ATEM Mini Pro のUSB-Cが1つしかない問題、SONY PDT-FP1 のLANテザリングで解決!? ついでにマルチビューも映す|PDT-FP1 小ネタ帳 #03

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この記事を書いた人・監修した人

パンダスタジオの創業メンバーの1人。東京都立産業技術大学院大学で修士号を取得。電気通信大学大学院、熊本大学大学院、グロービス大学院でも学ぶ。PANDASTUDIO.TVでは、主に、BlackMagic Design製品を担当しスタジオ構築や配信を担当。

ATEM Mini Pro でスマホテザリング配信をしたことがある人なら、たぶん一度はこれで止まっています。USB-Cのポートが1つしかない。スマホをUSBでつないでテザリングすると、録画用のSSDが挿せない。ソフトウェアコントロールのPCも挿せない。

で、前回の小ネタ(PDT-FP1のイーサネットテザリング)をやっているときに思い出しました。LANケーブルでテザリングできるなら、ATEMのLAN端子に挿せばいいじゃないか。USB-Cは空いたままです。


見どころは後半。ATEMのLANをPDT-FP1に挿してテザリングした状態のまま、ATEMのHDMI OUTをPDT-FP1の「外部モニター」に入れて、1台でマルチビューを見ながら回線も配っているところです。動画の中で「なかなか面白いことができているな」と自分で言っています。

動画で使っている SONY PDT-FP1 は、パンダスタジオレンタルで取り扱いがあります。au回線付きなので、ATEM Mini Proと一緒に借りれば、この構成がそのまま組めます。

→ SONY PDT-FP1:

SONY PDT-FP1 5G対応 ポータブルデータトランスミッター Au回線付 / HDMI / USB Type-C / 有線LAN対応

→ Blackmagic Design ATEM Mini Pro:

Blackmagic Design ATEM Mini Pro(USB A-C ケーブル付属)


ATEM Mini Pro のLAN端子に、PDT-FP1から回線を入れる

やることは前回と同じで、PDT-FP1側でイーサネットテザリングをオンにして、LANケーブルをATEMのLAN端子に挿すだけ。動画では「IPアドレスも取れています」と確認しています。あとはATEM側の配信設定をいつも通りにすれば、ATEM本体のエンコーダーで配信できます。

「USB-Cでもいいじゃん」と言いかけて思い出した

動画の中で正直に、「テザリング配信だったら別にUSB-Cでつないでもいいんじゃないか」と言いかけています。で、言ってて思い出した。ATEM Mini ProはUSB-Cが1個しかない。テザリング用にスマホを挿してしまうと、SSDも挿せないし、ソフトウェアコントロールを開くのも大変。

「複数ポートがあったら問題が、そういえばありましたよね。LANケーブルでテザリングすればいいんだ」——という発見が、この小ネタの中身です。ATEM Mini Proを使っている人なら、これだけで持って帰る価値があると思います。


ついでに、ATEMのHDMI OUTをPDT-FP1で見る

PDT-FP1にはHDMI入力があるので(小ネタ帳 #01)、ATEMのHDMI OUTをつなげば、マルチビューやプログラム出力がPDT-FP1の画面に出ます。動画では、1カメの映像とプログラムを切り替えて表示しています。

つまり、PDT-FP1はこの構成で2つの仕事を同時にしていることになります。LAN端子から回線を配って、HDMI入力でマルチビューを表示する。配信しているのはATEMで、PDT-FP1が配信しているわけではありません。ここは動画でも「マルチビューが配信するわけではないです」と念押ししています。

ATEM Mini ProとSONY PDT-FP1の接続図。カメラのHDMIがATEMに入り、ATEMのLAN端子からPDT-FP1へLANケーブルでテザリング、ATEMのHDMI OUTからPDT-FP1のHDMI入力へマルチビューを表示する構成
構成②:ATEMが配信し、PDT-FP1は回線を配りながらマルチビューを映す(PANDASTUDIO TV「PDT FP1 有線テザリング スイッチャーと繋ぐ」より作図)

正直に書くと、まだ検証中のところがある

動画の中で「負荷とかの問題で本当にできるかどうかはまだ検証しているんですけど」と言っています。テザリングとHDMI入力の同時使用で、発熱やバッテリーの減り、通信の安定性がどうなるかは、長時間回してみないと分かりません。この動画の時点では「つながった」「映った」までです。結果が出たらこの記事に追記します。

検証条件

確認日【要確認:収録日】
使用機材SONY PDT-FP1、Blackmagic Design ATEM Mini Pro【要確認:Pro/無印どちらか】、カメラ1台
ファームウェア等【要確認:ATEM ファームウェア/PDT-FP1 本体ソフトウェアバージョン】
接続構成カメラ HDMI → ATEM HDMI IN 1/ATEM LAN →(LANケーブル)→ PDT-FP1 LAN(イーサネットテザリング)/ATEM HDMI OUT →(HDMIケーブル)→ PDT-FP1 HDMI IN(外部モニター)
環境・条件屋内スタジオ。短時間の接続確認のみ。長時間配信・負荷は検証中
確認者パンダスタジオ スタッフ

この構成が向いていそうな人・現場

  • ATEM Mini Proで月イチのセミナー配信をしていて、スマホテザリングにすると録画用SSDが挿せず、毎回どちらかを諦めている担当者
  • 会場に有線LANがなく、モバイルルーターのWi-FiにATEMをつなぐ手段がない(ATEMにWi-Fiはない)ので困っていたオペレーター
  • スイッチャーの横にマルチビュー用のモニターと回線機材を並べるスペースがない、机1つの小さな配信ブース

持ち帰り用:PDT-FP1で配信するときの構成2パターン

動画の中で「いくつかの方法がある」と整理していた2つを表にしておきます。

構成①:PDT-FP1が配信する構成②:ATEMが配信し、PDT-FP1は回線+モニター
カメラ台数1台(HDMI直結)複数台(ATEMでスイッチング)
配信のエンコードPDT-FP1(外部モニターアプリのストリーミングモード)ATEM Mini Pro本体
PDT-FP1の役割モニター+エンコーダー+回線回線(LANテザリング)+マルチビュー表示
ATEMのUSB-C使わない空く(SSD録画やPC接続に使える)
向いている現場1カメの登壇・インタビュー配信スライド+カメラを切り替えるセミナー配信
動画での確認ストリーミングモードの存在を確認LANでIP取得+HDMIでマルチビュー表示を確認(負荷は検証中)

→ 構成②を組んで試すなら、この2つを一緒に:

Blackmagic Design ATEM Mini Pro(USB A-C ケーブル付属)


レンタルで試す価値があるところ

この構成は、ケーブルを2本挿すだけなので理屈は簡単です。でも、自分のATEMのファームウェアで問題なくIPが取れるか、マルチビューを映しながら何時間もつか、本番と同じ会場で電波が入るか、は組んでみないと分かりません。

PDT-FP1とATEM Mini Proを一緒に借りて、本番と同じ時間だけ回す。それで「USB-Cが空く」ありがたみと、PDT-FP1の発熱・バッテリーの実際が両方分かります。


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📦 USB-Cを空けたまま、回線もモニターも1台で。
ATEM Mini Proユーザーの「ポート足りない問題」に、いちばん小さい答えがこれでした。まず1日、組んでみてください。

→ SONY PDT-FP1:

SONY PDT-FP1 5G対応 ポータブルデータトランスミッター Au回線付 / HDMI / USB Type-C / 有線LAN対応

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