2ウェイステレオで臨場感を録音。SONY ECM-XYST1Mの指向性切り替え機能

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

現代のビジネスシーンにおいて、動画コンテンツの品質は企業のブランドイメージを大きく左右します。特に「音声」のクオリティは、視聴者の離脱率やメッセージの伝達力に直結する重要な要素です。本記事では、SONY(ソニー)の高性能カメラ用マイク「SONY ECM-XYST1M (ステレオマイクロホン)」に焦点を当て、その優れた機能性とビジネス動画・Vlog撮影における活用法を徹底解説いたします。マルチインターフェースシューによるケーブルレス接続や、状況に応じて0度と120度を切り替えられる2ウェイステレオ機能、さらには風切り音対策に有効な付属ウインドスクリーンなど、動画撮影の現場で求められる高音質録音のノウハウを網羅しました。ハンディカム、αシリーズ、NEXシリーズをご愛用の方から、外付けマイクの導入をご検討中のプロフェッショナルまで、録音レベル調整や保守運用を含めた実践的な情報をお届けします。

SONY ECM-XYST1Mの基本仕様とビジネス・Vlogにおける導入メリット4選

マルチインターフェースシュー対応によるケーブルレス接続の利便性

SONY ECM-XYST1Mの最大の特徴の一つは、ソニー独自のマルチインターフェースシュー(MIシュー)に対応している点です。従来の外付けマイクでは、カメラの音声入力端子とマイクをケーブルで接続する必要がありましたが、本製品はMIシューに装着するだけで音声信号の伝送と電源供給が完了します。このケーブルレス仕様により、撮影準備の時間が大幅に短縮されるだけでなく、ケーブルの断線リスクや接触不良による音声トラブルを未然に防ぐことが可能です。

ビジネスVlogや企業VPの撮影現場では、限られた時間内で機材のセッティングを行う必要があります。ケーブルが不要になることで、ジンバルやリグなどの周辺機材との干渉も減り、より自由度の高いカメラワークが実現します。また、見た目もスマートにまとまるため、クライアントや取材対象者に対してもプロフェッショナルで洗練された印象を与えることができる優れたカメラ用マイクです。

ハンディカム・α・NEXシリーズとのシームレスな互換性

SONY ECM-XYST1Mは、ソニー製の幅広いカメラシステムと高い互換性を誇ります。デジタル4Kビデオカメラレコーダー「ハンディカム」をはじめ、ミラーレス一眼カメラ「αシリーズ」、さらには「NEXシリーズ」など、マルチインターフェースシューを搭載した多様な機種でシームレスに動作します。これにより、機材のアップグレードや複数台のカメラを運用するビジネス環境においても、マイクを買い替えることなく継続して活用できるという投資対効果の高さが魅力です。

例えば、メインカメラとしてαシリーズで高画質なインタビュー動画を撮影し、サブカメラとしてハンディカムで現場のメイキングやVlogを記録するといった運用において、ECM-XYST1Mを付け替えるだけで常に均一な高音質を維持できます。メーカー純正のステレオマイクロホンならではの安定した動作保証は、絶対に失敗が許されないビジネス用途の動画撮影において、大きな安心感をもたらします。

軽量かつコンパクトな設計がもたらす撮影現場での高い機動力

本体重量わずか約100gという軽量かつコンパクトな設計は、長時間の撮影や移動の多いロケにおいて撮影者の負担を大幅に軽減します。カメラの上部に装着しても重心のバランスを崩しにくく、手持ち撮影やジンバル運用時にも快適な操作性を維持できます。特に、機動力が求められるビジネスVlogやイベント取材の現場では、このコンパクトさが圧倒的な強みとなります。

重厚な外付けマイクは持ち運びやセッティングに手間がかかる場合がありますが、SONY ECM-XYST1Mであればカメラバッグの空きスペースに容易に収納可能です。必要な時にサッと取り出して装着できるため、突発的なインタビューや貴重な録音機会を逃しません。軽量でありながら堅牢な造りは、日常的なビジネスユースにおいても高い耐久性を発揮し、常に最良のパフォーマンスを提供します。

内蔵マイクから外付けマイクへの移行で実現する圧倒的な高音質化

カメラの内蔵マイクは、構造上の制約から風切り音やカメラ自身の動作音(オートフォーカス駆動音など)を拾いやすく、音質面で限界があります。SONY ECM-XYST1Mを導入することで、これらのノイズを物理的に遠ざけ、被写体の声をよりクリアで豊かに捉える高音質録音が実現します。広帯域の周波数特性を持つXYステレオ方式の採用により、低音から高音までバランスよく集音し、プロフェッショナルな音声品質を提供します。

