【検証】PYXIS 6K EF がAF対応! 防湿庫に眠っているEFレンズで「なんとなく撮っても」シネマ画質になる!?

※本記事はパンダスタジオレンタルのデータベースを元にAIを活用して制作しています。 リンク経由のレンタルや購入で収益を得る場合があります。

この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

先に結論:

  • Blackmagic Camera 10.x アップデートで、PYXIS 6K(EFマウント含む)に像面位相差AF(PDAF)が追加されました。AF-C(コンティニュアスAF)、顔検出、被写体トラッキングに対応しています。
  • 今回はあえて高級シネマレンズを使わず、写真用のキットズーム「Canon EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS USM」(中古2〜3万円クラス)で、パンダスタジオ浜町の店内を撮影しました。
  • 結果、顔検出AFは動く被写体にしっかり追従し、ウォブリング(ピントの前後の迷い)は確認できませんでした。キットズームでも「シネマカメラの絵」が普通に出てきます。
  • ただし条件はあります。相性の良いレンズ(USM駆動系)を選ぶこと、EF-Sレンズはクロップモードになることなど、正直な注意点も本文でお話しします。

この記事の主役は、AFに対応したこのボディです。

PYXIS 6K EF、いちばん大きな弱点が消えました

Blackmagic PYXIS 6K は、フルフレーム6Kセンサーを積んだボックス型シネマカメラです。BRAW収録、DaVinci Resolve直結のカラーサイエンスと、画質面の評価は最初から高いカメラでした。ただ、EFマウント版にはずっと大きな壁があったのです。

「AFが実質使えない。マニュアルフォーカス前提のカメラ」という壁です。

シネマカメラだからMFで当然、というのが業界の常識でした。ただそれは同時に、Canonの一眼レフでEFレンズを揃えてきた写真ユーザーが、シネマカメラに手を出さない最大の理由でもあったと思います。正直、私自身もそこで足踏みしていた口です。

それが2026年の Blackmagic Camera 10.x アップデートで一変します。センサー面で距離を直接測る像面位相差AF(PDAF)が追加され、しかも次の機能に対応しました。

  • AF-C(コンティニュアスAF):被写体に追従し続けます
  • 顔検出:人物の顔を自動で認識して追従します
  • 被写体トラッキング:フォーカスボックスで指定した被写体を追いかけます
  • フォーカスボックスのサイズ変更にも対応します

つまり「録画ボタンを押して、構図に集中する」撮り方が、EFマウントのシネマカメラでできるようになったわけです。

検証:あえて「キットレンズ」で撮ってみます

「AF対応」と聞いてまず気になるのは、手持ちのEFレンズで本当に動くのか、という点だと思います。

そこで今回はあえてLレンズを使わず、Canon EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS USM を選びました。EOS 80D などのキットレンズとして大量に流通した、中古市場で2〜3万円クラスの「どこのご家庭の防湿庫にもあるレンズ」です。

ただしこのレンズ、実は隠れた実力者です。駆動方式がナノUSM——Canonが動画AF(デュアルピクセルCMOS AF)時代に合わせて設計した、静かで滑らかなAFモーターを積んでいます。「写真用レンズなら何でも同じ」ではない、というのが今回のポイントのひとつです。

今回検証に使ったレンズはこちらです。

Canon EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USMのレンタル

撮影条件(映像にメタデータを焼き込んであります)

項目設定
カメラBlackmagic PYXIS 6K(EFマウント)
レンズCanon EF-S 18-135mm f/3.5-5.6 IS USM
収録Blackmagic RAW 5:1 / 4096×2304 / 30p
露出F3.5 / SS 1/30 / ISO 320 / WB 4800K
カラーBlackmagic Design Film Gen 5
場所パンダスタジオ浜町(店頭受取カウンター・ラウンジ)

※EF-SレンズはAPS-C用のため、センサーをクロップした 4096×2304 での収録です。フルフレーム対応のEFレンズなら、センサーをより広く使えます。

この検証映像では、AF-Cのピント追従とウォブリングの有無を実際の動きで確認できます。キットズームからどんな絵が出るのか、まずは映像でご覧ください。「手元のEFレンズでも試せそうか」を判断する材料になるはずです。PYXIS 6K EF もEF-Sレンズも、パンダスタジオレンタルで借りて同じ検証ができます。

結果:顔検出AFが「効き」ます

映像を見ていただくのが早いのですが、検証で分かったことを挙げます。

1. 顔検出AF-Cは、動く被写体に貼り付きます。
スタッフがカウンターで作業しながら顔の向きや距離を変えても、ピント面は顔に追従し続けました。浅い被写界深度の寄りのカットでも、背景はきれいにボケたまま、顔だけが立っています。

2. ウォブリングが出ません。
旧来のコントラストAFにあった「ピントが前後に揺れてから合う」動きが、位相差AFになったことで見られませんでした。フォーカス送りも映像として使える滑らかさです。

3. キットズームでも「絵はシネマ」です。
BRAW+Film Gen 5 の階調は、レンズの値段に関係なく効きます。店内の照明ミックス(窓の外光+電球色ペンダント)でも、ハイライトからシャドウまで素直につながりました。正直、このレンズからこの絵が出るのか、という驚きがありました。

