Insta360(インスタ360)完全ガイド:プロが教える360度カメラの魅力と選び方

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PANDASTUDIO.TVのCEOの西村正宏のWeb上ニックネーム。東京都中央区在住。兵庫県たつの市出身。早稲田大学大学院で情報工学の修士号。駒澤大学大学院で経営学の修士号を取得。IT,インターネット、AI、映像機器、音響機器を愛す。

近年、映像制作の現場やSNSで急速に存在感を高めているのが「insta360 Insta360(インスタ360)」です。360度全方位を一度に記録できるこの革新的なカメラは、プロのクリエイターから日常の記録を楽しむ一般ユーザーまで、幅広い層から圧倒的な支持を集めています。本記事では、映像制作のプロフェッショナルな視点から、Insta360の基礎知識から選び方、必須のアクセサリー、そして魅力的な映像に仕上げる編集テクニックまでを網羅的に解説します。これさえ読めば、あなたに最適なモデルが見つかり、次世代の映像体験をすぐに始めることができるでしょう。

Insta360(インスタ360)とは?次世代360度カメラの4つの基本知識

ブランドの歴史と世界的な評価

Insta360(インスタ360)は、2015年に設立されたカメラブランドであり、短期間で360度カメラ市場の世界的リーダーへと成長しました。「Think bold.(大胆に考えよう)」をビジョンに掲げ、常に革新的な技術を追求しています。設立当初から、プロフェッショナル向けのVRカメラから消費者向けのアクションカメラまで幅広いラインナップを展開し、世界中のクリエイターから高く評価されています。

特に、コンパクトな筐体に高度なソフトウェア処理を組み合わせた製品開発力は群を抜いています。数々の国際的なデザイン賞やイノベーションアワードを受賞しており、現在では200以上の国と地域で愛用されています。Insta360は単なるハードウェアメーカーにとどまらず、映像表現の可能性を押し広げるエコシステム全体を提供するブランドとして確固たる地位を築いています。

360度カメラと従来のアクションカメラの違い

従来のアクションカメラとInsta360に代表される360度カメラの決定的な違いは、「撮影時の画角制限の有無」にあります。一般的なアクションカメラはレンズが向いている一方向のみを記録するため、撮影時に被写体を正確にフレームに収める技術が求められます。一方、360度カメラは前後に搭載された複数のレンズにより、周囲のあらゆる空間を同時に記録します。

これにより、撮影者はカメラの向きを気にする必要がなくなり、アクティビティそのものに集中できます。また、後から専用アプリを使用して、全方位の映像から最も魅力的なアングルを切り出すことが可能です。つまり、「撮影してから画角を決める」という、これまでの映像制作の常識を覆す新しいワークフローを実現しているのが最大の特長です。

AI技術を活用した画期的な編集機能

Insta360の強みは、高性能なハードウェアだけでなく、AI技術を駆使した強力なソフトウェアにもあります。膨大な情報量を持つ360度映像の編集は、かつては専門知識とハイスペックなPCが必要な難しい作業でした。しかし、Insta360は独自のAIアルゴリズムにより、この複雑なプロセスを劇的に簡略化しています。

例えば、AIが映像の中から人物や主要な被写体を自動的に認識し、常に画面の中心に捉え続けるトラッキング機能や、最適なシーンを抽出して自動でショートムービーを作成する機能が備わっています。これにより、映像編集の経験がない初心者でも、数回のタップ操作だけでプロ顔負けのダイナミックで洗練された映像作品を生み出すことができるのです。

対応デバイスと専用アプリの利便性

Insta360の専用アプリは、iOSおよびAndroidのスマートフォン、さらにはWindowsやMacのPC環境にも幅広く対応しており、シームレスな制作環境を提供します。スマートフォンアプリは直感的なユーザーインターフェースを採用しており、撮影した映像のプレビュー、編集、そしてSNSへの共有までの一連の作業をモバイル端末上で完結させることができます。

また、PC向けの「Insta360 Studio」を使用すれば、より高度なカラーグレーディングや詳細なキーフレーム編集が可能となり、プロフェッショナルな映像制作の要求にも十分に応えます。Adobe Premiere Proなどの主要な動画編集ソフト向けのプラグインも提供されており、既存のプロフェッショナルなワークフローにInsta360の映像をスムーズに統合できる点も、高く評価されている理由の一つです。