高音質な音声は、動画の説得力と視聴者のエンゲージメントを高める上で不可欠です。特に、企業のプレゼンテーションや製品解説など、音声情報が重要な意味を持つコンテンツにおいて、外付けマイクへの移行は最も費用対効果の高い投資と言えます。ノイズの少ないクリアな音声は、後の編集作業におけるノイズ除去の手間を省き、制作ワークフロー全体の効率化にも大きく貢献します。

臨場感を自在に操る2ウェイステレオ機能の活用法4つのポイント

録音用途に応じた指向性切り替え機能の基本的な仕組み

SONY ECM-XYST1Mの最も革新的な機能が、マイクユニットの角度を変更することで指向性を調整できる「2ウェイステレオ機能」です。左右のマイクユニットを手動で動かすことにより、集音範囲を0度(前方指向性)と120度(広角ステレオ)の2段階に切り替えることができます。この機構により、単一のマイクでありながら、撮影シーンや録音対象の性質に合わせて最適なステレオ感と集音特性を選択することが可能となります。

内部の構造としては、2つのマイクカプセルが交差して配置されるXYステレオ方式をベースにしており、角度を変更しても位相ズレ(音の到達時間の差による不自然な響き)が発生しにくい設計となっています。これにより、指向性を切り替えても常に自然で高品位なステレオ音声を得ることができます。撮影現場の状況を瞬時に判断し、最適な角度にセットするだけで、プロレベルの録音環境を構築できるのが本製品の大きな強みです。

0度(前方指向性)設定でのインタビューや対談の明確な音声収録

マイクユニットを0度に設定すると、前方の音源に対して強い指向性を持つようになります。この設定は、インタビューや対談、製品レビューなど、カメラの真正面にいる人物の声を明確に捉えたい場面で非常に有効です。周囲の環境音や反響音を適度に抑えつつ、ターゲットとなる被写体の声を芯のあるクリアな音質で収録することができます。

ビジネス動画において、話者の声が聞き取りやすいことは情報の正確な伝達において最優先事項です。0度設定を活用することで、騒がしい展示会場やオフィスのオープンスペースでの撮影であっても、目的の音声をしっかりと際立たせることが可能です。また、ステレオ録音でありながらも中央の音像がしっかりと定位するため、編集時にモノラルにミックスダウンした際にも音やせしにくいという実務的なメリットもあります。

120度(広角ステレオ)設定での会議やイベントの臨場感ある録音

マイクユニットを広げて120度に設定すると、より広い範囲の音を立体的に集音する広角ステレオモードとなります。この設定は、セミナーや講演会、音楽ライブの録音、または広大な自然環境などを撮影する際に真価を発揮します。空間全体の響きや、左右から聞こえる拍手、参加者の反応などを臨場感豊かに捉えることができ、視聴者があたかもその場にいるかのような没入感を提供します。

企業のイベントレポートや社内会議の記録映像において、120度設定を用いることで、会場の熱気や規模感を音声を通じて効果的に伝えることができます。また、複数の登壇者がいるパネルディスカッションなどでも、各発言者の位置関係が音像として自然に再現されるため、誰が発言しているのかを視覚と聴覚の両面から直感的に認識しやすくなります。映像のスケール感に合わせて指向性を広げるというアプローチは、動画のクオリティを一段階引き上げます。

XYステレオ方式が提供する自然な音像定位と奥行きの表現

SONY ECM-XYST1Mが採用しているXYステレオ方式は、2つのマイクカプセルを同一軸上に近接して配置する録音手法です。この方式の最大の利点は、左右のマイクに音が到達する時間差がほとんどないため、位相干渉による中抜け現象(中央の音が弱くなる現象)を防ぎ、極めて自然で明確な音像定位が得られる点にあります。音源の方向や距離感が正確に記録されるため、映像と音声の不一致による違和感を与えません。

ビジネスVlogやドキュメンタリー風の企業VPにおいて、この自然な奥行きの表現は映像のリアリティを高める重要なスパイスとなります。例えば、工場見学の動画であれば、手前で稼働する機械の重厚な音と、奥で作業する従業員の声といった空間的な重なりを忠実に再現できます。XYステレオマイクである本製品を活用することで、単なる情報伝達を超えた、感覚に訴えかけるリッチなコンテンツ制作が可能となります。