4. AFモーター音は実用上問題ありません。
ナノUSM駆動のため、収録音声にモーターノイズが乗って気になる場面はありませんでした(本編撮影では、いずれにせよ外部マイクをおすすめします)。

5. 等倍(100%)でもピントは来ています。
BRAW原本の全37カットから4096×2304の静止画を切り出し、等倍で確認しました。展示ボディキャップの「E-mount」の刻印、掲示物の小さな文字、ノートPCに貼られた付箋の手書き文字まで解像しており、AFが「なんとなく合って見える」のではなく、ピクセルレベルで狙った面に合っていることを確認できました。人物の寄りでは瞬間的に甘く見えるフレームもありますが、これはピント外れではなく、シャッタースピード1/30由来のモーションブラーです。

正直な注意点:「なんとなく撮れる」には条件があります

宣伝だけして終わると嘘になるので、ここは正直に書きます。

  • AFの実力はレンズに依存します。 今回のようなUSM駆動のCanon純正は好相性です(コミュニティ報告でも 24-70mm f/2.8L II、24-105mm f/4L などが良好とされています)。一方、旧世代のサードパーティ製レンズ(古いSigma Artなど)は挙動が不安定という報告があります。手持ちレンズが動くかは「要検証」です。
  • EF-Sレンズはクロップ収録になります。 フル6Kの画角・解像度を使い切りたい場合は、フルフレーム対応のEFレンズをおすすめします。
  • ソニーやCanon R系ミラーレスのAFと同列ではありません。 第一世代のPDAFです。「MF前提だったカメラが、AFで実用になった」——これが正確な温度感だと思います。
  • シャッターは自分で管理が必要です。 今回は1/30(開角度360度相当)で撮ったため、動きの速い場面ではブラーが乗ります。映画的なモーションブラーにしたければ1/60(180度)が定石です。この辺りの「動画の基本」はAFでは解決しません。
  • PYXISには内蔵NDもボディ内手ブレ補正もありません。 日中屋外の「なんとなく撮り」にはNDフィルターが必要ですし、手持ちはレンズ側ISが頼りになります。

コミュニティ報告で好相性とされているレンズは、パンダスタジオレンタルでも取り扱いがあります。手持ちの検証と組み合わせやすいので、あわせて挙げておきます。

この機材が向いていそうな人・現場

  • 一眼レフ時代にEFレンズ資産を持っていて、シネマカメラのMF運用で二の足を踏んでいた写真出身の方。
  • 店舗紹介・インタビュー・イベント記録など、1人でカメラを回しながら構図に集中したい現場。顔検出AF-Cが効くので「録画して寄る」だけで成立します。
  • BRAWとDaVinci Resolveのワークフローを、できるだけ低コストのレンズから始めたいYouTube・企業内製チーム。
  • いきなり高価なシネマレンズを買う前に、手持ちのEFレンズでシネマ画質の出方を見極めたい方。

逆に、動きの速いスポーツやステージを高速AFで追いたい用途には、まだ第一世代PDAFの限界があります。ミラーレスのAF精度を期待する現場では、事前検証を強くおすすめします。

買う前に、まずレンタルで試す理由

今回いちばん伝えたいのは、これはスペック表だけでは判断できない機材だ、ということです。

「AF対応」と書いてあっても、実際に効くかどうかは、組み合わせるレンズの駆動方式で大きく変わります。USMなら滑らかでも、古いレンズだと迷う。ここは手持ちレンズで実際に動かしてみないと分かりません。EF-Sでクロップになった画角が自分の撮影距離で使えるか、店内のミックス光でFilm Gen 5の階調がどう出るか、といったところも、現場に置いて初めて見えてきます。

だからこそ、いきなり買うのではなく、一度レンタルで「自分のレンズ・自分の現場」で検証する価値があるタイプの機材です。相性が確認できてから導入すれば、防湿庫のレンズもボディも無駄になりません。

用途・目的別に探すなら

Blackmagicのシネマカメラ・BRAWワークフローを試したい方

PYXIS 6K を含むBlackmagic製品は、他のシネマカメラやスイッチャーとあわせて一覧で探せます。

Blackmagic Design(ブラックマジックデザイン) 製品一覧

EF/RFレンズやCanonボディを揃えたい方

今回検証したEF-S 18-135mmや、好相性のLレンズもこちらから探せます。

Canon(キヤノン) 製品一覧

まず新しく入った機材を眺めたい方

新着機材一覧はこちら

まとめ:EFレンズ資産の「二度目の人生」

検証した範囲では、冒頭の説——「フォト用のEFレンズでも、AFでなんとなく撮って、いい感じの高画質」——は、レンズを選べば本当でした。

一眼レフ時代に集めたEFレンズは、ミラーレス移行でジリジリと値を下げています。ですが PYXIS 6K EF のAF対応で、あのレンズ群が「BRAWで撮れるシネマカメラのAFレンズ」として使えるようになりました。防湿庫の資産に、二度目の人生をあげてみませんか。


関連レンタル機材を探す

今回紹介した機材は、いずれもパンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。まずは「手持ちのレンズが自分の現場で動くか」を、レンタルで検証するのがおすすめです。

映像制作・撮影技術のセミナーも定期開催しています。

セミナー情報はこちら


撮影協力:パンダスタジオ浜町(店内は「カメラ撮影OK・SNS投稿OK」です。#パンダスタジオ で投稿してくださいね)
PYXIS 6K も EFレンズも、パンダスタジオレンタルで試せます。気になるレンズが手元のカメラで動くか、まずレンタルで検証するのがおすすめです。

この記事が役に立ったらハートを押してね

メニュー
  • 今日
  • 週間
  • 月間
  • 累計

集計中

カテゴリー