プロが解説するInsta360を導入する4つのメリット

死角のない圧倒的な没入感と映像美

Insta360を導入する最大のメリットは、あらゆる方向を一度に記録できることによる「死角のない圧倒的な没入感」です。高解像度のセンサーと優れたレンズ設計により、5.7Kや8Kといった超高精細な映像記録が可能となっており、細部まで鮮明な映像美を実現します。

この全天球映像は、VRゴーグルを使用して視聴することで、まるでその場にいるかのような臨場感を提供します。また、通常の平面ディスプレイで視聴する場合でも、パノラマのような広大な風景や、複数の人物の表情を同時に捉えることができるため、視聴者に強い印象を与えるコンテンツを制作できます。空間全体を保存できるため、大切な思い出をよりリアルな形で残すツールとしても非常に優秀です。

後からアングルを決められる「リフレーム」機能

360度カメラならではの革新的な機能が「リフレーム」です。これは、撮影後に360度の全天球映像から、任意のアングルや画角を切り出して通常の平面動画として出力する技術です。この機能により、「録画ボタンを押すだけで、絶対に決定的な瞬間を逃さない」という圧倒的な安心感が得られます。

例えば、スポーツの試合や予測不可能な子供やペットの動きなど、カメラを向けるのが難しい状況でも、空間全体を録画しておけば、後からベストな構図を選び直すことができます。ズームイン、ズームアウト、パンニングといったカメラワークも編集時に自由に追加できるため、1台のカメラで撮影したとは思えない、マルチカメラで撮影したような多彩な映像表現が可能になります。

強力な手ブレ補正「FlowState」の威力

アクション撮影において映像の質を大きく左右するのが手ブレ補正の性能ですが、Insta360に搭載されている「FlowState」技術は業界最高水準の安定性を誇ります。内蔵された6軸ジャイロセンサーと高度なソフトウェアアルゴリズムが連携し、激しい動きや振動を極限まで滑らかに補正します。

ジンバルなどの外部機材を使用しなくても、まるでプロがレールを敷いて撮影したかのような、滑らかで安定したシネマティックな映像を撮影できます。さらに、水平維持機能も非常に強力で、カメラ本体がどれだけ傾いたり回転したりしても、映像の水平を常に一定に保つことができます。これにより、マウンテンバイクやスノーボードなどの激しいスポーツシーンでも、視聴者が酔いにくい高品質な映像を提供できます。

見えない自撮り棒による第三者視点の撮影

Insta360の代名詞とも言える魔法のような機能が、「見えない自撮り棒」効果です。専用の自撮り棒を取り付けて撮影すると、カメラの2つのレンズの死角に自撮り棒が正確に収まるよう設計されており、自動的なステッチング(映像の縫い合わせ)処理によって映像から自撮り棒が完全に消去されます。

これにより、まるで専属のカメラマンが近くを飛びながら撮影しているかのような、あるいはドローンが追従しているかのような、驚くべき第三者視点(TPS)の映像を一人で簡単に撮影することができます。ドローンの飛行が制限されているエリアや、人混みの中でも、安全かつ手軽にダイナミックな空撮風の映像を制作できるため、Vlogや旅行の記録において表現の幅が飛躍的に広がります。

用途に合わせて選ぶ!Insta360の代表的な4つのモデル

万能かつ高画質なフラッグシップモデル「Xシリーズ(X3 / X4)」

「Xシリーズ」は、Insta360の代名詞とも言える最も人気のあるフラッグシップモデルです。最新のX4では8K解像度の圧倒的な超高画質360度撮影に対応し、X3でも5.7Kの高精細な映像を記録できます。縦型のスリムなボディは握りやすく、大型のタッチスクリーンを搭載しているため、操作性も抜群です。

360度撮影だけでなく、片側のレンズのみを使用する「シングルレンズモード」を使えば、従来の高画質なアクションカメラとしても機能します。防水性能も備えており、日常のVlog撮影から過酷なアウトドアスポーツ、旅行の記録まで、あらゆるシチュエーションに高いレベルで対応できる万能な一台です。初めてInsta360を購入する方に最もおすすめできるモデルです。

超小型で日常使いに最適な「GOシリーズ(GO 3)」

「GOシリーズ」は、世界最小クラスの親指サイズのアクションカメラです。重量わずか数十グラムという驚異的な軽さとコンパクトさが最大の特徴で、衣服や帽子、ペットの首輪など、従来のカメラでは装着が難しかった場所にも付属のマグネットアクセサリーで簡単に取り付けることができます。