屋外での動画撮影を支える風切り音対策と付属ウインドスクリーンの効果4選

屋外収録における風切り音のリスクとビジネス動画への影響

屋外での動画撮影において、最も警戒すべきオーディオトラブルが「風切り音(ウィンドノイズ)」です。マイクのダイヤフラム(振動板)に直接風が当たることで発生する「ボボボ」という低周波ノイズは、被写体の声を完全にマスキングしてしまい、後処理での完全な除去は極めて困難です。ビジネス動画においてこのようなノイズが混入すると、視聴者に不快感を与えるだけでなく、企業のプロフェッショナリズムやブランドイメージを著しく損なう恐れがあります。

特に、建設現場の視察記録や屋外でのインタビュー、移動しながら撮影するVlogなどでは、風の影響を常に考慮する必要があります。内蔵マイクは構造上風に弱いため、風切り音対策は外付けマイクを導入する最大の理由の一つと言っても過言ではありません。事前に対策を講じず撮影に臨むことは、プロジェクト全体のリスクを高めることと同義であり、適切な機材の選定と運用が不可欠です。

付属ウインドスクリーン(専用ファー)の装着によるノイズ低減効果

SONY ECM-XYST1Mには、風切り音対策として非常に効果的な専用の「ウインドスクリーン(ファータイプ)」が標準で付属しています。このウインドスクリーンをマイク本体に被せることで、風のエネルギーを細かな毛足で分散・吸収し、マイクカプセルに直接風が当たるのを防ぎます。スポンジタイプの風防と比較して、ファータイプはより強力な防風効果を発揮し、強風下でも実用的な音声収録を可能にします。

専用設計であるため、マイクの形状にぴったりとフィットし、集音特性や音質への悪影響(高音域の減衰など)を最小限に抑えながらノイズだけを効果的にカットします。屋外ロケの際には、天候にかかわらず常にこのウインドスクリーンを装着しておくことを推奨します。これにより、突発的な突風による音声の破綻を防ぎ、安定したクオリティの音声を確保することができます。

ローカットフィルター機能との併用によるさらなるクリアな録音

付属のウインドスクリーンに加えて、SONY ECM-XYST1Mには低音域のノイズを電気的にカットする「ローカットフィルター(LOW CUT)」スイッチが搭載されています。風切り音の主成分は低周波帯域に集中しているため、ローカットフィルターをオンにすることで、ウインドスクリーンだけでは防ぎきれない重低音の風ノイズや、空調音、交通騒音などの環境ノイズを効果的に低減させることができます。

ウインドスクリーンによる「物理的」な防風と、ローカットフィルターによる「電気的」なノイズ低減を併用することで、屋外撮影における音声のクリアさは飛躍的に向上します。ただし、ローカットフィルターを使用すると男性の低い声なども若干スッキリとした音質に変化するため、録音対象や現場の状況に応じてオン・オフを適切に判断することが、プロフェッショナルな音作りの鍵となります。

環境音の激しい現場(建設現場や屋外ロケ)での実践的な活用事例

実際のビジネスシーンにおいて、環境音の激しい現場での撮影は少なくありません。例えば、建設・土木業界における現場の進捗記録や安全教育用ビデオの撮影では、重機の稼働音や強風が常に課題となります。このような環境下でSONY ECM-XYST1Mを使用する場合、指向性を0度(前方)に設定して話者の声をピンポイントで狙い、同時にウインドスクリーンとローカットフィルターをフル活用することで、騒音の中でも明瞭な解説音声を収録できます。

また、屋外での観光プロモーション映像や、街中を歩きながらレポートするVlog撮影においても、このマイクの耐風性能は大きな威力を発揮します。風切り音を気にすることなくカメラワークに集中できるため、撮影のテイク数を減らし、限られたロケ時間を有効に活用することが可能です。厳しい環境下でも安定した結果を出せる信頼性こそが、このステレオマイクロホンが多くのビジネスパーソンに選ばれる理由です。

プロフェッショナルな音質を実現する録音レベル調整の4つの手順

SONY ECM-XYST1Mにおける適切な録音レベル設定の重要性

高性能なカメラ用マイクを使用しても、録音レベル(ゲイン)の設定が不適切であれば、そのポテンシャルを十分に引き出すことはできません。録音レベルが低すぎると、編集時に音量を上げた際に「サー」というホワイトノイズ(ヒスノイズ)が目立ってしまい、逆に高すぎると音が歪んでしまう「クリッピング(音割れ)」が発生します。一度クリッピングしてしまった音声は修復が不可能であるため、撮影前の適切なレベル設定は映像制作における最重要プロセスの一つです。

