり、微小なブレの原因となることがあります。インナーフォーカス構造であれば全長が不変なため、重心が完全に一定に保たれ、ジンバルとの組み合わせにおけるトラブルを完全に防ぎます。

さらに、レンズ内部の密閉性が高まるため、ホコリや水滴がレンズ内部に侵入しにくくなるという物理的な耐久性のメリットももたらします。また、フォーカス時に最前面のレンズが回転しないため、風景撮影などで多用される円偏光(C-PL)フィルターや可変NDフィルター、角形フィルターホルダーを装着した状態でも、フィルターの位置ズレを気にすることなく快適にフォーカシングを行うことができます。

ファームウェアアップデートに対応した最新の接続ポート搭載

サードパーティ製のレンズを使用する上でユーザーが最も懸念する点の一つが、カメラ本体のシステムアップデートに伴う互換性の問題です。ソニーが新しいカメラボディをリリースしたり、既存のカメラのファームウェアを更新した際、サードパーティ製レンズのオートフォーカスが正常に動作しなくなるなどのリスクがあります。Viltrox AF 15mm F1.7は、レンズのマウント部付近に最新のUSB Type-C接続ポートを直接搭載しており、この懸念を完全に払拭しています。

専用のドックや中継機器を必要とせず、一般的なUSBケーブルをPCとレンズに直接接続するだけで、メーカーが提供する最新のファームウェアへ簡単にアップデートすることが可能です。これにより、最新のカメラボディが発売された際にも迅速に互換性を最適化し、新機能への対応やフォーカスアルゴリズムのさらなる向上など、レンズの性能を常に最新の状態で維持しながら、末永く安心して愛用し続けることができます。

Viltrox AF 15mm F1.7の表現力を高める4つの撮影テクニック

超広角の歪みを効果的に利用したパースペクティブ構図

15mmという超広角レンズを使いこなすための第一のステップは、パースペクティブ(遠近感の歪み)を意図的にコントロールすることです。超広角レンズは、レンズを少し傾けるだけで、直線が斜めにすぼまっていくような強いパースペクティブが発生します。この特性を活かし、例えば、背の高いビル群を撮影する際にカメラを大胆に上へと向けることで、ビルが空に向かって収束していくような、圧倒的な高さを強調する構図を作ることができます。また、真っ直ぐに伸びる道路や線路、並木道の中心にカメラを据えれば、奥行き感を強調した、視線を中央へ引き込む1点透視図法的な美しい構図を作り出すことができます。

逆に、歪みを最小限に抑えて自然な風景や室内空間を美しく見せたい場合には、カメラの「水準器」を必ずオンにし、カメラが地面に対して完全に「水平・垂直」になるように維持して撮影します。この2つのアプローチ(あえて傾けて歪みを活かすか、水平垂直を厳密に保つか)を明確に意識して使い分けることが、超広角レンズによる表現のプロクオリティへとつながります。

被写体に大胆に接近して背景をぼかす近接撮影の手法

超広角レンズは「広い範囲を写すもの」と考えがちですが、大口径F1.7のポテンシャルを最大限に引き出すためには、「極限まで被写体に近づく」撮影を強くお勧めします。主役となる被写体(花、料理、ペット、あるいは印象的な小道具など)に対して、レンズの最短撮影距離の限界まで思い切って接近します。このとき、絞り値を開放のF1.7に設定することで、手前の被写体はカミソリのようにシャープに切り取られ、一方でその背後にある景色は、超広角ならではの広い写り込みを維持しながらも、美しくなだらかにボケていきます。

この「パースペクティブの効いた広角感」と「大きなボケ味」のコントラストは、標準レンズやマクロレンズでは決して表現できない独自の立体感とドラマを生み出します。背景に光を放つ街灯やイルミネーションを配置すれば、美しい円ボケ(玉ボケ)を作り出すこともでき、夜のストリートやポートレートにロマンチックな雰囲気を追加することができます。

開放F1.7を活かして三脚なしで夜景を美しく捉える設定方法

夜景撮影や光量の極端に少ない室内撮影において、三脚を立てて長時間露光を行うことは王道ですが、三脚の使用が禁止されているエリアや、身軽にスナップを楽しみたい状況ではそれが叶いません。そこで、開放F1.7という圧倒的な明るさを武器に、手持ち撮影での夜景攻略テクニックを実践しましょう。まずはカメラの撮影モードをマニュアル(M)または絞り優先(A)にし、F値をF1.7に設定します。次に、シャッタースピードが手ブレを起こさない限界値(15mmの超広角であれば、1/15秒〜1/30秒程度まで手持ちで粘ることが可能です)になるように調整します。