最新モデルのGO 3では、アクションポッドと呼ばれる液晶モニター付きのケースが付属し、撮影時のプレビューや遠隔操作が可能になり、利便性が大幅に向上しました。完全なハンズフリー撮影ができるため、料理中や子供との遊びなど、日常の何気ない瞬間を自然な視点で記録するのに最適です。手軽さを最優先し、常に持ち歩きたいユーザーにぴったりなモデルです。

ライカレンズ搭載のプロ仕様「RS 1インチ360度版」

「RS 1インチ360度版」は、画質に一切の妥協を許さないプロフェッショナルやハイエンドユーザーに向けたプレミアムモデルです。ドイツの老舗カメラメーカーであるライカ(Leica)と共同開発したデュアル1インチセンサーを搭載しており、他の360度カメラとは一線を画す圧倒的な描写力を誇ります。

大型センサーの恩恵により、暗所での撮影にも非常に強く、ノイズの少ないクリアな夜景や屋内映像を記録できます。また、ダイナミックレンジが広く、明暗差の激しい環境でも白飛びや黒つぶれを抑えた豊かな階調表現が可能です。商業用の映像制作やバーチャルツアーの作成、不動産物件の撮影など、極めて高いクオリティが求められるビジネスシーンで大いに活躍します。

スマホを強力なジンバルに変える「Flow」

「Flow」は、スマートフォンでの撮影をプロレベルに引き上げるAI搭載のスマートフォン用ジンバル(スタビライザー)です。360度カメラではありませんが、Insta360の高度なAIトラッキング技術「ディープトラック」をスマートフォン撮影に応用できる画期的な製品です。

折りたたみ式のコンパクトなデザインながら、自撮り棒や三脚、モバイルバッテリー機能まで内蔵しており、オールインワンの撮影ツールとして機能します。被写体を指定するだけで、動き回る人物やペットを自動で追いかけ、常にフレームの中心に捉えながらブレのない滑らかな映像を撮影できます。スマートフォンのカメラ性能を最大限に活かしつつ、手軽に高品質なVlogやSNS向け動画を制作したい方に最適なデバイスです。

初心者でも失敗しないInsta360の選び方・4つのポイント

撮影目的とメインの被写体を明確にする

Insta360を選ぶ上で最も重要なのは、自分が「何を、どこで、どのように撮影したいのか」という目的を明確にすることです。用途によって最適なモデルは大きく異なります。例えば、旅行先の美しい風景やアクティビティ全体を死角なく記録したい場合は、全天球撮影が可能な「Xシリーズ」が最適です。

一方、日常のちょっとしたお出かけや、子供視点の自然な映像、手ぶらでの撮影を重視するなら、超小型の「GOシリーズ」が適しています。また、夜景や屋内での高画質撮影、プロ向けの映像制作が目的なら「RS 1インチ360度版」を選ぶべきです。まずはメインとなる被写体と撮影シーンを想像し、それに最も合致する特性を持つモデルを絞り込みましょう。

解像度とフレームレートのスペックを比較する

映像のクオリティを左右する重要な指標が、解像度とフレームレートです。360度映像は全方位を記録するため、通常の平面動画よりも高い解像度が求められます。例えば、X4の「8K」やX3の「5.7K」は、リフレームして通常の動画として切り出した際にも十分な画質を維持できるスペックです。

また、フレームレート(fps)は映像の滑らかさを示します。動きの速いスポーツやアクションシーンを撮影し、後からスローモーション編集を行いたい場合は、60fpsや120fpsといった高いフレームレートに対応しているかどうかが重要になります。最終的にどのような媒体(スマホ画面、大型テレビ、VRゴーグルなど)で映像を視聴するかも考慮し、必要なスペックを満たすモデルを選びましょう。

バッテリー駆動時間と携帯性のバランスを確認する

屋外での撮影が多くなるアクションカメラにおいて、バッテリー駆動時間と携帯性のバランスは使い勝手に直結します。高解像度での360度撮影はデータ処理の負荷が大きく、バッテリーの消費も早くなります。長時間の連続撮影を想定している場合は、バッテリー容量が大きく、かつ交換可能なモデル(Xシリーズなど)を選ぶと安心です。