SONY ECM-XYST1Mは感度が高く、微細な音までしっかりと拾い上げる能力を持っています。そのため、カメラ側のオーディオ設定と連携して、入力される音声信号を最適なダイナミックレンジ内に収める緻密な調整が求められます。ビジネス用途の動画では、視聴者がストレスなく聞き取れる明瞭でノイズの少ない音声が必須であり、録音レベルの管理はプロフェッショナルな仕上がりを決定づける要素となります。

カメラ側のオーディオ設定とマイクの連動確認プロセス

録音レベルを調整する第一歩は、カメラ側のオーディオ設定メニューを確認し、マイクとの連動を正しく機能させることです。マルチインターフェースシュー経由でSONY ECM-XYST1Mを接続すると、対応するαシリーズやハンディカムでは自動的に外部マイク入力として認識されます。まずはカメラのメニューから「録音レベル(音声記録レベル)」の設定画面を開き、マニュアル調整モードが選択されていることを確認します。

オート(自動)設定は急激な音量変化に対応できる反面、無音時に周囲のノイズを不自然に増幅させてしまう(ポンピング現象)リスクがあるため、ビジネス動画の収録においてはマニュアル設定での運用が基本となります。カメラの液晶モニターに表示されるオーディオレベルメーターを目視しながら、マイクが確実に音声を拾い、メーターが反応していることをテスト発声を通じて確認してください。

音割れ(クリッピング)を未然に防ぐための入力感度テスト

録音レベルの具体的な調整手順として、本番環境と同じ位置・声の大きさでテスト発声を行い、入力感度を最適化します。一般的なデジタル録音における適正レベルの目安は、平均的な声の大きさの時にオーディオレベルメーターが「-12dB」付近を推移し、最も大きな声を出した時でも「-6dB」から「-3dB」の間に収まる状態です。メーターが「0dB」に到達し、赤く点灯してしまうとクリッピング(音割れ)が発生している証拠です。

特に、笑い声や突発的な拍手など、予測よりも大きな音が出力される可能性を考慮し、ピーク(最大音量)に対して十分なヘッドルーム(余裕)を持たせた設定にすることが重要です。SONY ECM-XYST1Mを使用してインタビューを行う際は、対象者に本番と同じテンションで話してもらいながら、カメラ側の録音レベルを慎重に下げていき、絶対に0dBを超えない安全な数値を導き出します。

編集作業の効率化を見据えた最適なゲイン調整のベストプラクティス

撮影現場での適切な録音レベル調整は、ポストプロダクション(編集作業)の効率化に直結します。音声レベルが適正に揃っていれば、編集ソフト上でのノーマライズ(音量の最適化)やコンプレッサー(音量の均一化)の処理がスムーズに行え、ノイズリダクションの手間も大幅に削減できます。ベストプラクティスとしては、カメラ側のプリアンプ(増幅器)の負荷を減らすために、録音レベルを必要以上に上げすぎないことが挙げられます。

また、撮影環境が変わるたびに録音レベルを見直す習慣をつけることも大切です。静かな会議室から騒がしい屋外へと移動した際は、環境音のベースレベルが大きく変わるため、それに合わせてゲインを再調整する必要があります。SONY ECM-XYST1Mの特性を理解し、カメラのメーターを常に監視しながら録音を行うことで、最終的な動画のクオリティを高め、クライアントや視聴者の期待に応えるプロフェッショナルな音声品質を担保できます。

企業VP・Vlog制作におけるSONY ECM-XYST1Mの具体的な活用シーン4選

企業プロモーションビデオ(VP)での高品質な音声収録

企業のブランドメッセージを伝えるプロモーションビデオ(VP)において、映像美と同等に音声のクオリティが求められます。SONY ECM-XYST1Mは、社長メッセージや社員インタビューの撮影において、その真価を発揮します。指向性を0度に設定することで、オフィスの環境音を適度に抑えつつ、語り手の声の質感や息遣いまでを鮮明に収録でき、メッセージの説得力を飛躍的に高めることが可能です。

