配信システムを組むうえで意外と重要なのが「音声をどう取り回すか」。とくにWeb会議では、遠隔参加者に自分の声が返ってしまう“エコー”を防ぐ「マイナスワン」が鍵になります。第7回は、V-1-4Kがこれを1台で解決できる理由を解説します。
なぜ「マイナスワン」が必要なのか
Web会議では、会議室のマイク音声をUSB経由でPC(配信ソフト)へ送り、遠隔参加者の声がUSBで戻ってきて会議室のスピーカーから出ます。このとき出力が「メイン(全部ミックス)」しかないと、遠隔参加者の声が会議室マイクの音とミックスされ、再びPCへループ=相手に自分の声が返ってしまうのです。
AUXバスで「送る/送らない」を制御
V-1-4Kは出力バスにAUX1・AUX2を持ち、入力ごとに「このAUXには送る/送らない」を個別に設定できます。配信用PCへ送るAUXからは遠隔参加者の声を外す——これがマイナスワン(-1)。外部のデジタルオーディオミキサーを用意しなくても、本体1台で柔軟な音声ルーティング(マネージメント)が完結します。現場ごとのケースに合わせて、送る音・送らない音を自在にコントロールできます。
リモートアプリで本格ミキサーをグラフィカルに操作
音声設定は本体のマルチビューメニューからも可能ですが、イコライザーやコンプレッサーを文字だけで設定するのは経験が要ります。そこでリモートアプリ(iPad/Windows/Mac対応)の出番。アプリの「オーディオミキサー」機能で、AUXの送り/送らない、EQ、コンプレッサーなどをグラフィカルな画面で確認・調整できます。本格的なオーディオミキサーを内蔵しているのは、ローランドならではの強みです。
そしてアプリ連携へ
ローランドはここ数年アプリ対応に力を入れており、タイトルやグラフィックを合成する「グラフィックスプレゼンター」のV-1-4K対応・4K版もリリース。HDMIケーブル1本つなぐだけできれいな合成ができます。アプリ群の全体像は、最終回の第8回でまとめます。
製品情報・入手について
Roland V-1-4Kは2026年6月25日発売予定。発売後はパンダスタジオのレンタル・販売でもご利用いただけます。製品情報:https://rental.pandastudio.tv/
※本記事は体験会での解説をもとに構成しています。仕様・発売情報は変更される場合があります。最新情報はメーカー・販売店の公式情報をご確認ください。