一方で、バッテリー容量を大きくすると本体のサイズと重量が増加し、携帯性が損なわれます。常にポケットに入れて持ち歩きたい、または体に装着して負担なく撮影したい場合は、駆動時間をある程度妥協してでもGOシリーズのような軽量コンパクトなモデルを選ぶ方が、結果的に撮影の機会が増えることにつながります。自分の撮影スタイルに合わせて最適なバランスを見極めましょう。

予算と必要な純正アクセサリーを考慮する

カメラ本体の価格だけでなく、撮影に必要なアクセサリーを含めたトータルの予算を考慮することが重要です。Insta360のポテンシャルを最大限に引き出すためには、いくつかの専用アクセサリーが不可欠になります。特に「見えない自撮り棒」は、360度撮影の魅力を味わうための必須アイテムです。

さらに、水辺での撮影なら防水ケース、自転車やバイクにマウントするなら専用のクランプ、長時間の外出なら予備バッテリーや大容量のmicroSDカードが必要になります。モデルによっては特定のアクセサリーがセットになった「クリエイターキット」や「バイクキット」などが用意されており、個別に購入するよりもお得な場合があります。初期投資としてどこまで揃えるかをあらかじめ計画しておきましょう。

映像のクオリティを劇的に高める4つの必須アクセサリー

撮影の幅を広げる「見えない自撮り棒」

Insta360を購入したら絶対に手に入れるべき最も重要なアクセサリーが「見えない自撮り棒」です。この特殊な自撮り棒は、カメラ本体のレンズの死角にぴったりと収まる太さと設計になっており、撮影された映像からは完全に姿を消します。これにより、まるでドローンが追従して撮影しているかのような、驚異的な第三者視点(TPS)映像を簡単に作り出すことができます。

長さのバリエーションも豊富で、標準的な70cm〜114cmのものから、最大3メートルまで伸びる「超長い自撮り棒」まで存在します。超長いタイプを使用すれば、本物のドローン空撮と見紛うほどのダイナミックな高俯瞰映像の撮影が可能となり、風景のスケール感を圧倒的な迫力で伝えることができます。

水中撮影を可能にする「潜水ケース(ダイブケース)」

Insta360の本体は一定の防水性能を備えていますが、本格的な水中撮影を行う場合は専用の「潜水ケース(ダイブケース)」が必須となります。水と空気では光の屈折率が異なるため、裸のまま水中で360度撮影を行うと、映像の境界線(ステッチ部分)にズレや歪みが生じてしまいます。

専用の潜水ケースは、この水中での光の屈折を計算して設計された特殊なドーム型レンズを採用しており、水中でも陸上と同じようにシームレスで美しい360度映像を記録することができます。また、水深50メートルなどの深い潜水にも耐えられる高い防水・耐圧性能を提供するため、スキューバダイビングやシュノーケリングの際にもカメラを安全に保護し、サンゴ礁や魚の群れを全方位で捉えることが可能になります。

アクティビティに必須の「チェストストラップ&マウント」

両手を完全にフリーにした状態で、臨場感あふれる一人称視点(POV)の映像を撮影したい場合に欠かせないのが「チェストストラップ」や各種マウントアクセサリーです。胸の中央にカメラを固定するチェストストラップは、頭部に装着するヘッドマウントよりも映像の揺れが少なく、腕の動きや目の前の風景をバランス良く画角に収めることができます。

マウンテンバイク、スキー、スノーボード、さらには釣りや登山など、手を使うアクティビティにおいて非常に有効です。また、強力な吸盤で車やバイクに固定できるサクションカップマウントや、ヘルメットの側面に接着するマウントなどを組み合わせることで、通常では撮影不可能な迫力あるアングルからの映像表現が可能になります。

長時間撮影を支える「予備バッテリーと充電ハブ」

高画質な360度映像の撮影はバッテリーの消耗が激しいため、長時間のロケや旅行では「予備バッテリー」と「充電ハブ」の備えが映像制作の成功を左右します。特に寒冷地でのウィンタースポーツ撮影などでは、バッテリーのパフォーマンスが低下しやすいため、複数の予備バッテリーをポケットで温めながらローテーションで使用するのがプロの鉄則です。