さらに、オフィス内の風景や製造ラインの稼働風景をインサート映像として撮影する際には、指向性を120度に切り替えることで、現場の活気やスケール感を立体的なステレオサウンドで捉えることができます。このように、一つのマイクで「声の明瞭さ」と「空間の臨場感」という二つの異なるニーズに即座に対応できる点は、限られた予算と機材で高品質なVPを制作する上で非常に強力な武器となります。

製品レビューやチュートリアル動画におけるクリアな音声解説

自社製品の魅力を伝えるレビュー動画や、ソフトウェアの操作方法を解説するチュートリアル動画では、視聴者がストレスなく内容を理解できるよう、ノイズのないクリアな音声解説が不可欠です。ECM-XYST1Mをαシリーズなどのカメラに装着し、プレゼンターの声を収録することで、内蔵マイク特有の反響音(部屋鳴り)を抑えた、聞き取りやすい音声をリスナーに届けることができます。

製品の動作音(例えばキーボードのタイピング音や機械の作動音)を収録する際にも、XYステレオ方式による正確な音像定位が役立ちます。画面の右側で操作している音は右から、左側の音は左から自然に聞こえるため、視聴者は視覚情報と聴覚情報が完全にリンクした直感的なチュートリアルを体験できます。これは、製品の細かなニュアンスを伝える上で非常に効果的なアプローチです。

セミナーや講演会の記録映像における広角ステレオ録音

ビジネスシーンで頻繁に行われるセミナーや講演会、シンポジウムの記録映像撮影においても、SONY ECM-XYST1Mは最適な選択肢となります。会場の後方や中央に設置したハンディカムに本製品を装着し、指向性を120度の広角ステレオに設定することで、登壇者の声だけでなく、会場全体の空気感や参加者の拍手、質疑応答時のフロアの声などをバランスよく収録することができます。

ライン入力(PAシステムからの直接録音)が利用できない環境や、ワンマンオペレーションでの撮影において、カメラにマウントするだけで会場全体の臨場感を高音質で記録できる利便性は計り知れません。ステレオ録音された音声は、後日アーカイブとして配信する際にも、視聴者に「その場に参加しているかのような体験」を提供し、コンテンツの価値を大きく向上させます。

臨場感を重視するビジネスVlogや採用動画での活用

近年、企業の透明性や社風を伝える手段として、社員の日常に密着したビジネスVlogや採用向けドキュメンタリー動画が注目を集めています。手持ち撮影やジンバル歩きが中心となるこれらの撮影スタイルにおいて、ケーブルレスで軽量コンパクトなECM-XYST1Mは最高の相棒となります。機材の威圧感を与えないため、出演する社員の自然な表情やリラックスした会話を引き出しやすくなります。

屋外での移動中や、カフェでのカジュアルなミーティング風景など、環境が目まぐるしく変わるVlog撮影においても、付属のウインドスクリーンとローカットフィルターを駆使することで、風切り音や街の騒音に負けないクリアな声を記録し続けます。臨場感溢れる映像と高品位なステレオ音声の組み合わせは、求職者や顧客に対して、企業のリアルな魅力を強く印象付けるエンゲージメントの高いコンテンツを生み出します。

カメラ用マイク導入前に確認すべきSONY ECM-XYST1Mの運用と保守4つのポイント

マルチインターフェースシュー端子の定期的な清掃と接点保護

SONY ECM-XYST1Mの優れた利便性を支えるマルチインターフェースシュー(MIシュー)ですが、その構造上、電子接点部分の汚れやホコリが接触不良を引き起こす原因となることがあります。音声ノイズの発生やマイクが認識されないといったトラブルを防ぐため、定期的なメンテナンスが不可欠です。市販のブロアーを使用してホコリを吹き飛ばし、必要に応じて専用の接点復活剤やクリーニングクロスで優しく清掃してください。

また、カメラを使用しない時やマイクを保管する際は、必ずカメラ側のシューキャップとマイク側の端子保護キャップを装着する習慣をつけましょう。特に屋外ロケや粉塵の多い建設現場などでの撮影後は、端子部分に微細なゴミが付着している可能性が高いため、念入りな確認と清掃が推奨されます。電子接点の保護は、機材の寿命を延ばし、常に安定した録音環境を維持するための基本中の基本です。