ソニーのカメラに搭載されているボディ内手ブレ補正を有効にしていれば、1/10秒といったスローシャッターでも手ブレを完全に抑え込むことができます。ISO感度は、シャッタースピードの確保に応じて自動(ISO AUTO)に設定しておき、上限をISO 3200〜6400程度に抑えておくことで、ノイズのないクリアなディテールを維持した、息をのむような美しい夜のシーンを手持ちだけで手軽に記録することができます。

ジンバルと組み合わせた滑らかなカメラワークによる動画表現

本レンズの軽量さと15mmの超広角は、ジンバル(スタビライザー)を組み合わせた動画撮影において、真価を発揮します。超広角レンズは画角が広いため、少しのカメラの移動であってもダイナミックな景色の変化として映像に現れます。ジンバルに装着して歩く際、ただまっすぐ進むだけでなく、地面に極めて近い位置を滑らせるように移動する「ローアングル・ローアングルパス」や、被写体の周りを回るように移動する「軌道(オービット)撮影」を行うことで、ドローンやプロのシネマクレーンで撮影したかのような臨場感のある映像表現が可能です。

また、フォーカスモードをカメラの「リアルタイムトラッキング」に設定しておくことで、ジンバルを激しく動かしてもピントは被写体の瞳や顔に吸い付き続けます。レンズ自体のフォーカス音も無音に近いため、被写体の吐息や周囲の自然な環境音を損なうことなく、没入感の高いシネマティックな映像作品をワンマンオペレーションで創り上げることができます。

よくある質問(FAQ)

Q1. Viltrox AF 15mm F1.7は、ソニーのAPS-Cサイズセンサー搭載カメラでも使用できますか?

はい、問題なくご使用いただけます。ソニーのAPS-Cカメラ(α6000シリーズやZV-E10など)に装着した場合、焦点距離は35mm判換算で約22.5mm相当の使いやすい広角レンズとなります。APS-Cカメラでも非常に明るい単焦点広角レンズとして、Vlog撮影や日常のスナップに最適なシステムを構築できます。

Q2. レンズのオートフォーカスは、動画撮影中に迷ったりコギング(カクつき)が発生しませんか?

本レンズに搭載されているSTM(ステッピングモーター)は、ソニーEマウントのAF駆動アルゴリズムに高度に最適化されています。そのため、動画撮影中の被写体追従は非常にスムーズであり、フォーカスが急激に迷ったり、不自然なカクつきが発生することなく、映画のような滑らかなピン送りを実現します。

Q3. レンズフィルターを装着することは可能ですか?また、推奨されるフィルター径は?

はい、レンズ前面にフィルターネジが切られており、市販の円形フィルターを直接装着することが可能です。フィルター径は非常にコンパクトなサイズに設計されており、プロテクターだけでなく、動画撮影に必須の可変ND(VND)フィルターや、風景撮影に最適なC-PLフィルターを装着して多彩な表現を楽しむことができます。

Q4. ファームウェアのアップデート方法を具体的に教えてください。

レンズのマウント部分にあるUSB Type-Cポートと、パソコンを一般的なUSBケーブル(データ転送対応のもの)で接続します。PC側がレンズを外付けドライブとして認識しますので、Viltrox公式サイトからダウンロードした最新のファームウェアファイル(.datファイル等)をレンズのルートディレクトリにコピー&ペーストするだけで、非常に短時間でアップデートが完了します。

Q5. 超広角レンズですが、周辺部の画質低下や、歪みが気になりませんか?

本レンズには、高度なASPH(非球面)レンズとEDレンズが採用されており、超広角レンズで発生しやすい周辺の解像力低下や歪曲収差を光学的に極限まで抑えています。さらに、ソニー製カメラ本体に搭載されている「レンズ補正機能(歪曲収差補正や周辺光量補正)」を有効に設定することで、電子的な自動補正も加わり、絞り開放から画面四隅まで極めて歪みのないシャープでフラットな高画質を得ることができます。

Viltrox AF 15mm F1.7 AIR STM ASPH ED IF Eマウント
SONY Eマウント(FEマウント)

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