Insta360の純正充電ハブは、複数のバッテリーを同時に、かつ効率的に急速充電できるインテリジェントな設計になっています。撮影の合間の休憩時間や移動中にモバイルバッテリーから給電して素早く充電を完了させることができるため、シャッターチャンスを逃すリスクを大幅に軽減し、一日中安心して撮影に集中することができます。

プロ並みの作品に仕上げるInsta360アプリの4つの編集テクニック

AIが自動でハイライトを抽出する「オートエディット」

Insta360アプリの最大の魅力の一つが、AIの力を借りて瞬時に動画を完成させる「オートエディット(自動編集)」機能です。長時間の360度映像の中から面白い瞬間やハイライトを自分で探し出すのは手間がかかりますが、この機能を使えば、AIが映像を解析し、最適なアングルとシーンを自動的にピックアップしてくれます。

さらに、選択した音楽のリズムに合わせて自動でカット割りやトランジション(場面転換)のエフェクトまで適用してくれるため、わずか数分でSNSに投稿できるクオリティのショートムービーが完成します。編集に時間をかけられない時や、どのような構成にすれば良いか迷った時の強力なアシスタントとして、プロのクリエイターもドラフト作成に活用している機能です。

視聴者の視線を誘導する「ディープトラック」機能

360度映像の編集において、特定の人物や動く被写体にフォーカスし続けたい場合に絶大な威力を発揮するのが「ディープトラック」機能です。アプリ上で追尾したい被写体をタップまたはドラッグして選択するだけで、AIがその被写体を認識し、映像の中で動き回っても常にフレームの中心に捉え続けるよう自動でカメラワークを生成します。

被写体が障害物に隠れて一時的見えなくなった場合でも、再び現れた際に自動で追跡を再開する高度なアルゴリズムを搭載しています。この機能を使えば、スポーツ中の特定の選手を追いかけたり、動き回るペットや子供の愛らしい姿を逃さず記録したりと、視聴者の視線を的確に誘導するプロフェッショナルな映像演出が簡単に実現できます。

空間を歪ませて個性を出す「リトルプラネット」効果

360度カメラならではの、視覚的に最もインパクトのある表現手法が「リトルプラネット」効果です。これは、全天球映像を特殊な投影法で平面に変換し、自分が立っている地面を小さな球体(惑星)のように見立て、その周囲に風景が広がるように空間を歪ませるユニークな編集テクニックです。

Insta360アプリでは、ピンチイン・ピンチアウトの直感的な操作だけで、通常の広角映像からリトルプラネット映像へと滑らかに変形させることができます。広大な風景や、高い建物に囲まれた都市部で撮影すると特に効果的で、現実離れしたアート作品のような映像を生み出すことができます。動画のオープニングやエンディングのトランジションとして使用することで、視聴者の目を強く惹きつけるアクセントになります。

速度変化でメリハリをつける「タイムシフト(ハイパーラプス)」

長時間の移動や単調な風景の映像に、ダイナミックなリズムとメリハリを与える編集テクニックが「タイムシフト(ハイパーラプス)」です。通常のタイムラプスがカメラを固定して撮影するのに対し、ハイパーラプスはカメラを動かしながら撮影した映像を早送りする手法で、空間を疾走するような独特の浮遊感が得られます。

Insta360アプリのタイムシフト機能は、強力な手ブレ補正「FlowState」と組み合わせることで、歩行時の上下の揺れを完全に打ち消した、信じられないほど滑らかな早送り映像を作成できます。さらに、早送り中に特定のアングルへ視点を振ったり、重要なシーンだけ通常の再生速度に戻したりといった速度の緩急(スピードランプ)を簡単につけることができ、プロ顔負けのシネマティックなVlog制作に欠かせない技術です。

Insta360の購入前に知っておきたい4つの注意点と対策

レンズの傷つきやすさと保護フィルターの重要性

360度カメラの構造上、最も注意すべき弱点は「レンズの傷つきやすさ」です。全方位を撮影するためにレンズが本体から大きく出っ張った魚眼形状をしており、カメラを倒したり落としたりした際、真っ先にレンズが地面に衝突してしまいます。レンズに傷がつくと映像に常に傷が映り込むようになり、修理には高額な費用がかかります。

このリスクを回避するための必須の対策が、専用の「レンズガード(保護フィルター)」の装着です。粘着式や着脱式のレンズガードをあらかじめ取り付けておくことで、万が一の落下や障害物への接触から高価なレンズを確実に保護できます。画質への影響を最小限に抑えた高品質なガラス製レンズガードも販売されているため、本体購入時にセットで入手することを強く推奨します。