ウインドスクリーンの適切な保管方法と劣化防止策

風切り音対策に欠かせない付属のウインドスクリーン(ファー)は、使用や保管の状況によって毛足が寝てしまったり、抜け落ちたりすることで防風性能が低下する恐れがあります。撮影現場で雨や泥などで汚れてしまった場合は、固く絞った布で優しく汚れを拭き取り、直射日光を避けて風通しの良い場所で自然乾燥させることが重要です。洗濯機や乾燥機の使用は形状崩れの原因となるため絶対に避けてください。

保管時には、他の機材の下敷きになって毛足が潰れないよう、専用のポーチやケースに入れて保管することをおすすめします。毛足がふんわりと立っている状態が最も風を分散させる効果が高いため、使用前には軽く振るなどして毛並みを整えると良いでしょう。ウインドスクリーンの状態は録音品質に直結するため、消耗品と割り切り、著しい劣化が見られる場合は早めの交換を検討することもプロの運用術です。

バッテリー駆動が不要なプラグインパワー方式の運用上の注意点

SONY ECM-XYST1Mは、カメラ本体から電源を供給される「プラグインパワー方式」を採用しています。マイク自体に電池を内蔵する必要がないため、軽量化とメンテナンスフリーを実現していますが、運用上いくつかの注意点があります。最大のポイントは、マイクを使用することでカメラ本体のバッテリー消費が通常よりもわずかに早くなるという点です。

長時間のインタビューやイベントの全編収録を行うビジネスシーンでは、カメラの予備バッテリーを多めに準備しておく、あるいはカメラに給電しながら撮影を行うといった対策が必要です。また、他社製カメラなど、プラグインパワーに対応していないマイク端子に付属の接続ケーブル(ステレオミニプラグ)を使用して接続する場合は、電源が供給されず作動しないため、必ずカメラ側の仕様を事前に確認してください。

撮影現場でのオーディオトラブルシューティングと事前準備

どれほど優れた機材を使用しても、現場での予期せぬトラブルは起こり得ます。「音声が録音されていない」「ノイズが酷い」といった事態を回避するためには、撮影前の入念な事前準備とトラブルシューティングの知識が不可欠です。現場に到着したら、まずはテスト録画を行い、必ずヘッドホンをカメラに接続して録音された音声を実際に耳で確認するプロセスを徹底してください。

音声トラブルの多くは、MIシューの接触不良、録音レベルの設定ミス、またはローカットフィルターの誤操作によって発生します。問題が生じた場合は、マイクの脱着、端子の清掃、カメラの設定メニューの再確認を順を追って実施します。万が一の機材故障に備え、安価なピンマイクや予備のケーブルをバックアップとして常備しておくことも、ビジネスユースにおいては責任ある行動と言えます。確実な準備が、最高の結果をもたらします。

よくある質問(FAQ)

  • Q1: SONY ECM-XYST1Mはソニー以外のカメラでも使用できますか?
    A1: 基本的にソニーのマルチインターフェースシュー搭載カメラ向けに設計されていますが、付属の接続ケーブル(ステレオミニプラグ)を使用することで、プラグインパワー対応のマイク入力端子を持つ他社製カメラでも使用可能な場合があります。ただし、ケーブルレス接続の利点は失われます。
  • Q2: 指向性の0度と120度はどのように切り替えるのですか?
    A2: マイク本体上部にある左右のマイクユニットを手動で動かすことで切り替えます。カチッと音がするまでユニットを狭めると0度(前方指向性)、広げると120度(広角ステレオ)に設定されます。
  • Q3: ウインドスクリーンを装着したままでも屋内で使用して問題ありませんか?
    A3: 屋内での使用も問題ありません。空調の風などによるノイズを防ぐ効果があります。ただし、極めて繊細な高音域を録音したい場合は、ウインドスクリーンを外した方がよりクリアに集音できる場合があります。
  • Q4: スマートフォンでのVlog撮影にこのマイクを接続することはできますか?
    A4: そのままでは接続できません。スマートフォンで使用するには、プラグインパワーに対応した適切な変換アダプター(TRS-TRRS変換ケーブルなど)を別途用意し、付属のケーブル経由で接続する必要があります。
  • Q5: ローカットフィルターはどのような時にオンにするべきですか?
    A5: 屋外での強風時や、交通量の多い道路付近、エアコンの低い駆動音が気になる室内など、低音域のノイズ(ゴォーという音)が激しい環境でオンにすることを推奨します。静かな室内でのインタビューなどではオフにしておくと、声の低音成分が保たれ自然な音質になります。
SONY ECM-XYST1M (ステレオマイクロホン)

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