「同じカメラを使えば、撮る場所が地球の反対側でも”画”は揃うのか?」
この問いにそのまま答えてくれるのが、Blackmagic Designの公式作例「2つの大陸、1つのビジョン(Two Continents, One Vision)」だ。フランス人映像作家のフローラン・ピオビザン氏とトーマス・テシアー氏が、南アフリカとオーストラリアという別々の大陸で、同じBlackmagic PYXIS 12Kを回し、1本の短編に仕上げていく過程が記録されている。
機材選びの参考にメーカー公式動画を眺めていて、これはレンタルでカメラを選ぶ人にも示唆が多いと感じたので、ブログとして内容を整理しておきたい。
Blackmagic Design公式チャンネルの作例動画。2人の作家が別大陸で撮影した素材が、1つのトーンに溶け合っていく様子が見られる。
「2つの大陸、1つのビジョン」とは
このプロジェクトは、別々の国・別々の作家が撮った映像を、ひとつの作品としてまとめる試みだ。ピオビザン氏とテシアー氏はそれぞれ監督兼撮影を担当し、テシアー氏が編集、ピオビザン氏がカラーグレーディングを受け持ったとされる。狙いは、それぞれの土地の風景と人の”気配”をすくい取ること。
面白いのは、撮影地も撮り手も違うのに、最終的な画の質感が揃って見える点だ。ここに、同一センサー・同一カメラで撮ることの強みが出ている。
12Kカメラだが、彼らの”スイートスポット”は8K
動画と関連情報で語られているのが、運用解像度の考え方だ。PYXIS 12Kは名前のとおり12K収録ができるが、2人が心地よく使えたのは8Kだったという。8KならOpen Gate 3:2フォーマットで、最大72fpsまで回せる。
「最大解像度=常用解像度」ではない、というのはレンタルでハイエンド機を試すときにも効いてくる視点だ。データ量・収録時間・後処理の重さと相談しながら、作品に必要な解像度を選ぶ。12Kは”切り出し前提のリザーブ”として持っておき、ふだんは8Kで回す、という割り切り方は現実的だ。
- 最高画質:12K(トリミング耐性・将来のリマスター用の余白)
- 常用:8K Open Gate 3:2(最大72fps)
- レンズ:両者ともZEISS CP.3シリーズのプライムを使用
レンタルでカメラを選ぶ人が、この作例から持ち帰れること
公式作例は「製品が良い」で終わりがちだが、実務目線で抜き出すと次の3点が役に立つ。
- 同一カメラ=色合わせが圧倒的に楽。 複数人・複数拠点で撮るなら、機種を揃えるだけで後段のカラーが揃いやすい。
- 常用解像度を先に決める。 12K機でも、案件の納品仕様から逆算して8Kで回す、という判断が成立する。
- レンズで個性を出す。 ボディを揃えたうえで、CP.3のようなシネプライムで質感をコントロールしている。
パンダスタジオでのBlackmagic取扱について
今回の作例で使われているPYXIS 12K”そのもの”は、現時点でパンダスタジオレンタルに未入荷の可能性があります。レンタル可否は商品ページでご確認ください。
一方で、同じPYXISシリーズや12Kセンサー搭載のURSA Cineは取り扱いがあります。”同一カメラで揃える””ハイエンドを1日試す”という今回の発想を、実機で確かめたい方はこちらが近いです。
PYXISシリーズを試すなら:
こんな人におすすめ
- 複数台・複数拠点で撮影し、後処理の色合わせを楽にしたい
- 12K/8Kクラスのハイエンド機を、購入前に1度実機で試したい
- シネマカメラ+シネプライムの組み合わせを検証したい
- 納品仕様から逆算した”常用解像度”の設計を学びたい
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Blackmagic PYXIS 12K「2つの大陸、1つのビジョン」(Blackmagic Design公式)