高画質データによるストレージ容量の圧迫と管理方法

5.7Kや8Kといった超高解像度で記録される360度映像のデータサイズは非常に大きく、ストレージ容量を急速に圧迫します。数十分の撮影で数十ギガバイトの容量を消費することも珍しくありません。そのため、書き込み速度が遅い低スペックなmicroSDカードを使用すると、録画が停止したりデータが破損したりするエラーの原因となります。

対策として、UHS-I V30以上の高速書き込みに対応した、信頼性の高い有名メーカーの大容量microSDカード(256GBや512GBなど)を用意しましょう。また、撮影後のデータ管理も重要です。スマートフォンやPCの内部ストレージだけではすぐに一杯になってしまうため、外付けの大容量SSDやHDD、クラウドストレージを活用した定期的なバックアップとデータ整理のワークフローを構築することが不可欠です。

スマートフォンやPCに求められる処理能力の基準

Insta360の映像編集には、デバイス側に一定以上の高い処理能力(スペック)が求められる点に注意が必要です。重い360度映像のデコードやAIによるトラッキング処理を行うため、数年前の古いスマートフォンや安価なエントリーモデルのPCでは、アプリの動作が極端に重くなったり、編集中にフリーズして強制終了したりする可能性があります。

快適に編集作業を行うための対策として、事前に公式サイトで推奨されているスマートフォンやPCのシステム要件を確認してください。一般的に、iOSデバイスであればiPhone 11以降、AndroidであればSnapdragon 855以上のチップを搭載したハイエンドモデルが推奨されます。PCで編集する場合は、独立したグラフィックボード(GPU)を搭載したクリエイター向けのスペックがあると安心です。

熱暴走のリスクと長時間の連続撮影時の対策

コンパクトな筐体で膨大なデータ処理を行う高画質アクションカメラの宿命として、撮影中に本体が発熱し、一定の温度を超えると安全のために自動的に録画が停止する「熱暴走」のリスクがあります。特に夏の炎天下での屋外撮影や、風通しの悪い室内での長時間の固定撮影では、この発熱問題が顕著に表れます。

連続撮影時の対策としては、直射日光をなるべく避けることや、カメラに風を当てて空冷効果を高めることが有効です。バイクや自転車での走行中など、風を受ける環境下であれば熱は逃げやすくなります。室内での長時間録画(会議の記録など)を行う場合は、解像度やフレームレートを一段階下げることで本体の処理負荷を軽減し、発熱を抑えて録画時間を延ばすことができます。

よくある質問(FAQ)

Insta360の導入を検討されている方から寄せられる、よくある5つの質問とその回答をまとめました。

  • Q1. 360度カメラの映像はVRゴーグルがないと楽しめませんか?
    A1. いいえ、VRゴーグルは必須ではありません。専用アプリを使えば、スマートフォンの画面をスワイプしたり本体を傾けたりするだけで全方位を見回すことができます。また、リフレーム機能で通常の平面動画として書き出せば、SNSやYouTubeで誰でも視聴可能です。
  • Q2. 初心者でもアプリの編集は簡単にできますか?
    A2. はい、非常に簡単です。Insta360アプリは直感的に操作できるように設計されており、AIが自動でハイライト動画を作成してくれる機能もあるため、動画編集の経験が全くない方でもすぐに魅力的な作品を作ることができます。
  • Q3. 水中で撮影した映像がぼやけるのはなぜですか?
    A3. 水と空気の屈折率の違いが原因です。水中で鮮明な360度映像を撮影するには、光の屈折を補正する専用の「潜水ケース(ダイブケース)」を必ず装着して撮影してください。
  • Q4. バッテリーの寿命はどのくらいですか?
    A4. モデルや撮影環境、解像度によって異なりますが、フラッグシップのXシリーズで5.7K撮影を行った場合、連続撮影時間はおおよそ70〜80分程度です。長時間の撮影には予備バッテリーの準備をおすすめします。
  • Q5. 録画した映像の保存形式は何ですか?
    A5. 独自の「.insv」形式で保存されます。このファイルはInsta360専用アプリやPCソフト(Insta360 Studio)で読み込み、編集後に一般的なMP4形式として書き出す(エクスポートする)ことで、他の編集ソフトやSNSで利用できるようになります。
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